(54)【考案の名称】可搬式発泡ウレタン注入装置

(73)【実用新案権者】アップコン株式会社

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、例えば農業用水路トンネルなどの小断面トンネルの覆工背面と周囲地山の間に生じた空隙に、充填材として発泡ウレタンを注入するための可搬式装置に関する。

【従来の技術】

【0002】
トンネルが老朽化すると、覆工背面と周囲地山の間に空隙が生じることがある。空隙が生じる理由は、建設時の余掘や覆工コンクリートの充填不足、供用後の湧水の影響など様々であるが、例えば天端の背面に生じた空隙を放置しておくと、トンネルの天端は地山から十分な反力を受けることができず、地山から側圧が加わるとトンネルは縦長に変形し、側壁にひび割れが起こるといった危険があるため、空隙に充填材を注入して補修を行う必要が生じる。近年、このような場合に使用する充填材として、ポリオールとイソシアネートを混合することで生成する発泡ウレタンが注目されている(例えば特許文献1を参照のこと)。
【0003】
補修を必要とするトンネルが道路トンネルなどの大断面トンネルの場合、発泡ウレタン注入装置を搭載したトラックを補修場所に移動させて補修を行うことができる。しかしながら、断面積が例えば10m未満の小断面トンネルの補修が必要になった場合、発泡ウレタン注入装置を搭載したトラックを補修場所に移動させて補修を行うことはできない。こうした場合の対応策として、トンネルの外に留め置いたトラックに搭載された発泡ウレタン注入装置からホースでポリオールとイソシアネートを補修場所まで送り込んで補修を行う方法が考えられる。しかしながら、補修場所がトンネルの入口から奥深いところの場合、ポリオールとイソシアネートを送り込むための長い距離のホースを設置する必要などがあり、補修の準備に時間を要するため、こうした方法は、補修を短時間で行わなければならない例えば農業用水路トンネルの補修には不適である(補修のための長時間の断水は導水路としてのトンネルの役割上許されない)。
【0004】

【効果】

【0007】
本考案によれば、例えば農業用水路トンネルなどの小断面トンネルの覆工背面と周囲地山の間に生じた空隙に、充填材として発泡ウレタンを注入するための、補修場所に持ち込むことができる可搬式装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本考案の可搬式発泡ウレタン注入装置の一例の概略構成図である。

【0009】
本考案の可搬式発泡ウレタン注入装置は、ポリオールを収容するための第1のタンク、イソシアネートを収容するための第2のタンク、ポリオールとイソシアネートのそれぞれをタンクから送り出すためのポンプ、それぞれのタンクから送り出されたポリオールとイソシアネートを混合することで生成する発泡ウレタンを空隙に注入するためのガンを少なくとも備え、バッテリーによって駆動されることを特徴とするものである。以下、本考案の可搬式発泡ウレタン注入装置の一例を説明するが、本考案の可搬式発泡ウレタン注入装置は、以下の記載に限定して解釈されるものではない。
【0010】
図1は本考案の可搬式発泡ウレタン注入装置の一例の概略構成図である。図1に示す可搬式発泡ウレタン注入装置1は、ポリオールを収容するための第1のタンク2、イソシアネートを収容するための第2のタンク3、ポリオールとイソシアネートのそれぞれをタンクから送り出すためのポンプ4、それぞれのタンクから送り出されたポリオールとイソシアネートを混合することで生成する発泡ウレタンを空隙に注入するためのガン5を備える。第1のタンク2、第2のタンク3、ポンプ4は、カートに搭載されていることで、装置を補修場所に持ち込むことができる。以上の構成は公知である(例えばGraco Inc.社製の電動式リアクタEシリーズ)。
【0011】
可搬式発泡ウレタン注入装置1は、バッテリー6によって駆動される。図1において、バッテリー6は、第1のタンク2、第2のタンク3、ポンプ4が搭載されているカートとは別のカートに搭載されているが、同じカートに搭載されてもよい。装置の駆動は、補修場所に内燃機関を持ち込んで発電したり、トンネルの外からキャブタイヤケーブルを介して電力供給したりすることによって行うこともできる。しかしながら、前者の採用は、トンネル内に一酸化炭素が充満する恐れがあるため作業環境の安全性確保の点で好ましくない。また、後者の採用は、キャブタイヤケーブルを必要とすることで費用が嵩むことに加え、キャブタイヤケーブルを介することによる電圧低下の恐れがある。装置をバッテリーによって駆動すれば、こうした問題がない。
【0012】
可搬式発泡ウレタン注入装置1は、第1のタンク2からのポリオールの送り出し量と、第2のタンク3からのイソシアネートの送り出し量を、それぞれ計測するための積算流量計7を備える。補修場所においてポリオールとイソシアネートのそれぞれの送り出し量を積算流量計7によって計測することにより、両者が所定の割合で混合されていることの確認や、それぞれの送り出し総量(使用量)の確認などを補修場所において行うことができることは、工程管理上の利便性が高い。
【0013】
可搬式発泡ウレタン注入装置1の運転は、例えばGraco Inc.社製の電動式リアクタEシリーズの運転方法に準じて行えばよく、ガン5から発泡ウレタンを空隙に注入することができる。
【産業上の利用可能性】
【0014】
本考案は、例えば農業用水路トンネルなどの小断面トンネルの覆工背面と周囲地山の間に生じた空隙に、充填材として発泡ウレタンを注入するための、補修場所に持ち込むことができる可搬式装置を提供することができる点において産業上の利用可能性を有する。
【0015】
1 可搬式発泡ウレタン注入装置
2 第1のタンク
3 第2のタンク
4 ポンプ
5 ガン
6 バッテリー
7 積算流量計

(57)【要約】

【課題】農業用水路トンネルなどの小断面トンネルの覆工背面と周囲地山の間に生じた空隙に、充填材として発泡ウレタンを注入するための、補修場所に持ち込むことができる可搬式発泡ウレタン注入装置を提供する。【解決手段】ポリオールを収容するための第1のタンク2、イソシアネートを収容するための第2のタンク3、ポリオールとイソシアネートのそれぞれをタンクから送り出すためのポンプ4、それぞれのタンクから送り出されたポリオールとイソシアネートを混合することで生成する発泡ウレタンを空隙に注入するためのガン5を少なくとも備え、バッテリー6によって駆動される。


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