(54)【考案の名称】網戸

(73)【実用新案権者】セイキ総業株式会社

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図2

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、建物開口部に取り付ける網戸用のネットを、洗浄や交換のために屋内側から容易に着脱できるように取り付けた網戸に関するものであり、更に具体的には、該網戸用のネットの取付構造に関するものである。

【従来の技術】

【0002】
近年、中高層の集合住宅等に設置される網戸の落下防止やメンテナンスの容易化のために、網戸枠を建物開口部枠に固定的に設置して、ネットを洗浄や交換のために網戸枠に対して屋内側から容易に着脱可能にすることが求められ、それを簡易に行えるようにしたものが種々提案されている。また、このような網戸は、中高層の集合住宅だけでなく、一般的な住宅等において用いられているところの網戸枠の屋外側面にネットの固定を行うものについても、該網戸枠の屋内側からの簡易な作業でネットの着脱や交換を行えるようにすることが望まれている。
【0003】
このような網戸を建物開口部枠等に設置し、ネットを洗浄や交換のために方形の網戸枠に屋内側から容易に着脱可能にしたものとしては、例えば、特許文献1や特許文献2を含む多数の文献に開示されているように、網戸枠に対してネットを屋内側から面ファスナーで着脱可能にしたものが、また、上記ネットの周囲に補強のために取り付けておくネット枠としては、合成樹脂製で或る程度弾性的に湾曲可能な板材や、化学繊維製の布帛等の可撓性においてすぐれた帯状材等を用い、それらをネットの周辺に固定すると共に、そのネット枠に上記面ファスナーを固定して、枠付きネットの取り扱いを至便にしたものなどが提案されている。
【0004】
上述したように、網戸枠に対してネットを屋内側から面ファスナーで着脱可能にしたものは、網戸枠に対する枠付きネットの取付時における取扱上の利便性や、ネットの交換作業を行う際の安全性において優れている。しかしながら、該ネットの交換等のために行う網戸枠からの枠付きネットの取り外し作業の簡便性を重要視して、該枠付きネットを非常に取り外し易いものにすると、それが近くで動く人体の一部や被服と接触してその係合が外れたり、幼児やペットのいたずら等によっても簡単に外れて危険な状態になることもあり、そのため、該面ファスナーの設置態様について十分に配慮し、不測の事態でみだりに枠付きネットが離脱しないような態様でありながら、ネットの洗浄や交換等を行う作業者には比較的簡単に取り外しできるように配慮し、また,網戸枠に対する枠付きネットの取り付けも、比較的容易に所期の位置に正確で、しかもネットを緊張させた状態で固定できるような構成であることが望まれる。
【0005】

【効果】

【0016】
以上に詳述した本考案の網戸によれば、建物開口部の網戸枠に屋内側から枠付きネットを面ファスナーで着脱する網戸において、該枠付きネットの洗浄や交換の作業を行う者にとっては着脱に支障を来さないが、網戸の近くで動く人体の一部や被服と接触してその係合が簡単に外れることがないようにし、更に、枠付きネットの取り付けに際しても可及的にそのネットを綺麗に張設することを可能にした枠付きネットの取付構造を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本考案に係る網戸の実施例における網戸枠の構成を、一部を分解して示す斜視図である。
【図2】上記網戸枠の枠材に取り付けた第1の面ファスナー片と枠付きネットに取り付けた第2の面ファスナー片とを接合させた状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図3】上記網戸枠に取り付ける枠付きネットの構成を示す分解斜視図である。
【図4】枠付きネットの四隅に取り付けているコーナー部片の構成を示し、(a)はその正面図、(b)はその背面図、(c)は上記(a)におけるC−C位置での断面図、(d)は上記(a)におけるD−D位置での断面図である。
【図5】上記枠付きネットにおける網戸枠への取付面側から見た正面図である。

【0018】
図面は、本考案に係る網戸の実施例を示すもので、この網戸を備える建物開口部においては、図1に示すように、各一対の縦及び横の枠材2,3における両端の連結によって方形に枠組みされた網戸枠1に、後述する枠付きネット13を装着することにより、上記網戸が構成される。上記網戸枠1は、それらを建物の躯体に固定的に取り付けることもできるが、該躯体に設けたサッシ等における開閉自在の障子の屋外側に設けられたレールに沿って開閉自在なものとして設置することもできる。
なお、図1の網戸枠1は、その左手前側に建物開口部の障子が存在し、右前方側を建物の屋外側に向けて設置するものとして描いている。
【0019】
上記縦横の枠材2,3により枠組みされる網戸枠1の構成について更に具体的に説明すると、該網戸枠1の枠材2,3は、汎用の耐久性あるアルミニウム系金属の押出し型材で形成され、図1において明瞭に示すように、それらの枠材の本体部4,5と、該本体部からそれらの枠組み時の内周側で該網戸枠1の屋外面側に近い部位から、その屋内面側に面ファスナー取付用の平面部6a,7aを形成して延出させたところの、ネット取付用の延出部6,7とを備えている。
【0020】
なお、上記網戸枠1の枠材2,3は、本考案に係る網戸を新しい建物の網戸枠に設置する場合のものとして図示しているが、本考案に係る網戸は、既設の建物における網戸枠にも設置することができ、その場合に、既設の網戸枠における上記本体部4,5に対応する部位によって囲まれた網戸枠の内側に、上記面ファスナー取付用の平面部6a,7aを有するネット取付用の延出部6,7が存在しなければ、該延出部6,7に相当するものを既設の本体部に強固に付設すればよい。
【0021】
上記縦横の枠材2,3の両端部を相互に連結するコーナー部においては、縦の枠材2の上下両端部における本体部4及び延出部6の各一部を切除することにより本体部4内に形成した嵌入溝2aに対して、横の枠材3の端部3aを嵌入し、横の枠材3内に形成しているビスポケット3bに対して、縦の枠材2の内壁2bに設けたビス孔を通してビスを螺挿するなどの手段で、縦横の枠材2,3を各コーナー部において連結することにより、網戸枠1を方形に枠組みしている。
【0022】
一方、上記縦横の枠材2,3の各延出部6,7に設けた平面部6a,7aは、枠材2,3に対して図3及び図5に示すような防虫用のネット14を備えた枠付きネット13を着脱自在に張設するためのもので、図1及び図2に示すように、一対の面ファスナーの一方である第1の面ファスナー片10aを取り付ける取付位置の両側に沿って、該面ファスナー片10aを固定するための固定用突条8を、互いに内向きに屈曲させてそれぞれ突設している。この固定用突条8による第1の面ファスナー片10aの固定は、上記一対の固定用突条8の間の平面部6a,7a上に第1の面ファスナー片10aを配置した状態において、該固定用突条8の先端部を押圧ローラ等の工具により内側に屈曲させ、該第1の面ファスナー片10aの両側端縁を上記平面部6a,7aとの間に挟着させることにより行うものである。
【0023】
なお、縦の枠材2の延出部6に設けた平面部6aに対して第1の面ファスナー片10aを取り付けるための固定用突条8等を含む取付構造自体は、図1及び図2に示しているところと全く変わるところがないので、その詳細な図示及び説明は省略している。
【0024】
上記縦横の枠材2,3に取り付けた第1の面ファスナー片10aは、図2,3及び図5に示すような枠付きネット13を、上記第1の面ファスナー片10aと対をなす第2の面ファスナー片10bによって取り付けるためのものである。
なお、上記面ファスナーは、一般的に、相互の接合により係合させ得る多数のフック状とパイル状の互いに係合する係合子11a,11bが密に植設されたものとして構成されているが、上記第1及び第2の面ファスナー片10a,10bとしては、それらの何れを選択してもよい。しかしながら、例えば、網戸枠1の枠材2,3に取り付ける第1の面ファスナー片10aとしては、手触りのよいパイル状の係合子であることが望まれるが、網戸枠1の枠材2,3が屋外の劣悪な環境に置かれることから、その環境に耐えるものであることも望まれる。
【0025】
次に、上記網戸枠1の枠材2,3に取り付けた第1の面ファスナー片10aを介して、該網戸枠1に着脱可能に取り付けられる上記枠付きネット13の構成について、図2〜図5を参照して具体的に説明する。
上記枠付きネット13は、図3及び図5に示しているように、上記第1の面ファスナー片10aの係合子11aに係合するテープ状の第2の面ファスナー片10bを網戸用のネット14の四周に接合することにより、該ネット14の周囲を補強するネット枠15を構成させている。該第2の面ファスナー片10bは、ナイロン等の化学繊維製の可撓性ある基布12上に係合子11bを密に植設することにより構成したものである。
【0026】
上記第2の面ファスナー片10bとネット14との接合は、具体的には、該第2の面ファスナー片における基布12上のネット14側に沿って設けた連結代12aの上に、上記ネット14の周縁を載置し、その上に載置した補強シート16との間に上記ネット14の周縁を挟持させて、それらを全体的に溶着することによって行い、上記ネットの周囲の連結代12aにそれぞれ第2の面ファスナー片10bを接合すると共に、該第2の面ファスナー片の各端部を順次連結することにより、該ネット14の周囲に方形のネット枠15を形成させている。
【0027】
具体的に、上記ネット14の素材は、グラスファイバーにPVCコーティングしたものとするのが望ましく、また、第2の面ファスナー片10bはナイロン製とし、更に、上記第2の面ファスナー片10bにおける基布12(ナイロン)のネット14側に設けた連結代12aをネット14の周辺に接合するためには、上記ネット14がグラスファイバーにPVCコーティングされているにしても、その安定的な溶着には困難性があるため、つなぎ材として、PVCコーティングされたナイロンシートからなる補強シート16をその上に載置して、それらの積層物を一体的に溶着することが望まれる。
【0028】
上記ネット14の四隅における上記第2の面ファスナー片10bの基布12の端部の重合部には、それらを覆うように、図4に示すような合成樹脂製の板状のコーナー部片18を取り付けている。前述したように、枠材2,3の本体部4,5からネット取付用の延出部6,7を枠組みの内周側に延出させる際に、該本体部4,5における網戸枠1の屋外面側に近い部位から該延出部6,7を突出させているので(図2参照)、上記コーナー部片18は、その表面が網戸枠1の四周の枠材2,3の交差部における屋内側表面から大きい段差で落ち込んだ部位に位置することになり、また、該コーナー部片18は他物に引っ掛かるような構成を備えていないので、仮に該コーナー部片18が網戸枠1から少し浮き上がった位置にあったとしても、不測の事態でみだりに枠付きネットが離脱するようなことはない。
【0029】
図4を参照して、該コーナー部片18及びそれを取り付けた枠付きネット13の構成について更に具体的に説明すると、該枠付きネット13の隅部に取り付けている上記コーナー部片18は、上記網戸枠1における四周の枠材2,3の交差部に対向する隅部18aを斜めに切除すると共に、該隅部の裏面18b側を薄肉化することにより、その切除縁を爪先が掛け止め可能なものとして構成したうえで、該コーナー部片18の内面側において、網戸枠1の枠材2,3の交差部に近い隅側部位19における第2の面ファスナー片10bの係合子11bを、切除或いは溶融等により無機能化してその接合力を弱め、上記切除縁の引き起こし操作によってコーナー部片18を起立し易くしている。
【0030】
また、上記コーナー部片18は、上記網戸枠1の両枠材2,3に対向する部位に、裏面側に突出する若干のリブ18dを設けて、そのリブ18dと枠材2,3との間を指先が挿入できない間隔にし、上記枠材2,3の交差部に対向する隅部18aを除いて指先の挿入間隔をなくすことにより、みだりにコーナー部片18の引き起こし操作がないことが望ましく、更に、該コーナー部片18の表面で枠材2,3から離れている周辺部18cにおいては、角部を面取りして他物に引っ掛かるような構成を備えないことが望まれる。
【0031】
1 網戸枠
2,3 枠材
4,5 本体部
6a,7a 平面部
6,7 延出部
8 固定用突条
10a 第1の面ファスナー片
10b 第2の面ファスナー片
11a,11b 係合子
12 基布
12a 連結代
13 枠付きネット
14 ネット
15 ネット枠
16 補強シート
18 コーナー部片
18a 隅部

(57)【要約】

【課題】網戸枠に屋内側から枠付きネットを面ファスナーで着脱する網戸において、枠付きネットの洗浄等の作業者には容易に着脱操作できるが、他の者ではそれが簡単に外れることがないようにした取付構造を提供する。【解決手段】方形に枠組みされた網戸枠における枠材2,3の屋内側に設けた平面部7aに第1の面ファスナー片10aを固定し、その面ファスナー片に取り付ける枠付きネット13は、可撓性の基布上に植設した係合子11bにより第1の面ファスナー片に係合する第2の面ファスナー片をネット14の四周に接合し、ネットの四隅の基布の重合部に、板状のコーナー部片18を取り付けて構成する。コーナー部片は、隅部を斜めに切除すると共に薄肉化し、爪先が掛け止め可能なものとし、コーナー部片の内面側において、隅側部位の係合子11bの接合を無機能化している。


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