(54)【考案の名称】紙葉の台紙への綴込み構造

(73)【実用新案権者】光村印刷株式会社

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図2

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、紙葉の差込み片を台紙の開口部へ差込むことで、紙葉を台紙へ綴込むことのできる紙葉の台紙への綴込み構造に関し、卓上や壁に掛けて使う表示具の構成として例えば、卓上カレンダーや壁掛けカレンダーの構成のほか、複数枚又は多数枚の紙葉を綴込むファイリング、ノート及び冊子の構成等にも適用可能な紙葉の台紙への綴込み構造に関する。

【従来の技術】

【0002】
紙葉の綴込み構造が採用されている一例として、カレンダーを挙げることができる。カレンダーはその実用性から、企業のプレミアム、ノベルティ等として消費者に贈呈されることが多い。カレンダーを綴込むのに利用するリング等の綴込み部は、作りやすさや強度の観点等から汎用的に、プラスチック製又は金属製とされる。しかし、廃棄時の問題等から企業イメージを損なう恐れがあるとして、金属フリー、プラスチックフリーの綴込み部を採用したい旨の要請がある。このような事情に鑑み、例えば、下記特許文献1では、複数枚のカレンダー紙葉を硬質紙製のリングを活用して組立型の紙製スタンドに綴込んで構成され、構成部品のすべてを紙製品とした卓上カレンダーが提案されている。
【0003】
また、その他の紙葉の綴込み構造の例としてファイル、ノート、冊子等の綴込みを挙げることができ、この場合、金属フリーやプラスチックフリーで構成しようとすれば、糸、紐等で綴込むことがほとんどである。
【0004】

【効果】

【0011】
本考案は、紙葉に設けられている差込み片を、この差込み片よりも長さ方向に短い長さで台紙上に形成されている開口部へ差込むことで、紙葉を台紙へ綴込むことのできる紙葉の台紙への綴込み構造に係る。具体的には、差込み片と、表示内容が掲載される箇所となる本体部と、この本体部及び差込み片の間で、開口部よりも短い又は同等の長さで介在して本体部及び差込み片をつなぐ介在部とを有し、この介在部の一部に切れ刃が入れられることで、本体部及び差込み片を連結している連結部が形成されてなる紙葉の差込み片を開口部へ差込み、台紙に差込み片を引っ掛けることで、連結部を支軸として本体部が台紙へ揺動可能に綴込まれる綴込み構造を構成している。したがって、本考案は、金属製、プラスチック製の部材を使用することがなく、接着剤も不使用として、すべてを紙で構成することができ、廃棄する時に環境問題を起こさない紙製表示具、その他のファイル、ノート、冊子、書籍等を含む各種の紙製品に適用可能な新しい綴込み構造として提供することができる。
【0012】
さらに、本考案は、台紙に関し、開口部の周縁から両側端まで折れスジが形成されるとともに、開口部上へ向けて突出する突出部が形成されている構成である。これにより、突出部によって開口部に差込み片が差込まれた状態が維持され、介在部の上下の位置ズレを防いで紙葉の台紙への綴込みが確実になることから、好適な綴込み構造を提供することができる。
【0013】
また、開口部におけるコーナー部から台紙の側端へ向けて切込みが入れられている構成により、切込みによって一度に、複数枚の紙葉を開口部へ差込み又は取外すことが容易にできるようになるので、綴込み時及び取り外し時に便宜な綴込み構造を提供することができる。紙葉の本体部が複数に分割されている構成とすれば、紙葉に描いて表示しようとする内容をよりバラエティに富んだものとすることができ、本考案に係る紙葉の台紙への綴込み構造を採用した紙製品に、更なる付加価値を付与することが可能となる。
【0014】
そして、本考案に係る紙葉の台紙への綴込み構造を採用した紙製品は、紙葉に掲載された内容をノートや冊子、ファイルとして、又は卓上カレンダーや壁掛けカレンダーとして表示することができる。さらに、例えば、台紙の構成を工夫することにより、台紙を折り曲げる等により構成する卓上スタンドに対し、贈呈用の袋や封筒から取り出した瞬間に広がって自ら略三角柱形状をなすという驚きの動作を備えさせることができる。また、自ら略三角柱形状をなすという自律型の構成によって、ユーザーの必要な組立作業を大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本考案に係る紙葉の台紙への綴込み構造を採用した実施例1に係る紙製表示具であって、(a)はその前方斜視図、(b)はその後方斜視図である。
【図2】図1における要部を拡大して説明する要部拡大説明図である。
【図3】実施例1に係る紙製表示具を構成する紙葉の正面図である。
【図4】紙葉(介在部)に入れる切れ刃の他の形態例を説明する説明図である。
【図5】実施例1に係る紙製表示具を構成するスタンド部の展開図である。
【図6】実施例1に係る紙製表示具を構成するスタンド部の要部説明図である。
【図7】実施例2に係る紙製表示具を構成するスタンド部の展開図である。
【図8】実施例2に係る紙製表示具を構成するスタンド部の説明図であって、(a)は底面側から見た斜視図、(b)、その要部説明図、(c)はその側面図である。
【図9】実施例3に係る紙製表示具を説明する正面図であって、(a)はピン止めめくりタイプの紙製表示具を示し、(b)は天紐めくりタイプの紙製表示具を示している。
【図10】紙葉の他の構成例を説明する正面図である。

【0016】
以下、本考案に関するいくつかの実施形態について図面とともに説明する。以下に説明する実施形態は、本考案の構成を具現化した例示に過ぎず、本考案は、実用新案登録請求の範囲に記載した事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことができる。
【0017】
(実施例1)
実施例1は、図1に示すような、本考案に係る紙葉の台紙への綴込み構造を採用して構成された紙製表示具Aに係り、例えば、暦等の表示内容がその本体部11に掲載される紙葉としてのカレンダーカード1と、後述するようにして組立ててスタンド部2Aとする台紙2とから構成されている。紙製表示具Aは、図2に示すように、カレンダーカード1の端部に設けられている差込み片12が、この差込み片12よりも長さ方向に短い長さで、台紙2のほぼ中央に形成されている開口部2a(図5も参照のこと。)へ差込まれ、台紙2(スタンド部2A)にカレンダーカード1が捲り可能(すなわち、揺動可能)に綴込まれる綴込み構造が適用されている。
【0018】
カレンダーカード1は、図3に示すように、台紙2の開口部2aに差し込まれる差込み片12と、暦等の表示内容が掲載され、差込み片12よりも長さ方向に長い本体部11と、本体部11及び差込み片12の間で、台紙2の開口部2aの長さ方向の長さと同等の長さで介在し、本体部11及び差込み片12をつないでいる介在部13と、から構成されている。差込み片12や本体部11及び開口部2aの長さ方向とは、その長手方向をいい、図1〜図5において左右方向をいう。本体部11は差込み片12と長さ方向に同等の長さであってもよく、長さ方向に短くても良い。本体部11の長さを開口部2aより長くすれば、カレンダーカード1を捲って逆向きになった本体部11が、差込み片12に代わって台紙2の開口部2aに引っ掛かるようになり、カレンダーカード1が台紙2の開口部2aから抜け落ちるのを防ぐことができるので、捲り、揺動を安定させることができて好ましい形態となる。また、介在部13の長さは、開口部2aよりも長さ方向に短くてもよい。介在部13が開口部2aよりも長さ方向に短い場合には、その長さは、開口部2aからカレンダーカード1が抜け落ちない程度であって、開口部2aに差し込まれた後に左右に位置ズレが起こらない程度であることが好適である。
【0019】
カレンダーカード1は、介在部13の一部、例えば、差込み片12との境界の一部を含んで略コの字型(図3参照)に切れ刃1xが入れられることで、本体部11及び差込み片12を連結する連結部131が形成されている。この連結部131における差込み片12との境界及び本体部11との境界には、それぞれ折れスジが設けられ、平行な二本スジ131aを形成している。二本スジ131aを形成したのは、カレンダーカード1を揺動したり、折り曲げたりして生じる負荷を少なくするためである。また、この二本スジ131aに対してミシン目加工が施されていれば、差込み片12を台紙2に差込んだままで、ミシン目に沿って千切って本体部11のみを切り取るといった使用の際に便宜である。さらに、連結部131における折れスジは二本スジ131aに限らず、連結部131に最低限1つ以上折れスジが形成されることで、折り曲げたりして生じる負荷を少なくすることができる。なお、図3において切れ刃1xは、介在部13と差込み片12との境界の一部を含んで略コの字型に入れられた例を開示しているが、例えば、図4(a)に示すように、介在部13と本体部11との境界の一部を含んで略コの字型に切れ刃1yを入れることもできる。さらに、図4(b)に示すように、介在部13を横断する切れ刃を含んで略エの字の形態に切れ刃1zを入れることもできる。また、カレンダーカード1の差込み片12及び介在部13は、型抜きによって形成することができる。
【0020】
台紙2は、図5に示すように、ほぼ中央に設けられている開口部2aと、この開口部2aの周縁から両側端まで形成されている折れスジとしての第一台紙折れスジ2bとを有している。開口部2aは、特に、第一台紙折れスジ2b同士を結んで開口部上2aに形成される仮想線(図5において一点鎖線で示されている。)により、広口領域2a1と、この広口領域2a1より幅の狭い狭口領域2a2とに区分けすることができる。この広口領域2a1は、開口部2a上へ台紙2から突出させて設けられた略台形状の突出部212により、ほぼ覆われている。また、広口領域2a1における開口部2aの隅部分であるコーナー部2rから台紙2の側端へ向けて切込み2xが、例えば、略への字のような形態で入れられている。なお、広口領域2a1及び狭口領域2a2は、台紙2からスタンド部2Aが後述するようにして組立てられる際に、第一台紙折れスジ2bに沿って台紙2が折り曲げられることによって形成される。
【0021】
カレンダーカード1を台紙2に綴込むには、図2に示すように、台紙2上で、狭口領域2a2側から突出部212の下側へ向けて、カレンダーカード1の介在部13が狭口領域2a2に位置決めされるまで、差込み片12を開口部2aへ差込めばよい。差込み片12の差込みは、広口領域2a1におけるコーナー部2rの切込み2xを介して進めることがスムーズであり、切込み2xの存在によって複数枚のカレンダーカード1を一度に綴じ込むことができるので好ましい。なぜなら、切込み2xの略への字の形態により、差込み片12で台紙2を押込めば略への字の切込み2xが開くので、この切込み2xの開きを通じて差込み片12を開口部2aへ差込むことをスムーズに行うことができるからである。さらに、差込み片12が開口部2aへ差込まれた後は、台紙2の押し込まれた箇所の反発、反動で切込み2xの開きが元に戻って閉じるため、差込み片12が台紙2(開口部2a)から抜けにくくなるという効果もある。これにより、台紙2にカレンダーカード1の差込み片12が開口部2aから抜けることなく引っ掛かるとともに、略台形の突出部212によって介在部13の上下の位置ズレを防ぐことで、介在部13を狭口領域2a2上に、半ば自動的に位置決めすることができる。また、介在部13と開口部2aとの長さが同等であるので、カレンダーカード1が左右の位置ズレを起こすこともない。
【0022】
なお、図1及び図2では、台紙2から組立てたスタンド部2Aの開口部2aに差込み片12が差し込まれた形態が示されているが、組立てたスタンド部2Aの開口部2aへ差込み片12を差込むのと、平らな台紙2の開口部2aへ差込み片12を差込むのとでは、第一台紙折れスジ2bに沿って台紙2が折り曲げられることによって、開口部2aに広口領域2a1及び狭口領域2a2が形成されるか否かの点のみが相違するに過ぎない。したがって、スタンド部2Aを組立てたかどうかにかかわらず、いずれもの場合にも狭口領域2a2側から突出部212の下側へ向けて、カレンダーカード1の介在部13が狭口領域2a2に位置決めされるまで、差込み片12を開口部2aへ差込むことにより、カレンダーカード1を台紙2(スタンド部2A)に綴じ込むことができる。
【0023】
介在部13が狭口領域2a2上で位置決めされると、カレンダーカード1は台紙2上で、本体部11が連結部131の二本スジ131aを支軸として揺動可能となる。これにより、カレンダーカード1を台紙2へ綴込んだ本考案に係る紙葉の台紙への綴込み構造が達成される。カレンダーカード1はスタンド部2A上で繰り返し捲られても、支軸が二本スジ131aであるので強度があって、千切れることがない。
【0024】
ここで、実施例1の紙製表示具Aを構成するスタンド部2Aは、以下のようにして台紙2から組立てることができる。まず、図5に示すように、台紙2は、第一台紙折れスジ2bよりも広口領域2a1側の背面板21と、第一台紙折れスジ2bよりも狭口領域2a2側の正面板22と、この正面板22に連続し、正面板22との境界に第二台紙折れスジ2cが形成されている底面板23とからなる。底面板23の正面板22と反対側の端辺の略中央に中央突起部231が設けられ、底面板23の正面板22と反対側の端辺であって中央突起部231の傍らに、底面板23との境界に第三台紙折れスジ2dが形成されている傍設突起部232が設けられている。台紙2の紙目は、強度を考慮すれば図5において天地方向に有することが好ましい。
【0025】
また、台紙2は、中央突起部231と底面板23との境界において、底面板23へ向けて突出する形状に底面板23が切り込まれて突出片233が形成されている。この突出片233から中央突起部231と底面板23との境界に沿って、第四台紙折れスジ2eが形成されている。これにより、第四台紙折れスジ2eに中央突起部231を沿って折り曲げると、中央突起部231から突出片233が突出する形態となる。このほか、背面板21には、中央突起部231が挿入される被挿入部211Aが形成されている。上述したように背面板21から広口領域2a1へ向けては、突出部212が突出している。
【0026】
背面板21の被挿入部211Aは、中央突起部231が挿入される挿入孔本体211aと、この挿入孔本体211aの両端において、開口部2aへ向けて入れられた切込み2yにより形成される引掛け片211bとからなる。引掛け片211bは、スタンド部2Aの組立の際に、第四台紙折れスジ2eに沿って折り曲げて突出した突出片233が引っ掛かる箇所となる。2つの切込み2y間の長さ(幅)は、挿入孔本体211aの長さ(幅)よりも長い。一方、中央突起部231は、被挿入部211Aに挿入された後に挿入孔本体211aから抜けにくくするため、先端側が挿入孔本体211aの長さよりも長くされ、かつ、根元側よりも膨らんだ形状を有している。なお、図6に示すように、被挿入部211Aに挿入された後には、突出片233の先端が引掛け片211bに衝突するため抜けにくく、このような突出片233の構成によっても、挿入孔本体211aから中央突起部231が抜けにくい被挿入部211Aの形態であるといえる。
【0027】
突出片233は、引掛け片211bに引掛け可能な形状であって、例えば、図5において半円形状であり、引掛け可能な形状であれば矩形、三角形状等でもよい。傍設突起部232は、背面板21を押圧可能な形状であって、例えば、図5において半円形状であり、押圧可能な形状であれば矩形、三角形状等でもよい。
【0028】
台紙2からスタンド部2Aへの組立ては、まず、第一台紙折れスジ2b、第二台紙折れスジ2cに沿って台紙2を山折りし、背面板21、正面板22及び底面板23をそれぞれ、図5において奥側へ向けて折り、下から正面板22、底面板23、背面板21の順に重なるように折り畳む。次に、底面板23と傍設突起部232との境界の第三台紙折れスジ2dに沿って傍設突起部232を折り曲げ、傍設突起部232を底面板23と背面板21との間に挟む。最後に、中央突起部231を第四折れスジ2eに沿って折り曲げ、続いて被挿入部211Aに挿入することで、図1に示すようなスタンド部2Aを完成させる。
【0029】
特に、図6に示すように、中央突起部231の被挿入部211Aへの挿入は、突出片233を中央突起部231から突出させ、挿入孔本体211aを通して被挿入部211Aの引掛け片211bに引掛けた後、正面板22と背面板21とを重ねる方向に押圧するというワンタッチで済ませることができる。正面板22と背面板21とを押圧することで、被挿入部211Aに入れられている切込み2yに、突出片233に連続する底面板23部分が侵入して引掛け片211bを持ち上げ、この引掛け片211bが持ち上げられて広がった挿入孔本体211aに、中央突起部231が自動的に挿入されるからである。さらに、押圧するのを止めると、第二台紙折れスジ2c及び第三台紙折れスジ2dの折り曲げによる弾性に基づいて、傍設突起部232が背面板21を押圧して中央突起部231が被挿入部211A(挿入孔本体211a)の縁に引っ掛かって中央突起部231が被挿入部211Aから抜けなくなり、背面板21から中央突起部231が飛び出すこともなくなる。そして、自律的に全体として略三角柱形状をなしてスタンド部2Aが完成することとなる。
【0030】
本考案において、カレンダーカード1は複数枚(例えば、6枚又は12枚)を一度に、コーナー部2rの切込み2xを通じて容易に台紙2(スタンド部2A)の開口部2aへ綴込むことができる。また、介在部13と開口部2aとの長さ方向の長さが略同一の長さであるとともに、広口領域2a1上に突出する突出部212によって、カレンダーカード1が捲られたときに上下及び左右方向へずれることがなく、台紙2(スタンド部2A)から外れることも無い。カレンダーカード1が捲られる際に生じる紙葉の反発も、介在部13に入れられた切れ刃1xによって抑えることができる。
【0031】
このように、実施例1に係る紙製表示具Aは、本考案に係る紙葉の台紙への綴込み構造によって、すべてを紙で構成することができ、廃棄する時に環境問題を起こさないものとして提供することができる。さらに、スタンド部2Aの組立において中央突起部231の被挿入部211Aへの挿入をワンタッチで済ませることができ、スタンド部2Aを組み立てる作業量を大幅に省くことができる。中央突起部231を被挿入部211Aへ挿入する作業は、例えば、紙製表示具Aを袋や封筒に収容して贈呈用として活用する場合に、その組立て作業を袋や封筒に収容する際の作業に含ませることができ、ユーザーにとって必要な作業を実質ゼロとすることができる。中央突起部231の被挿入部211Aへの挿入を済ませると、第二台紙折れスジ2c及び第三台紙折れスジ2dの折り曲げによる弾性に基づいて自律的に略三角柱形状をなすため、贈呈用の袋や封筒から取り出した瞬間に広がって台紙2が自らスタンド部2Aをなすという驚きの動作を備えさせることもできる。なお、上述したとおり、本考案に係る紙葉の台紙への綴込み構造は、台紙2からスタンド部2Aを組立てた後にカレンダーカード1を台紙2へ綴込むこともでき、カレンダーカード1を台紙2へ綴込んでからスタンド部2Aを組立てることもできる。
【0032】
(実施例2)
実施例2は、図7に示すような台紙20から組立て、これを図8に示すようなスタンド部2Bとして構成した紙製表示具に係る。実施例1と比べて異なるのがスタンド部2Bの構成であり、実施例2で適用される紙葉の台紙への綴込み構造は、実施例1と同様とされている。
【0033】
具体的には、実施例2の紙製表示具Bを構成するスタンド部2Bは、背面板が分割され、その背面板同士を係合させて略三角柱状に組み立てられる点で、実施例1のスタンド部2Aと相違している。図7に示すように、台紙20は、第一台紙折れスジ2bよりも広口領域2a1側の背面板21及び第一台紙折れスジ2bよりも狭口領域2a2側の正面板22に加え、この正面板22に連続し、正面板22との境界に実施例1と同様に第二台紙折れスジ2cが形成されている挿入側底面板23aと、背面板21に連続し、背面板21との境界に第五台紙折れスジ2fが形成されている被挿入側底面板23bとが形成されて構成されている。実施例1の台紙2と相違し、被挿入側底面板23bに、実施例1の被挿入部211Aと同様な形状であるが上下逆さまにした被挿入部23bBが配置されている。なお、被挿入部23bBの中央突起部231が挿入される挿入孔本体、この挿入孔本体の両端において、開口部2aへ向けて入れられた切込みにより形成される引掛け片は、実施例1のものと同様の形状である。
【0034】
挿入側底面板23aは、スタンド部2Bが背面板同士を係合させて略三角柱状に組み立てられるため、実施例1の背面板23と比べると図7における天地方向の長さが短いものの、正面板22と反対側の端辺の略中央に中央突起部231が、この中央突起部231の傍らに傍設突起部232が、及び、中央突起部231と底面板23との境界において、底面板23へ向けて突出する形状に底面板23が切り込まれて突出片233がそれぞれ設けられている点とその形状、及び、第二〜第四台紙折れスジ2c〜2eが形成されている点で、実施例1の背面板23と同様である。台紙2の紙目は強度を考慮し、図7において天地方向に有するのが好ましい。実施例2においても突出片233は、引掛け片に引掛け可能な形状であれば半円形状に限らず、矩形、三角形状等でもよい。傍設突起部232は、背面板21を押圧可能な形状であれば半円形状に限らず、矩形、三角形状等でもよい。
【0035】
台紙20からスタンド部2Bへの組立ては、まず、第一台紙折れスジ2b、第二台紙折れスジ2c及び第五台紙折れスジ2fに沿って台紙2を山折りし、背面板21、正面板22、挿入側底面板23a及び被挿入側底面板23bをそれぞれ、図7において奥側へ向けて折り、下から正面板22、挿入側底面板23a、被挿入側底面板23b、背面板21の順に重なるように折り畳む。次に、挿入側底面板23aと傍設突起部232との境界の第三台紙折れスジ2dに沿って傍設突起部232を折り曲げ、傍設突起部232を挿入側底面板23aと被挿入側底面板23bとの間に挟む。最後に、中央突起部231を第四折れスジ2eに沿って折り曲げ、続いて被挿入部23bBに挿入することで、図8(a)に示すようなスタンド部2Bが完成する。
【0036】
図8(b)に示すように、中央突起部231の被挿入部23bBへの挿入は、実施例2においても、突出片233を中央突起部231から突出させ、挿入孔本体を通して被挿入部23bBの引掛け片に引掛けた後、正面板22と背面板21とを重ねる方向に押圧するというワンタッチで済ませることができる。正面板22と背面板21とを重ねる方向に押圧すると、実施例1と同様、これらに挟まる挿入側底面板23aと被挿入側底面板23bとの間で、広がった挿入孔本体に中央突起部231が自動的に挿入される動きが起こるからである。また、押圧するのを止めると、第二台紙折れスジ2c、第三台紙折れスジ2d及び第五台紙折れスジ2fの折り曲げによる弾性に基づいて、傍設突起部232が被挿入側底面板23bを押圧して中央突起部231が挿入孔本体の縁に引っ掛かって中央突起部231が被挿入部23bBから抜けなくなるとともに、自律的に全体として略三角柱形状をなしてスタンド部2Bが完成することとなる(図8(c)も参照のこと。)。
【0037】
したがって、実施例2に係る紙製表示具Bは、本考案に係る紙葉の台紙への綴込み構造によって、すべてを紙で構成することができ、廃棄する時に環境問題を起こさないものとして提供することができるとともに、スタンド部2Bの組立において中央突起部231の被挿入部23bBへの挿入をワンタッチで済ませることができる等、スタンド部2Bを組み立てる作業量を大幅に省くことができる。贈呈用の袋や封筒から取り出した瞬間に広がって台紙2が自らスタンド部2Bをなすという驚きの動作も備えさせることができる。実施例2に適用される本考案に係る紙葉の台紙への綴込み構造は実施例1と同様であるので、実施例2では、台紙20からスタンド部2Bを組立てた後にカレンダーカード1を台紙2へ綴込むこともでき、カレンダーカード1を台紙20へ綴込んでからスタンド部2Bを組立てることもできる。
【0038】
(実施例3)
実施例3に係る紙製表示具は、図9に示すように、壁掛けタイプのカレンダーであって、ピン止めめくりタイプの紙製表示具C1(図9(a)参照)、及び、天紐めくりタイプの紙製表示具C2(図9(b)参照)等を例示することができる。実施例3に係る紙製表示具は、例えば、実施例1で示したカレンダーカード1を用い、その差込み片を、実施例2の台紙のうち正面板及び背面板からなるもの(台紙200)の開口部2aへ差し込むことにより、カレンダーカード1を台紙200へ綴込むことができる。
【0039】
カレンダーカード1を台紙200に綴込むには、実施例1と同様にして、台紙200上で、狭口領域側から突出部の下側へ向けて、カレンダーカード1の介在部が狭口領域に位置決めされるまで、差込み片を開口部2aへ差込めばよい。差込み片の差込みは、広口領域におけるコーナー部の切込みを介して進めることがスムーズであり、切込みの存在によって複数枚のカレンダーカード1を一度に綴込むことができる。なお、紙製表示具C1,C2において、ピン止めめくりとするための構成、天紐めくりとするための構成は、それぞれ公知の手段により達成することができる。
【0040】
なお、図10に示すように、紙葉としてのカレンダーカード10は、差込み片12をそのままの形態とし、その本体部のみを分割した分割本体部111を有する形態とすることもできる。このような紙製表示具は、分割本体部111の片側のみをめくる等により、バラエティに富んだ表示形式を提案することができる。
【0041】
(その他の実施例)
さらに、本考案に係る紙葉の台紙への綴込み構造は、開口部の狭口領域側から突出部の下側へ向けて、紙葉の介在部が狭口領域に位置決めされるまで、差込み片を開口部へ差込んで達成される綴込み構造であるので、紙葉のうち本体部を台紙の内側に挟んで構成する紙製品を構築することができる。具体的には、本考案に係る紙葉の台紙への綴込み構造を採用して、台紙を表紙及び裏表紙に見立て、紙葉をルーズリーフに見立てたメモ帳を構成したり、ファイル、ノート、冊子、書籍等を構成したりすることができる。このような紙製品は、本体部が揺動するのに連結部の二本スジ(折れスジ)を支軸とするので、紙葉が繰り返し捲られても千切れることがなく、介在部の切れ刃によって、捲られる際に生じる紙葉の反発を抑えることができる。差込み片を開口部へ差込んで達成される綴込み構造であって、特に、開口部のコーナー部に切込みを入れることにより、複数の紙葉の綴込み及び取外しを容易にすることもできる。
【0042】
以上、本考案の一実施形態を例示して説明したが、本考案は、実用新案登録請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、紙製表示具と称し、紙葉に暦が記載されたカレンダー紙葉を台紙へ綴込んだ例を説明しているが、本考案は、台紙へ綴じ込む紙葉を、暦のほか、各種の写真パネル類、商品を表示する名札、値段、公告等の表示物を表示する紙葉とすることができ、様々な内容を表示することのできる紙製表示具に係る考案として提供することができる。本考案は、環境問題とならない紙製であって、ある程度の厚みを有して所望の効果が得られるものであれば、紙の材質に制限されるものではない。本考案は、室内の机やテーブル、家具、棚の上に載置する卓上用途、壁掛け用途、文房具に類する用途に限られず、例えば、大きさによって屋外で供される表示の用途にも適用することが可能である。
【0043】
A・・・・・紙製表示具(実施例1)
B・・・・・紙製表示具(実施例2)
C1,C2・紙製表示具(実施例3)
1・・・・・カレンダーカード(紙葉)
10・・・・カレンダーカード(分割タイプ)
11・・・・本体部
111・・・分割本体部
12・・・・差込み片
13・・・・介在部
131・・・連結部
131a・・二本スジ
1x・・・・切れ刃
1y・・・・切れ刃
1z・・・・切れ刃
2・・・・・台紙(実施例1)
20・・・・台紙(実施例2)
200・・・台紙(実施例3)
2A・・・・スタンド部(実施例1)
2B・・・・スタンド部(実施例2)
2a・・・・開口部
2a1・・・広口領域
2a2・・・狭口領域
2b・・・・第一台紙折れスジ
2c・・・・第二台紙折れスジ
2d・・・・第三台紙折れスジ
2e・・・・第四台紙折れスジ
2f・・・・第五台紙折れスジ(実施例2)
2r・・・・コーナー部
2x・・・・切込み
2y・・・・切込み
21・・・・背面板
211A・・被挿入部(実施例1)
211a・・挿入孔本体
211b・・引掛け片
212・・・突出部
22・・・・正面板
23・・・・底面板(実施例1)
231・・・中央突起部
232・・・傍設突起部
233・・・突出片
23a・・・挿入側底面板(実施例2)
23b・・・被挿入側底面板(実施例2)
23bB・・被挿入部(実施例2)

(57)【要約】

【課題】卓上カレンダー、ファイル、ノート等の様々な紙製品の綴込みに適用可能な紙葉の台紙への綴込み構造を提供する。【解決手段】台紙2上で狭口領域2a2側から突出部212の下側へ向け、その介在部13が狭口領域2a2の所定位置に決まるまで、複数のカレンダーカード1の差込み片12を一度に、広口領域2a1におけるコーナー部の切込みを介して開口部2aへ差込んで台紙2に引っ掛け、突出部212によって介在部13の上下の位置ズレを防ぎながら、介在部13を狭口領域2a2上に半ば自動的に位置決めし、カレンダーカード1の本体部を、連結部131の二本スジ131aを支軸として揺動可能に台紙2に綴込む。


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