(54)【考案の名称】付箋紙機能付日めくりカレンダー

(73)【実用新案権者】株式会社ケープランニング

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、日めくりカレンダーに関し、詳しくは、1週間単位で日付が確認できるとともに剥がした日付毎のシートが付箋紙機能を備える付箋紙機能付日めくりカレンダーに関する。

【従来の技術】

【0002】
従来から知られる日めくりカレンダーは、壁掛けタイプであって、1日毎のシートが1年間分(即ち365枚)、1つの束になって構成されるものが多く知られている。また、卓上の日めくりカレンダーも提案されている。たとえば下記特許文献1には、卓上に設置可能な専用のポリプロピレン系樹脂製のケースに収納された日めくりカレンダーが開示されている。
これらの日めくりカレンダーは、毎日シートをめくるタイプであって、カレンダーの最表面にその日の日付が表示される。したがって、その日の日付が間違いなく確認できるという利点を有している。また日めくりカレンダーは、1日毎にシートをめくることで気持ちを新にすることができるという心理的な効果も期待される。
【0003】
また特許文献2には、付箋紙機能付のカレンダーが開示されている。具体的には、同文献図6に、1週間ごとの日付が印刷されたシートが積層されてなる1つの束からなる週めくりカレンダーが開示されている。かかるカレンダーは、1週間に一度、シートをめくるタイプであって、一週間の単位で日にちを確認できるという利点を有している。
【0004】

【効果】

【0009】
上記構成を備える本考案の付箋紙機能付日めくりカレンダーによれば、最新の日から1週間分の日付および曜日を確認することができるとともに、1日毎にシートをめくることができる。また本考案は、各シートに付箋紙機能層が設けられているため、使用者は、毎日、その日の日付および曜日の入った付箋紙を得ることになり、自分の記録やノートの整理などに付箋紙機能を備え日付および曜日のされたシートを利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】(a)および(b)は、本考案の一実施形態にかかる付箋紙機能付日めくりカレンダーの斜視図である。
【図2】(a)から(f)は、本考案の一実施形態にかかる付箋紙機能付日めくりカレンダーの六面図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)背面図、(d)底面図、(e)左側面図、(f)右側面図である。
【図3】本考案の一実施形態にかかる付箋紙機能付日めくりカレンダーの展開図である。
【図4】(a)および(b)は、本考案の異なる実施形態にかかる付箋紙機能付日めくりカレンダーの正面図である。
【図5】(a)から(c)は、本考案の付箋紙機能付日めくりカレンダーの製造工程の一例の前半を示す説明図である。
【図6】(a)から(c)は、本考案の付箋紙機能付日めくりカレンダーの製造工程の一例の後半を示す説明図である。

【0011】
以下、本考案の実施形態について、図面を用いて説明する。すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。
本考案の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、1つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
【0012】
本考案又は本明細書の記載に関し、特段の断りなく上下方向をいう場合には、いずれも本考案の使用状態における方向を指し、上下方向は、任意の地点から天方向を上方向とし、上記天方向に対し相対的に下向きの方向を下方という。
【0013】
以下に、本考案の付箋紙機能付日めくりカレンダー(以下、単にカレンダーともいう)の一実施形態について図1から図3を用いて説明する。図1(a)および図1(b)は、本考案の一実施形態にかかる付箋紙機能付日めくりカレンダー100(以下、単にカレンダー100ともいう)の斜視図である。図2(a)から図2(f)は、本考案の一実施形態にかかるカレンダー100の六面図である。図2(a)は正面図、図2(b)は平面図、図2(c)は背面図、図2(d)は底面図、図2(e)は左側面図、および図2(f)は右側面図である。図3は、本考案の一実施形態にかかるカレンダー100の展開図である。尚、図2および図3において、各シート30に印刷された日付、曜日等を含む印刷層は図示省略しているが、適宜、図1または後述する図4の印刷層36が参照される。
【0014】
はじめに、本実施形態の付箋紙機能付日めくりカレンダー100の概要について説明する。
図1(a)に示すように、カレンダー100は、基材10、および7つの束40を備えている。束40は、積層され再剥離剤22により接着された複数のシート30から構成されている。シート30は、1日毎の日付32および曜日34が印刷された印刷層36と、再剥離剤22により構成された付箋紙機能層20とを有している。束40それぞれは、同一の曜日34が印刷されたシート30の集合であって最前面から最後面に向けて日付順にシート30が積層され、再剥離剤22により互いが接合されている。7つの束40は、基材10上に曜日順に配置され固定されている。
【0015】
尚、本実施形態では、付箋紙機能層20は、シート30において印刷層36が設けられた面とは反対側の面に設けられている。図示省略する変形例として、付箋紙機能層20は、印刷層36と同じ面側に設けられていてもよい。かかる変形例において、例えば、印刷層36が設けられた面とは反対側面に、任意の他の印刷層が設けられていてもよい。
【0016】
上記構成を備えるカレンダー100は、1日毎にシート30をめくる日めくりカレンダーであって、日めくりカレンダーの元来の機能である「毎日めくる」という作業を要するとともに、曜日毎に束ねられた7つの束40が曜日順に配置されているため、最新の日から1週間分の日付32および曜日34を確認することができる。
【0017】
特許文献1に例示される従来の日めくりカレンダーは、日付が付されたシート365枚が厚み方向に連続する1つの束として構成される。そのため、束の厚みが厚くなり、卓上に設置した場合、嵩が張って卓上作業の邪魔になり、あるいは設置安定性が悪いという問題があった。これに対し、カレンダー100は、365日分のシート30が、曜日毎の集合として7つの束40に分けられている。そのため、束40の厚みが従来の日めくりカレンダーの約7分の1と有意に小さく、卓上の作業を邪魔し難い上、卓上に設置したときの安定感も良好である。
しかも、シート30は、再剥離剤22により構成された付箋紙機能層20により束40の厚み方向に積層されており、めくられたシート30は、再剥離剤22の機能により、1枚の付箋紙として利用することができる。したがって、めくられた(剥がされた)シート30は、廃棄物となることなく、日々の記録の見出し等に有効に利用され得る。
【0018】
次に、本実施形態のカレンダー100の構成について詳細に説明する。
本実施形態にかかるカレンダー100は、上述のとおり、1日ごとにシート30をめくるタイプのカレンダーである。本実施形態におけるカレンダー100は、図1(a)、(b)に示すとおり月曜日から日曜日までの束40が、正面視において左から右に向かって均等配置され固定されている。もちろん、曜日の配置はこれに限定されず、たとえば日曜日を左端とし右方向に順に土曜日まで配置してもよい。また、図示省略する他の態様として、曜日の配置を左右方向以外の方向(例えば上下方向など)に変更することもできる。即ち、カレンダー100は、曜日毎に構成された7つの束40が第一曜日(本実施例では第一曜日は月曜日)から順に一方方向に配列されている。
【0019】
図1(a)に示されるカレンダー100は、1月1日から1月3日までのシート30がめくられ、1月4日であることが示された状態である。一枚のシート30をめくると、その直下に次週(即ち7日後)の日付が印刷されたシート30が表出する。そのため、カレンダー100は、常に配置方向である左右方向において、現在の日にちから1週間後までの日にちが連続して表出する。図1(a)の状態から、さらにシート30を1月9日までめくると図1(b)の状態となる。図1(b)では、1月10日であることが示されている。
【0020】
本実施形態にかかるカレンダー100において、基材10上に配列された配置順において第一曜日から数えられる7つの束40それぞれの最前面38において表出し連続する7日間を示す7枚のシート30は、印刷層36における主体色が共通している。加えて、第一の7枚のシートの主体色である第一主体色と、当該第一の7枚のシート30の次層に位置する第二の7枚のシート30の主体色である第二主体色とが異なる。
ここで上記主体色とは、連続する7日間を構成する7枚のシート30において共通して使用されている色であって、当該7枚のシート30を俯瞰してみた場合に、最も視認されやすい色を指す。尚、本考案に関し色とは、有彩色のみならず、白、黒、グレーなどの無彩色も含む。
【0021】
より具体的には、本実施形態では、第一曜日は月曜日であり、カレンダー100において最初に表出する第一曜日から連続する7日間は、1月1日から1月7日までである。たとえばカレンダー100における1月1日から1月7日までのシート30(第一の7枚のシート30)は、印刷層36における背景色が白で共通しており、したがって第一の7枚のシート30の主体色である第一主体色は白である。
カレンダー100は、1月1日から1月7日までの第一の7枚のシート30の次層に、1月8日から1月14日までの第二の7枚のシート30が存在する。図1(a)および図1(b)から理解されるとおり、第二の7枚のシート30は、印刷層36における背景色が黒で共通しており、したがって第二の7枚のシート30の主体色である第二主体色は黒である。また、主体色は、印刷層36の一部として示される色味の替わりに、シート30自体の色味であってもよい。
【0022】
上述では第一主体色が白、および第二主体色が黒を例に説明したが、本考案は、これに限定されない。たとえば第一主体色に対し、第二主体色は、上記第一主体色の補色または反対色であることは、本考案の好ましい態様といえる。互いが識別し易く、かつ色合いが華やかになるからである。ここで、補色とは、色相環において第一主体色に対し反対側に位置する色であり、反対色とは、色相環において第一主体色を中心にして90度に区画した色相の近い色を含む群に含まれない色を意味する。また、色相環とは、色相の総体を順序立てて円環にして並べたものであり、ここには白、黒、グレーなどの無彩色は含まれない。たとえば、12色で表される12色相環において、黄色を第一の主体色とした場合、その両隣の黄緑および橙色は、色相の近い色であり、それ以外の色を反対色といい、第二の主体色として好ましく選択される。
また、第一色を白または黒などの無彩色とし、第二色を任意の有彩色とする組合せも、互いが識別し易く、かつ色合いが華やかになるため好ましい組み合わせといえる。
【0023】
このように第一の7枚のシートの主体色である第一主体色と、当該第一の7枚のシート30の次層に位置する第二の7枚のシート30の主体色である第二主体色とが異なるカレンダー100によれば、以下の効果を発揮する。即ち、カレンダー100は、日めくり機能と、一週間を連続して把握可能な機能のいずれも有するところ、連続して配置される7つの束40のいずれの束40が、本日の日付を示しているのか、一見してわかりにくい場合がある。これに対し、第一の7枚のシート30と第二の7枚のシート30の主体色とが異なるカレンダー100は、表出する1週間分のシート30において、主体色の変わり目のシート30(図1(a)では1月4日、図1(b)では1月10日)が、本日の日付を示すシート30となるため、本日の日付の確認が容易である。
【0024】
上述する第一の7枚のシート30と第二の7枚のシート30とにおいて、主体色を変更するという技術思想は、視認により、第一の7枚のシート30と第二の7枚のシート30とが異なるグループであることを色により視認容易とし、これによって、一方方向に配列する7枚のシート30のうち、本日の日付を示すシート30を使用者に視認させ易くすることを趣旨とする。したがって、主体色は、図1(a)、(b)に示すように、各シート30において占める面積が最も大きい色である態様に限定されず、たとえば各シート30において占める面積は比較的小さいが、第一曜日から数えられる7つの束40それぞれの最前面38において表出する連続する7日間を示す7枚のシート30において共通するとともに顕著に目立つ色であってもよい。
【0025】
本実施形態における基材10は、卓上設置面12と、束40が固定される固定面14とを有しており、卓上タイプのカレンダーとして機能する。
付箋紙機能を備えるカレンダー100が卓上に設置されることにより、当該卓上にて任意の作業する使用者は、カレンダー100のカレンダー機能および付箋紙機能を活用し易い。また、図4を用いて後述するとおり、図柄50などを付した印刷層36を備えたカレンダー100を卓上に設置することで、華やかさまたは楽しい雰囲気を卓上にて演出することができる。
【0026】
ただし本考案は、基材10として少なくとも固定面14を備えていればよく、たとえば卓上設置面12および背面16が省略された壁掛けタイプの日めくりカレンダーとして構成されてもよい。
【0027】
図2(a)に示すとおり、カレンダー100の正面視において、7つの束40の最表面に表出するシート30が良好に視認される。7つの束40は略等間隔で配置され固定されている。本実施形態における7つの束40は、正面視において、同形状であって、いずれも長方形である。図2(b)は、カレンダー100の平面視を示しており、固定面14と背面16とが観察される。図2(c)は、カレンダー100の背面視を示しており背面16が観察される。図2(d)は、カレンダー100の卓上設置面12を示している。卓上設置面12は、略平坦な面であって適度な面積を有しており、卓上設置面12を卓上に当接させることで、カレンダー100を卓上にて所望の姿勢に設置することができる。ただし卓上タイプであるカレンダー100は、必ずしも卓上設置面12を備える態様に限定されず、たとえば、卓上に設置する脚部(図示省略)を備える態様に変更可能である。背面16は、固定面14と卓上設置面12とを連係し固定面14の傾斜角度を一定に維持し得る。本実施形態では、固定面14、卓上設置面12および背面16は、いずれも同形状の長方形であり、これらにより、中抜きの三角筒が構成されているとともに当該三角筒の断面は正三角形をなしている(図2(e)左側面図および図2(f)右側面図参照)。
【0028】
図3は、カレンダー100の展開図である。背面16と固定面14との境界、および固定面14と卓上設置面12との境界には、それぞれ山折線126が設けられている。山折線126を山折りすることで、背面16、固定面14、および卓上設置面12からなる三角筒を構成することができる。背面16および卓上設置面12には、それぞれの短手方向略中央を通過する谷折線122が設けられている。背面16における谷折線122を谷折りすることで、卓上設置面12に対する固定面14の傾斜角度を小さくするよう(本態様の場合には60度未満にするよう)調整することができる。また卓上設置面12における谷折線122を谷折りすることで、カレンダー100の高さを高くするとともに奥行寸法を小さくするよう調整することができる。谷折線122を谷折りした場合には、正三角形であった上記断面の形状が変形する。
図3に示すとおり、卓上設置面12の固定面14とは反対側の外縁には、折り込み部125が設けられており、両者の境界には山折線126が設けられている。
【0029】
図3に示されるとおり、基材10における背面16の紙面上端側には略台形の爪123が設けられている。本実施形態では爪123は、紙面左右方向に3つ設けられているが爪123の数は特に限定されない。
一方、卓上設置面12と折り込み部125との境界には、上記三角筒にしたときに爪123に対向する位置に切り込み部124が形成されている。基材10に設けられた各山折線126を山折りし、爪123を対向する切り込み部124に挿入するとともに折り込み部125を三角筒形の内部に折り込むことで、カレンダー100が構成される。
【0030】
固定面14は、上述のとおり束40が固定される面である。7つの束40を所定位置に固定しやすくするという観点から、固定面14には、束40が配置され固定される位置を示す基準線70(図6(b)、図6(c)参照)が設けられていることが好ましい。束40が固定された状態で基準線70が使用者に視認され難いように、基準線70は、束40の外縁の一部と略一致する位置に設けられていることが好ましい。本実施形態では、図6(b)および図6(c)に示すとおり、7つの束40の配置が予定される箇所において、束40の上端側の外縁および下端側の外縁に沿った位置に基準線70が設けられている。
【0031】
次に、本考案の他の実施形態の例を図4に示す。図4(a)および図4(b)は、本考案の異なる実施形態にかかる付箋紙機能付日めくりカレンダー200(以下、単にカレンダー200ともいう)の正面図である。
【0032】
カレンダー200は、印刷層36が日にち32および曜日34とともに図柄50を含む。図4(a)に示すとおり、基材10上に配列された配置順において第一曜日から数えられる7つの束40それぞれの最前面38において表出し連続する7日間を示す7枚のシート30において、図柄50は、看者に共通のテーマ(第一テーマ52)を認識させる。
より具合的には、図4(a)に示すカレンダー200では、第一曜日は月曜日であり、連続する7日間とは、1月1日から1月7日であり、これらの7枚のシート30において図柄50の共通のテーマ(第一テーマ52)は、塀の上の猫に関連する風景である。看者(カレンダー200の使用者)は、第一曜日から始まる7日間が表出された状態において、「カレンダー200の今週の共通のテーマは、塀の上の猫に関する風景である」と認識することができる。このように日ごとに替わる図柄50が、一週間の単位で共通のテーマをなすカレンダー200は、装飾性およびエンターテイメント性に優れる。また毎日、一枚ずつめくられるシート30が異なる図柄であることにより、それを付箋紙として使用する際の楽しさが演出され、文房具としての価値を増大させることができる。
【0033】
カレンダー200は、さらに以下の構成を備える。即ち、上述する第一の7枚のシート30の共通のテーマである第一テーマ52と、当該第一の7枚のシート30の次層に位置する第二の7枚のシート30の共通のテーマである第二テーマ54とが異なる。
より具体的には、図4(b)に示すとおり、第一の7枚のシート30である1月1日から1月7日の各シート30の次層には、第二の7枚のシート30である1月8日から1月14日を示すシート30が位置している。第二の7枚のシート30において図柄50の共通のテーマ(第二テーマ54)は、テーブルの上の料理を狙う猫である。看者(カレンダー200の使用者)は、第一曜日から始まる7日間が表出された状態において、「カレンダー200の今週の共通のテーマは、テーブルの上の料理を狙う猫である」と認識することができる。図4(a)および図4(b)から理解されるとおり、第一のテーマ52と第二のテーマ54が異なっているので、シート30がめくられると、めくられたシート30の図画50とは異なる図柄50のシート30が表出する。そのため、カレンダー200の使用者は、最前面38のシート30をめくることで表出する異なる図柄50を楽しむことができるとともに、第一曜日(本実施形態では月曜日)からシート30を毎日めくっていくことで、1日毎に表出する次層の図柄50から次週の共通のテーマが何かを予想する楽しみや期待感を得ることができる。
【0034】
カレンダー200において、上述するカレンダー100のように、第一の7枚のシート30の主体色である第一主体色と、当該第一の7枚のシート30の次層に位置する第二の7枚のシート30の主体色である第二主体色とを異ならしめてもよい。これによってカレンダーとしての機能は良好に発揮されるとともに、使用におけるエンターテイメント性を向上させることができる。
【0035】
次に、カレンダー100の製造方法(以下、本製造方法ともいう)の例について図5および図6を用いて説明する。図5(a)から図5(c)は、本考案の付箋紙機能付日めくりカレンダー100の製造工程の一例の前半を示す説明図であり、図6(a)から図6(c)は、本考案の付箋紙機能付日めくりカレンダー100の製造工程の一例の後半を示す説明図である。
【0036】
本製造方法は、日付印刷工程と、付箋紙機能層形成工程と、束作成工程と、配列固定工程と、を備える。
日付印刷工程は、図5(a)に示すとおり、第nの印刷紙(図5では印刷紙60Aおよび印刷紙60Bを例示している)の外縁部近傍に余白62を残しつつ、第n週の日付32および曜日34を一列かつ多段に印刷する工程である。ただし、nは1から53または54までの正の整数である。本実施例では、日付印刷工程において、上記印刷紙の上記余白に当該印刷紙の順番nを表す順場記号64を印刷する作業を含む。
図5(a)に示す印刷紙60Aは、n=1であり、かかる日付印刷工程において、第1週の日付32および曜日34である1月1日(月)から1月7日(日)が紙面左右方向に一列かつ、紙面上下方向に多段に印刷されている。また余白62には、印刷紙60Aが第1週(即ち順番1)の印刷紙であることを示す順場記号64として丸囲み1が印刷されている。図5(a)に示す印刷紙60Bは、n=2であり、第2週の日付32および曜日34である1月8日(月)から1月14日(日)が一例かつ多段に印刷されている。
【0037】
日付印刷工程を実施した後、付箋紙機能層形成工程が実施される。付箋紙機能層形成工程は、上述する第nの印刷紙において第n週の日付および曜日が印刷された列ごとに、列方向に連続または断続に再剥離剤22を塗布して付箋紙機能層20を形成する工程である。具体的には、たとえば図5(b)に示すとおり、印刷紙60Aの日付等が印刷された面とは反対側の面に、1月1日(月)から1月7日(日)が印刷された列に沿って連続的に再剥離剤22を印刷塗布する。多段に印刷された日付の例に対応させ、付箋紙機能層20も多段に形成する。印刷紙60Bも同様である。
【0038】
日付印刷工程および付箋紙機能層形成工程を経た第1の印刷紙から第53の印刷紙(または第54の印刷紙)を用いて束作成工程が実施される。束作成工程は、複数の印刷紙(印刷紙60A、印刷紙60B等)を日付32の順が保たれるとともに厚み方向に同じ曜日34が重なるように丁合して積層し付箋紙機能層20により接合させた後、余白62を切断するとともに、日付32および曜日34がセットとなるよう区画して裁断することによって曜日毎の束40を作成する工程である。
より具体的には、図5(c)に示すとおり、印刷紙60A、印刷紙60B等に印刷された日付32(図5(a)参照)の順が保たれるとともに厚み方向に同じ曜日34(図5(a)参照)が重なるように丁合し付箋紙機能層20により積層させて積層体66を形成する。このとき、余白62に印刷した順番記号64を昇順に並べることで日付32の順に並べる作業ことが容易である。その後、図6(a)に示すとおり、切断線68にて裁断することで印刷紙から余白62を切断するとともに、日付32および曜日34がセットとなるよう区画された曜日毎の束40を作成する。
【0039】
続いて配列固定工程を実施する。配列固定工程は、上述する束作成工程によって作成された複数の束40を、曜日順に基材10に配列して固定させる工程である。尚、配列固定工程の実施前に適宜、図6(b)に示すとおり、基材10の所定の箇所に束40を速やかに配置するための基準線70を設けてもよい。本実施形態では基準線70として、長方形の束40の上端側の外縁42に沿った位置に上段基準線72を設けるとともに束40の下端側の外縁43に沿った位置に下段基準線74を設けている。本実施形態では、上端側の外縁42の長さと上段基準線72の長さ、および下端側の外縁43の長さと下段基準線74の長さは同じである。
そして図6(c)に示すとおり、基準線70に対して位置合わせをしつつ、束40を基材10の固定面14に配置し、固定させる。固定方法は特に限定されず、たとえば丁合の際に図5(c)に示すとおりラストの用紙60Cを最背面に積層して積層体66を作成し、束40の最背面となる用紙60Cと基材10とを接着剤などで接合してもよい。このときラストの用紙60Cは、日付等が印刷された最後の印刷紙(即ち、第53の印刷紙または第54の印刷紙)と兼用してもよいし、上記最後の印刷紙の裏面に接合用の用紙をさらに積層させてもよい。
【0040】
以上に、本考案の付箋紙機能付日めくりカレンダーを説明したが、本考案は上述の実施形態に限定されるものではなく、本考案の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様を含む。
【0041】
上述する本考案は、以下の技術思想を包含するものである。
(1)基材、および
積層され再剥離剤により接着された複数のシートから構成された7つの束を備え、
前記シートが、1日毎の日付および曜日が印刷された印刷層と、前記再剥離剤により構成された付箋紙機能層とを有しており、
前記束それぞれは、同一の曜日が印刷された前記シートの集合であって最前面から最後面に向けて日付順に前記シートが積層されており、
7つの前記束が、前記基材上に曜日順に配置され固定されていることを特徴とする付箋紙機能付日めくりカレンダー。
(2)前記基材上に配列された配置順において第一曜日から数えられる7つの前記束それぞれの最前面において表出し連続する7日間を示す7枚の前記シートは、前記印刷層における主体色が共通しているとともに、
第一の前記7枚のシートの前記主体色である第一主体色と、当該第一の前記7枚のシートの次層に位置する第二の前記7枚のシートの前記主体色である第二主体色とが異なる上記(1)に記載の付箋紙機能付日めくりカレンダー。
(3)前記第一主体色に対し、前記第二主体色は、補色または反対色であり、
前記補色は、色相環において第一主体色に対し反対側に位置する色であり、
前記反対色は、色相環において前記第一主体色を中心にして90度に区画した色相の近い色を含む群に含まれない色である上記(2)に記載の付箋紙機能付日めくりカレンダー。
(4)前記印刷層は図柄を含み、
前記基材上に配列された配置順において第一曜日から数えられる7つの前記束それぞれの最前面において表出し連続する7日間を示す7枚の前記シートにおいて、前記図柄が看者に共通のテーマを認識させるとともに、
第一の前記7枚のシートの前記共通のテーマである第一テーマと、当該第一の前記7枚のシートの次層に位置する第二の前記7枚のシートの前記共通のテーマである第二テーマとが異なる上記(1)から(3)のいずれか一項に記載の付箋紙機能付日めくりカレンダー。
(5)前記基材が、卓上設置面と、前記束が固定される固定面とを有し、卓上カレンダーとして用いられる上記(1)から(4)のいずれか一項に記載の付箋紙機能付日めくりカレンダー。
(6)前記基材は、前記束が固定される固定面を有し、
前記固定面には、前記束が配置され固定される位置を示す基準線が設けられており、
前記基準線は、前記束の外縁の一部と略一致する上記(1)から(5)のいずれか一項に記載の付箋紙機能付日めくりカレンダー。
(7)第nの印刷紙の外縁部近傍に余白を残しつつ、第n週の日付および曜日を一列かつ多段に印刷する日付印刷工程(但し、n=1から53または54までの正の整数である)と、
前記日付印刷工程後、前記第nの印刷紙において第n週の日付および曜日が印刷された段ごとに、列方向に連続または断続に再剥離剤を塗布して付箋紙機能層を形成する付箋紙機能層形成工程と、
次いで、複数の前記印刷紙を日付順が保たれるとともに厚み方向に同じ曜日が重なるように丁合して積層し前記付箋紙機能層により接合させた後、前記余白を切断するとともに、日付および曜日がセットとなるよう区画して裁断することによって曜日毎の束を作成する束作成工程と、
前記束作成工程によって作成された前記束を、基材上に曜日順に配列して固定させる配列固定工程と、を備えることを特徴とする付箋紙機能付日めくりカレンダー製造方法。
【0042】
10・・・基材
12・・・卓上設置面
14・・・固定面
16・・・背面
20・・・付箋紙機能層
22・・・再剥離剤
30・・・シート
32・・・日付
34・・・曜日
36・・・印刷層
38・・・最前面
40・・・束
42、43・・・外縁
50・・・図柄
52・・・第一テーマ
54・・・第二テーマ
60A、60B・・・印刷紙
60C・・・用紙
62・・・余白
64・・・順番記号
66・・・積層体
68・・・切断線
70・・・基準線
72・・・上段基準線
74・・・下段基準線
100、200・・・付箋紙機能付日めくりカレンダー
122・・・谷折線
123・・・爪
124・・・切込み部
125・・・折り込み部
126・・・山折線


(57)【要約】

【課題】最新の日から1週間分の日付および曜日を確認可能であるとともに、日めくりカレンダー本来の機能である「1日毎にシートをめくる」という作業を実施可能な付箋紙機能付日めくりカレンダーを提供する。【解決手段】付箋紙機能付日めくりカレンダー100は、基材10、および積層され再剥離剤22により接着された複数のシート30から構成された7つの束40を備え、シート30が、1日毎の日付32および曜日34が印刷された印刷層36と、再剥離剤22により構成された付箋紙機能層20とを有しており、束40それぞれは、同一の曜日34が印刷されたシート30の集合であって最前面38から最後面に向けて日付32順にシート30が積層されており、7つの束40が、基材10上に曜日34順に配置され固定されている。


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