(54)【考案の名称】郵送セット

(73)【実用新案権者】有限会社 室町スピード印刷

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、厚さのある物品を簡単に郵送することができる郵送セットに関する。

【従来の技術】

【0002】
従来、例えば、テレホンカード等のカードを私製はがきの一部として郵送するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このものは、接着剤がコーティングされている1枚目の用紙の接着剤側に2枚目の用紙を張り合わせ、この2枚目の用紙の一部を、カードの大きさに型抜きし、これにより露出した接着剤に、カードを貼りつけるものである。このものは、カードの台紙としてだけではなく、私製はがきとしても利用することができる。
【0004】

【効果】

【0017】
請求項1の考案によれば、ホルダの物品収納部に物品を収納し、カバーの第1面によりホルダの表面側を覆うことにより、接着剤を使用することなく物品収納部から物品が脱落することを防止することができるので、カード等と比較して厚さが厚く、また、任意の形状の物品を保持することができる。また、カバーに対して印刷等が容易である。
【0018】
請求項2の考案によれば、郵送セット全体を定形郵便物、定形外郵便物として容易に使用することができる。
【0019】
請求項3の考案によれが、物品収納部にホルダの表面側から物品を収納することができる。
【0020】
請求項4の考案によれば、ブロックを適宜に係合させることで、完成品を作ることができる。逆に、完成品のサイズがホルダの厚さを超えるものであったとしても、完成品を分解したブロックのサイズが、ホルダの厚さを超えないものであれば、郵送することが可能である。
【0021】
請求項5の考案によれば、複数のブロックを縦方向及び横方向に整列させて物品収納部に収納することにより、多くのブロックを収納することが可能になる。
【0022】
なお(6)の考案によれば、ブロック本体が直方体状に形成されているので、凸部がホルダの前面側、凹部がホルダの後面側に位置するように配置すると、複数のブロックを、縦方向及び横方向に隙間なく効率的に配置することができる。
【0023】
(7)の考案によれば、カバーの第1面と第2面とこれらを連結する連結面とにより、
ホルダの前面と後面とこれらの間の1つの側面とを覆うことができる。
【0024】
(8)の考案によれば、カバーの第1面と第2面とこれらを連結する連結面とこの連結面に対向する別の連結面とにより、ホルダの前面と後面とこれらの間の1つの側面とこの側面に対向する別の側面とを筒状に覆うことができる。
【0025】
(9)の考案によれば、カバーをミシン線に沿って切りとることにより、カバーを開いて、簡単にホルダを取り出すことができる。
【0026】
(10)の考案によれば、ミシン線に沿って切りとることにより、連結面又は別の連結面を簡単に切除することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】実施形態1の郵送セット1を正面側右斜め上方から見た斜視図である。
【図2】ホルダ10を正面側右斜め上方から見た斜視図である。
【図3】実施形態1のカバー30の展開状態を示す図である。
【図4】郵送セット1Aの分解斜視図である。
【図5】郵送セット1Bの分解斜視図である。
【図6】ホルダ10Aを説明する斜視図である。
【図7】カバー30Aを説明する斜視図である。
【図8】ホルダ10Bを説明する斜視図である。
【図9】カバー30Bを説明する斜視図である。
【図10】カバー30Cを説明する斜視図である。
【図11】ナノブロックの基本形状のブロック21を説明する図であり、〈A〉は上面図、(B)は正面図である。
【図12】実施形態3の郵送セット1を正面側右斜め上方から見た斜視図である。
【図13】実施形態2のカバー30の展開状態を示す図である。

【0028】
以下、本考案を適用した実施形態を、図面に基づいて詳述する。なお、各図面において、同じ符号を付した部材等は、同一又は類似の構成のものであり、これらについての重複説明は適宜省略するものとする。また、各図面においては、説明に不要な部材等は適宜、図示を省略している。
<実施形態1>
【0029】
図1〜図3を参照して本考案を適用した実施形態1に係る郵送セット1について説明する。なお、以下の説明では、図1中の矢印の前後左右上下が、それぞれ郵送セット1の前後左右上下であるものとして説明する。
【0030】
郵送セット1は、ホルダ10と、物品20と、カバー30とを備えて構成されている。郵送セット1全体は、縦長の長方形の板状に形成されている。ここで、郵送セット1の左右寸法(短辺)を長さa、高さ寸法(長辺)を長さb、前後寸法を厚さt、重さをwとする。
【0031】
郵送セット1全体を、例えば、第一種郵便物の定形郵便物として取り扱う場合には、9cm≦a≦12cm、14cm≦b≦23.5cm、t≦1cmに設定する。この場合、w≦25gであれば、80円で郵送することができ、また、w≦50gであれば、90円で郵送することができる。
【0032】
また、郵送セット1全体を、例えば、第一種郵便物の定形外郵便物として郵送する場合には、14cm≦b≦60cm、9cm≦a、a+b+c≦90cm、w≦4kgに設定する。この場合の郵送料金は、wが増加するのに従って、段階的に増加し、例えば、最大の4kgで1150円である。
【0033】
ホルダ10全体は、図1,図2に示すように、郵送セット1と同様、縦長の長方形の板状に形成されている。ホルダ10の短辺、長辺、厚さは、後述するカバー30の厚さを考慮しない場合には、郵送セット1と同様の長さa,b,tとなる。
【0034】
ホルダ10は、外形が縦長の長方形のホルダ本体11と、その前面(表面)11A側に貼着された表シール12と、後面(裏面)11B側に貼着された裏シール13とを有している。ホルダ10は、他に、前面11Aと後面11Bとの間に、厚さ(t)に対応する4つの側面として、右側面11C、左側面11D、上側面11E、下側面11Fを有している。
【0035】
ホルダ本体11には、長方形状(又は正方形状)の物品収納部Sが形成されている。この物品収納部Sは、ホルダ本体11の前面11Aと後面11Bとを貫通するように構成されている。つまり、物品収納部Sは、ホルダ本体11のうちの、上側の左右に長い部分11a、左側の縦に長い部分11b、右側の縦に長い部分11c、下側の左右に長い部分11dに囲繞されるように形成されている。なお、図示例では、物品収納部Sの形状は、長方形状であるが、この形状については、例えば、物品20に対応して、他の任意の形状、例えば、菱形、平行四辺形、円形、楕円形としてもよい。
【0036】
ここで、ホルダ本体11の物品収納部Sに後述する裏シール13を設けることにより、ホルダ11全体としては、物品収納部Sが、前面(表面)11A側から後面(裏面)11B側に向かう厚さ方向に窪んだ凹状に形成されていることになる。
【0037】
なお、物品収納部Sとしては、上述のように、ホルダ本体11の前面11Aと後面11Bとを貫通するものの他に、貫通しない凹部(不図示)であってもよい。例えば、3枚のボール紙を重ね合わせてホルダ本体11を構成する場合、前面11A側の2枚のボール紙については表裏方向に貫通する透孔を設け、残りの後面11B側の1枚のボール紙については、何も設けず、3枚を貼り合わせる。これにより、前面11A側から凹んだ凹部を構成することができる。この場合、3枚目のボール紙は、凹部の底部を構成することになる。なお、このように表裏方向に貫通しない凹部を設ける場合には、後述する裏シール13を省略することが可能である。
【0038】
ホルダ本体11は、例えば、ボール紙や合成樹脂(発泡スチロール)によって作製することができる。物品収納部Sを形成する方法としては、例えば、ホルダ本体11が複数のボール紙を張り合わせて形成されている場合には、各ボール紙に物品収納部Sと同形の孔を開けておき、これらボール紙を重ね合わせることで、物品収納部Sを形成することができる。また、ホルダ本体11から、プレス等で物品収納部Sを打ち抜いて形成することもできる。
【0039】
なお、物品収納部Sは、上述の部分11a,11b,11c,11dの少なくともいずれかがない、例えば、部分11cを設けないで構成することも可能ではあるが、図示例のように、周囲全体が部分11a,11b,11c,11dで囲繞されるように構成することにより、ホルダ本体11の強度を確保することができる。
【0040】
ホルダ本体11の厚さは、物品収納部Sに収納する物品20に応じて決めるとよい。例えば、後述するナノブロックの複数のブロック21を整列させて収納するのであれば、ブロック21(B3)の高さTに合わせて5mmに設定したり、縦L1(横L1)に合わせて8mmに競ってしたりするとよい。この場合には、物品収納部Sに整列状態で複数のブロック21を配置し、裏カバー13、表カバー12をホルダ本体11に取り付けることにより、ブロック21が物品収納部Sから出っ張ったり、ブロック21と表カバー12との間に間隙が形成されて、ブロック21が不要に移動したりするおそれがない。
【0041】
表シール12は、物品収納部Sの前面11A側を覆うものであり、例えば、光透過性(透明又は半透明)のシールによって構成することができる。表シール12は、その上側、左側、右側、下側を、それぞれこの順に、ホルダ本体11の部分11a,11b,11c,11dに接着剤等によって貼着することにより、物品収納部Sの表面側(正面側)を閉鎖する。表シール12を剥離することにより、物品収納部Sに収納されていた物品20を取り出すことができる。表シール12を光透過性のもので構成することにより、表シール12を剥がすことなく、ホルダ10の外部から、物品20を視認することができる。
【0042】
表シール12は、特に物品収納部Sに収納された物品20が外部から見えるようにする必要がない場合には、光透過性の部材以外の部材で形成するようにしてもよい。
【0043】
裏シール13は、長方形に形成されていて、短辺及び長辺の長さa,bが、ホルダ本体11と同じに設定されている。裏シール13は、ホルダ本体11の後面11Bの全体に貼着されることにより、物品収納部Sの裏面側(背面側)を閉鎖している。裏シール13の後面13Aには、例えば、物品20の効能の説明、取り扱い説明、組立説明等を記載しておくとよい。これにより、ホルダ10を単体の商品として販売したり、流通させたりすることが容易となる。なお、これらの記載に代えて、これらを記載した紙片等を、物品収納部Sに物品20と一緒に入れるようにしてもよい。
【0044】
なお、裏シール13は、ホルダ本体11の後面11Bの全体を覆う代わりに、物品収納部Sの裏面側のみを覆うようにしてもよい。この場合には、裏シール13を小さくすることができ、材料の節約になる。
【0045】
ホルダ10は、厚さtを変えることで、物品収納部Sに種々の物品20を収納することが可能となる。
【0046】
なお、物品収納部Sに収納する物品20によっては、必ずしも表シール12及び裏シール13を設ける必要はない。例えば、物品20として、ハンカチやストラップを物品収納部Sに収納する場合には、特に、表シール12や裏シール13を設けないでも、後述するカバー30の第1面(連結面)31によって物品収納部Sの表面側を閉鎖し、また、第2面32によって物品収納部Sの裏面側を閉鎖することができる。つまり、物品20によっては、表シール12及び裏シール13を省略することが可能である。なお、表シール12と裏シール13とのうちの一方を省略するようにしてもよい。
【0047】
なお、裏シール13の正面側の面(物品収納部S側の面)に着脱自在な接着剤を塗布した場合には、物品20としてのナノブロックの複数のブロック21を整列させる際に、この接着剤にくっつけることで不要な移動を防止して、組立作業性を高めることができる。
【0048】
物品20としては、物品収納部Sに収納できるものであれば任意のものを選択することができる。例えば、アクセサリー、写真、ハンカチ、ストラップ等が例示できる。図1,図2では、物品20として、ナノブロック(登録商標)を選択した例を示している。ナノブロックは、ダイヤブロック(登録商標)やレゴ(登録商標)と同様、1種又は複数種の基本形状の、相互に係脱し得る複数のブロック21(符号21は、ブロックの総称に使用)よって構成されている。
【0049】
図11(A)にナノブロックの基本形状のブロック21(B1,B2,B3)の上面図、(B)に正面図を示す。例えば、ブロックB3は、縦L1×横L1の上面視が正方形の直方体状のブロック本体b1とその上面に突設された円柱状の4つの凸部b2と下面に形成されて隣接するブロック21の凸部b2が係脱可能な凹部B3とが一体となって形成されている。このブロックB3は、横L1,縦L1が例えば8mmであり、高さTが5mmである。
【0050】
また、ブロックB2(図11中の二点鎖線参照)は、ブロックB3の縦又は横の一方を半分にした上面視形状が長方形状であり、上面に2つの凸部b2を有している。寸法は、8mm×4mm×5mmである。また、ブロックB1は、さらにブロックB2(図11中の二点鎖線参照)の縦を半分にしたものであり、上面には1個の凸部b2を有している。寸法は、4mm×4mm×5mmである。さらに、基本形状のブロック21として、上述のブロックB3の横の長さL1の2倍の長さL2のもの、3倍の長さL3のもの、4倍の長さのL4のもの等がある。また、基本形状以外のブロック21として例えば、円筒形や円柱形のものがある。
【0051】
なお、ダイヤブロックの各ブロック(不図示)は、基本形状のものが、上述のナノブロックの基本形状のブロックB1,B2,B3等の縦,横,高さがそれぞれ2倍となっていいて、大きさとしては8倍となっている。
【0052】
本実施形態では、基本形状のブロック21を、その凸部b2がホルダ10の前面11A側、また、その凹部b3が後面11B側に位置するようにして、ホルダ10の厚さ方向に1列、厚さ方向に直交する縦方向(上下方向)及び横方向(左右方向)にそれぞれ複数列に整列されて、物品収納部Sに収納されている。
【0053】
なお、この逆に、凸部b2が後面11B側、凹部b3が前面11A側に位置するように整列させることも可能であるが、後述するカバー30に窓部31aを設けて、ブロック21が外部から視認できるようにした場合には、ブロック21の特徴的な形状である凸部b2が見えた方がよい。デザイン的にもまた興趣的にも好ましい。つまり、凸部b2が表面11A側に位置する方がデザイン的にもまた興趣的にも好ましい。
【0054】
上述のように、ナノブロックの複数のブロック21をホルダ10の厚さ方向に、ブロック21の高さ方向が一致する向きに整列させて収納した場合、後述するホルダ30や、上述の表シール12、裏シール13の厚さを考慮しない場合には、郵送セット1の全体の厚さを約5mmに抑えることができる。
【0055】
すなわち、郵送セット1の全体の重さを例えば50g以下の抑えることができれば、第一種郵便物の定形郵便物として郵送することが可能である。ダイヤブロックの場合は、全体の厚さが約10mmとなる。
【0056】
なお、上述では、ブロック21は、ホルダ10の厚さ方向には1列の配列としてが、これに代えて、2列以上の複数列に配列することもできる。例えば、ナノブロックのブロック21を2列(2段)、並べる場合は、ホルダ10の前面11A側に位置するブロック21の凹部b3に、後面11B側に位置するブロック21の凸部を係合させることができるので、郵送セット1の全体の厚さは、5mm×2=10mmとはならず、これよりも凸部b2の高さ分だけ少ない、8mm程度の抑えることができる。したがって、この場合でも定形郵便での郵送が可能である。
【0057】
なお、複数のブロック21を整列させて物品収納部Sに収納する際、上述に代えて、例えば、図11に示すブロックB3の場合、ホルダ10の厚さ方向に縦又は横を向けて、凸部b3が上を向くように整列させてもよい。この場合には、例えば、縦方向には、複数のブロック21を、下段のブロック21の凸部b2に上段のブロック21の凹部b3を係合させて段積みすることができるので、その分、物品収納部Sに収納可能なブロック21の個数を増加させることができる。
【0058】
なお、複数のブロック21の色については、これのブロック21によって造形される物に応じて、複数色のブロック21を収納しておくとよい。
【0059】
図3に、カバー30の展開図を示す。カバー30全体は、展開状態において、ホルダ10に対して、左右方向の長さが約2倍以上の長方形状に形成されている。カバー30は、ホルダ10の前面側(正面側)を覆う第1面(連結面)31と、後面側(背面側)を覆う第2面(連結面)32と、これら第1面31と第2面32とを連結するとともに、ホルダ10の右側面11Cを覆う第3面(連結面)と、ホルダ10の左側面11Dを覆う第4面(別の連結面)34とを有している。カバー30は、例えば、ボール紙を折曲することによって構成される。なお、第4面34には、第1面31の左端側の内面31Bに貼着されるのりしろ34aが設けられている。
【0060】
第1面31は、ホルダ10の前面11Aと同形、同寸法の長方形に形成されており、短辺は長さa、長辺は長さbに設定されている。第1面31は、外面31Aと内面31Bとを有していて、外面31Aには、例えば、郵送セット1を年賀状として使用する場合には、郵便物(定形、定形外)郵便物の記載事項として、年賀状の記載事項(様式)、例えば、「切手を張る部分」31b、物品の名称(例えば、「ナノブロック」)31c、「郵便番号の枠」31d、「年賀」31e等が記載されている。
【0061】
また、第1面31には、下側の左側に、円形の窓部31aが外面31Aと内面31Bとを貫通するように形成されている。この窓部31aは、上述のホルダ10の物品収納部Sに対応する位置に形成されている。このため、郵送セット1の外側から、窓部31a、光透過性の表シール12を介して、物品収納部Sに収納されている物品20を視認することが可能となる。この窓部31aからは、物品20の一部が見えるので、郵送セット1の受取人は、物品20を取り出す楽しみが倍増される。なお、特に、外部から物品20を見せる必要がない場合等には、窓部31aを省略してもよい。
【0062】
第2面32は、ホルダ10の後面11Bと同形、同寸法の長方形に形成されており、短辺は長さa、長辺は長さbに設定されている。第2面32は、外面32Aと内面32Bとを有していて、外面32Aには、物品20としてのナノブロック21が選択された場合には、ナノブロック21によって造形される物(例えば、動物や建物、乗り物等)の組立後の実際の写真やイラストを印刷しておくとよい。
【0063】
さらに、第2面32が年賀状として使用される場合には、物品収納部Sのブロック21によって造形される完成品がその年に干支と同じになるようにして、ブロック21の組立後の写真やイラスト32bを印刷する。例えば、干支が「龍」である場合、ブロック21の組立後の「龍」の写真やイラスト32b等が印刷する。また、郵送セット1を、来年(2013年)の年賀状として使用する場合には、ブロック21によって「巳(ヘビ)」が造形できるようにするとともに、ブロック21の組立後の「巳(ヘビ)」の写真やイラスト32bを印刷する。
【0064】
このように、ブロック21によって造形される完成品の写真やイラスト32bを外部から視認容易な第2面32に印刷しておくことにより、郵送セット1の受取人の興趣をますことができる。
【0065】
第3面33は、ホルダ本体11の右側面11Cを覆うものであり、カバー30の厚さを考慮に入れない場合には、右側面11Eと同様、長さ(幅)t、長さbの短冊状に形成されている。第3面33は、外面33Aと内面33Bとを有していて、第1面(連結面)31の一方の端縁(カバー30の展開状態での右端縁)と第2面32の一方の端縁(カバー30の展開状態での左端縁)とを連結して、交差部(境界)A1,B1を構成している。
【0066】
第4面34は、ホルダ本体11の左側面11Dを覆うものであり、カバー30の厚さを考慮に入れない場合には、左側面11Dと同様、長さ(幅)t、長さbの短冊状に形成されている。第4面34は、外面34Aと内面34Bとを有していて、第1面31の他方の端縁(カバー30の展開状態での左端縁)と第2面32の他方の端縁(カバー30の展開状態での右端縁)とを連結して、交差部(境界)A2,B2を構成している。
【0067】
カバー30全体は、第1面31と第3面33との交差部A1、第2面32と第3面33との交差部B1、第2面32と第4面34との交差部B2、第4面34と第1面31(のりしろ34a)との交差部A2で、図1に示すように折曲し、のりしろ34aを第1面31の左端側の内面に貼着することで、第1面31と第3面33と第2面32と第4面34とが連なって筒状に構成される。この内側にホルダ10を上側又は下側から挿入することができる。
【0068】
カバー30は、筒状に構成された状態において、上端側に開口部K1が、また下端側に開口部K2が形成される。
【0069】
カバー30は、展開状態において、第1面31、第3面33、第2面32、第4面34のそれぞれの外面31A,33A,32A,34Aが同一平面を形成し、また、それぞれの内面31B,33B,32B,34Bが同一平面を形成する。
【0070】
本実施形態では、郵送セット1を手紙として郵送するのに必要な記載事項(印刷事項)は、すべて外面31A,33A,32A,34A側に設け、内面31B,33B,32B,34B側には、例えば、ナノブロックのブロック21の組立手順や組立説明図等を印刷している。この場合には、組立図等を別途、紙片に印刷して同梱する必要がないので、印刷コスト、組立コスト、材料コスト等の低減につながる。
【0071】
なお、内面31B,33B,32B,34B側に、組立手順や組立説明図を印刷するのに代えて、ナノブロックによって形成された完成品を置くための、完成品とデザイン的に統一性のある背景(図9参照)を印刷したり、立体画(図10参照)を形成したりしてもよい。
【0072】
図1,図3に示すように、カバー30は、第4面34Aにおける、第1面31との交差部A2及び第2面32との交差部B2に切り取り用のミシン線(ミシン目)M2,M2を設けている。これらミシン線M2,M2は、カバー30の上端側の開口部K1から下端側の開口部K2に至るように設けられている。
【0073】
これにより、カバー30を外してホルダ10を取り出す際に、これらミシン線M2,M2を切り取って、第4面34を切除することにより、カバー30を簡単に、素早く開くことができる。なお、ミシン線M2,M2は、いずれか一方にしてもよく、またこれらのミシン線M2,M2に代えて、第4面34の幅方向の中央に、長手方向に沿って1本のミシン線(不図示)を形成するようにしてもよい。
【0074】
なお、上述の第4面34にミシン線M1を設ける代わりに、第3面33に同様のミシン線(不図示)を設けるようにしてもよい。ただし、図3から明らかなように、ミシン線M1を第4面34に設けた場合には、第4面34を切除して、カバー30を開いた際に、第1面31aの窓部31aが展開状態のカバー30の左右方向の一方の端部近傍に位置する。
【0075】
このため、カバー30の内面31B,33B,32B,34Bに組立説明図や背景を印刷する際の妨げになりにくい。これに対し、ミシン線M1を第3面33に設けた場合には、第3面33を切除して、カバー30を開いた際に、第1面31aの窓部31aが展開状態のカバー30の左右方向の一方の中央近傍に位置する。このため、カバー30の内面31B,33B,32B,34Bに組立説明図や背景を印刷する際の邪魔になるおそれがある。
【0076】
なお、上述では、カバー30が筒状に形成される場合を例に説明したが、これに加え、カバー30と一体に、上側の開口部K1を覆う天部(不図示)や下側の開口部K2を覆う底部(不図示)を設けるようにしてもよい。この場合には、2つの開口部K1,K2が覆われることになるので、カバー30にホルダ10を挿入して組み立てた後の郵送セット1において、留め手段40は、閉鎖されていない方の開口部に設ければ十分なので、組立作業性を向上させることができる。
【0077】
図1に示すように、留め手段40は、ホルダ10にカバー30を固定するためのものであり、例えば、接着剤が塗布されたテープやシールを使用することができる。留め手段40としては、テープやシールの外に、例えば、ホルダ10とカバー30の相互に接触する面の一方に、帯状に接着剤を塗布し、この接着剤に剥離紙を貼り、使用時には、この剥離紙を剥がして接着剤により、ホルダ10とカバー30とを接着するようにしてもよい。
【0078】
なお、留め手段40としては、繰り返し、接着剥離可能なものを使用してもよい。この場合には、例えば、ホルダ10とカバー30とを留め手段40によって接着した後に、カバー30に必要事項を記載する場合、この記載事項を誤記した場合等に、留め手段40を剥がして、カバー30のみを容易に交換することができる。また、ホルダ10に一旦、カバー30を接着した後に、留め手段40を剥がし、カバー30を取り外して、物品収納部S内の物品20を交換することも可能である。
【0079】
また、例えば、カバー30を先に筒状に形成しておき、その内側に、上側の開口部K1または下側の開口部K2からホルダ10を挿入し、カバー30とホルダ10とがきつく組み合わさって、ホルダ10が容易には抜け落ちないような場合には、留め手段40を省略することができる。この場合には、ホルダ10に対して、カバー30がきつくなるように構成することで、カバー30とホルダ10との間に作用する摩擦力が、留め手段40に相当する。
【0080】
上述した郵送セット1は、以下のような効果を奏する。
【0081】
(1)ホルダ10の物品収納部Sに物品20を収納し、カバー30の第1面31,第3面33、第2面32、第4面34によりホルダ10の前面11A、右側面11C,後面11B、左側面11Dを覆うことにより、接着剤を使用することなく物品収納部Sから物品20が脱落することを防止することができるので、カード等と比較して厚さが厚く、また、任意の形状の物品20を保持することができる。また、カバー30は、展開状態において、シート状となるので、カバーに対して印刷等が容易である。
【0082】
(2)ホルダ10の前面11A、後面11B、カバー30の第1面31、第2面32が同じ大きさの長方形状に形成されているので、ホルダ10、カバー30の取り扱いが容易で、また、材料の無駄も発生しにくい。
【0083】
(3)郵送セット1全体を定形郵便物又は定形外郵便物として容易に使用することができる。
【0084】
(4)ホルダ10は、物品収納部Sの表面側及び裏面側を閉鎖する表シール12、裏シール13を有しているので、これら表シール12、裏シール13によって、物品収納部Sに収納された物品20の脱落を防止することができるので、カバー30がなくとも、物品が収納されたホルダ10単体として、容易に取り扱い、また流通させることができる。
【0085】
なお、ホルダ10単体として取り扱わない場合、ホルダ10の物品収納部Sの表面側及び裏面側を、カバー30の第1面31及び第2面32によって有効に閉鎖できる場合には、表シール12や裏シール13を省略することも可能である。
【0086】
(5)表シール12が光透過性の部材で形成されているので、この表シール12を通して、物品収納部Sに収納された物品20をホルダ10の外部から視認することができる。
【0087】
(6)カバー30の第1面31の窓部31aを通して、カバー30の外側から、ホルダ10の物品収納部Sに収納された物品20の少なくとも一部を視認することができる。このため、郵送セット1の受取人は、一部から全体を想像しながら物品20を取り出す等、楽しみが増える。
【0088】
(7)物品20を干支に因んだものとする場合には、郵送セット1を、年賀状の郵送セットとして有効に使用することができる。なお、物品20が干支に因んだものでなくてもよいのはもちろんである。
【0089】
(8)組み立てて完成品を作製する複数のブロック21が物品収納部Sに収納されているので、物品20として、完成品の例えば高さや面積が、郵送セット1の厚さや面積を超えるようなものを採用することができる。なお、物品20としては、ハンカチやストラップ等、組み立てる必要がないものであってもよいのはもちろんである。
【0090】
(9)裏シール13の外面13Aに、物品20の組み立て図が記載されている場合は、物品を収納したホルダ10単体で、流通させることができる。
【0091】
以上の実施形態では、カバー30の連結部33A,34Aが、ホルダ10の右側面11C、左側面11Dを覆うものである場合を例に説明したが、これに代えて、連結部がホルダ10の上側面11E、下側面11Fを覆うものであってもよい。
【0092】
以上の実施形態では、郵送セット1の形状が、長方形の板状である場合を説明したが、これに代えて、正方形、菱形、平行四辺形、台形、円形、楕円形等の形状とすることも可能である。ただし、この場合には、ホルダ10、カバー30等もこれに対応した形状とする。
【0093】
また、以上の実施形態では、郵送セット1を年賀状として使用する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、クリスマスカード、バースデーカード、土産物のポストカード、バレンタインカード、暑中見舞い、転居の挨拶、母の日・父の日のカード、ハロウィンカード、結婚報告カード、出産報告(祝い)カード、お中元・お歳暮、イベントのDM(ダイレクトメール)、販売促進のDM、敬老の日のカード、子供の日のカード、雛祭りのカード、入学祝いカード、就職祝いカード、お礼状等に使用することが可能である。ただし、これらに合わせて、物品20を変更したり、記載事項の印刷を変えたりするものとする。
【0094】
以上説明した郵送セット1は、完成品であっても、キットであってもよい。
【0095】
ここで、完成品とは、ホルダ10全体を、筒状のカバー30で覆ったものをいう。なお、完成品の場合には、上述のナノブロックのように、ホルダ10の物品収納部Sに、あらかじめ収納しておくようにしてもよい。完成品の場合、物品20が何であるかが優先されて、その物品20を簡単に郵送することができるというメリットがある。
【0096】
これに対し、キットとは、ホルダ10と、カバー30と、留め手段40とが個別に設けられたものである。なお、留め手段40については、上述のように、ホルダ10又はカバー30に設けられている場合もある。
【0097】
このキットは、キットの場合、カバー30については、筒状が容易に形成できるようにあらかじめ交差部A1,A2,B1,B2が折曲されていても、されていなくてもいずれの状態であってもよい。このキットの場合、ホルダ10の物品収納部Sに収納する物品20の選択を比較的自由の行うことができる。キットは、物品20を郵送するためのキットが優先され、郵送する物品20は、郵送する本人が選択するようになる。
【0098】
以上の実施形態において、図3に示すように、例えば、カバー30の第2面32の上端縁32c、下端縁32dにそれぞれ蓋部32e,32fを設けるようにしてもよい。カバー30全体を筒状に構成し、その内側にホルダ10を挿入した場合、カバー30の上端側と下端側とに開口部K1,K2が形成されるが、これらの開口部K1,K2を蓋部32e,32fによって閉鎖することができる。この場合には、蓋部32e,32fは、留め手段40を兼用することになる。
【0099】
以上説明した郵送セット1は、完成品であっても、キットであってもよい。この場合、きっととは、ホルダ10とカバー30とが組み合わされていない状体、すなわち、筒状のカバー30に対して、ホルダ10が挿入されていない状体をいう。なお、ホルダ10については、筒状に形成されている場合の外に、展開状態であってもよい。この場合には、カバー32に対して、プリンタ等を使用して印刷することが容易であり、印刷後、糊白34aを使用して筒状に形成することができる。
<実施形態2>
【0100】
図4〜図10を参照して、本考案を適用した種々のバリエーションを説明する。
【0101】
図4に示す郵送セット1Aは、カバー30が、第1面31のみによって形成されている。このカバー30をホルダ10の前面11Aに、シール等の留め手段40で取り付ける。郵送セット1Aは、カバー30の構成が単純で、作成が容易である。なお、さらに第2面32(図1参照)を設けるようにしてもよい。
【0102】
図5に示す郵送セット1Bは、図4に示す郵送セット1Aの変形例であり、ホルダ10の前面11Aの4隅にあらかじめシール等の留め手段40が設けられていて、第1面31からなるカバー30をこれら留め手段40に押し付けるだけで、簡単にホルダ10に取り付けることができる。
【0103】
図6に示すホルダ10Aは、全体が箱型に形成されていて、内側全体が物品収納部Sとなっている。上端の開口部には、開閉自在な蓋部32gが設けられている。このホルダ10Aによると、物品収納部Sに対して、物品20を開口部から簡単に投入することができる。
【0104】
図7に示すカバー30Aは、第1面31、第3面33、第2面32、第4面34を有していて、筒状に構成される。交差部A1に挿入孔51が形成されていて、第1面31から突出された挿入片52を挿入孔51に挿し込むことで、筒状を構成することができる。これが留め手段40に相当して、シール等が不要である。
【0105】
図8に示すホルダ30Bは、厚手のポケットP1と薄手のポケットP2を有していて、全体を2つ折りすることによって構成される。例えば、ポケットP1には、ブロック21(図1参照)を面状に敷き詰めてシールでカバーしたものを挿入し、ポケットP2には、組立説明書や、メッセージを挿入する。
【0106】
図9に示すカバー10Cは、内面Bに、例えば、池B1、草B2、木B3などが印刷されていて、これらを切り抜いて、飾りや遊びに使用することができる。また、例えば、物品20がナノブロックのブロック21である場合、ブロック21の組立後の完成品の関連性のある背景等を印刷しておいて、この背景に完成品を載置するようにしてもよい。
【0107】
図10に示すカバー30Cは、内面Bに、カバー10Dを開いたときに立ち上がる、例えば、草B4や木B5が設けられている。郵送セットの受取人は、郵送セットで送られてきた物品20を楽しむのに加えて、開放すると立体画が現れるカバー10Dも楽しむことができる。さらに、立体画をナノブロックのブロック21の完成品とデザイン的に関連性を持たせることにより、完成品の載置台として使用することができる。
<実施形態3>
【0108】
図12,図2,図13を参照して本考案を適用した実施形態3に係る郵便セット1について説明する。なお、以下の説明では、図12中の矢印の前後左右上下が、それぞれ郵便セット1の前後左右上下であるものとして説明する。
【0109】
郵便セット1は、ホルダ10と、物品20と、カバー30Dとを備えて構成されている。郵便セット1全体は、縦長の長方形の板状に形成されている。
【0110】
郵送セット1は、ホルダ10と、物品20と、カバー30Dとを備えて構成されている。郵送セット1全体は、縦長の長方形の板状に形成されている。ここで、郵送セット1の左右寸法(短辺)を長さa、高さ寸法(長辺)を長さb、前後寸法を厚さt、重さをwとする。
【0111】
郵送セット1全体を、例えば、第一種郵便物の定形郵便物として取り扱う場合には、9cm≦a≦12cm、14cm≦b≦23.5cm、t≦1cmに設定する。この場合、w≦25gであれば、80円で郵送することができ、また、w≦50gであれば、90円で郵送することができる。
【0112】
また、郵送セット1全体を、例えば、第一種郵便物の定形外郵便物として郵送する場合には、14cm≦b≦60cm、9cm≦a、a+b+c≦90cm、w≦4kgに設定する。この場合の郵送料金は、wが増加するのに従って、段階的に増加し、例えば、最大の4kgで1150円である。
【0113】
ホルダ10全体は、図12,図2に示すように、郵送セット1と同様、縦長の長方形の板状に形成されている。ホルダ10の短辺、長辺、厚さは、後述するカバー30Dの厚さを考慮しない場合には、郵送セット1と同様の長さa,b,tとなる。
【0114】
ホルダ10は、外形が縦長の長方形のホルダ本体11と、その前面(表面)11A側に貼着された表シール12と、後面(裏面)11B側に貼着された裏シール13とを有している。ホルダ10は、他に、前面11Aと後面11Bとの間に、厚さ(t)に対応する4つの側面として、右側面11C、左側面11D、上側面11E、下側面11Fを有している。
【0115】
ホルダ本体11には、長方形状(又は正方形状)の物品収納部Sが形成されている。この物品収納部Sは、ホルダ本体11の前面11Aと後面11Bとを貫通するように構成されている。つまり、物品収納部Sは、ホルダ本体11のうちの、上側の左右に長い部分11a、左側の縦に長い部分11b、右側の縦に長い部分11c、下側の左右に長い部分11dに囲繞されるように形成されている。なお、図示例では、物品収納部Sの形状は、長方形状であるが、この形状については、例えば、物品20に対応して、他の任意の形状、例えば、菱形、平行四辺形、円形、楕円形としてもよい。
【0116】
ここで、ホルダ本体11の物品収納部Sに後述する裏シール13を設けることにより、ホルダ11全体としては、物品収納部Sが、前面(表面)11A側から後面(裏面)11B側に向かう厚さ方向に窪んだ凹状に形成されていることになる。
【0117】
なお、物品収納部Sとしては、上述のように、ホルダ本体11の前面11Aと後面11Bとを貫通するものの他に、貫通しない凹部(不図示)であってもよい。例えば、3枚のボール紙を重ね合わせてホルダ本体11を構成する場合、前面11A側の2枚のボール紙については表裏方向に貫通する透孔を設け、残りの後面11B側の1枚のボール紙については、何も設けず、3枚を貼り合わせる。これにより、前面11A側から凹んだ凹部を構成することができる。この場合、3枚目のボール紙は、凹部の底部を構成することになる。なお、このように表裏方向に貫通しない凹部を設ける場合には、後述する裏シール13を省略することが可能である。
【0118】
ホルダ本体11は、例えば、ボール紙や合成樹脂(発泡スチロール)によって作製することができる。物品収納部Sを形成する方法としては、例えば、ホルダ本体11が複数のボール紙を張り合わせて形成されている場合には、各ボール紙に物品収納部Sと同形の孔を開けておき、これらボール紙を重ね合わせることで、物品収納部Sを形成することができる。また、ホルダ本体11から、プレス等で物品収納部Sを打ち抜いて形成することもできる。
【0119】
なお、物品収納部Sは、上述の部分11a,11b,11c,11dの少なくともいずれかがない、例えば、部分11cを設けないで構成することも可能ではあるが、図示例のように、周囲全体が部分11a,11b,11c,11dで囲繞されるように構成することにより、ホルダ本体11の強度を確保することができる。
【0120】
表シール12は、物品収納部Sの前面11A側を覆うものであり、例えば、光透過性(透明又は半透明)のシールによって構成することができる。表シール12は、その上側、左側、右側、下側を、それぞれこの順に、ホルダ本体11の部分11a,11b,11c,11dに接着剤等によって貼着することにより、物品収納部Sの表面側(正面側)を閉鎖する。表シール12を剥離することにより、物品収納部Sに収納されていた物品20を取り出すことができる。表シール12を光透過性のもので構成することにより、表シール12を剥がすことなく、ホルダ10の外部から、物品20を視認することができる。
【0121】
表シール12は、特に物品収納部Sに収納された物品20が外部から見えるようにする必要がない場合には、光透過性の部材以外の部材で形成するようにしてもよい。
【0122】
裏シール13は、長方形に形成されていて、短辺及び長辺の長さa,bが、ホルダ本体11と同じに設定されている。裏シール13は、ホルダ本体11の後面11Bの全体に貼着されることにより、物品収納部Sの裏面側(背面側)を閉鎖している。裏シール13の後面13Aには、例えば、物品20の効能の説明、取り扱い説明、組立説明等を記載しておくとよい。これにより、ホルダ10を単体の商品として販売したり、流通させたりすることが容易となる。なお、これらの記載に代えて、これらを記載した紙片等を、物品収納部Sに物品20と一緒に入れるようにしてもよい。
【0123】
なお、裏シール13は、ホルダ本体11の後面11Bの全体を覆う代わりに、物品収納部Sの裏面側のみを覆うようにしてもよい。この場合には、裏シール13を小さくすることができ、材料の節約になる。
【0124】
ホルダ10は、厚さtを変えることで、物品収納部Sに種々の物品20を収納することが可能となる。
【0125】
なお、物品収納部Sに収納する物品20によっては、必ずしも表シール12及び裏シール13を設ける必要はない。例えば、物品20として、ハンカチやストラップを物品収納部Sに収納する場合には、特に、表シール12や裏シール13を設けないでも、後述するカバー30Dの第1面(連結面)31によって物品収納部Sの表面側を閉鎖し、また、第2面32によって物品収納部Sの裏面側を閉鎖することができる。つまり、物品20によっては、表シール12及び裏シール13を省略することが可能である。なお、表シール12と裏シール13とのうちの一方を省略するようにしてもよい。
【0126】
なお、裏シール13の正面側の面(物品収納部S側の面)に着脱自在な接着剤を塗布した場合には、物品20としてのナノブロックの複数のブロック21を整列させる際に、この接着剤にくっつけることで不要な移動を防止して、組立作業性を高めることができる。
【0127】
物品20としては、物品収納部Sに収納できるものであれば任意のものを選択することができる。例えば、アクセサリー、写真、ハンカチ、ストラップ等が例示できる。図1,図2では、物品20として、ナノブロック(登録商標)を選択した例を示している。ナノブロックは、ダイヤブロック(登録商標)やレゴ(登録商標)と同様、1種又は複数種の基本形状の、相互に係脱し得る複数のブロック21(符号21は、ブロックの総称に使用)よって構成されている。
【0128】
図11(A)にナノブロックの基本形状のブロック21(B1,B2,B3)の上面図、(B)に正面図を示す。例えば、ブロックB3は、縦L1×横L1の上面視が正方形の直方体状のブロック本体b1とその上面に突設された円柱状の4つの凸部b2と下面に形成されて隣接するブロック21の凸部b2が係脱可能な凹部B3とが一体となって形成されている。
【0129】
このブロックB3は、横L1,縦L1が例えば8mmであり、高さTが5mmである。また、ブロックB2(図11中の二点鎖線参照)は、ブロックB3の縦又は横の一方を半分にした上面視形状が長方形状であり、上面に2つの凸部b2を有している。寸法は、8mm×4mm×5mmである。また、ブロックB1は、さらにブロックB2(図11中の二点鎖線参照)の縦を半分にしたものであり、上面には1個の凸部b2を有している。寸法は、4mm×4mm×5mmである。さらに、基本形状のブロック21として、上述のブロックB3の横の長さL1の2倍の長さL2のもの、3倍の長さL3のもの、4倍の長さのL4のもの等がある。また、基本形状以外のブロック21として例えば、円筒形や円柱形のものがある。
【0130】
なお、ダイヤブロックの各ブロック(不図示)は、基本形状のものが、上述のナノブロックの基本形状のブロックB1,B2,B3等の縦,横,高さがそれぞれ2倍となっていいて、大きさとしては8倍となっている。
【0131】
本実施形態では、基本形状のブロック21を、その凸部b2がホルダ10の前面11A側、また、その凹部b3が後面11B側に位置するようにして、ホルダ10の厚さ方向に1列、厚さ方向に直交する縦方向(上下方向)及び横方向(左右方向)にそれぞれ複数列に整列されて、物品収納部Sに収納されている。なお、この逆に、凸部b2が後面11B側、凹部b3が前面11A側に位置するように整列させることも可能であるが、後述するカバー30Dに窓部31aを設けて、ブロック21が外部から視認できるようにした場合には、ブロック21の特徴的な形状である凸部b2が見えた方がよい。デザイン的にもまた興趣的にも好ましい。つまり、凸部b2が表面11A側に位置する方がデザイン的にもまた興趣的にも好ましい。
【0132】
上述のように、ナノブロックの複数のブロック21をホルダ10の厚さ方向に、ブロック21の高さ方向が一致する向きに整列させて収納した場合、後述するホルダ30や、上述の表シール12、裏シール13の厚さを考慮しない場合には、郵送セット1の全体の厚さを約5mmに抑えることができる。すなわち、郵送セット1の全体の重さを例えば50g以下の抑えることができれば、第一種郵便物の定形郵便物として郵送することが可能である。ダイヤブロックの場合は、全体の厚さが約10mmとなる。
【0133】
なお、上述では、ブロック21は、ホルダ10の厚さ方向には1列の配列としてが、これに代えて、2列以上の複数列に配列することもできる。例えば、ナノブロックのブロック21を2列(2段)、並べる場合は、ホルダ10の前面11A側に位置するブロック21の凹部b3に、後面11B側に位置するブロック21の凸部を係合させることができるので、郵送セット1の全体の厚さは、5mm×2=10mmとはならず、これよりも凸部b2の高さ分だけ少ない、8mm程度の抑えることができる。したがって、この場合でも定形郵便での郵送が可能である。
【0134】
なお、複数のブロック21を整列させて物品収納部Sに収納する際、上述に代えて、例えば、図11に示すブロックB3の場合、ホルダ10の厚さ方向に縦又は横を向けて、凸部b3が上を向くように整列させてもよい。この場合には、例えば、縦方向には、複数のブロック21を、下段のブロック21の凸部b2に上段のブロック21の凹部b3を係合させて段積みすることができるので、その分、物品収納部Sに収納可能なブロック21の個数を増加させることができる。
【0135】
なお、複数のブロック21の色については、これのブロック21によって造形される物に応じて、複数色のブロック21を収納しておくとよい。
【0136】
図13に、カバー30Dの展開図を示す。カバー30D全体は、展開状態において、ホルダ10に対して、左右方向の長さが略2倍の長方形状に形成されている。カバー30Dは、ホルダ10の前面(正面)11A側を覆う第1面31と、後面(背面)11B側を覆う第2面32と、これら第1面31と第2面32とを連結するとともにホルダ10の右側面(側面)11Cを覆う第3面33とを有している。カバー30Dは、例えば、ボール紙を折曲することによって構成される。
【0137】
第1面31は、ホルダ10と同形、同寸法の長方形に形成されており、短辺は長さa、長辺は長さbに設定されている。第1面31は、外面31Aと内面31Bとを有していて、外面31Aには、例えば、郵送セット1を年賀状として使用する場合には、年賀状の記載事項(様式)、例えば、「切手を張る部分」31b、物品の名称(例えば、「ナノブロック」)31c、「郵便番号の枠」31d、「年賀」31e等が記載されている。
【0138】
また、第1面31には、下側の左側に、円形の窓部31aが外面31Aと内面31Bとを貫通するように形成されている。この窓部31aは、上述のホルダ10の物品収納部Sに対応する位置に形成されている。このため、郵送セット1の外側から、窓部31a、光透過性の表シール12を介して、物品収納部Sに収納されている物品20を視認することが可能となる。この窓部31aからは、物品20の一部が見えるので、郵送セット1の受取人は、物品20を取り出す楽しみが倍増される。なお、特に、外部から物品20を見せる必要がない場合等には、窓部31aを省略してもよい。
【0139】
第2面32は、ホルダ10と同形、同寸法の長方形に形成されており、短辺は長さa、長辺は長さbに設定されている。第2面32は、外面32Aと内面32Bとを有していて、外面32Aは、年賀状の裏面として使用されていて、例えば、「賀正」32a、その年の干支の「龍」32b等が印刷されている。特に、図示例では、ナノブロックを組み立てて完成した状態の「龍」32bの写真又はイラストが印刷されている。
【0140】
第3面33は、ホルダ本体11の右側面11Cを覆うものであり、カバー30Dの厚さを考慮に入れない場合には、右側面11Cと同様、長さ(幅)t、長さbの短冊状に形成されている。第3面33は、外面33Aと内面33Bとを有していて、第1面31と第2面32とを連結している。
【0141】
カバー30D全体は、第1面31と第3面33との間(境界)、及び第2面32と第3面33との間(境界)で、図12に示すように折曲することで、第1面31と第2面32との間にホルダ10を挟み込むことができるブックカバー状に構成される。
【0142】
カバー30Dは、展開状態において、第1面31、第2面32、第3面33のそれぞれの外面31A,32A,33Aが同一平面を形成し、また、それぞれの内面31B,32B,33Bが同一平面を形成する。本実施形態では、定形郵便物又は定形外郵便物として必要な記載事項(印刷事項)は、外面31A,32A,33A側に印刷し、内面31B,32B,33Bには、ナノブロックのブロック21の組立手順、組立説明図等を印刷している。
【0143】
図12に示すように、留め手段40は、ホルダ10にカバー30Dを固定するためのものであり、例えば、接着剤が塗布されたテープやシールを使用することができる。なお、図示例では、留め手段40は、郵送セット1の上側と下側とに設けているが、さらに、例えば、左側にも追加して設けるようにしてもよい。留め手段40としては、テープやシールの外に、例えば、ホルダ10とカバー30Dの相互に接触する面の一方に、帯状に接着剤を塗布し、この接着剤に剥離紙を貼り、使用時には、この剥離紙を剥がして接着剤により、ホルダ10とカバー30Dとを接着するようにしてもよい。
【0144】
なお、留め手段40としては、繰り返し、接着剥離可能なものを使用してもよい。この場合には、例えば、ホルダ10とカバー30Dとを留め手段40によって接着した後に、カバー30Dに必要事項を記載する場合、この記載事項を誤記した場合等に、留め手段40を剥がして、カバー30Dのみを容易に交換することができる。また、ホルダ10に一旦、カバー30Dを接着した後に、留め手段40を剥がし、カバー30Dを取り外して、物品収納部S内の物品20を交換することも可能である。
【0145】
上述した郵送セット1は、以下のような効果を奏する。
【0146】
(1)ホルダ10の物品収納部Sに物品20を収納し、カバー30Dの第1面31によりホルダ10の表面側を、また、第2面32によりホルダ10の裏面側を覆うことにより、接着剤を使用することなく物品収納部Sから物品20が脱落することを防止することができるので、カード等と比較して厚さが厚く、また、任意の形状の物品20を保持することができる。また、カバー30Dは、展開状態において、シート状となるので、カバーに対して印刷等が容易である。
【0147】
(2)ホルダ10と、カバーの第1面31及び第2面32が同じ大きさの長方形状に形成されているので、ホルダ10、カバー30Dの取り扱いが容易で、また、材料の無駄も発生しにくい。
【0148】
(3)郵送セット1全体を定形郵便物、定形外郵便物として容易に、しかも経済的に使用することができる。
【0149】
(4)ホルダ10は、物品収納部Sの表面側及び裏面側を閉鎖する表シール12、裏シール13を有しているので、これら表シール12、裏シール13によって、物品収納部Sに収納された物品20の脱落を防止することができるので、カバー30Dがなくとも、物品が収納されたホルダ10単体として、容易に取り扱い、また流通させることができる。
【0150】
なお、ホルダ10単体として取り扱わない場合、ホルダ10の物品収納部Sの表面側及び裏面側を、カバー30Dの第1面31及び第2面32によって有効に閉鎖できる場合には、表シール12や裏シール13を省略することも可能である。
【0151】
(5)表シール12が光透過性の部材で形成されているので、この表シール12を通して、物品収納部Sに収納された物品20をホルダ10の外部から視認することができる。
【0152】
(6)カバー30Dの第1面31の窓部31aを通して、カバー30Dの外側から、ホルダ10の物品収納部Sに収納された物品20の少なくとも一部を視認することができる。このため、郵送セット1の受取人は、一部から全体を想像しながら物品20を取り出す等、楽しみが増える。
【0153】
(7)物品20が干支に因んだものである場合、郵送セット1を、年賀状の郵送セットとして有効に使用することができる。なお、物品20が干支に因んだものでなくてもよいのはもちろんである。
【0154】
(8)組み立てて完成品を作製する複数のブロック21が物品収納部Sに収納されているので、物品20として、完成品の例えば高さや面積が、郵送セット1の厚さや面積を超えるようなものを採用することができる。なお、物品20としては、ハンカチやストラップ等、組み立てる必要がないものであってもよいのはもちろんである。
【0155】
(9)裏シール13の外面13Aに、物品20の組立図が記載されているので、物品20を収納したホルダ10単体で、流通させることができる。
【0156】
なお、上述では、カバー30Dの第1面31と第2面32とを連結する連結部33を、ホルダ10の右側面11Cを覆う位置に設けたが、これに代えて、左側面11D、上側面11E、下側面(不図示)のいずれか1つを覆う位置に設けるようにしてもよい。
【0157】
以上の実施形態では、郵送セット1の形状が、長方形の板状である場合を説明したが、これに代えて、正方形、菱形、平行四辺形、台形、円形、楕円形等の形状とすることも可能である。ただし、この場合には、ホルダ10、カバー30D等もこれに対応した形状とする。
【0158】
また、以上の実施形態では、郵送セット1を年賀状として使用する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、クリスマスカード、バースデーカード、土産物のポストカード、バレンタインカード、暑中見舞い、転居の挨拶、母の日・父の日のカード、ハロウィンカード、結婚報告カード、出産報告(祝い)カード、お中元・お歳暮、イベントのDM(ダイレクトメール)、販売促進のDM、敬老の日のカード、子供の日のカード、雛祭りのカード、入学祝いカード、就職祝いカード、お礼状等に使用することが可能である。ただし、これらに合わせて、物品20を変更したり、記載事項の印刷を変えたりするものとする。
【0159】
以上説明した郵送セット1は、完成品であっても、キットであってもよい。
【0160】
ここで、完成品とは、ホルダ10の表面側を、カバー30Dの第1面31で実際に覆い、また、ホルダ10の裏面側を、カバー30Dの第2面32で実際に覆い、これら第1面31及び第2面32を留め手段40によってホルダ10に取り付けた状態のものをいう。なお、完成品の場合には、上述のナノブロックのように、ホルダ10の物品収納部Sに、あらかじめ収納しておくようにしてもよい。完成品の場合、物品20が何であるかが優先されて、その物品20を簡単に郵送することができるというメリットがある。
【0161】
これに対し、キットとは、ホルダ10と、カバー30Dと、留め手段40とが個別に設けられたものである。なお、留め手段40については、上述のように、ホルダ10又はカバー30Dに設けられている場合もある。キットの場合、カバー30Dについては、第1面31と第3面33の間、及び第2面32と第3面33との間は、折曲されていても、されていなくてもいずれの状態であってもよい。このキットの場合、ホルダ10の物品収納部Sに収納する物品20の選択を比較的自由の行うことができる。キットは、物品20を郵送するためのキットが優先され、郵送する物品20は、郵送する本人が選択するようになる。
【0162】
1,1A,1B
郵送セット
10 ホルダ
11 ホルダ本体
11A ホルダ(ホルダ本体)の前面(表面)
11B ホルダ(ホルダ本体)の後面(裏面)
11C ホルダ(ホルダ本体)の右側面(側面)
11D ホルダ(ホルダ本体)の左側面(別の側面)
11E ホルダ(ホルダ本体)の上側面(側面)
11F ホルダ(ホルダ本体)の下側面(側面)
20 物品
21 ブロック
30,30B,30C,30D
カバー
31 第1面
31b 「切手を貼る部分」(記載事項)
31c 「郵便はがき」(記載事項)
31d 「郵便番号の枠」(記載事項)
32 第2面
32e,32f
蓋部
33 第3面(連結面)
34 第4面(別の連結面)
40 留め手段
A1,A2,B1,B2
交差部
M1,M2
ミシン線〈ミシン目〉
S 物品収納部
T ブロックの高さ
L1 ブロックの幅
b1 ブロック本体
b2 凸部
b3 凹部

(57)【要約】

【課題】厚さがカード等と比較して厚い物品であっても、また、接着に適さない物品であっても、簡単に郵送することができる郵送セットを提供する。【解決手段】物品を郵送するための郵送セット1であり、板状に形成されるとともに物品収納部を有するホルダ10と、ホルダ10の物品収納部に収納される物品20と、少なくともホルダ10の表面11A側を覆う第1面31を有し、展開状態においてシート状となるカバー30と、カバーをホルダに留める留め手段40とを備える。


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