(54)【考案の名称】測定管、測定器および測定用サブアッセンブリ

(73)【実用新案権者】株式会社カワタ

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図2

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、流体の流量または流速を測定する測定器などに関する。特に、測定すべき流体の圧力に基づいて流量または流速を測定する測定器などに関する。

【従来の技術】

【0002】
特許文献1には、絞り機構としてベンチュリー管を用いた差圧流量計が開示されている。その差圧流量計は、配管の直管部の途中に設けられたベンチュリー管と、そのベンチュリー管の圧力を測定する差圧計とを備えている。
前記ベンチュリー管は、小径のスロート(小径部)と、その小管の両端にそれぞれ異なった角度で連設されたテーパの緩やかな円錐管(テーパ状部)と、大径で上流側のテーパ状部に連設された直管(大径部)とからなる。前記小径部と大径部の上面には、圧力取出口がそれぞれ設けられている。これらの圧力取出口を導圧管によって差圧計の高圧側と低圧側にそれぞれ接続し、その差圧に基づいて配管の管路内を流れる流体の流量が算出される。
【0003】

【効果】

【0013】
(1)(7)本考案の測定管は、気流による圧力損失が小さく、配管に組み込んだ際に気流に与える影響を抑えつつ流量または流速の測定をすることができる。
また、測定しようとする機器に組み込むのが容易で、使い勝手がよい。そして測定管として、無駄に長尺なストレートを備えていないという点において、省スペースであり、低コストである。
このため、配置しようとする機器やプラント設備のコンパクトさや、省スペース化を維持して測定管を設けることができる。
また対称な管状であるので、出入口について方向性が無いから、ポート部を設けるなどの製造が容易である。
【0014】
(2)(3)このような測定管において、前記大径部の開口面積に対する小径部の開口面積の比が、0.2以上である場合および平面視で前記テーパ状部の前記軸に対する角度が5〜45°である場合は、圧損が高くなるのを防止することができる。
【0015】
(4)(5)また、乾燥対象物を貯留する乾燥容器を備えた乾燥機に用いるものであり、前記乾燥容器に通される乾燥空気の接続口付近に設けられている場合および乾燥ヒータを備え、樹脂を乾燥する乾燥機に用いるものであり、前記乾燥ヒータの上流側に設けられる場合は、ベンチュリー式であるので、その他の方式、測定温度範囲に制約がある流量計に比べ、高温の空気であっても測定することができる。
【0016】
(6)また、輸送対象物を輸送する輸送ラインに設けられ、その輸送ラインの略水平な部分で、かつ、前記ポート部が鉛直方向の上側を向くように配置される場合は、他の方式、例えばピトー管のような測定器と異なり、管路中に障害となる測定部が無いため、輸送対象物を通過させつつ測定することができる。また、その輸送ラインの略水平な部分では、管の下側に材料が流れ、上側に輸送空気が流れる傾向にある。このため、水平管の場合、ポート部などを上方に設置すると、ポート部への輸送対象物や摩耗粉などの混入を防止できる。なお、温度を検知する部材を上方に配置すれば、輸送対象物との衝突を少なくすることができる。
【0017】
(8)本考案の測定用サブアッセンブリは、システム機器を構成する組立部品に連結される取付配管に、測定管または測定のための部材が設けられている。すなわちサブアセンブリとしてまとめられているから、システム機器に組み込むのが容易である。また、異なるシステム機器間で測定条件を揃えやすい。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は本考案の測定器を配置する状況を示す概略図である。
【図2】図2aは本考案の測定器の一例を示す正面図、図2bは側面図である。
【図3】図3は図2の測定器1が用いられるシステム機器の概略フロー図を示す。
【図4】図4は測定用サブアセンブリの一例を示す正面図である。

【0019】
[1.測定器]
(概略説明)
まず図1を用いて、本考案の測定器の概略を説明する。測定器1は、2点間の圧力の差を用いて流量または流速を測定するものである。この測定器1は、一例を挙げると、システム機器としての、乾燥対象物、例えば粉粒体を乾燥させる乾燥機や、粉粒体を輸送するプラント設備などの配管に設けられる。
前記乾燥機やプラント設備の配管経路は、通常は、なるべくコンパトで、省スペースになるように設計されているため、高精度な流量を測定するために十分な直管部分(ストレート部)を得ることは難しい傾向にある。強引にストレート部を得ようとすると、その機器やプラント設備の持っているコンパクトさや、省スペース化を損なうことに繋がりかねない。
【0020】
例えば、図1では、乾燥機器やプラント設備の配管の一部であり、かつ、風量などの測定を検討している直管部(ストレート部S)のある配管15を示している。なお前後の配管の詳細は省略している。
その配管15の上流(図の左方)に、下流(右方)に比べて流体の流れを比較的に乱しやすい要因があるとして、それを符号16で示す(図のア参照)。その乱す要因16としては、例えばベンド、開口面積の拡大/縮小などが考えられる。その乱す要因16の影響が大きいほど、測定器1をそこから離して配置することが考えられる。
また下流に乱す要因17がある場合(図のイ参照)、その乱す要因からも遠ざける。その際に、上下の乱す要因16、17の大小を考慮する。配置するためのストレート部の長は一定であるので、乱す要因の大きさに応じて、設置する位置が定められる。
さらにまた、配管15に流れを整える要因18、例えば整流子あるいはそれに準じた部材(ハニカム状の熱交換器など)、が設置されている場合(図のウ参照)、その整える要因18と測定器1との距離を短くすることができる。
本考案の測定器1は管の軸に垂直かつ軸方向の中心を通る面に対して略対称であり、低コストで製作しやすく、管内への配置も容易となっている。
なお、測定器1の前後に十分にストレート長が取れるなら、JIS規格などに沿って配置すればよい。
【0021】
[2.測定器の各構成の説明]
(測定器1)
ここから図2(a)および図2(b)を用いて、測定器1を詳述する。その測定器1は、本考案の測定管2と、流体の流量または流速を測定すべくその流れを絞る前と絞られた時の圧力を検知する検知部3とからなる。
【0022】
(測定管2)
測定管2は前記流体が流される、ベンチュリー型の管状である。
その測定管2は、小径部4と、その小径部の両端に連結され、かつ、軸方向の外向きに次第に拡径する左右のテーパ状部5と、それらのテーパ状部の端部にそれぞれ連結される左右の大径部6とからなる。
そして大径部6の流入側と小径部4とに前記流体の圧力を検知するためのポート部7、7がそれぞれ設けられている。
【0023】
(小径部4)
小径部4は、流体の流れを絞る機構に相当する。本実施形態では、その小径部4の内径は任意であるが、例えば10〜70mmである。
また、材料を輸送する輸送ラインの配管(材料管)に用いる場合は、輸送される材料で管内が閉塞しないような内径が好ましい。
【0024】
(テーパ状部5)
テーパ状部5は、平面視で、軸Oとの成す角度αが約20°であり、5〜45°であるのが好ましい。
図では、テーパ状部を形成する配管部材として、レデューサと呼ばれる鋼管を用いており、大径部6と連結される直管部を備えている。この直管部は大径部6の一部である。なお、レデューサとして、直管部を有しないものを用いてもよい。
また、測定管2を材料管に設ける場合は、角度αが空気輸送すべき材料の安息角より大きくされているのが好ましい。テーパ状部5と大径部6との連結部付近がデッドスポットになり、材料が残るのを防止し、その残った材料を足掛かりとして管が閉塞されるのを防止したりするのに寄与する。
例えば、材料管を水平に配置する場合は、左右の大径部6、6の下側のテーパ状部5、5に材料が溜まるのを防止する。また垂直に配置の場合は、上方の大径部6のテーパ状部5に材料が溜まるのを防止する。
【0025】
(大径部6)
大径部6は、既存の配管に連結される。このため設置しようとする配管と同形状である。本実施形態では、大径部5の内径は任意であるが、例えば20〜100mmである。その配管長はポート部7が設けられる程度であればよい。
【0026】
(ポート部7、センサ取付部8)
流入側(図の左方)の大径部6および小径部4には、前記流体の圧力を伝達するための導圧路を連結するためのポート部7、7がそれぞれ設けられている。そのポート部7は、例えば本実施形態ではソケットまたは管継手などである。なお孔でもよい。
一方、流出側の大径部5には前記流体の温度を測定するための温度検知部9を設置するためのセンサ取付部8が形成されている。
【0027】
(ポート部7、センサ取付部8の配置)
ポート部7、7およびセンサ取付部8は、平面視で軸方向に並んで配置されている。
また測定器1を粉粒体などが輸送される輸送ラインに設ける際には、その輸送ラインの略水平な部分に設け、かつ、前記ポート部が鉛直方向の上方になるように設けるのがよい。水平部では材料管の下側に材料が流れ、上側に空気が流れる傾向にある。このため、ポート部7およびセンサ取付部8を鉛直方向の上側になるようにすると、ポート部7や温度検知部9への粉粒体や摩耗粉の混入や付着を防止できる。
すなわち、予めポート部7、7およびセンサ取付部8が、平面視で軸方向に並んで設けられているから、それらを同時に鉛直方向に対し上方に配置でき、使い勝手が良い。なお、鉛直方向の上側にあれば、必ずしも軸方向に並んでいなくてもよい。
また測定管2は対称であるので、ポート部を設けるなどの製造が容易である。
【0028】
(配管について)
図で示している実施形態では、大径部6は呼び径50Aの配管用ステンレス鋼管である。例えば配管用ステンレス鋼管については、単に50AのSUS配管と記載する。
また小径部4は、40AのSUS配管である。
さらにテーパ状部5は、レデューサと呼ばれる鋼管である。
【0029】
(組み合わせ)
例えば、大径部6を呼び径25A、32A、40A、50Aおよび65Aに相当する配管用の鋼管からなる群より選ばれた一つの鋼管とする。一方、小径部4を呼び径20A、25A、32A、40Aおよび50Aに相当する前記鋼管からなる群より選ばれた一つの鋼管であると共に、前記大径部と比べて呼び径が1〜3サイズ小さい鋼管とする。
これらの規格品の組み合わせにより、測定管2を構成することで、既存の配管のコンパクト・省スペースを壊さず、測定精度の低下の防止を容易に実現できる。なお、大径部6、小径部4およびテーパ状部5の組み合わせは上記の範囲に限定されず、規格として一般的に流通する鋼管のサイズが好ましい。なお規格品でなくてもよい。
【0030】
(開口比)
大径部6の開口面積に対する小径部4の開口面積の比は、0.2〜1未満であり、0.25〜0.75とされるのが好ましい。
【0031】
(検知部3)
前記検知部3は、ポート部7から導圧路10を介して連結されている。その検知部3は、例えば差圧計やマノメータなど従来公知のものである。検知した測定値は電気信号として外部へ出力できるものが好ましい。本実施形態では、取得された差圧の測定値は、乾燥機やプラント設備の制御盤20a(後述する図3参照)の制御部にて、流量または流速に変換される。なお、そのような換算を検知部3で行ってもよい。さらになお、各ポート部7に圧力計を設けてそれらを検知部としてもよい。
【0032】
(記憶部20c)
また、検知部3が検知した測定値は、制御盤20aに設けられた記憶部20cに記録される。その記録の際に、測定器を識別するIDと共に記録するのが好ましい。そのIDは測定値、測定場所、時間、状況などと紐付けられている。その状況とは乾燥機であるなら、乾燥温度、乾燥時間、乾燥対称物などである。
【0033】
(温度検知部9)
温度検知部9は、熱電対等の従来公知の温度センサであり、測定値を外部に出力するものである。そのセンサ部位11(図2b参照)は、管内の中心付近に突出している。
また、材料管に設ける場合は、粉粒体などの材料がぶつからないように、突出させる長さを短くしたり、管の内周面付近に設けたりしてもよい。また材料流れの方向に傾かせて配置してもよい。その場合、センサ取付部8を大径部6の周壁を斜めに貫通するように設けてもよい。
なお温度検知部9およびセンサ取付部8を測定管2に設けないで、近傍の配管に設けてもよい。
【0034】
(導圧路10)
導圧路10は、測定管1内の流体の圧力を検知部3に伝達する部材である。例えば、本実施形態では計装用エアなどの配管に用いられるチューブが挙げられる。なお、導圧路10をなくし、ポート部7に直接検知部3を取り付けてもよい。
【0035】
[3.測定器の配置]
(乾燥システム20)
図3には、本考案の測定器1が用いられるシステム機器の概略フロー図を示す。
そのシステム機器(乾燥システム)20は、乾燥機21と、その乾燥機から輸送先へ乾燥樹脂を輸送し、新たな材料を投入するための輸送機構22とからなる。それら乾燥機21および輸送機構22は、複数の部品(組立部品)から構成されている。
【0036】
(乾燥機21)
乾燥機21は、内部に樹脂材料を収納する乾燥容器23と、その乾燥容器内に供給される乾燥空気を吐出する乾燥ブロワ24と、その乾燥ブロワから吐出される空気の水分を吸着する吸着部(吸着筒)25と、その吸着筒で除湿された空気を加熱する乾燥ヒータ26とを備えている。
また、乾燥容器23の上には新たな材料を投入するための乾燥機ホッパ23aが設けられている。その排出口には、材料の自重で乾燥容器内に樹脂材料を落下させ投入する開閉蓋23bが回動自在に設けられている。さらに乾燥機ホッパ23aには、図示しない材料タンクから材料を供給するための吸入管23cが配置され、接続されているホースで乾燥機ホッパ23aへ材料を供給している。
さらにまた、吸着筒25には、吸着した水分を脱着させるために、再生ブロワ27から吐出され、再生ヒータ27bで加熱された再生エアが通されている。吸着筒で吸着された水分は、再生エアと共に水分が系外に放出される。乾燥ブロワ24および再生ブロワ27には、それぞれ乾燥フィルタ24a、再生フィルタ27aが設けられている。
【0037】
輸送機構22は、輸送ブロワ28と、その輸送ブロワによって乾燥された樹脂材料が輸送される輸送先のホッパ29とを備えている。また輸送ブロワ28には輸送フィルタ28aが設けられている。
【0038】
また、符号20aで示されているのは制御盤であり、測定器1から得られた差圧データが送られる。さらに符号9で示されているのは温度を検知する温度検知部9である。温度検知部9は複数個所に設けられている。
【0039】
(組立部品)
本実施形態において組立部品とは、乾燥容器23、乾燥機ホッパ23a、乾燥ブロワ24、乾燥フィルタ24a、吸着筒25、乾燥ヒータ26、再生ブロワ27、再生フィルタ27a、再生ヒータ27b、輸送ブロワ28、輸送フィルタ28aおよびホッパ29、さらには符号20bで示す熱交換器である。
【0040】
本実施形態では、例えば測定器1は、吸着筒25の流出側に設けられている。その吸着筒25にはハニカム状の吸着剤が用いられている。乾燥ブロワ24から送風された空気は、ハニカム状の細い流路に通される。このため吸着筒25から吹き出た付近の配管内では、半径方向における空気の速度分布の広がりは小さい傾向にあり、流れが整えられている。一方で、吸着筒25を出ると、次第に管の内周壁付近の速度は遅く、流体本体の流れが速くなり、半径方向の速度分が大きくなると考えられる。
このため、例えば、測定器1は吸着筒25に接近して配置するのがよい。一方で、乾燥ヒータ24側には圧力を緩やかに戻すべく距離を取る。これにより、測定に必要なストレート長を有効に活用することができ、省スペースであり、測定精度も高い。
【0041】
また本実施形態では、例えば、測定器1は、乾燥容器23の出口(接続口付近)に設けられている。乾燥容器23は配管に比べて大径であるから流速は低下している。そして乾燥容器23の内部に樹脂材料が収納されており、空気は樹脂材料の層を通され、全体的に圧損を受けているから、乾燥容器内で半径方向の空気の速度分布は小さいと考えられる。
このため、例えば、測定器1を乾燥容器23に接近して配置すれば、速度分布が小さい状態の空気を測定できる場合がある。一方で、測定器1の流出側にストレート長を形成すると、絞りにより低下した圧力を緩やかに戻し、絞りによるエネルギー損失を抑え、測定精度を向上させることができる。すなわち、測定に必要なストレート長を有効に活用することができ、省スペースであり、測定精度も高い。
【0042】
その他、乾燥システム20の風量を測定したい箇所に、測定器1を設けることができる。その際に、測定器1は単純構造かつ小型であるから、乾燥システム20の配管のストレートな部分を有効に活用できる。
【0043】
(ベンチュリー)
測定管2は、ベンチュリー型の風量計であるから、オリフィス型の風量計などに比べて圧力損失や、気流の乱れが小さい。このため、設置の自由度が高く、乾燥機やプラント設備など、とりわけ配管経路の限られたストレート長において、好ましい位置に測定管を配置するのが容易になる。さらに、配置しようとする機器やプラント設備のコンパクトさや、省スペース化を壊さずに測定管などを設けることができる。
また高温であっても気流が測定できる。ベンチュリー型の場合は気流が高温時でも測定器はダメージを受けにくい。高温時に用いるメリットは、測定管2を左右対称にしないでも得ることができる。
【0044】
(オリフィス管)
なお、乾燥ラインなど気体が流体の場合、測定管2の絞り機構として、従来公知のオリフィスを設けた管状の部材(図示せず)を用いてもよい。この場合、オリフィスを中心として前述した測定管2と同じような対称形状となる。なお、オリフィスで流体を絞るので、テーパ状部5、5は不要である。
【0045】
(レイノルズ数)
乾燥システム20における乾燥機21に想定される風速の範囲は、5〜25、好ましくは10〜20m/s(normal)である。そして大径部6を流れる流体のレイノルズ数としては、5.0×10〜1.0×10、好ましくは1.0×10〜1.0×10である。
また輸送機構22に想定される風速の範囲は、10〜40、好ましくは15〜30m/s(normal)である。そして大径部6を流れる流体のレイノルズ数としては、1.0×10〜1.5×10、好ましくは3.0×10〜2.5×10である。
これらの範囲において測定値は安定していた。
【0046】
[4.測定器付きサブアッセンブリ]
(概略構成)
次に、図4を用いて本考案の測定用サブアセンブリ(以下アッセンブリという)を説明する。図4に示すアッセンブリ30は、測定管2が乾燥ヒータ26のヒータボックス31に取付配管32を介して固定されたものである。なお図では温度検知部9が取付けられている。
【0047】
(乾燥ヒータ26)
前記乾燥ヒータ26は、ヒータ本体33と、そのヒータ本体を収納するヒータボックス31とからなる。
ヒータ本体33は、電極が設けられている基部34と、その基部から延びる細長状の管部35とからなる。その基部34にはヒータボックスとの取付部36が設けられている。
ヒータボックス31は、管部35が収納される有底筒状で開口端に取付部36に固定されるフランジ37が設けられている。そのヒータボックス31の周壁には、内部に連通する基部側の入口31aと先端側の出口31bがそれぞれ形成されている。
また、ヒータボックス31には乾燥機などに固定するためのブラケット31cが設けられている。さらにヒータボックス31の周囲は、保温材31dで覆われている。
【0048】
(取付配管32)
取付配管32は、ヒータボックスの入口31aから半径方向の外向きに延び、次いでほぼ直角に折れ曲がり、ヒータボックス31の周壁にそって、その中央付近まで延びている。ここで符号Pは直角の部位を示す。
その取付配管32の先端には測定管2が取付けられている。その取付配管32の内径は測定管の大径部6の内径とほぼ同じにされている。そして、取付配管と測定管との連結部の内面には段差がないよう滑らかにされている。取付配管32と測定管2の合計長さは、ヒータボックス31の全長(符号S参照)とほぼ同じである。
【0049】
ここで図中の符号Sはヒータボックス31に並列に直管を配置できるストレート部を示し、符号Dは大径部6の内径を示している。
また測定管2の流入側には、合成樹脂製で弾力的に変形するホース33が接続され、湾曲した経路で吸着筒25(図3参照)の出口に接続されている。そのホース38は緩やかに湾曲されているから、ホース内の流れを大きく乱さない。そして吸着筒25(図3参照)は細かなハニカム形状であるから、ハニカムを通った流体は、半径方向の速度分布の広がりは小さいと考えられる。すなわち吸着筒25は整える要因18(図1参照)であると考えられる。
一方で、取付配管32のヒータボックス側には、直角な部位Pがある。このため、符号P付近では流れが乱れやすい。すなわち測定管2の配置として、部位Pのある下流側が、吸着筒25のある上流より流体の流れを比較的に乱しやすい部分(乱す要因)16であると考えられる。
【0050】
このため測定管2は、乱す要因16から遠ざけるように、そして整える要因18に近づけるように、それらの程度に応じて、あるいは、その程度に応じた割合で配置される。
このように、ヒータボックス31のストレート部Sを有効に利用するので、省スペースである。またヒータボックス31に固定配管32と共に固定されることにより、サブアセンブリとしてまとめられているから、測定管2を組み込むのが容易である。
【0051】
(変形例)
前述した例では、ヒータボックス31に取付配管32を設けたが、他の組立部品に設けてもよい。例えば、図3で示す各組立部品に設けることができる。一例として、取付配管32を乾燥容器23の出口に設けたり、また吸着筒25の入口および/または出口に設けたりすることができる。
【0052】
また乾燥容器23の軸方向をストレート部Sとして利用し、取付配管32を延ばしてもよい。さらには乾燥容器23の周方向に延ばしたりしてストレート部Sとして利用してもよい。緩やかな湾曲であるなら、流れを乱さないからである。
【0053】
(測定管の変形例)
なお、上述の例における測定用アッセンブリ30は、測定管2としてベンチュリー管を用いたが、例えばオリフィス板を設けた管状の部材(測定管)を用いたり、ピトー管を設けた管状の部材を用いたり、さらには熱線式、コリオリ式などの機構を設けるための管状の部材などを用いてもよい。
【0054】
[5.その他]
(管について)
本実施形態の測定管2には、JISG3459において定められている配管用ステンレス鋼管が用いられている。
また、JISG3459に定められているステンレス鋼管の他に、JISG3468あるいはJISG3448に定められているステンレス鋼管を用いてもよい。
さらに、ステンレス鋼管のほかに、配管用の各種炭素鋼鋼管、ライニング鋼管などの従来公知の鋼管を用いてもよい。そして、炭素鋼鋼管として、例えば、配管用炭素鋼鋼管(SGP)、圧力配管用炭素鋼鋼管(STPG)、高圧配管用炭素鋼鋼管(STS)などの鋼管を用いてもよい。鋳鉄であってもよい。ここではステンレス鋼管を含め、上記の鋼管を、単に鋼管と呼称している。
また、鋼管を用いないで、板材を曲げて管状またはテーパ状に形成してもよい
なお、硬質ポリ塩化ビニル管などの合成樹脂製の管などの種々の材料から筒状の部材を構成してもよい。
また測定管2が設けられる機器やシステムの配管について、上述した鋼管や樹脂製の管などの従来公知の管を用いることができる。
なお、大径部76および小径部74について、それぞれ25Aおよび20Aより小さな呼び径のものを用いてもよい。さらに大径部76および小径部74について、それぞれ65Aおよび50Aより大きな呼び径のものを用いてもよい。
【0055】
(測定管2など)
大径部6の先端に他の配管と接続するためのフランジ、フェルールなどを設けてもよい。
ポート部7、7およびセンサ取付部8は、平面視で軸方向に並んでいなくてもよく、周方向の任意な位置に配置してもよい。
測定管2は、絞り機構として小径部4を用い、その後に大径部6により流れを戻しているが、予め流入側の大径部6の径を大きくし、小径部4を通常の配管径にし、流出側の大径部6を省略してもよい。例えば、乾燥容器23の出口にこのような管状の部材を設けると、測定におけるストレート部Sの長さを短くすることができる。
速度分布を整えるために、細孔を有する整流装置を用いてもよい。さらにハニカム状の熱交換器などのハニカム構造のものは整流効果が期待できる。このため、そのような組立部品に測定管2を近づけてもよい。
また、測定管2を略対称にしなくてもよい。
また、測定器1を乾燥容器23の入口(接続口付近)に設けてもよい。
【0056】
(乾燥対象物、流体)
乾燥対象物としては、例えば樹脂等の有機系材料であり、輸送対象物としては前記有機系材料に加え、炭酸カルシウムや顔料等の添加材あるいはそれ以外の粉粒体全般であり、さらにその形状がペレット状、粒状あるいは粉状などでもよい。
流体は空気であるが、水分が除去された除湿された空気、窒素などの気体や、窒素などの特定の成分を多く含む空気などでもよい。
【0057】
(システム機器20、組立部品)
測定器1が設けられるシステム機器としては、乾燥システム20の他に、例えば材料を計量して混合するシステム、材料を撹拌するシステムなど、風量または風速を測定すべき配管を有する種々のシステム機器が相当する。
また、組立部品としては、混合するシステムにおいてはミキサー、計量するシステムにおいてはフィーダなどの計量器を含む。
【0058】
上述した他の実施形態は、それぞれを適宜に組み合わせて用いることができる。
【0059】
1 測定器
2 測定管(管状の部材)
3 検知部
4 小径部
5 テーパ状部
6 大径部
7 ポート部
8 センサ取付部
9 温度検知部
10 導圧路
15 配管
16 乱す要因(大)
17 乱す要因(小)
18整える要因
20 乾燥システム
20a 制御盤
20b 熱交換器
20c 記憶部
21 乾燥機
22 輸送機構
23 乾燥容器
23a 乾燥機ホッパ
23b 開閉蓋
23c 吸入管
24 乾燥ブロワ
24a 乾燥フィルタ
25 吸着筒
26 乾燥ヒータ
27 再生ブロワ
27a 再生フィルタ
27b 再生ヒータ
28 輸送ブロワ
28a 輸送フィルタ
29 輸送先のホッパ
30 測定用サブアッセンブリ(アッセンブリ)
31 ヒータボックス
31a 入口
31b 出口
31c ブラケット
31d 保温材
32 取付配管
33 ヒータ本体
34 基部
35 管部
36 取付部
37 フランジ
D 大径部の径
O 軸
P 直角
S ストレート部
α 角度

(57)【要約】

【課題】コンパクトに配索された配管経路を壊さず、また測定したい箇所に容易に設けることができる測定管、およびそれを用いた測定機、測定用サブアッセンブリを提供する。【解決手段】内部に流される流体の圧力差を検知する検知部3と共に用いられる測定管であり、流れを絞る小径部4と、その小径部の両端に連結され、かつ、軸方向の外向きに次第に拡径する左右のテーパ状部5と、それらのテーパ状部の端部にそれぞれ連結される左右の大径部6とからなり、小径部の中央付近で、軸に垂直な面に対し略対称な管形状であり、大径部の流入側および小径部に、流体の圧力を検知するためのポート部7がそれぞれ設けられている。


【パテントレビュー】

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