(54)【考案の名称】指サック

(51)【国際特許分類】

B42D 9/04 ・紙片めくり

(73)【実用新案権者】コスモケミカル株式会社

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図2

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、指サックに関する。

【従来の技術】

【0002】
書類、紙幣、新聞、チラシ等の紙製シートやポリ袋等の樹脂製シート等のような薄肉シートをめくったり、数えたり、離反させたりするめくり作業は、指の腹部分が乾燥していると非常にやりづらい。特に、高齢者では皮膚の乾燥が著しく、この種のめくり作業がより一層困難となっている。指の腹部分が薄肉シート上を滑らないようにするために、指を舐めながら作業することがあるが、これは衛生上好ましくない。
【0003】
従来、指先の滑り止め具として指サックが用いられている。指サックには、一方に開放する筒型又は指ぬき型に形成されたものがあり、前記薄肉シートをめくる指に装着すれば、仕事先や学校等にて紙幣や用紙を数えたり冊子の頁をめくったりするめくり作業時に、薄肉シート上を指が滑らずに容易にめくることができるので、作業性が向上する。
【0004】

【効果】

【0017】
本考案によれば、携帯し易く、また、脱着が容易である上に、さらには、様々なサイズの指に広く対応可能で、長時間の使用でも蒸れることのない指サックが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施の形態の指サックの平面図である。
【図2】実施の形態の指サックの斜視図である。
【図3】実施の形態の指サックの使用状態図である。
【図4】バンド部の厚みと幅との大きさを説明するための図であり、同図(a)はバンド部における中央部及びめくり片部との結合部分を切断した断面図、同図(b)はバンド部の側から見た側面図である。
【図5】変形例1の指サックを示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は断面図、同図(c)(d)は太さが違う指に装着したときの使用状態断面図である。
【図6】変形例2の指サックを示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)はタッチパネルをタッチ操作しているときの使用状態図である。

【0019】
本考案の実施の形態に係る指サック100は、図1及び図2に示すように、扁平板状のめくり片部1と、めくり片部1に一体的に連設される略円弧形状のバンド部2とを備え、めくり片部1とバンド部2とは、摩擦係数の高い軟質弾性樹脂の一体成形により全体に平面的な形状となるように形成されている。めくり片部1は、基端11と先端12が円弧状端縁からなる小判型に形成されており、指に装着したとき外面となる一方面1aのほぼ全域には、多数の突起部3が突設されている。
【0020】
バンド部2は、めくり片部1の長手方向に沿った両側辺13の中央部から基端11側寄りに両端が連結され且つめくり片部1の基端11に沿って配置された略円弧形状を有し、基端11との間には、所定幅の間隙部20が設けられている。
【0021】
めくり片部1の先端12側の部分は、図2及び図3に示すように、指の腹部分から指先に沿うように他方面1b側へ湾曲した湾曲部14が形成され、また、この湾曲部14には長円形の貫通孔10が形成されている。
【0022】
めくり片部1は、指サック100の装着状態において指の第1関節における腹部分の略全域を覆う大きさを有している。また、めくり片部1の湾曲部14は、指の腹部分から指先のカーブに沿うように曲げられている。指サック100の素材の軟質弾性樹脂は、エラストマーで形成されているが、エラストマーに限らず、軟質塩化ビニル、軟質ポリエチレン、軟質シリコン又は軟質ポリウレタン等の樹脂で形成されてもよい。また、軟質弾性樹脂には、抗菌剤や撥水剤を含有させたものでもよい。
【0023】
指サック100を装着するには、間隙部20に指先を入れ込むようにして指先でバンド部2をめくり片部1の他方面1b側へ回動させると、図3に示すように、バンド部2は、指の太さに応じて所定角度でめくり片部1の他方面1bの上方へ移動して、めくり片部1とバンド部2との間に、めくり作業用に使用する指を差し入れることができる。このとき、めくり片部1側に指の腹部分が向くように指を差し入れると、めくり片部1の湾曲部14に指の腹部分から指先を沿わせることができる。この指サック100の装着状態では、バンド部2の弾性復帰力により、めくり片部1とバンド部2との間に指先が適度に押さえ付けられると共に、めくり片部1の他方面1bが指の腹部分に密着する。
【0024】
指サック100の装着状態では、めくり片部1は、おおよそ指の腹部全域を覆い、その外面となる一方面1aで薄肉シートSのめくり作業を行うことができる。指全体に対する被覆部分が少ないので、使用時に指先が蒸れることなく快適に使用することができる。
【0025】
指サック100は、めくり片部1とバンド部2とを軟質弾性樹脂の一体成形により形成するから、バンド部2とめくり片部1の他方面1bとの距離は、バンド部2の回動角度に応じて任意に変えることができるので、指のサイズに応じてバンド部2の回動角度が自然に設定される。従って、指のサイズに関わりなく弾性変形させたバンド部2とめくり片部1との間に指を差し込むと、差し込んだ指は、バンド部2の弾性復帰力によってめくり片部1と所定角度で起立状態となったバンド部2との間に適度に押さえ付けられた状態となって指サック100を装着することができる。よって、様々なサイズの指に適度な押さえ付け度合いでフィットするから、男性でも女性でも、大人でも子供でも、さらには、どの指にでも、緩過ぎることも、きつ過ぎることもなく、丁度良いフィット感で装着させることができる。
【0026】
この装着状態にて、図3に示すように、指の腹部分は、めくり片部1の他方面1bに密着した状態となり、指の腹部分から指先は、めくり片部1の湾曲部14に沿う態様となる。めくり片部1の外面となる一方面1aには、多数の突起部3が略全域にわたって突設されていることから、指サック100を装着した指で薄肉シートSのめくり作業を行う際、指先でめくっても、指の腹部分でめくっても、突起部3が薄肉シートSに当たることとなる。これにより、突起部3が抵抗(滑り止め)となり、薄肉シートSを1枚ずつ確実にめくったりポリ袋の口開け等を容易に行うことができるから、効率良くめくり作業を行うことができる。
【0027】
バンド部2は、図4(a)(b)に示すように、略円弧形状における内周面の高さを厚みt、内周面と直交する径方向の長さを幅wとし、厚みtは、めくり片部1に連結する両端部から中央部に向かうに従って大きくなっており、少なくともバンド部2の中央部では、厚みtが幅wよりも大きく形成されている。これにより、バンド部2を回動させて指の太さに応じて所定角度に起立状態となって指に装着したとき、バンド部2の指に当たる内周面が広くなるから、指への装着が一層安定すると共に、指のフィット感が良好となる。
【0028】
指サック100の装着状態において、めくり片部1は、指の腹部分のみを覆う態様である上に、指先に対応する湾曲部14には、貫通孔10を開口させているから、指先の蒸れを防止することができる。また、めくり片部1の先端側に貫通孔10を設けることで、例えば、眼鏡ケース等のような他の部材に形成した突片をバンド部2とめくり片部1との間の間隙部20を通してめくり片部1の先端側の貫通孔10に引っ掛けて、本指サック100を取り付けるようにすれば、眼鏡ケース等の他の部材に指サック100を保持させて携帯したり、商品のパッケージ内に他部材に保持させて収容させたりすることが容易に行える。
【0029】
指サック100は、全体的に平面状に構成されているから、眼鏡ケースや財布等に嵩低く収容して携帯することができ、使用時には、バンド部2とめくり片部1との間に指を差し込むだけで簡単にバンド部2が回動して、どの指にでもぴったりフィットするように装着することができる。例えば、この指サック100を眼鏡ケースに取り付けて携帯すれば、外出先でも、新聞、雑誌、各種チラシやパンフレット等をめくって閲覧したいときには、眼鏡を掛けると共に、指サック100を簡単に任意の指に装着することができるから、指を舐めずにめくり作業を円滑に行うことができる。また、指サック100を財布等に形態して、スーパーマーケット等の外出先で、ポリ袋を1枚取りたいとき、そのポリ袋の口を開けたいときに、財布等から指サック100をさっと取り出して装着することができるから、指を舐めずにポリ袋の取り出し、口開け等の作業を円滑に行うことができる。
【0030】
指先が乾燥しがちな者にとって使い勝手の良い指サック100となり、また、めくり作業時に指先を舐めるといった不衛生な行為の抑制に貢献することできる。使用後には容易に指から取り外すことができ、バンド部2が元の扁平状態の位置に弾性復帰することができる。このように、携帯と着脱が容易であるから、特に、指先が乾燥気味な高齢者にとっても使い勝手の良い指サック100を提供することができ、めくり作業時に指先を舐めるといった不衛生な行為を抑制することができる。また、何度でも繰り返し使用することができるので、使い捨てのものに比べて経済的であり、使い終わった後にゴミになることもない。洗浄も可能であるから衛生的であり、指サック100の素材の軟質弾性樹脂に撥水剤を含有させておけば、指サック100表面への汚れや細菌等の付着を抑制でき、且つ指サック100に付着した汚れ等も良好に洗い流すことができる。また、指サック100の素材の軟質弾性樹脂に抗菌剤を含有させておけば、さらに衛生的に使用することができる。
【0031】
また、本指サックは、指への着脱が容易であることから、例えば、エレベータのボタンを押すとき、各種スイッチを押すとき等のように、衛生面から気を付けて物に触れたいときに指に装着して使用することも可能である。
【0032】
また、めくり片部1は、図1に示すように、バンド部2を配置する基端11側に貫通孔15を設けるようにしてもよい。この基端11側の貫通孔15に紐を通してもう一つの本指サック100を繋いでペアとすることができる。これにより、このペアの指サック100を人差し指と親指等の異なる指に装着させるのに便利となる。また、貫通孔15は、指の蒸れ防止にも寄与する。なお、めくり片部1は、この貫通孔15を設けない構成としてもよい。
【0033】
また、バンド部2は、図6(a)に示すように、中央部における外周面には、孔22aを形成する引っ掛け部22を突出形成するようにしてもよい。この引っ掛け部22の孔22aは、紐を通してもう一つの本指サック100を繋いでペアとするために使用したり、紐を通して本指サック100をストラップのように携帯できるようにしたりすることができる。
【0034】
次に、前記実施形態の変形例を説明する。
変形例1の指サック100Aとして、図5(a)に示すように、バンド部2は、中央部における内周面には、間隙部20内に突出する舌片21を形成するようにしてもよい。舌片21は、バンド部2の内周面の任意の高さ位置に形成することができるが、図5(b)に示すように、バンド部2の厚みtより薄肉に形成し、バンド部2の内周面において、めくり片部1の突起部3を有する一方面1aに近い側の端部から突出させるのが好ましい。これによれば、バンド部2を回動させて指に装着したとき、舌片21が指に沿って弾性変形して指を押さえ付けるようになり、太さの違う様々な指に装着(図5(c)は細い指に装着、図5(d)は太い指に装着)したときでも、指への装着を一層安定させることができる。従って、勢いよく薄肉シートSのめくり作業を行ったときでも、指サック100Aが不用意に指から脱落する心配もないし、指サック100Aが横ずれする心配もない。
【0035】
変形例2の指サック100Bは、タッチパネルPをタッチ操作する際にもタッチパネルPが反応して操作できるようにしたものである。具体的に、図6(a)(b)に示すように、変形例2の指サック100Bは、タッチパネルPにタッチする際の指先部分と対応して、めくり片部1の先端部120を導電性樹脂により形成したものである。これにより、めくり片部1の先端部120に導電性能が付与されるので、タッチパネルPに触れると触れた位置のパネル表面の電荷状態を変化させることができる。従って、タッチパネルPとして、感圧式(抵抗膜方式)はもちろん、静電容量方式のタッチパネルPに対しても、本指サック100Bを指に装着して指先に対応するめくり片部1の先端部120を通じてタッチ操作を行うことができる。例えば、ATM、自動券売機、飲食店の注文用タブレット、カーナビ、ゲーム機、スマートフォン等におけるタッチパネルPに対して、指で直接触れずに本指サック100Bを指に装着して、衛生面を確保しながらタッチ操作を行うことができる。
【0036】
先端部120を形成する導電性樹脂は、軟質弾性樹脂を基材とするものであり、例えば、導電性エラストマー(例えば、アロン化成株式会社の製品名:導電性エラストマーAR−EL4−75B)が使用される。この指サック100Bは、例えば、二色成形により先端部120を軟質弾性樹脂を基材とする導電性樹脂で形成し、先端部120以外の部分を他の軟質弾性樹脂で形成することができる。先端部120の範囲は、めくり片部1の屈曲部分4から少し先端12側の位置から先端12までの範囲とするが、屈曲部分4から先端12までの範囲である湾曲部14全体を導電性樹脂で形成した先端部120としてもよい。
【0037】
また、めくり片部1において導電性樹脂で形成した先端部120では、タッチ面となる一方面1aは、フラット面120aに形成して突起部3を設けない構成とする。これにより、タッチパネルPのタッチ操作に利用されるめくり片部1の先端部120は、フラット面120aによりタッチパネルPに対する接触面積が大きくなるから、タッチパネルPにおける感度が安定して確保され、タッチ操作性を良好に行うことができる。なお、本考案は、先端部120の一方面1aをフラット面とすることに限定するものではなく、先端部120の一方面1aに突起部3を設けるようにしてもよい。
【0038】
なお、本考案は、前記実施形態に限定されず、様々な変更を施すことが可能であり、例えば、前記実施形態では、めくり片部1は、小判型に形成するが、これに限らず、矩形状等のように指の腹部分を覆う形状とするものであればよい。
【0039】
1 めくり片部
1a 一方面
1b 他方面
2 バンド部
3 突起部
4 屈曲部分
10 貫通孔
11 基端
12 先端
13 側辺
14 湾曲部
15 貫通孔
20 間隙部
21 舌片
22 引っ掛け部
22a 孔
100 指サック
120 先端部
120a フラット面
P タッチパネル
S 薄肉シート
t バンド部の厚み
w バンド部の幅

(57)【要約】

【課題】携帯し易く、脱着が容易であり、様々なサイズの指に広く対応可能で、長時間の使用でも蒸れることのない指サックを提供する。【解決手段】指サック100は、指の腹部分のみを覆い且つ一方面1aに滑り止め用の多数の突起部3が突設されている扁平板状のめくり片部1と、前記めくり片部1の周縁上の相互に対向位置にある二か所にそれぞれ両端が連結され且つ前記めくり片部1の周縁よりも外側に位置するように所定幅の間隙部20を介して配設される略円弧形状のバンド部2とを備える。前記バンド部2と前記めくり片部1とは、軟質弾性樹脂の一体成形により全体に平面状に形成され、前記バンド部2と前記めくり片部1の他方面1bとの間に指を差し入れると、前記指は、前記バンド部2の弾性復帰力によって押さえられて前記指の腹部分が前記めくり片部1の他方面1bに密着するように構成されている。


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