(54)【考案の名称】支援物資仕分け用ステッカー

(73)【実用新案権者】株式会社太陽HD

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】 図2

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、災害地等への支援物資を仕分けするためダンボール箱等に貼着するステッカーに関する。

【従来の技術】

【0002】
地震、津波等の災害地に対し、緊急支援物資を送ることは、災害で生活に困窮している人々にとって大切な救いの手として、重要な救援手段となっている。
この支援物資を送る手段には、二通りの方法があって、自治体等の公的機関を介して送る方法と、これらに依らず個人が私的に送る方法がある。
いずれにあっても、必要とされる物資を、必要とされる場所に、できるだけ早急に送付することが望まれる。
しかし、現実にあっては、斯かる送付への対処が的確でなく、特に支援物資を如何に仕分けするかがネックとなっている。
本考案者の経験では、公民館、体育館等に山と積まれた荷に対し、そのままでは箱体の中身がわからず、逐一開封した後、物資別の集積場所を定めて、そこに持ち込んで仕分けしているが、何をどこに置くべきかに悩まされつつ行う作業は膨大なものとなり、ボランティアの人々を加えても、大変な時間と労力を要する作業となる。この結果、支援物資の供給が充分円滑にはなされていない現状にある。
尚、従来技術として、箱体内を開封せずにラベル、シール等で中身の材料、デザイン、寸法等を表示できる手段が特許文献1に開示されているが、これは支援物資の仕分けに関するものでなく、仕分けへの有効な手段は示されていない。
【0003】

【効果】

【0010】
粘着剤等の施された本考案ステッカーをダンボール等の箱体に貼着すると、そのステッカーの上段の欄には、支援物資が少なくとも食料品、飲料品、衣料品、生活用品、衛生用品の品目を備えた大凡の項目に分類して表示されることで、その箱に含まれる支援物資の大凡の分類を把握することができる。自らが必要とする物資のおおまかな類を捉えることで、不必要な類の物資を探す膨大な労力の消費を回避することができる。
その際、その項目が色分けして表示されるので、対応した色を認識すれば、後は視覚に訴えて、直感による瞬時の判別が可能となる。
【0011】
中段の欄には、上段の欄の範疇に属して物資のより具体的名称が列挙され、且つ、それが個別的にマーキングして表示されるので、そのマーキング表示に従って、探している物資の有無を判断することができる。例えば、上段の欄で該当する類があり、さらにそのマーキングの印を見れば、そこに必要な物資のより具体的な範疇での存否を確認できる。書き込みにあっても、選択すべき項目をマーキングするだけなので、手軽に行える。
【0012】
下段の欄には、該中段の欄の範疇に属して更に詳細な物資の名称が個別的に書き込みされているので、最終的に必要な物資の存否が確認できる。最終的な具体的物資の名称は、数が膨大となるので、書き込み表示で現実的な対応がなされる。
又、物資の特性等に応じた内容、例えば「お湯必要」が、「その他の事項」として表記されるので、物資の特性に合わせた把握が可能となる。
【0013】
下段の欄に配設されるバーコードには、物資に関連する付加的情報、例えば、送り主の住所と名前、物資の個数、重量、取り扱い上の注意点等が書き込まれる。箱体には表示不可能な詳細情報を、物資の特徴に照らして個別的に知ることができる。
【0014】
又、バーコードを、スマートフォンで読み取り且つ送信可能な2次元バーコードとすれば、スマートフォンでの読み取りが可能となる。又、外部との送信が可能となり、そこにステッカーの貼着された箱体に関する内容を書き込めば、それを外部機関に知らせることができる。例えば、対策本部が設置された場合、その本部に当該箱体の存在、内容等を知らせることができ、本部では全体的視野にたって物資の取り扱いが可能となる。
【0015】
上段の欄の色と同一の色を施して箱体に貼着可能としたステッカーを別体として添えれば、これをダンボール箱の側面や裏面等に貼ることができ、上段の欄に属する類を、正面からだけでなく側面等の多方面から捉えることができ、活用が多角的となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本案ステッカーを貼着したダンボールを積み重ねた状態の斜視図である。
【図2】本案ステッカー数枚を並べて表示した正面図である。
【図3】本案ステッカーの一枚を拡大して表示した正面図である。
【図4】本案ステッカーの2次元バーコードとスマートフォンによる送信例を示した概念図である。

【0017】
本考案の実施形態を、図面を基に説明する。
本考案に用いるステッカー1とは、図1、図2に示す如く、ダンボール等の箱体に粘着材等を介して貼着可能な紙、プラスチック等を素材とするシート状の貼りものをいう。その形態にはとらわれず、ラベル、シール等をも含む意である。
その形状は、丸形を図示したが、これに限定されず、角形、菱形等であっても良い。
【0018】
そのステッカーの上部に、支援物資を少なくとも食料品、飲料品、衣料品、生活用品、衛生用品の品目を備えた大凡の項目に分類し、且つ、その項目を色分けして表示する上段の欄2を設ける。
食料品とは、救援時にあって、人々の活動の源となる栄養物質をいい、飲料品は喉を潤す物資をいい、衣料品は、寒暖の気候に対し身体をまもるべき物資をいう。生活用品は避難生活に対して日常的に必要とされる物資で、衛生用品は、その避難生活の衛生上の清潔さを保つべき物資をいう。
これらは、仕分け上、最も大まかな分類を定めるもので、この分類に従って以下に述べるより具体的物資となる中段の欄の物資が分類される。
上記項目には、その項毎に色分けがなされ、例えば、食料品は赤色、飲料品は青色、衣料品は茶色、生活用品は緑色、衛生用品は紫色等とし、これらを統一して使用する。
尚、この項目には、これ以外にも医薬品、赤ちゃん用品、高齢者用品等、その支援地において必要とされる状況に応じて、項目を追加することができる。
【0019】
該ステッカーの中頃には、図3に示す如く、該上段の欄の項目の範疇に属して、物資のより具体的な項目を複数列挙し、それを選択して個別的にマーキング可能に表示する中段の欄3を設ける。
食料品に対しては、米、乾パン、菓子、缶詰、インスタント食品(麺)、調味料等が挙げられる。
飲料品には、飲料水、清涼飲料、お茶、コーヒー、ジュース等が挙げられる。
衣料品には、<男、女>−下着、シャツ、防寒着、ズボン等が挙げられる。
生活用品には、毛布、使い捨てカイロ、タオル、ローソク、懐中電灯、文具類、ビニール傘、雨具等が挙げられる。
衛生用品には、石鹸、テッシュ、ウエットティッシュ、トイレットペーパー、シャンプー、紙おむつ(幼児用、大人用)、生理用品ナプキン等が挙げられる。
これら項目には、箱体に封入する物資の項目をマーキングを可能とする。ここでいうマーキングとは、マーカー等で該当する物資の項目を丸、四角等の枠線で囲うか、或いは、該当する項目にチェックマーク(レ点)を施す等の手段を指す。いずれにあっても、選択した項目が識別可能なように印を記すものであれば良い。
【0020】
該ステッカーの下部には、該中段の欄の項目の範疇に属して、更に詳細な物資の項目又はその他の事項を個別的に手書きして表示する下段の欄4を設ける。
例えば、中段の欄3の菓子にマーキングした場合、煎餅、まんじゅう、菓子パン等更に詳細な商品名を記載した方が、求める人によってはより望ましい場合がある。
その場合、菓子の範疇に含まれる数は膨大であり、これに対応して個別的に手書き表示するものとする。
又、これに限定されず、例えばインスタント食品にお湯が必要な場合には、「お湯必要」と記載し、これらを「その他の項」として捉え、個別に手書き表記するものとする。
【0021】
該下段の欄4には、中段の欄又は下段の欄に記載した物資に関連する付加的情報を書き込み可能なバーコード5を付設する。
付加的情報とは、送り主の住所、名前、送った日時、資材の数量、取り扱いについての注意書き等を指す。
本来送り主の住所や名前は必要な情報であるが、これを逐一ステッカーに表示することは困難である。一方、箱体に表示される場合もあるが、ときには消されて不明となる場合もあり、これらに対応するためである。
【0022】
該バーコード5は、スマートフォンSで読み取り且つ送信可能な2次元バーコードとすることができる。
又、該2次元バーコードは、ステッカーの貼着された箱体に関する内容を外部機関に知らせるべき送信情報として書き込み可能とすることができる。
【0023】
又、上段の欄の色と同一の色彩を施して箱体に貼着可能とした色彩のみを表示した別体のステッカー1aを添える。
色彩のみの別体のステッカー1aは個体の側面、裏面等に貼着するだけの小振りなもので良い。
【0024】
次いで、本考案ステッカーによる作用、効果を説明する。
本案ステッカー1は、送付側にあって、ダンボール等に支援物資を箱詰めする段階で使用されるのが理想である。何故なら、該ダンボールが災害地に送られた後にも、内容物を開封することなく、その中身を知ることができ、後の使用に便宜だからである。しかし、これに限らず、被災地に届いた段階で仕分けする場合にも、充分活用が可能である。又、公的機関を介しての送付又は個人的な送付のいずれの送付も問わない。
さて、そのステッカー1の貼着にあっては、先ず、箱詰めすべき支援物資の内容に一致した上段の欄2の項目のステッカーを選択する。それは色分けに従って、食料品、飲料品等の項目が記載されたステッカーを選べば良い。
次いで、その具体的内容を、中段の欄3に列挙的に記載された項目の中から、該当する項目を丸枠で囲う等してマーキングする。ここでは、列挙された項目を逐一手書きすべき手間が省略される。
そして、必要に応じて、更なる詳細な商品の名称やその他の事項を、手書きで記載する。ここでは、膨大な数に及ぶ個別物資の商品名等に対応できる。又、「お湯必要」等のその他の事項にも対応できる。
【0025】
下段の欄4に付設されるバーコード5には、物資に関連する付加的情報、例えば、送り主の住所と名前、物資の個数、重量、取り扱いの注意点等が書き込まれる。
該バーコード5には、スマートフォンSで読み取り且つ送信可能な2次元バーコードを用いることができ、送り主の住所、名前、商品の取り扱いの注意点等、下段の欄には記載できなかった必要事項を入力する。
又、該ステッカーが付されたダンボール箱等の存在、及びその内容の一部又は全部を外部機関に知らせるべき情報を入力することができる。
上記作業によって、仕分けに必要な内容が、簡潔且つ詳細に亘って記載されたものとなる。
【0026】
さて、上記処理がなされた本案仕分け用ステッカーの貼着されたダンボールが届いた段階での作用効果を説明する。
上記ステッカー1の貼着されたダンボール等の箱体が災害地の公民館、体育館等に届けられる。
すると、該ステッカー1の上段の欄2に、支援物資が少なくとも食料品、飲料品、衣料品、生活用品、衛生用品の品目を備えた大凡の項目に分類されることで、その箱に含まれる物資の大凡の分類を把握することができる。自らが必要とする物資のおおまかな類を捉えることで、不必要な分類を探す膨大な労力の消費を回避することができる。
その際、上段の欄2は色分け表示と対応しているので、該当する色を認識すれば、後は視覚に訴えて、直感的による瞬時の判別が可能となる。
この上段の欄2による大凡の仕分けは、少なくとも食料品、飲料品、衣料品、生活用品、衛生用品の品目に仕分けることができ、仕分け作業の労力の軽減に大きく貢献する。
従来の具体的な品目だけの記載された仕分けシールでは、全体を体系的に捉えることができず、効率の悪いものとなっており、これが改善される。
【0027】
次いで、中段の欄3を見ると、上段の欄の範疇に属して物資のより具体的名称が列挙され、且つ、それが個別的にマーキングして表示されるので、そのマーキング表示に従って、探している物資の有無を判断することができる。
例えば、上段の欄2で該当する類があり、さらにそのマーキングを見れば、そこに必要な資材のより具体的な範疇での存否を確認できる。
【0028】
下段の欄4には、該中段の欄3の範疇に属して更に詳細な物資の名称が個別的に書き込みされているので、最終的に必要な物資の存否の確認ができる。最終的な具体的物資の名称は、数が膨大となるので、書き込み表示で現実的な対応が可能となる。
又、インスタント食品にお湯が必要な場合には、「お湯必要」等と表示すれば、その意が伝わり、特殊な使用条件等が伝わるものとなる。
【0029】
下段の欄4に配設されるバーコード5には、内的には、物資に関連する付加的情報、例えば、送り主の住所と名前、物資の個数、重量、取り扱いの注意点等が書き込まれる。箱体には表示不可能な詳細情報が、物資の特徴に照らして個別的に知ることができる。
【0030】
一方、外的には、当該ステッカー1の貼着された箱体の存在を外部機関に知らせるべき送信情報が、スマートフォンSで読み取り且つ送信可能な2次元バーコードに書き込み可能とする。
災害が発生した場合には対策本部G等が設置され、支援物資の管理は多くこの対策本部Gに委ねられるが、一方で、その対策本部Gにとって、支援物資が何処に、どんな内容で存在するのかを把握することはなかなか困難なものあるが、これに対応が可能となる(図4参照)。
斯かる情報を基に、対策本部Gでは最も適切な救助策を練ることができる。
【0031】
2次元バーコードをスマートフォンSでの読み取り等を可能とすれば、高額な送信機器に頼ることなく、簡潔で安価なシステムの構築が可能となる。
【0032】
更に、上段の色と同一の色を施して箱体に貼着可能とした色彩のみを表示した別体のステッカー1aを添えれば、これをダンボール箱の側面や裏面に貼ることができ、上段の欄に属する類を、正面からだけでなく側面等の多方面から捉えることができ、活用が多角的となる。
【0033】
1 ステッカー
1a 別体のステッカー
2 上段の欄
3 中段の欄
4 下段の欄
5 バーコード
S スマートフォン
G 対策本部

(57)【要約】

【課題】 災害地等への支援物資を仕分けするためダンボール箱等に貼着するステッカーを提供する。【解決手段】本案支援物資仕分け用ステッカーは、支援物資を少なくとも食料品、飲料品、衣料品、生活用品、衛生用品の品目を備えた大凡の項目に分類し、且つ、その項目を色分けして表示する上段の欄と、該上段の欄の項目の範疇に属して、物資のより具体的な項目を複数列挙し、それを選択して個別的にマーキング可能に表示する中段の欄と、該中段の欄の項目の範疇に属して、更に詳細な物資の項目又はその他の事項を個別的に手書きして表示する下段の欄を設けたことを特徴とする。


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