(54)【考案の名称】文房具

(73)【実用新案権者】クリエイティブマネジメント株式会社

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、文房具に関し、特にノート、付箋紙等に関する。

【従来の技術】

【0002】
従来より、ノート等の文房具に関して、例えば引用文献1に開示のように、使い勝手を向上する工夫が種々に提案されている。
【0003】
特開2016−55565号公報
【考案が解決しようとする課題】
【0004】
ところでノートは、当然に、記載内容を容易に把握可能に、さらには理解可能に記載できることが望まれる。また同様に、付箋紙にあっても、記載内容を容易に把握可能に、さらには理解可能に種々の情報を記載できることが望まれる。
【0005】
本考案は、これらの点を考慮してなされたもので、記載内容を容易に把握可能に、さらには理解可能に記載することができるノート、付箋紙等の文房具を提案することを目的とする。

【効果】

【0013】
本考案によれば、記載内容を容易に把握可能に、記載することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本考案の第1実施形態に係るノートの見開きのページを示す図である。
【図2】図1の見開きのページの説明に供する図である。
【図3】本考案の第2実施形態に係る付箋紙を示す図である。

【0015】
〔第1実施形態〕
図1は、本考案の第1実施形態に係る文房具であるノートの見開きのページを示す平面図である。この実施形態のノート1は、左側ページ2、右側ページ3による見開きのページ2、3が繰り返されている。
【0016】
ここでノート1の各ページ2、3には、記述に影響を与えない程度であって、かつ視認可能な明るさにより種々に罫線が設けられている。見開きのページ2、3は、この罫線による枠取りにより、最上段に見出し記入欄4が設けられる。ここで見出し欄4は、一定の幅により水平方向に延長する帯状領域により形成される。見出し欄4は、この見開きのページ2、3に記載する内容の見出しを記録する欄であり、種々の大きさの文字、記号等を記録して、ユーザーの利便を向上できるように、白紙の領域により形成される。なお見出し欄4には、罫線を設けるようにしてもよい。
【0017】
これによりノート1は、この見出し欄4に、記載内容の見出し(タイトル)、記載日時、記載した場所等の記載に係る各種の情報を記録して、さらには記載内容のインデックスの情報等を記録して、記載内容を容易に把握できるように、さらには記載内容を容易に理解できるようにし、これらにより使い勝手を向上できるように構成される。
【0018】
さらにノート1は、この見開きのページ2、3の残りの領域が詳細内容の記載欄5に割り当てられ、一定のピッチにより水平線、垂直線の罫線が設けられる。ここでノート1は、使用目的(例えば学科等)に応じて種々の種類が提供されており、この詳細内容の記載欄5における罫線のピッチは、このノート1の種類に応じて設定されている。またこの詳細内容の記載欄5においては、このノート1の使用目的に対応する種類に応じて、水平線及び垂直線で罫線のピッチが異なるよう設定されたり、水平線及び垂直線で罫線が異なる線種(例えば実線、破線等である)により作製されたりし、これにより使い勝手を向上できるようにする。
【0019】
すなわち例えば英語にあっては、垂直線の罫線に比して水平線の罫線の方が目立つように設定して使い勝手を向上することでき、これにより例えば垂直線の罫線が破線とされ、水平線の罫線が実線とされる。また理科、社会等にあっても、同様に横書きによりノートを取ることにより、垂直線を破線とし、水平線を実線とすることにより使い勝手を向上することができる。これに対して国語、打合せのメモにあっては、垂直線及び水平線の罫線を共に実線により作製して使い勝手を向上できると考えられる。
【0020】
さらにこの実施形態において、このように垂直線及び水平線による罫線を設けた詳細内容の記載欄5には、水平方向にマーカーM1H、M2H、垂直方向にマーカーM1V、M2V、M3Vが設けられ、これによりこのマーカーM1H、M2H、M1V、M2V、M3Vにより詳細内容の記載欄5を領域分割して、整理して記載することができ、記載内容を容易に把握可能に記載することができ、さらには容易に理解可能に記載内容を記載できるように構成される。
【0021】
より具体的に、左側ページ2、右側ページ3の水平方向のほぼ中央に設けられた垂直線による罫線の両端部には、黒色の三角印による第1のマーカーM1Hが設けられ、これによりこの第1のマーカーM1Hが設けられている垂直線の罫線を辿るように垂直線を線引きすることにより、この詳細内容の記載欄5を水平方向に3つの領域に分割して使用できるように構成される。
【0022】
またこの黒色三角印による第1のマーカーM1Hの水平方向両側、左側ページ2、右側ページ3をそれぞれ水平方向に3等分する箇所に設けられた垂直線の罫線の両端部に、白丸形状の第2のマーカーM2Hが設けられ、これによりこの第2のマーカーM2Hにより、マーカーM1Hに基づいて形成される3つの領域の大きさを変更したり、さらには詳細内容の記載欄5の水平方向に係る分割数を変更したりできるように構成される。しかしてこのように第1及び第2のマーカーM1H、M2Hにより領域分割することにより、迅速に、簡易かつ確実に領域分割することができる。なおこのようにマーカーを基準にして垂直線による罫線を辿って領域分割する代わりに、さらにはこれに加えて、マーカーが設けられていない垂直線の罫線を利用して領域分割できることは言うまでも無い。
【0023】
また詳細内容の記載欄5には、垂直方向のほぼ中央に設けられた水平線による罫線の両端部に、太線により第1のマーカーM1Vが設けられ、これによりこの第1のマーカーM1Vを基準にして水平線の罫線を辿るように水平線を線引きすることにより、この詳細内容の記載欄5を垂直方向に2つの領域に分割して使用できるように構成される。
【0024】
またこの太線による第1のマーカーM1Vの上下の領域を、それぞれ1/2に分割する部位に設けられた水平線による罫線の両端部には、黒丸形状の第2のマーカーM2Vが設けられる。またこの黒丸形状の第2のマーカーM2Vの中央側の部位には、白丸形状による第3のマーカーM3Vが設けられる。これらにより詳細内容の記載欄5を垂直方向に種々の領域に分割して使用できるように構成される。ここで第2のマーカーM2Vは、第1のマーカーM1Vにより分割された領域をそれぞれ2分割するためのマーカーである。また第3のマーカーM3Vは、詳細内容の記載欄5を垂直方向に3等分するためのマーカーである。
【0025】
これによりノート1は、上下方向についても、領域分割して使用できるように構成される。これによりノート1は、詳細内容の記載欄5を種々に分割して使い勝手を向上できるように構成される。なお上下方向についても、マーカーを基準にして水平線による罫線を辿って領域分割する代わりに、さらにはこれに加えて、マーカーが設けられていない水平線の罫線を利用して領域分割できることは言うまでも無い。
【0026】
すなわち図2(A)に示すように、見出し欄4に、見出し、タイトル、記載日時等を記載してインデックスとして利用することができる。またさらに詳細内容の記載欄5を水平方向に3つの領域A1、A2、A3に分割して、例えばこの3つの領域A1〜A3により左側領域A1から右側領域A3に向かう階層構造により記録することにより、後日、この記録の内容を迅速かつ確実に把握し、理解することができる。具体的に、例えば最も左側領域A2を事象の記録に割り当て、続く領域A2をその事象の解釈に割り当て、さらに最も右側の領域A3を対応記録の領域に割り当て、これにより例えば特定の事象に係る記録を整理して記録して、容易に理解し、把握できるようにすることができる。またこの場合、例えば3つの領域A1、A2、A3をそれぞれ従来例、課題、実施例の記録に割り当て、発明ノートとして整理して記録することもできる。また例えば英語のノートに適用して、領域A1、A2、A3をそれぞれ文章、文章中の単語、単語の意味の記録欄に割り当てて、整理して英語の理解に利用することができる。また必要に応じて各領域A1、A2、A3の大きさを種々に変更することができる。
【0027】
また例えば図2(B)に示すように、詳細内容の記載欄5を水平方向及び垂直方向にそれぞれ3等分して9つの領域A1〜A9を設け、例えば垂直方向の分割により時系列により記載内容を分類して、図2(A)について上述したと同様にして種々の内容を記録することができる。また2次元の変数により定義される事象を解釈して記録することができる。
【0028】
また図2(C)に示すように、詳細内容の記載欄5を水平方向及び垂直方向にそれぞれ4等分及び2等分して8つの領域A1〜A8を設けたり、さらには図2(D)に示すように詳細内容の記載欄5を水平方向及び垂直方向にそれぞれ4等分して16の領域A1〜A16を設けたりして、種々に利用を図ることができる。
【0029】
以上の構成によれば、見出し記入欄を設けることにより、この記入欄に見出し等を記入してインデックスに利用することができ、見開きのページの記載内容を容易に把握可能とし、さらに理解可能とすることができる。また詳細内容の記載欄を、マーカーにより領域分割して使用することができ、これにより記載内容を整理して記載することができ、記載内容を容易に把握可能、理解可能とすることができる。
【0030】
また種類の異なる第1及び第2のマーカーを設けることにより、この第1及び第2のマーカーを選択的に使用して領域分割するこができ、これにより簡易かつフレキシブルに種々の大きさにより領域設定して使い勝手を向上することができる。
【0031】
〔第2実施形態〕
図3は、付箋紙を示す図である。この実施形態に係る文房具は、この図3に示す付箋紙11が容易に剥離可能に積層されて構成される。
【0032】
この付箋紙11は、最上段に、一定の幅により水平方向に延長する帯状領域により見出し記入欄4が設けられ、さらに付箋紙11の見出し記入欄4の下側領域には、詳細内容の記載欄5が設けられ、この詳細内容の記載欄5を水平方向に第1、第2、第3の領域A1、A2、A3に等分割する罫線が設けられている。
【0033】
これによりこの実施形態では、付箋紙11に関して、見出し記入欄4に見出し等を記入してインデックスに利用することができ、領域A1、A2、A3に記載の内容を容易に把握可能とし、さらには理解可能とすることができる。また詳細内容の記載欄5を領域A1、A2、A3により領域分割して使用することにより、この詳細内容の記載欄5に記載内容を整理して記載することができ、これにより一段と記載内容を容易に把握可能とし、理解可能とすることができる。
【0034】
またさらにこの実施形態において、見出し記入欄4にあっては、水平線による罫線が垂直方向の中央に設けられ、これによりに段書により使用する場合等の使い勝手を向上する。またこの中央に設けられた罫線は、見出し記入欄4の設定に係る枠形状による罫線に、両端部が接触しないように(この枠形状の罫線に対して両端部が一定の間隔だけ離間するように)、設けられ、これにより例えば2段書により見出し記入欄4に記載した内容を取り違えたりしないように設定される。また、見出し記入欄4で、記載が2段書にされていても、見出し記入欄4の範囲で同じ階層(概念)のものであることが理解される。
また、例えば階層構造により3つの領域A1、A2、A3を記載する場合には、この3つの領域A1、A2、A3の記載内容が、同一階層の異なる分類に区分される内容であることを視覚的に理解させることができる。すなわちこの場合、見出し記入欄4に2段書により記載した内容が、この3つの領域A1、A2、A3の記載内容が、見出し記入欄4に係る内容であることを視覚的に理解させることができる。
【0035】
また詳細内容の記載欄5を領域A1、A2、A3に分割する垂直線による罫線にあっては、詳細内容の記載欄5の設定に係る枠形状による罫線に対して上側端は接触するのに対し、下側端は、接触しないように(この枠形状の罫線に対して下側端の端部が一定の間隔だけ離間するように)、設けられる。これによりこの3つの領域A1、A2、A3に記載した内容を取り違えたりしないように設定される。すなわちこの場合、例えば階層構造によりこの3つの領域A1、A2、A3を記載する場合には、この3つの領域A1、A2、A3の記載内容が、同一階層の異なる分類に区分される内容であることを視覚的に理解させることができる。
【0036】
〔他の実施形態〕
以上、本考案の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本考案は、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態を種々に変更することができる。
【0037】
すなわち上述の第1実施形態では、水平方向に第1及び第2のマーカーを配置し、垂直方向に第1〜第3のマーカーを配置する場合について述べたが、本考案はこれに限らず、種々の種類のマーカーを配置することができる。またマーカーの形状にあっても、種々の形状を適用することができる。
【0038】
1 ノート
2、3 ページ
4 見出し記入欄
5 詳細内容の記載欄
11 付箋紙
M1H、M2H、M1V、M2V、M3V マーカー

(57)【要約】

【課題】記載内容を容易に把握可能に、記載することができるノート等の文房具を提供する。【解決手段】見開きのページ2、3が繰り返し設けられた文房具1であって、見開きのページの最上段には、一定の幅により水平方向に延長する帯状領域により見出し記入欄4が設けられる。見出し記入欄4の下側には、一定のピッチにより水平線及び垂直線による罫線が設けられて詳細内容の記載欄5が設けられ、詳細内容の記載欄5を水平方向及び垂直方向に領域分割する境界を設定するためのマーカーM1H、M2H、M1V、M2V、M3Vが設けられている。


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