(54)【考案の名称】簡易スコアボード

(73)【実用新案権者】有限会社AINY

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、ソフトテニスなどの球技の得点を表示するスコアボードに関し、特に折りたたみ式でどこでも手軽に使用することが可能な簡易スコアボードに関する。

【従来の技術】

【0002】
従来、テニス、ソフトテニス、バトミントン、卓球などの試合の際の競技者及び観戦者へのスコアの周知方法は、競技場に既設のスコアボードや審判の手の合図と、コール(発声)によって行われている。正式な競技場など施設が整っている場合は、テニスコートなどの近傍の壁面に既設の電光スコア表示板が備えられていたり、可搬式の大型スコアボードが備えられているが、学校や公共施設の体育館やグランドでは、前述した電光スコア表示板や可搬式の大型スコアボードが備えられていることは極めて希である。そのため、競技者や観戦者は審判のコールによって両チームの得点取得状況を把握している。
【0003】
そこで、スコアボードがない場所でも手軽に設置したり持ち運ぶことが可能な簡易スコアボードが提案されている。実用新案登録第3140255公報(特許文献1)に開示された簡易スコアボードは、折り畳み可能な折曲部を備えた板状の本体にカード支持具を備え、該カード支持具には、一対の得点カードと、セット取得数カードと、団体戦勝数カードを備えたので、ソフトテニスなどの球技の試合の際、通常の得点やセット取得数だけではなく団体戦勝数を表示するようにしたものである。また、本体は折りたたみ式なので持ち運びや保管が容易なものである。
【0004】

【効果】

【0015】
簡易スコアボードの本体は、ボードと、ボードの折りたたみ収納状態と使用状態を固定して維持するための止着手段と、対戦の得点などを表示する表示カードをめくれるように挿通した複数のリングとから構成され、ボードは、耐水性、耐候性を有する樹脂板材から縦長の長方形に形成され、長方形の短辺と平行に備えた複数の折曲部によって、先端面部、前面部、天面部、背面部、底面部1、底面部2に面を分割し、天面部には、複数のリングとリングに挿通された表示カードを備え、先端面部と背面部と底面部2に止着手段を備え、簡易スコアボードとして使用状態とするときには、先端面部と前面部との境の折曲部を谷折り、前面部と天面部、天面部と背面部、背面部と底面部1のそれぞれの境の折曲部を山折りし、先端面部と底面部2に備えられた止着手段によって止着固定して側面から見て略三角形状に形成したので、折曲部を折った際に生じる平らな状態に戻ろうとする復元力による比較的大きな面である前面部、背面部、底面部2の膨らみを抑えて、特に簡易スコアボードとして床面に置いて使用する際に、設置面となる底面部分の膨らみを抑え、安定して床面に置くことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本考案の全体斜視図である。
【図2】簡易スコアボードをたたんだ状態の正面図である。
【図3】簡易スコアボードをたたんだ状態の右側面図である。
【図4】簡易スコアボードの使用状態を示す右面図である。
【図5】簡易スコアボードを開いた状態の内側を示す図である。
【図6】図5において表示カードをめくった状態を示す図である。
【図7】表示カードの表と裏の表示を示す図である。
【図8】本考案の他の実施例を示す図である。
【図9】従来例の変形した状態を示す図である。

【0017】
本考案の簡易スコアボードについて、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本考案の簡易スコアボードの全体斜視図、図2は、簡易スコアボードをたたんだ状態の正面図、図3は、簡易スコアボードをたたんだ状態の右側面図、図4は簡易スコアボードの使用状態を示す右面図である。図5は、簡易スコアボードを開いた状態の内側を示す図である。
【0018】
図1乃至5に示されるように、簡易スコアボードの本体(1)は、折りたたみ可能なボード(2)、ボード(2)の折りたたみ収納状態と使用状態を固定して維持するための止着手段であるスナップホック(3)、表示カードをめくれるように挿通するリング(4)、対戦のスコアやセット取得数、団体戦勝数を表示する表示カード(5)、折りたたんだときの持ち運びのためのハンドル(6)とから構成される。ボード(2)は、厚さ約1mmから2mm程度の耐水性、耐候性を有する発泡ポリエチレンやポリプロピレン樹脂などの素材から長方形に抜き型で打ち抜きによって形成され、打ち抜きと同時に複数本の折曲部(2a)を長方形のボード(2)の短手方向に複数本V字状やU字状などの溝状に圧設して折り線として形成される。また、図2及び3に示されるように、折りたたんだ収納状態と、図1及び4に示されるようにコアボードとして使用する状態を維持するための止着手段であるスナップホック(3)を適宜箇所に備える。図及び説明においては、止着手段をスナップホックとして示したが、雄雌で止着することができれば良いのでスナップホックに限定することなくマグネットホックや面ファスナーなどを用いても差し支えない。また、図1に示されるように、本体(1)の正面(前面部(2c))には、破線で表示した表示領域(2i)を備えた。この表示領域(2i)には、競技者の団体名や個人名を表示させる。例えば団体名を記載したステッカーを貼付けたり、表面をホワイトボード様にして容易に消せる筆記具で書き込んだりして表示すれば、競技者や観戦者に対して極めて簡単にわかりやすく団体名や個人名などを確認することができる。
【0019】
また、ボード(2)の長手方向の中程には後述の表示カード(5)の上部に開孔された孔に挿通して表示カード(5)をめくるための樹脂または金属製のリング(4)をボード(2)の短手方向に複数並べて備える。ハンドル(6)は、図2及び3に示されるように本体(1)を折りたたんで収納状態としたときに持ち運ぶためのハンドルである。
【0020】
図6は、図5の状態から表示カード(5)をめくった状態を示す図、図7は、表示カード(5)の表と裏の表示状態を示す図である。表示カード(5)は、耐水性を有する紙や塩ビ板、ペット板などの樹脂薄板に得点などの数字を表示するとともに、上部にはリング(4)に挿通するための孔を開孔する。そして表示カード(5)は、自チームと相手チームの一対の得点カード(5a)、セット取得数カード(5b)、団体戦勝数カード(5c)とから構成される。また、図7に示されるように、リング(4)に挿通された得点カード(5a)、セット取得数カード(5b)、団体戦勝数カード(5c)それぞれをめくったときに、裏側(反対側)の面にも同じスコアが表示されるように、表と裏とで表示された数字を変えている。それぞれの表示カード(5)の裏側には次のカードの表側と同一の表示をするように構成した。これにより、図6に示すように試合の進展にしたがって表示カード(5)を本体(1)の背面側にめくると、背面側にも正面側と同じ得点が表示されるので、競技者及び観戦者双方に試合状況の確認が可能となる。図7においては、得点カード(5a)を図示して説明しているが、セット取得数カード(5b)、団体戦勝数カード(5c)でも同様である。これによって、本体の表側、裏側共に同じスコアが表示されるので、コート内にいる競技者側、観戦者席側共にスコアや対戦状況を見ることができる。また、一対のカード(5)は、自分のチームと相手チームの識別のために、白地に黒の数字で表したカードと、墨地に白の数字で表したカードとしているが、単にカード自体の色を分けたり、数字自体の色を分けてもその効果は同様である。
【0021】
次に、本考案の特徴とする点について詳細に説明をする。本考案は、ボード(2)の材料である発泡ポリエチレンなどの耐水性や耐候性を有するとともに丈夫で軽量、低コストであるといった特性を活かしながら、折曲部(2a)の折った際に生じる復元力による平面部分の膨らみを抑えることであって、特に簡易スコアボードとして使用する際に設置面となる底面部分の膨らみを抑えて安定して設置ができるようにすることにある。
【0022】
前述したように本体(1)の主要な構成物であるボード(2)は、図5に示されるように縦長の長方形に形成され、短手方向にわたって複数本平行に備えた折曲部(2a)によって、先端面部(2b)、前面部(2c)、天面部(2d)、背面部(2e)、底面部1(2f)、底面部2(2g)に面を分割される。また、先端面部(2b)には第1スナップホック列(3a)と孔部(2h)、天面部(2d)にはリング(4)、背面部(2e)には第3スナップホック列(3c)、底面部2(2g)には第2スナップホック列(3b)を備える。
【0023】
以上のように構成されたボード(2)は、図3に示される収納するために折りたたんだ状態では、先端面部(2b)、前面部(2c)、天面部(2d)、背面部(2e)、底面部1(2f)、底面部2(2g)の順でボード(2)の表側が山折りに成るように内側に巻き込むように折曲部(2a)によって折りたたんでいくことで、背面部(2e)の第3スナップホック列(3c)と底面部2(2g)の第2スナップホック列(3b)とが合わさって止着固定される。この収納するために折りたたんだ状態においては、すべての折曲部(2a)が山折りとなるため前面部(2c)、背面部(2e)、底面部2(2g)の比較的大きな面に多少の膨らみは生じるが、単に収納または持ち運ぶだけであるので何ら不都合は生じない。
【0024】
他方、図1及び4に示されるように簡易スコアボードとして使用する状態にするときは、前述の背面部(2e)の第3スナップホック列(3c)と底面部2(2g)の第2スナップホック列(3b)の止着を外してボード(2)を裏返し、折曲部(2a)を折りながら縦長長方形のボード(2)の長手方向の端部の表面同士、すなわち先端面部(2b)と底面部2(2g)の表面同士を重ね合わせスナップホック第1スナップホック列(3a)と第2スナップホック列(3b)で止着固定される。
【0025】
このときの折曲部(2a)の折り方は、先端面部(2b)と前面部(2c)との境の折曲部(2a)を谷折り、天面部(2d)、背面部(2e)、底面部1(2f)、底面部2(2g)のそれぞれの境の折曲部(2a)を山折りすることで、先端面部(2b)の第1スナップホック列(3a)と底面部2(2g)の第2スナップホック列(3b)とが合わさって止着固定され、図4に示されるように側面から見て略三角形状に形成される。なお、このとき底面部2(2g)の第2スナップホック列(3b)の表側のスナップホックの頭が出っ張って邪魔になるが、先端面部(2b)に開孔された孔部(2h)にスナップホックの頭が嵌って逃げることで先端面部(2b)が凸凹することを防止する。
【0026】
このように各部分の折曲部(2a)の折り方を谷折りと山折りとで変えることで、折曲部(2a)に生じる復元力を抑えて前面部(2c)と底面部2(2g)の比較的大きな面の膨らみを抑えることができる。前面部(2c)の膨らみを抑えるには、先端面部(2b)と前面部(2c)との折曲部(2a)が谷折り、前面部(2c)と天面部(2d)との境の折曲部(2a)が山折りする。これにより、先端面部(2b)と前面部(2c)との境の折曲部(2a)で発生する復元力と、前面部(2c)と天面部(2d)との折曲部(2a)発生する復元力の生じる方向が互いに反対面を向くことになるので前面部(2c)の膨らみが相殺され平面状態を維持させることができる。
【0027】
また、底面部2(2g)の膨らみを抑えるには、背面部(2e)と底面部1(2f)との境の折曲部(2a)で復元力が生じるが、底面部1(2f)と底面部2(2g)との境の折曲部(2a)は折らずに底面部2(2g)に続きそのまま開放端となるので、底面部1(2f)と底面部2(2g)の膨らみは然程生じない。
なお、底面部1(2f)と底面部2(2g)との境の折曲部(2a)は折らずに底面部1(2f)と底面部2(2g)は連続した平面となるので底面積を大きくすることができ、より安定して本体(1)を設置することができる。
【0028】
図8は、本考案の他の実施例を示す図である。図8においては、表示カード(5)を自チームと相手チームの一対の得点カード(5a)とセット取得数カード(5b)だけを備えたものである。また、図示しないが、表示カード(5)を自チームと相手チームの一対の得点カード(5a)だけにしても良いことは言うまでもない。
【0029】
1 本体
2 ボード
2a 折曲部
2b 先端面部
2c 前面部
2d 天面部
2e 背面部
2f 底面部1
2g 底面部2
2h 孔部
2i 表示領域
3 スナップホック
3a 第1スナップホック列
3b 第2スナップホック列
3c 第3スナップホック列
4 リング
4a リングベース
4b リング固定ネジ
5 表示カード
5a 得点カード
5b セット取得数カード
5c 団体戦勝数カード
6 ハンドル

(57)【要約】

【課題】折りたたみ可能で、床面に置いて使用する際に安定して置くことができる簡易スコアボードを提供する。【解決手段】簡易スコアボードのボード(2)は、耐水性、耐候性を有する樹脂板材から縦長の長方形に形成され、長方形の短辺と平行に備えた複数の折曲部(2a)によって、先端面部、前面部、天面部、背面部、底面部1、底面部2に面を分割し、天面部には、複数のリング(4)とリングに挿通された表示カード(5)を備え、先端面部と背面部と底面部2に止着手段であるスナップホック(3)を備え、簡易スコアボードとして使用状態とするときには、先端面部と前面部との境の折曲部を谷折り、前面部と天面部、天面部と背面部、背面部と底面部1のそれぞれの境の折曲部を山折りし、先端面部と底面部2に備えられた止着手段によって止着固定して側面から見て略三角形状に形成したことで、安定して床面に置けるようになった。


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