(54)【考案の名称】ヘッドセット

(73)【実用新案権者】株式会社ゼック

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、ヘッドセットに係り、特に、外部装置と無線通信を行うワイヤレスヘッドセットに関する。

【従来の技術】

【0002】
従来から、スピーカ及びマイクロフォンを備えるワイヤレスヘッドセットが使用されている。こうしたワイヤレスヘッドセットに関する技術として、ブルートゥース(登録商標;以下、「BT」と記す)通信を利用して、単信(半二重)方式で音声データ通信を行うヘッドセット(スピーカマイク)の技術が提案されている(特許文献1参照;以下、「従来例」という)。
【0003】
この従来例のヘッドセットの技術では、プッシュ・トゥ・トーク(PTT:Push to Talk)スイッチを備え、当該PTTスイッチの操作に応じて、BT通信を利用した音声データの外部装置からの受信、及び、受信した音声データに応じた音声のスピーカからの出力を行うようになっている。また、従来例のヘッドセットでは、当該PTTスイッチの操作に応じて、マイクロフォンにより集音した音声に応じた音声データを、BT通信を利用して、外部装置へ送信するようになっている。
【0004】
なお、従来例においては、BT通信のハンズフリー・プロファイル(HFP:Hands-Free Profile)を採用することが例示されている。
【0005】

【効果】

【0016】
以上説明したように、本考案のヘッドセットによれば、ユーザにとっての利便性を向上できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本考案の一実施形態に係るヘッドセットの構成要素を説明するための図である。
【図2】図1の本体部をケースに保持した状態を説明するための斜視図である。
【図3】図1の本体部の内部構成を説明するためのブロック構成図である。
【図4】図1のイヤフォンユニットの構成を説明するための図である。
【図5】図1のマイクロフォンユニットの構成を説明するための図である。
【図6】図1の充電源接続ユニットの構成を説明するための図である。
【図7】図1の複合ユニットの構成を説明するための図である。
【図8】本体部とオプションユニットとの組み合わせ例(その1)を示す図である。
【図9】本体部とオプションユニットとの組み合わせ例(その2)を示す図である。
【図10】本体部とオプションユニットとの組み合わせ例(その3)を示す図である。

【0018】
以下、本考案の一実施形態について、図1〜図10を参照して説明する。なお、図面においては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明についてはこれを省略する。
【0019】
[構成]
図1には、本考案の一実施形態であるヘッドセット100の構成要素が示されている。この図1に示されるように、ヘッドセット100は、本体部200と、ケース290とを備えている。また、ヘッドセット100は、本体部200と接続可能なオプションユニットとして、イヤフォンユニット300Eと、マイクロフォンユニット300Mと、充電源接続ユニット300Pと、複合ユニット300Cとを備えている。
【0020】
以下、イヤフォンユニット300E、マイクロフォンユニット300M、充電源接続ユニット300P及び複合ユニット300Cを総称する場合には、「オプションユニット300」と記すものとする。
【0021】
上記の本体部200は、通信処理ユニット210と、本体配線ユニット220L,220Rと、オプションユニット接続用コネクタ(以下、「雌コネクタ」ともいう)230L,230Rとを備えている。ここで、本体配線ユニット220Lの一端側は通信処理ユニット210と接続され、本体配線ユニット220Lの他端側は雌コネクタ230Lと接続されている。また、本体配線ユニット220Rの一端側は通信処理ユニット210と接続され、本体配線ユニット220Rの他端側は雌コネクタ230Rと接続されている。
【0022】
また、本体部200は、入力部250を備えている。本実施形態では、入力部250は、1個の押下スイッチにより構成されている。
【0023】
また、本体部200は、後述する図2(B)に示されるように、表示部260を備えている。本実施形態では、1個の2色(赤及び青)LEDにより構成されている。
【0024】
上記の通信処理ユニット210は、曲率半径が人の首回りの半径に対応した値の曲板状の外形を有している。また、上記の本体配線ユニット220L,220Rは、金属配線部材がプラスチック等の絶縁部材により被覆されており、曲げに対して柔軟性を有する構成となっている。また、上記の雌コネクタ230L,230Rは、本実施形態では、4極コネクタとなっている。
【0025】
上記のケース290は、本体部200を着脱自在に嵌め込み可能であり、本体部200を保持できるようになっている。ケース290は、可撓性を有する樹脂の成型品であり、想定される人の首の外径よりもある程度大きな曲率半径を有する馬蹄形となっている。
【0026】
本体部200がケース290に保持された状態の外観構成が、図2(A)及び図2(B)に示されている。なお、本体部200がケース290に嵌め込まれて形成されたものを、「組立体400」と記すものとする。
【0027】
組立体400は、例えば、人の首回りに装着可能となっている。なお、上述したように、通信処理ユニット210は、曲率半径が人の首回りの半径に対応した値の曲板状の外形を有しているので、ケース290を用いずに、本体部200をユーザのワイシャツ等の襟下に装着するようにすることもできる。
【0028】
<本体部200の構成>
図3には、本体部200の内部における接続関係が示されている。この図3に示されるように、雌コネクタ230L,230Rは、それぞれが、端子P1,P2,P3,P4を有している。
【0029】
また、本体部200の通信処理ユニット210は、BT通信部211と、制御部212とを備えている。また、本体部200は、バッテリユニット240を更に備えている。
【0030】
上記のBT通信部211は、制御部212による制御のもとで、外部装置との間でBT通信を行う。BT通信により音声データを受信すると、BT通信部211は、受信音声データRSDとして制御部212へ送る。また、制御部212からの送信音声データSDDを受けると、その送信音声データSDDに対応する音声データを、BT通信により外部装置へ送信する。
【0031】
上記の制御部212は、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)、記憶素子等を備えて構成されている。そして、制御部212は、記憶素子に格納されたプログラムを実行することにより、入力部250からの入力操作信号IPSに応じた制御処理を行う。
【0032】
こうした制御部212による制御処理には、バッテリ制御信号BCSの発行によるバッテリユニット240からの給電のON/OFF制御処理が含まれる。なお、図示を省略しているが、バッテリユニット240から制御部212へは、常時、動作電力が給電されるようになっている。
【0033】
また、制御部212による制御処理には、BT通信部211を利用した、一の外部装置とのペアリング確立処理が含まれる。なお、当該一の外部装置とのペアリングが確立すると、制御部212は、BT通信のSPPを利用して、PTT方式に従ったモーメンタリ動作(以下、単に「模擬PTT動作」という)で音声データの送受信のための無線通信制御処理を行う。
【0034】
さらに、制御部212は、模擬PTT動作中に受信音声データRSDをBT通信部211から受けると、当該受信音声データRSDに対応する出力音声信号AODを生成する。そして、制御部212は、生成された出力音声信号AODを、本体配線ユニット220L,220Rを介して、雌コネクタ230L,230Rの双方の端子P2へ供給する。
【0035】
また、制御部212は、模擬PTT動作中に入力音声信号AIDが雌コネクタ230L,230Rのいずれかの端子P3及び本体配線ユニット220L,220Rを介して入力すると、当該入力音声信号AIDに対応する送信音声データSDDを生成する。そして、制御部212は、生成された送信音声データSDDをBT通信部211へ送る。
【0036】
また、制御部212は、動作状態を表示するために、各時点の動作状態を示す表示信号DSSを生成する。そして、制御部212は、生成された表示信号DSSを表示部260へ送る。
【0037】
上記のバッテリユニット240は、充電可能な蓄電池を備えて構成されている。そして、バッテリユニット240は、制御部212による制御のもとで、動作電力の給電を行う。なお、上述したように、バッテリユニット240は、制御部212へは、常時、動作電力を給電するようになっている。
【0038】
また、本体部200に接続されたオプションユニット300への動作電力の供給が必要な場合に、オプションユニット300に給電を行うため、バッテリユニット240の接地端子(GND)が、本体配線ユニット220L,220Rを介して、雌コネクタ230L,230Rの双方の端子P4に接続されている。また、バッテリユニット240の電力供給端子(VDD)が、本体配線ユニット220L,220Rを介して、雌コネクタ230L,230Rの双方の端子P1に接続されている。
【0039】
なお、バッテリユニット240は、雌コネクタ230L,230Rのいずれかの端子P1と端子P4との間に所定の充電電圧が外部から印加されると、内部への充電を行うようになっている。
【0040】
上記の表示部260は、制御部212から送られた表示信号DSSを受ける。そして、表示部260は、表示信号DSSに従って、指定された点灯色での点灯又は滅灯を行う。
【0041】
<イヤフォンユニット300Eの構成>
上記のイヤフォンユニット300Eは、図4(A)に示されるように、イヤフォン機能ユニット310Eと、オプション配線ユニット320Eと、本体接続用コネクタ(以下、「雄コネクタ」とも呼ぶ)330とを備えている。
【0042】
上記のオプション配線ユニット320Eは、金属配線部材がプラスチック等の絶縁部材により被覆されており、曲げに対して柔軟性を有する構成となっている。また、上記の雄コネクタ330は、本実施形態では、4極コネクタであり、上述した雌コネクタ230L,230Rのいずれにも嵌め込むことができるようになっている。
【0043】
上記の雄コネクタ330は、図4(B)に示されるように、端子J1,J2,J3,J4を有している。この雄コネクタ330が、雌コネクタ230L,230Rのいずれかに嵌め込まれた状態では、雄コネクタの端子Jk(k=1〜4)と、雌コネクタ230L又は雌コネクタ230Rの端子Pkと電気的に接続するようになっている。
【0044】
なお、こうしたコネクタ間の電気的な接続関係は、後述するマイクロフォンユニット300M、充電源接続ユニット300P及び複合ユニット300Cの場合も同様である。
【0045】
上記のイヤフォン機能ユニット310Eは、図4(B)に示されるように、スピーカSPを備えて構成されている。このスピーカSPは、接地用端子と、出力音声信号入力端子とを備えている。
【0046】
そして、スピーカSPの接地用端子が、オプション配線ユニット320Eを介して、雄コネクタ330の端子J4と接続されている。また、スピーカSPの出力音声信号入力端子が、オプション配線ユニット320Eを介して、雄コネクタ330の端子J2と接続されている。
【0047】
このため、雄コネクタ330が、雌コネクタ230L,230Rのいずれかに嵌め込まれた状態で、本体部200から送られた出力音声信号AODを受けると、出力音声信号AODに対応する音声が、スピーカSPから出力される。
【0048】
<マイクロフォンユニット300Mの構成>
上記のマイクロフォンユニット300Mは、図5(A)に示されるように、マイクロフォン機能ユニット310Mと、オプション配線ユニット320Mと、雄コネクタ330とを備えている。なお、マイクロフォン機能ユニット310Mには、衣服等に装着する際に便宜なクリップ部CLが設けられている。
【0049】
上記のオプション配線ユニット320Mは、金属配線部材がプラスチック等の絶縁部材により被覆されており、曲げに対して柔軟性を有する構成となっている。
【0050】
上記のマイクロフォン機能ユニット310Mは、図5(B)に示されるように、マイクロフォンMCを備えている。このマイクロフォンMCは、接地用端子と、動作電力の受電用端子と、入力音声信号出力端子とを備えている。
【0051】
また、マイクロフォン機能ユニット310Mは、図5(A),(B)により総合的に示されるように、スイッチSWを備えている。このスイッチSWは、利用者が押下操作をすれば、閉塞状態となり、スイッチSWの両端子が電気的な接続状態となる。一方、利用者が押下操作を止めれば、開放状態となり、スイッチSWの両端子が電気的な非接続状態となる。
【0052】
なお、本実施形態では、マイクロフォン機能ユニット310Mは、ノイズキャンセル機能を有しており、工場内のノイズ音が存在する環境下においても、ユーザの音声を有効に集音することができるようになっている。
【0053】
そして、マイクロフォンMCの接地用端子が、オプション配線ユニット320Mを介して、雄コネクタ330の端子J4と接続されている。また、マイクロフォンMCの受電用端子が、オプション配線ユニット320Mを介して、雄コネクタ330の端子J1と接続されている。また、マイクロフォンMCの入力音声信号出力端子が、スイッチSW及びオプション配線ユニット320Mを介して、雄コネクタ330の端子J3と接続されている。
【0054】
このため、雄コネクタ330が、雌コネクタ230L,230Rのいずれかに嵌め込まれた状態では、利用者がスイッチSWの押下操作をしている期間には、マイクロフォンMCにより集音された音声に対応する入力音声信号AIDが、本体部200へ送られる。一方、雄コネクタ330が、雌コネクタ230L,230Rのいずれかに嵌め込まれた状態であっても、利用者がスイッチSWの押下操作をしない期間にマイクロフォンMCにより集音された音声に対応する入力音声信号AIDは、本体部200へ送られない。
【0055】
なお、本実施形態では、通信処理ユニット210の制御部212は、スイッチSWの押下中であるか否かを、インピーダンスの相違により検出できるようになっている。そして、制御部212は、スイッチSWの押下中には、外部装置へ音声データを送信するための無線通信制御処理を行うようになっている。一方、制御部212は、スイッチSWの押下中ではない期間には、外部装置から音声データを受信するための無線通信制御処理を行うようになっている。
【0056】
<充電源接続ユニット300Pの構成>
上記の充電源接続ユニット300Pは、図6(A)に示されるように、充電源接続機能ユニット310Pと、オプション配線ユニット320Pと、雄コネクタ330とを備えている。ここで、充電源接続機能ユニット310Pは、充電源の給電用コネクタと接続可能な受電コネクタを備えて構成されている。
【0057】
上記のオプション配線ユニット320Pは、金属配線部材がプラスチック等の絶縁部材により被覆されており、曲げに対して柔軟性を有する構成となっている。
【0058】
上記の充電源接続機能ユニット310Pの受電コネクタは、図6(B)に示されるように、接地用端子C2と、充電用端子C1とを備えている。
【0059】
そして、接地用端子C2が、オプション配線ユニット320Pを介して、雄コネクタ330の端子J4と接続されている。また、充電用端子C1が、オプション配線ユニット320Pを介して、雄コネクタ330の端子J1と接続されている。
【0060】
このため、雄コネクタ330が、雌コネクタ230L,230Rのいずれかに嵌め込まれた状態で、充電源接続機能ユニット310Pを利用して充電源と接続すると、上述した本体部200のバッテリユニット240への充電を行うことができる。
【0061】
<複合ユニット300Cの構成>
上記の複合ユニット300Cは、図7(A)に示されるように、上述したイヤフォン機能ユニット310E及びマイクロフォン機能ユニット310Mと、オプション配線ユニット320Cと、雄コネクタ330とを備えている。
【0062】
上記のオプション配線ユニット320Cは、金属配線部材がプラスチック等の絶縁部材により被覆されており、柔軟に曲げることができる構成となっている。
【0063】
そして、図7(B)に示されるように、スピーカSPの接地用端子が、オプション配線ユニット320Cを介して、雄コネクタ330の端子J4と接続されている。また、スピーカSPの出力音声信号入力端子が、オプション配線ユニット320Cを介して、雄コネクタ330の端子J2と接続されている。
【0064】
さらに、マイクロフォンMCの接地用端子が、オプション配線ユニット320Cを介して、雄コネクタ330の端子J4と接続されている。また、マイクロフォンMCの受電用端子が、オプション配線ユニット320Cを介して、雄コネクタ330の端子J1と接続されている。また、マイクロフォンMCの入力音声信号出力端子が、オプション配線ユニット320Cを介して、雄コネクタ330の端子J3と接続されている。
【0065】
このため、雄コネクタ330が、雌コネクタ230L,230Rのいずれかに嵌め込まれた状態で、本体部200から送られた出力音声信号AODを受けると、出力音声信号AODに対応する音声が、スピーカSPから出力される。
【0066】
また、雄コネクタ330が、雌コネクタ230L,230Rのいずれかに嵌め込まれた状態では、マイクロフォンMCにより集音された音声に対応する入力音声信号AIDが、本体部200へ送られる。
【0067】
<本体部200とオプションユニット300との接続例>
【0068】
図8には、本体部200に、イヤフォンユニット300E及びマイクロフォンユニット300Mを接続した例が示されている。図8の接続例によれば、標準的なスピーカマイクの構成を実現することができる。
【0069】
図9には、本体部200に、充電源接続ユニット300Pを接続した例が示されている。図9の接続例によれば、本体部200のバッテリユニット240への充電をするための構成を実現することができる。
【0070】
図10には、本体部200に、イヤフォンユニット300E及び複合ユニット300Cを接続した例が示されている。図10の接続例によれば、両耳聴取のスピーカマイクの構成を実現することができる。
【0071】
[動作]
次に、上記のように構成されたヘッドセット100の動作について、制御部212により実行される制御処理に主に着目して説明する。なお、当初においては、バッテリユニット240からは、制御部212以外には動作電力の給電が行われていないものとする。
【0072】
かかる当初状態において、ユーザが入力部250の押下スイッチを第1所定時間(例えば、2秒程度)押下すると、制御部212は、制御部212以外へも給電を行うべき旨のバッテリ制御信号BCSを生成し、バッテリユニット240へ送る。この結果、バッテリユニット240から制御部212以外への給電が開始される。そして、第2所定時間(例えば、1秒程度)が経過すると、制御部212は、表示部260のLEDを青く点灯させる表示信号DSSを生成し、表示部260へ送る。この結果、表示部260のLEDが青く点灯し、給電が必要な要素への給電が開始されたことがユーザに提示される。
【0073】
こうした給電状態を確認したユーザが入力部250の押下スイッチの押下を止めた後、再度、ユーザが入力部250の押下スイッチを押下すると、制御部212は、BT通信部211を利用した、一の外部装置とのペアリング確立処理を開始する。そして、ペアリング確立処理を開始すると、制御部212は、表示部260のLEDを赤と青とに点滅させる表示信号DSSを生成し、表示部260へ送る。この結果、表示部260のLEDが赤と青との点滅を行い、ペアリング確立処理中であることがユーザに提示される。
【0074】
ペアリングが確立すると、制御部212は、表示部260のLEDを青で3回点滅させる表示信号DSSを生成し、表示部260へ送る。この結果、表示部260のLEDが青で3回点滅し、ペアリングが確立したことがユーザに提示される。
【0075】
ペアリング確立中は、制御部212は、BT通信のSPPを利用して、模擬PTT動作で音声データの送受信のための無線通信制御処理を行う。そして、模擬PTT動作中に受信音声データRSDをBT通信部211から受けると、当該受信音声データRSDに対応する出力音声信号AODを生成する。そして、制御部212は、生成された出力音声信号AODを、本体配線ユニット220L,220Rを介して、雌コネクタ230L,230Rの双方の端子P2へ供給する。この結果、本体部200に、イヤフォンユニット300E又は複合ユニット300Cが接続されている場合には、イヤフォンユニット300E又は複合ユニット300CにおけるスピーカSPから、出力音声信号AODに対応する音声が出力される。
【0076】
また、模擬PTT動作中に入力音声信号AIDが雌コネクタ230L,230Rのいずれか介して入力すると、当該入力音声信号AIDに対応する送信音声データSDDを生成する。そして、制御部212は、生成された送信音声データSDDをBT通信部211へ送る。この結果、ペアリングが確立している外部装置へ音声データが送信される。
【0077】
なお、スピーカSPから出力される音量は、模擬PTT動作中における短時間の入力部250の押下スイッチの押下によって調整される。ここで、模擬PTT動作の開始時には、制御部212は、音量を最大設定音量とする。そして、短時間の押下スイッチの押下が行われると、制御部212は、音量を最小設定音量とする。
【0078】
以後、短時間の押下スイッチの押下が行われるたびに、制御部212は、音量を増加させる。なお、短時間の押下スイッチが所定回数(例えば、6回)に達すると、制御部212は、音量を最大設定音量に戻すようになっている。
【0079】
上述したペアリングに失敗すると、制御部212は、表示部260のLEDを青で2回点滅させる表示信号DSSを生成し、表示部260へ送る。この結果、表示部260のLEDが青で2回点滅し、ペアリングに失敗したことがユーザに提示される。
【0080】
上記の給電が必要な要素への給電が行われているいずれの状態であっても、ユーザが入力部250の押下スイッチを第3所定時間(例えば、5秒程度)押下すると、制御部212は、制御部212以外への給電を中止すべき旨のバッテリ制御信号BCSを生成し、バッテリユニット240へ送る。この結果、バッテリユニット240から制御部212以外への給電が中止される。
【0081】
引き続き、制御部212は、表示部260のLEDを赤で3回点滅させる表示信号DSSを生成し、表示部260へ送る。この結果、制御部212以外への給電を中止したことがユーザに提示される。
【0082】
以上説明したように、本実施形態のヘッドセット100は、本体部200と;本体部200を着脱自在に保持するケース290と;を備え、本体部200は、BT通信のシリアル・ポート・プロファイルを利用して、外部装置との間で、プッシュ・トゥ・トーク方式に従ったモーメンタリ動作での音声データの送受信を行う通信処理ユニットと210;一端側が通信処理ユニット210に電気的接続され、他端側には、オプションユニット接続用コネクタ230L,230Rが接続された2つの本体配線ユニット220L,220Rと;通信処理ユニット210、及び、必要に応じてオプションユニット300に動作電力を供給する充電可能なバッテリユニット240と;を備える。
【0083】
ヘッドセット100では、通信処理ユニット210が、PTT方式に従ったモーメンタリ動作での音声データの送受信機能を有し、ヘッドセット100との間でペアリングが確立された外部装置との間で、BT通信のSPPを利用して、音声データの送受信のための無線通信を行う。このため、簡易な構成で、PTT方式と同等の動作での音声データの送受信を外部装置との間で行うことができる。
【0084】
ヘッドセット100は、一端側が通信処理ユニット210に電気的接続され、他端側には、オプションユニット接続用コネクタ230L,230Rが接続された2つの本体配線ユニット220L,220Rを備える。ここで、オプションユニット接続用コネクタを利用して接続されるオプションユニット300は、オプション機能ユニットと;一端側が前記オプション機能ユニットに電気的接続され、他端側には、オプションユニット接続用コネクタ230L,230Rに着脱自在に嵌め込み可能な本体接続用コネクタ330が接続されたオプション配線ユニットと;を備え、本体接続用コネクタ310がオプション接続用コネクタ230L,230Rに嵌め込まれている状態では、オプション機能ユニットが、本体部200と電気的接続されるようになっている。このため、最大2つの任意のオプションユニット300を本体部200に接続することができる。
【0085】
オプション機能ユニットとしては、イヤフォン機能ユニット310E、マイクロフォン機能ユニット310M若しくは充電源接続機能ユニット310P、又は、これらの組み合わせが挙げられる。本体部200に接続する一のオプションユニットとして、イヤフォン機能ユニット310Eを有するイヤフォンユニット300Eを選択し、他のオプションユニットとして、マイクロフォン機能ユニット310Mを有するマイクロフォンユニット300Mを選択した場合には、標準的なスピーカマイクの構成を実現することができる。
【0086】
また、本体部200に接続するオプションユニットとして、充電源接続機能ユニット310Pを有する充電源接続ユニット300Pを選択すれば、バッテリユニット240への充電を行うことができる。さらに、本体部200に接続する一のオプションユニットとして、イヤフォンユニット300Eを選択し、他のオプションユニットとして、イヤフォン機能ユニット310E及びマイクロフォン機能ユニット310Mの双方を有する複合ユニット300Cを選択した場合には、両耳聴取のスピーカマイクの構成を実現することができる。
【0087】
また、ヘッドセット100では、本体部200が、通信処理ユニット210の動作モードの設定入力が行われる入力部250と;通信処理ユニット210の動作モードを表示する表示部260と;を更に備えている。このため、表示部260による動作モードの表示を確認しながら、入力部250を操作することにより、通信処理ユニット210の動作モードを設定することができる。
【0088】
また、ヘッドセット100では、入力部250が1個の押下スイッチを備え、表示部260が1個の2色LEDを備える。そして、通信処理ユニット210が、押下スイッチの押下時間と押下回数との組み合わせに応じて、動作モードが変化し、当該動作モードが変化したことを、2色LEDの点灯色と点滅回数との組み合わせによって表示する。このため、入力部250及び表示部260を最小限の要素により構成しつつ、ヘッドセット100として必要な動作モードの設定を行えるようにすることができるとともに、入力部250への誤操作を防止することができる。
【0089】
また、ヘッドセット100では、通信処理ユニット210が、曲率半径が人の首回りの半径に対応した値の曲板状の外形を有している。このため、本体部200をケース290に保持した状態で、ユーザが装着することもできるし、ケース290を用いずに、本体部200をユーザのワイシャツ等の襟下に装着するようにすることができる。
【0090】
[実施形態の変形]
本考案は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
【0091】
例えば、上記の実施形態では、オプションユニットとして、イヤフォンユニット、マイクロフォンユニット、充電源接続ユニット及び複合ユニットを備えるようにしたが、他の種類のオプションユニットを更に備えるようにしてもよい。
【0092】
また、上記の実施形態では、入力部が備える押下スイッチの数を1個としたが、複数個の押下スイッチを備えるようにしてもよい。
【0093】
また、上記の実施形態では、表示部が1個の2色LEDを備えるようにしたが、複数個単色のLEDを備えるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0094】
以上説明したように、本考案のヘッドセットは、外部装置との通信を無線で行うヘッドセットに適用することができる。
【0095】
100 … ヘッドセット
200 … 本体部
210 … 通信処理ユニット
211 … BT通信部
212 … 制御部
220L,220R … 本体配線ユニット
230L,230R … オプションユニット接続用コネクタ
240 … バッテリユニット
250 … 入力部
260 … 表示部
300E … イヤフォンユニット(オプションユニット)
300M … マイクロフォンユニット(オプションユニット)
300P … 充電源接続ユニット(オプションユニット)
300C … 複合ユニット(オプションユニット)
310E … イヤフォン機能ユニット(オプション機能ユニット)
310M … マイクロフォン機能ユニット(オプション機能ユニット)
310P … 充電源接続機能ユニット(オプション機能ユニット)
320E … オプション配線ユニット
320M … オプション配線ユニット
320P … オプション配線ユニット
320C … オプション配線ユニット
330 … 本体接続用コネクタ
400 … 組立体
SP … スピーカ
MC … マイクロフォン

(57)【要約】

【課題】ユーザにとっての利便性を向上させることができる新たな構成のヘッドセットを提供する。【解決手段】ヘッドセット100の構成として、本体部200と;本体部200を着脱自在に保持するケース290と;を備え、本体部は、ブルートゥース(登録商標)通信のシリアル・ポート・プロファイルを利用して、外部装置との間で、プッシュ・トゥ・トーク方式に従ったモーメンタリ動作での音声データの送受信を行う通信処理ユニット210と;一端側が通信処理ユニット210に電気的接続され、他端側には、オプションユニット接続用コネクタ230L,230Rが接続された2つの本体配線ユニット220L,220Rと;通信処理ユニット210、及び、必要に応じてオプションユニット300E、300M、300P、300Cに動作電力を供給する充電可能なバッテリユニットと;を備える構成を採用する。


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