【0001】
本考案は、リフィルやルーズリーフ紙を綴じるためのファイルホルダーに関する。
【0002】
従来、リフィルやルーズリーフ紙を綴じるファイルホルダーとしては、開閉するリング状の綴じ具をファイルホルダーの表紙体の一部(主に背表紙)に設けたものが一般的に知られている。
しかし、このようなファイルホルダーは大量のリフィル等を綴じる用途としては好適であるが、少量のリフィル等を綴じる用途としては、リングの径分ファイルホルダーの背表紙の厚みが必要となるため嵩張るし、綴じ具の重量分ファイルホルダー全体の重量が増えるため携行し難いという問題がある。
また、表紙体とは別に綴じ具を設けることでファイルホルダーの製造コストが増すという問題もある。
【0009】
本考案によれば、ファイルホルダーの表紙の一部を切り抜くことにより綴じ孔及び綴じ帯(綴じ具)が構成されるため、表紙体と綴じ具が別々に構成されていた従来のファイルホルダーと比べて製造コストを低く抑えることができる。
また、表紙体とは別に綴じ具を必要としない分、ファイルホルダーの厚みや重量も抑えることができるため、使用者にとって携行し易いものとなっている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】ファイルホルダーの正面図である。
【図2】綴じ片部と綴じ帯部を切り抜いて綴じ孔部と綴じ帯孔部を形成した状態を示す説明図である。
【図3】(A)ファイルホルダーにリフィルを綴じた状態を示す説明図である。(B)ファイルホルダーにリフィルを綴じた状態を背表紙及び裏表紙側から見た説明図である。
【図4】(A)ファイルホルダーにリフィルを綴じた状態を示す拡大説明図である。(B)ファイルホルダーにリフィルを綴じた状態を背表紙及び裏表紙側から見た拡大説明図である。
以下、図1〜3を用いて本考案の実施例を詳細に説明する。
【0012】
図1は、可撓性を有するファイルホルダー1の正面図であり、符号の2は表表紙部、3は裏表紙部、4は背表紙部、5は背表紙部4の裏表紙部3と近接する位置にコの字状の切れ目5aを設けて切り抜き自在に形成された綴じ孔部、5bは綴じ片部、6は裏表紙部3の背表紙部4と近接する位置に略矢印状の切れ目6aを設けて切り抜き自在に形成された綴じ帯部、6bは綴じ帯先端部、6cは綴じ帯係止部、6dは綴じ帯孔部である。
【0013】
図2はファイルホルダー1から綴じ片部5bと綴じ帯部6を切り抜いた状態を示す説明図であり、綴じ片部5bと綴じ帯部6を綴じ孔切れ目5a、綴じ帯切れ目6aに沿ってファイルホルダー1の内側(正面側)に押し込むことにより、背表紙部4に綴じ孔部5、裏表紙部3に綴じ帯孔部6dがそれぞれ容易に形成される。
【0014】
図3、図4はファイルホルダー1にリフィル7を綴じた状態を示す説明図であり、リフィル孔7aが設けられた薄い袋状のリフィル7をファイルホルダー1の内側の背表紙部4に沿ってセットした後、綴じ帯部6を綴じ帯先端部6bからリフィル孔7aに挿通させ、次に綴じ帯部6を綴じ孔部5に挿通させた後、裏表紙部3の外側(背面側)から綴じ帯孔部6dに挿通させることにより、リフィル7はファイルホルダー1内で保持される。
【0015】
ここで、綴じ帯部6は可撓性を有するファイルホルダー1の一部であり、また綴じ帯先端部6bは先細形状となっているため、リフィル孔7a、綴じ孔部5、綴じ帯孔部6dに挿入し易いものとなっている。
また、綴じ帯孔部6dに挿通した綴じ帯部6は、突出形状の綴じ帯係止部6cが綴じ帯孔部6dの縁に係止されるため、一旦保持されたリフィル7が容易に抜け外れる心配はなく、仮に綴じ帯係止部6cの係止が外れた場合には綴じ帯先端部6bの幅広部6eが綴じ帯孔部6dの縁に係止される。
【0016】
なお、本実施例において綴じ孔部5及び綴じ帯部6の数は夫々2つとしているが、その数は2つに限定されるものではなく、3つ以上形成してもよい。
また綴じ孔部5及び綴じ帯部6の位置も、綴じ孔部5は背表紙部4の裏表紙部3と近接する位置、綴じ帯部6は背表紙部4の裏表紙部3と近接する位置に形成され、綴じ帯部6が綴じ孔部5及び綴じ帯孔部6dに挿通可能な位置に形成されていればよく、特に限定されるものではない。
【0017】
ファイルホルダー1内に保持されたリフィル7を取り外す場合には上述の手順を逆に行い、綴じ帯部6を綴じ帯孔部6d、綴じ孔部5、リフィル孔7aの順に挿通させると、図2で示すファイルホルダー1から綴じ孔部5と綴じ帯部6を切り抜いた状態となり、リフィル7をスムーズに取り外すことができる。
【0018】
このように、本考案に係るファイルホルダー1は、リフィルやルーズリーフ紙の着脱が容易なためリフィルやルーズリーフ紙の増減にも対応可能でき、非常に軽量かつ堅牢で使い勝手の良いものとなっている。
1 ファイルホルダー
2 表表紙部
3 裏表紙部
4 背表紙部
5 綴じ孔部
5a 綴じ孔切れ目
5b 綴じ片部
6 綴じ帯部
6a 綴じ帯切れ目
6b 綴じ帯先端部
6c 綴じ帯係止部
6d 綴じ帯孔部
7 リフィル
7a リフィル孔
【課題】少量のリフィルやルーズリーフ紙を綴じるのに好適な、軽量で使用感に優れたファイルホルダーを安価に提供する。【解決手段】可撓性を有し、背表紙部4と背表紙部の幅方向の両側に設けられた表表紙部2及び裏表紙部3からなるファイルホルダー1において、背表紙部の裏表紙部と近接する位置にコの字状の綴じ孔切れ目5aを設けることにより切り抜き自在の2つの綴じ孔部5を形成すると共に、裏表紙部の背表紙部と近接する位置に略矢印状の綴じ帯切れ目6aを設けることにより切り抜き自在の2つの綴じ帯部6を形成する。
インターネット上にあるこの特許番号にリンクします(発見しだい自動作成):