(54)【考案の名称】屋上換気扇

(51)【国際特許分類】

F24F 7/02 ・屋上換気[3,6]

(73)【実用新案権者】株式会社鎌倉製作所

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図2

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、工場等の建物の屋根に設置し、建物内の換気を行うための屋上換気扇に関するものである。

【従来の技術】

【0002】
工場等の建物の屋根には、建物内の換気を行うために屋上換気扇が設置されている。そして、斯かる屋上換気扇には排気を行うものと吸気を行うものとの二種類の屋上換気扇がある。そして、その内の排気を行う屋上換気扇は、一般的に、上部側と下部側に夫々開口を有する筒状のケーシングと、前記ケーシングに内装されたファンと、前記ファンを回転させるモータと、前記ケーシングの上部に所定の間隔で保持した前記ケーシングにおける上部側の開口を覆い、その内側面と前記ケーシングの外側面との間に吐出口を形成するフードとをもって構成されている。
【0003】
風は面に沿って流れる性質があり、斯かる排気を行う屋上換気扇においては、ファンによって送り出された風はケーシングの内側面に沿って上昇し、フードに到達した風は該フードの内面に沿って流れる。この場合、吐出口の位置により風速に大きな偏りがある。また、フード内では圧力差による乱流が発生しており、モータへの負荷が過大となると共に屋上換気扇の能力が低下する原因となっている。
【0004】
そこで、従来においてもケーシングとフードとの間に、その内側の端がケーシングの内側面より内側に位置し、その外側の端がケーシングの外側面より外側に位置するように半円筒状の分流体を設け、もってファンにより送り出された風をケーシング側とフード側に分流させることにより低い負荷での運転、ひいては省電力、低騒音化を図るようになされている。
【0005】
ところで、斯かる排気用の屋上換気扇には、ケーシングが円筒状で、フードがこれに対応して平面視丸形状をなすものと、ケーシングが角筒状で、フードがこれに対応して平面視角形状をなすものとの二種類がある。
【0006】
そして、従来において、前者のケーシングが円筒状で、フードがこれに対応して平面視丸形状をなす屋上換気扇については、ケーシングとフードとの間に、半円筒状の板材を平面視丸形状に形成した分流体が設けられていた。
【0007】
しかし、後者のケーシングが角筒状で、フードがこれに対応して平面視角形状をなす屋上換気扇については、前記分流体に相当する部材は設けられていなかった。このため、該屋上換気扇については、上記の問題点が全く解消されていなかった。
【0008】
また、該ケーシングが角筒状で、フードがこれに対応して平面視角形状をなす屋上換気扇について、前記半円筒状の板材を平面視丸形状に形成した分流体を無理に設置しようとすると、図7に示す如くフード内の四隅の部分(円で囲んだ部分)において充分な分流効果を得ることができず、意図した効果を充分に得ることができない。尚、図7には、ケーシングが角筒状で、フードがこれに対応して平面視角形状をなす屋上換気扇を示し、図において100は屋上換気扇、101は角筒状のケーシング、102は平面視角形状をなすフード、103は半円筒状の板材を平面視丸形状に形成した分流体である。
【考案が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、本考案者らは、ケーシングが角筒状で、フードがこれに対応して平面視角形状をなす排気用の屋上換気扇において、これに最適に実施することができる分流体について鋭意研究した。
【0010】
その結果、該分流体は、ケーシングとフードに合わせた平面視角形状であることが必要であることを知見した。そして、この場合には、図4に示す如く、フード内の四隅の部分(円で囲んだ部分)においても充分な分流効果を得ることができ、意図した効果を充分に得ることができるものである。
【0011】
しかし、分流体として、ケーシングとフードに合わせた平面視角形状とする場合には、これを形成する手段の点において問題があることが分かった。それは、前記従来の平面視丸形状の分流体の場合には、全体が丸形に同一曲線で連続する形状であるから、一工程でもって全体を一体的に形成することができるが、これに対して平面視角形状の場合には、直線状の四辺が直角に連接しているものであることから、そのように一工程で全体を一体的に形成することができないからである。
【0012】
そこで、本考案者らは斯かる点について更に研究した結果、半円筒状で、長さ方向の両端部を夫々45度の角度に切断して平面視台形状となした分流体構成片を、四枚一組として組み合わせて平面視角形状の分流体を形成することにより、上記意図する分流体を形成することができることを知見し、本考案の完成をみるに至ったものである。
【0013】
そして、本考案は、上記の如くケーシングが角筒状で、フードがこれに対応して平面視角形状をなす排気用の屋上換気扇において、上記の如き分流体を設けることにより、上記従来の問題点を解消することができるようになすことができるものである。
【0014】
また、上記の如く、ケーシングが角筒状で、フードがこれに対応して平面視角形状をなす排気用の屋上換気扇において、上記の如き半円筒状で、長さ方向の両端部を夫々45度の角度に切断して平面視台形状となした分流体構成片を、四枚一組として組み合わせて平面視角形状の分流体を形成し、該分流体を、その開口側を下にして、ケーシングとフードとの間に、その内側の端がケーシングの内側面より内側に位置し、その外側の端がケーシングの外側面より外側に位置するように配設した場合には、上来従来の問題点を解消することができることを知見することができた。
【0015】
また、上記排気用とは異なるもう一種類の給気用の屋上換気扇は、その構成は排気用と同一で空気の流れが逆となるものである。
その構成は、図8に示す通りであり、図において100′は給気用の屋上換気扇である。また、101は上部側と下部側に夫々開口部101A、101Bを有する角筒状のケーシング、102は前記ケーシング101に内装されたファン、103は前記ファン3を回転させるモータである。104は前記ケーシング101の上部に所定の間隔で保持した、前記ケーシング101における上部側の開口部101Bを覆い、その内側面104aと前記ケーシング101の外側面101bとの間に吸入口105を形成する平面視角形状のフードである。
【0016】
また、106は半円筒状で、長さ方向の両端部を夫々45度の角度に切断して平面視台形状になした分流体構成片106Aを、四枚一組として組み合わせて平面視角形状に形成した分流体である。そして、該分流体106は、その開口側を下にして、前記ケーシング101と前記フード104との間に、その内側の端106′がケーシング101の内側面101aより内側に位置し、その外側の端106″がケーシング101の外側面101bより外側に位置するように配設している。尚、107は前記分流体構成片106Aの支持部材である。
【0017】
而して、斯かる給気用の屋上換気扇100′においては、吸入口105から吸い込まれた空気は、分流体106をもって内外に分流されることにより全体的にスムーズにケーシング101内に引き込まれることになる。もってモータ103の負荷が大幅に軽減されることになるものである。
【0018】
このように、同一の構成により給気用の屋上換気扇においても同様の効果を得ることができる。
【0019】
而して、本考案は、排気用と給気用のいずれとして構成しても上記の効果を得ることができる屋上換気扇を提供しようとするものである。

【効果】

【0021】
本考案は上記の如き構成であり、ケーシングが角筒状で、フードがこれに対応して平面視角形状をなす排気用の屋上換気扇において、半円筒状で、長さ方向の両端部を夫々45度の角度に切断して平面視台形状となした分流体構成片を、四枚一組として組み合わせて平面視角形状の分流体を形成し、該分流体を、その開口側を下にして、前記ケーシングを前記フードとの間に、その内側の端がケーシングの内側面より内側に位置し、その外側の端がケーシングの外側面より外側に位置するように配設してなるものであるから、上記分流体を設けていない場合の問題点を解消することができるものである。
【0022】
また、上記と同一の構成で空気の流れのみを逆とした給気用の屋上換気扇(図示せず。)の場合には、前記図8に示したものと同様に、吸入口から吸い込まれた空気を全体的にスムーズにケーシング内に引き込むことができ、もってモータの負荷を大幅に軽減することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本考案の実施形態に係る排気用の屋上換気扇の斜視図である。
【図2】同一部切欠して示した正面図である。
【図3】同左側面図である。
【図4】同一部切欠して示した平面図である。
【図5】同分流体構成片の平面図である。
【図6】同分流体構成片の斜視図である。
【図7】ケーシングが角筒状でフードが平面視角形状の排気用の屋上換気扇において平面視丸形状の分流体を設けた場合の問題点を説明する、一部切欠平面図である。
【図8】ケーシングが角筒状でフードが平面視角形状の給気用の屋上換気扇において平面視角形状の分流体を用いた場合の利点を説明する、一部切欠して示した正面図である。

【0024】
以下、本考案を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
【0025】
図中、1は排気用の屋上換気扇である。また、該排気用の屋上換気扇1は、図示しない工場等の屋根に設置し、建物内の換気を行うものである。
【0026】
また、該排気用の屋上換気扇1は、上部側と下部側に夫々開口2A、2Bを有する角筒状のケーシング2と、前記ケーシング2に内装されたファン3と、前記ファン3を回転させるモータ4と、前記ケーシング2の上部に所定の間隔で保持した、前記ケーシング2における上部側の開口2Bを覆い、その内側面5aと前記ケーシング2の外側面2bとの間に吐出口6を形成する平面視角形状のフード5とからなるものである。
【0027】
そして、本実施形態に係る上記排気用の屋上換気扇1は、更に、半円筒状で、長さ方向の両端部を夫々45度の角度に切断して平面視台形状になした分流体構成片7Aを、四枚一組として組み合わせて平面視角形状の分流体7を形成し、該分流体7を、その開口側を下にして、前記ケーシング2と前記フード5との間に、その内側の端7′がケーシング2の内側面2aより内側に位置し、その外側の端7″がケーシング2の外側面2bより外側に位置するように配設してなるものである。尚、8は前記分流体構成片7Aの支持部材である。
【0028】
次に、上記実施形態の作用について説明する。
本実施形態に係る排気用の屋上換気扇1は、半円筒状で、長さ方向の両端部を夫々45度の角度に切断して平面視台形状になした分流体構成片7Aを、四枚一組として組み合わせて平面視角形状の分流体7を形成し、該分流体7を、その開口側を下にして、ケーシング2とフード5との間に、その内側の端7′がケーシング2の内側面2aより内側に位置し、その外側の端7″がケーシング2の外側面2bより外側に位置するように配設してなるものであるから、ファン3の外周付近により発生し、ケーシング2の内側面2aに沿ってフード5に向って流れる気流の中で比較的風速の速い気流は、分流体7で受けられ、該分流体7の内面に沿ってスムーズに吐出口6へ方向転換され、一方、ファン3の内周付近で発生した気流の中で比較的風速の遅い気流は、分流体7に接触せずにフード5に到達し、フード5に到達した速度の遅い気流はフード5の内面に沿いながら、分流体7と該フード5との間を通って吐出口6に流れる。このとき、風速が遅いため比較的小さな圧力損失で方向転換することができ、よってファン3で発生する気流の吐出口6までの導き方を気流の速さに応じて流す方向を変えることとなるので、気流がフード5に当たっても圧力損失を低減することができるものである。そして、本実施形態においては、ケーシング2が角筒状で、フード5がこれに対応して平面視角形状をなす排気用の屋上換気扇1において、図4に示す如く、フード5内の四隅の部分(円で囲んだ部分)においても充分な分流効果を得ることができるものである。
【0029】
また、図示はしないが、上記実施形態と同一の構成で空気の流れのみを逆とした給気用の屋上換気扇の場合には、前記図8に示したものと同様に、吸入口から吸い込まれた空気を全体的にスムーズにケーシング内に引き込むことができ、もってモータの負荷を大幅に軽減することができるものである。
【0030】
1 排気用の屋上換気扇
2 ケーシング
3 ファン
4 モータ
5 フード
6 吐出口
7 分流体
7A 分流体構成片
8 分流体構成片の支持部材


(57)【要約】

【課題】ケーシングが角筒状で、フードが平面視角形状をなす排気用の屋上換気扇において、ファンから送り出される気流を、風速の速い気流と風速の遅い気流に分流させて吐出口に導き、モータの負荷を低減する。【解決手段】排気用の屋上換気扇1は、半円筒状で、長さ方向の両端部を夫々45度の角度に切断して平面視台形状になした分流体構成片7Aを、四枚一組として組み合わせて平面視角形状の分流体7を形成し、分流体を、その開口側を下にして、ケーシング2とフード5との間に、その内側の端7′がケーシングの内側面2aより内側に位置し、その外側の端7″がケーシングの外側面2bより外側に位置するように配設する。


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