(54)【考案の名称】携帯端末用スピーカースタンド及びスピーカースタンド展開紙

(73)【実用新案権者】サンメッセ株式会社

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図5

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、組立式の携帯端末用スピーカースタンドと、その携帯端末用スピーカースタンドの組立てに用いられるスピーカースタンド展開紙に関するものである。

【従来の技術】

【0002】
近年、スマートフォンやタブレット端末などの携帯端末が普及しているが、こうした携帯端末は通常は板状に形成されており、携帯端末本体のみで自立する構造とはなっていない。このため使用者が卓上などで携帯端末を使って音楽やラジオを聴いたり、インターネットを閲覧したり、テレビなどを視聴したりする際には、携帯端末を手で保持するか、あるいは携帯端末を所望の角度に固定する必要がある。このため、このような携帯端末をいつでも気軽に置くことができる簡易スタンドが望まれていた。
【0003】
こうした携帯端末を置くための簡易なスタンドが様々な形で提供されている。例えば特許文献1には、持ち運びが可能な組立て式のスマートフォンスタンドが開示されている。文献1は、前面部、後面部、底面部を備える平板を折り畳むことにより形成されるスマートフォンスタンドを提供するものであり、該前面部と該後面部との間に設けられる開口部にスマートフォンを挿入することにより、スマートフォンを固定することができる。(文献1の要約及び段落[0007]を参照。)
【0004】
同様に特許文献2において、容易に組立可能な携帯端末用支持具が開示されている。文献2の支持具は、基台上に載置される本体を備えるものであり、該本体が携帯端末の背面を支持する背面支持部と、該背面支持部を本体に係止するための第1係止部と、携帯端末の載置辺を支持する第2係止部とを有する、1枚の板状部材を組立てることにより形成されるものである(文献2の要約を参照。)。
【0005】
さらに、特許文献3では、外観を重視した携帯端末スタンドについて開示されている。文献3のスタンドは、底面部と、該底面部から立ち上げられる後傾正面板であり携帯電話機の下部を挿入するための窓孔を備える該正面板と、該正面板を支持するための背板と、正面板の側面を覆う左右の側板とを有する厚紙ないしは段ボールによって折り畳み形成されるものである(文献3の要約及び段落[0010]を参照。)。但し、これら上述のスタンド(または支持具)のいずれについても、携帯端末の音響については何ら考慮されていない。
【0006】
携帯端末の音響を考慮したスタンドとしては、例えば特許文献4において携帯端末用スピーカースタンドを兼ねた携帯機器用拡声具が知られている。文献4の拡声具は、胴部と、底部と、該胴部及び/又は該底部に携帯機器を挿着するための挿入口とを備えるシート材について、該シート材を有底筒状に組み立て、該底部と対向する側に開口部を設けることにより形成されるものである(文献4の要約を参照。)。
【0007】

【効果】

【0015】
請求項1の考案によれば、第1及び第2の側面板に設けられた携帯端末保持用の切欠部に携帯端末を挿入することで、携帯端末の一部を当該スピーカースタンドの内部空間の上側室内に収容しながら、携帯端末を起立姿勢で保持することができる。携帯端末から発せられた音声は、上側室内を仕切り板に沿ってスピーカースタンド本体の後端部に向けて伝播すると共に、連通口を介して前記内部空間の下側室に進入する。そして、下側室に進入した音声は、下側室内を仕切り板に沿ってスピーカースタンド本体の後端部から前面板に向けて伝播し、前面開口部を介して外部に拡散される。本考案によれば、スピーカースタンドの本体内に上記のような音声の伝播経路を設定することで、携帯端末から発せられた音声の音響効果を高めることができる。
【0016】
請求項2の考案によれば、上側室を切欠部から連通口へ向かうにつれて次第に狭くなるように設定することで、携帯端末から発せられた音声の集音性を良くすることができる。また、下側室を記連通口から前面開口部へ向かうにつれて次第に広くなるように設定することで、下側室にメガホン的な機能を担わせて、集めた音声の音響効果を高めることができる。
【0017】
請求項3の考案によれば、請求項1に記載の携帯端末用スピーカースタンドを組み立てるためのスピーカースタンド展開紙が提供されるため、当該スピーカースタンド展開紙を用いて、携帯端末用スピーカースタンドを簡便且つ容易に組み立てることができる。
【0018】
請求項4の考案によれば、台形状部によって構成される仕切り板をスピーカースタンド内に傾斜状態で配設することを可能にする付属紙片を、スピーカースタンド展開紙の一部に付与することができる。
【0019】
請求項5の考案によれば、スピーカースタンド展開紙は全体形状が長方形状の平らな紙の形態をなしているので、例えば書籍や雑誌などの出版物の折り込み付録として使用者(消費者)に提供可能になる。そして、使用者は、長方形状の展開紙から例えばハサミやカッターナイフで組立てには不要な余り紙片を取り除くことで、組立てに必要なスピーカースタンド展開紙を容易に入手することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本考案の一実施形態に従う携帯端末用スピーカースタンドの正面図である。
【図2】図1の携帯端末用スピーカースタンドの背面図である。
【図3】図1の携帯端末用スピーカースタンドの側面図である。
【図4】図1の携帯端末用スピーカースタンドの平面図(上面図)である。
【図5】図1のX−X線での携帯端末用スピーカースタンドの概略断面図である。
【図6】携帯端末を保持した使用時の状態を示す図5相当の概略断面図である。
【図7】本考案の一実施形態に従う携帯端末用スピーカースタンド組立て用のスピーカースタンド展開紙の平面図(展開図)である。
【図8】図7の展開図の一部分(付属紙片)を組み立てた途中状態を示す平面図である。
【図9】図8の状態から更に組立て作業を進めた途中状態を示す平面図である。
【図10】組立てに不要な余り紙片を含んでなる長方形状のスピーカースタンド展開紙の概略平面図である。

【0021】
以下、本考案の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本考案の携帯端末用スピーカースタンドは、図7に示すような展開紙を折り畳んで組み立てることで図1〜5に示すような完成体に到るものである。
【0022】
図1〜5に示すように、本考案のスピーカースタンドは、概ね三角錐形状(又は四面体形状)の中空な本体1を備え、当該スピーカースタンドの本体1は、底板2、前面板3、第1の側面板(右側面板)4Aおよび第2の側面板(左側面板)4Bを有している。
【0023】
図1に示すように、正面視略三角形状の前面板3には円形状の前面開口部30が形成されており、その前面開口部30は底板2寄りに配置されている。
【0024】
図2〜4に示すように、第1及び第2の側面板4A、4Bには前面板3寄りの位置において、切欠部40A、40Bがそれぞれ切り欠き形成されている。これら一対の切欠部40A、40Bは、二つの側面板4A、4Bが互いに接する共通の斜辺4xに対して対称となるように配置されている。これらの切欠部40A、40Bは協力して、携帯端末100を受け入れて保持するための保持用凹部を構成する(図6参照)。
【0025】
主に図5に示すように、スピーカースタンドの本体1の中空な内部空間Sには、当該内部空間Sを下側室S1と上側室S2とに区画するための仕切り板5が設けられている。この仕切り板5は、その前端部が前面板3の高さ方向中程の位置に配置される一方で、仕切り板5の後端部が底板2の後端部を指向するような傾斜した姿勢で設けられている。その結果、上側室S2は、仕切り板5、前面板3、並びに2つの側面板4A及び4Bによって囲まれた領域に確保されると共に、前端域(即ち前面板3の内側付近)から後端域に向かうにつれて、高さ、幅、又は断面積(高さと幅の積)が次第に狭くなるような内部形状となっている。他方、下側室S1は、底板2、仕切り板5、前面板3、並びに2つの側面板4A及び4Bによって囲まれた領域に確保されると共に、後端域から前端域(即ち前面板3の内側付近)に向かうにつれて、高さ、幅、又は断面積(高さと幅の積)が次第に広くなるような内部形状となっている。そして、上側室S2及び下側室S1のそれぞれの後端域(本体1の後端部付近)において、仕切り板5には、上側室S2と下側室S1とを連通させる連通口50が設けられている。
【0026】
続いて本実施形態の携帯端末用スピーカースタンドの使用方法等について説明する。
【0027】
図4及び図6に示すように、スピーカースタンドの本体1の二つの側面板4A,4Bに設けられた切欠部40A,40Bに携帯端末100の下端部101を挿入することで、携帯端末100をやや後方に傾斜した起立姿勢で保持することができる。その際、携帯端末100の内臓スピーカ(図示略)が設けられている携帯端末の下端部101が、下側室S1の前端域付近に収容される。なお、本実施形態では、切欠部40A,40Bの長さ及び形状を適切に設定することで、携帯端末の下端部101が仕切り板5に接するのを回避している。つまり、携帯端末の下端部101を仕切り板5の上面から浮かせて配置することで、携帯端末100が上側室S2の内部を前後に分断する事態を回避している。
【0028】
図6において、スピーカースタンド本体1に支えられた携帯端末の下端部101から発せられた音声は、基本的に、上側室S2内を仕切り板5に沿って本体1の後端部に向けて伝播する。携帯端末の下端部101から前面板3に向かった音声も、前面板3によって反射されて本体1の後端部に向かう。本体1の後端部に集められた音声は、連通口50を介して上側室S2から下側室S1に進入する。そして、下側室に進入した音声は、下側室S1内を仕切り板5に沿って本体1の後端部から前面板3に向けて伝播し、前面開口部30を介して外部に拡散される。このように本実施形態によれば、スピーカースタンド本体1内に上述のような音声の伝播経路(S2→50→S1→30)が設定されていることで、携帯端末から発せられた音声の音響効果を高めることができる。
【0029】
次に、携帯端末用スピーカースタンドの組立てに用いられるスピーカースタンド展開紙60について、図7を参照して説明する。
【0030】
図7のスピーカースタンド展開紙は、底板紙片62と、前面板紙片63と、第1〜第3の側面板紙片64A、64B、64Cと、その他の付属部分である付属紙片65とを備えている。底板紙片62、前面板紙片63、第1及び第2の側面板紙片64A、64Bはそれぞれ、スピーカースタンド本体1の底板2、前面板3、第1及び第2の側面板4A、4Bを構成するための紙片である。付属紙片65は、仕切り板5と、その仕切り板5を傾斜姿勢で支えるための板部とを構成するための紙片である。また第3の側面板紙片64Cは、第1の側面板紙片64Aと重ね合わされて、この紙片64Aと共に第1の側面板4Aを構成するための紙片である。
【0031】
底板紙片62は、略三角形状の紙片である(なお、図面では、三角形状が有する三つの角のうちの一つが欠けた状態で描かれているため、一見して台形状に見えるが、底板紙片62は本質的に三角形状である)。底板紙片62は、その第1の辺21を介して三角形状の前面板紙片63と連接されている。なお、前記第1の辺21は、後ほど説明するように底板紙片62と前面板紙片63との間の折線21となる。また、三角形状の前面板紙片63は、その残る二つの辺31,32(これらも折線31、32となる)を介して、それぞれ三角形状の第1及び第2の側面板紙片64A、64Bと連接されている。更に、第2の側面板紙片64Bは、その一つの辺42(これも折線42となる)を介して略三角形状の第3の側面板紙片64Cと連接されている。なお、前面板紙片63は、前面板3の前面開口部30に対応する孔63aを有している。また、第1、第2及び第3の側面板紙片(64A,64B,64C)はそれぞれ、携帯端末保持用の切欠部(40A,40B)に対応する溝(64a,64b,64c)を有している。
【0032】
他方、底板紙片62には、その第2の辺22(これも折線22となる)を介して付属紙片65が連接されている。この付属紙片65は、仕切り板5を構成するための紙片である台形状部65Cを中心にして構成されており、当該台形状部65Cの二つの斜辺51,52(これらも折線51、52となる)に対して第1の三角形状部65Aと第2の三角形状部65Bがそれぞれ連接されている。そして、第1の三角形状部65Aは、前記第2の辺22を介して底板紙片62と連接され、他方、第2の三角形状部65Bは、その一辺53(これも折線53となる)を介して補強用紙片65Dに連接されている。この補強用紙片65Dは、底板紙片62と形状及び寸法ともにほぼ同じであり、組立て完了時には底板紙片62を補強するための紙片として機能する。また、第1及び第2の三角形状部65A,65Bは、互いに同寸同形状であり、組立て完了時には台形状部65C(即ち仕切り板5)を傾斜姿勢で支持するための支持板部として機能する。
【0033】
なお、付属紙片65を構成する四つの紙片65A〜Dのうちの、前記台形状部65Cの平行な二辺のうちの一つ(即ち台形の上辺)、前記第1の三角形状部65Aの一辺の一部、及び前記第2の三角形状部65Bの一辺の一部によって囲まれる領域に凹状部67が形成されている。この凹状部67は、仕切り板5の下端に隣接配置された連通口50に対応する部分である。
【0034】
次に、図7のスピーカースタンド展開紙60から、図1〜5に示す携帯端末用スピーカースタンドを組み立てる手順について説明する。
【0035】
先ず、底板紙片62の折線22に沿って、第1の三角形状部65Aを底板紙片62に対して立ち上がらせるように谷折りする。続いて、折線51に沿って第1の三角形状部65Aに対して台形状部65Cを谷折りし、更に折線52に沿って台形状部65Cに対して第2の三角形状部65Bを谷折りし、更に折線53に沿って第2の三角形状部65Bに対して補強用紙片65Dを谷折りする。その際、底板紙片62の上に補強用紙片65Dが重なるように、両紙片62,65Dを配置する。すると図8に示すように、底板紙片62の上面において、第1の三角形状部65A、台形状部65Cおよび第2の三角形状部65Bが角筒状の立体構造を構築する。この角筒状の立体構造では、台形状部65Cの両側に第1及び第2の三角形状部65A,65Bが支持板部として配置され、これらの三角形状部65A,65Bによって台形状部65C(即ち仕切り板5)が、底板紙片62(即ち底板2)に対して傾斜状態で支持される。また、台形状部65C(即ち仕切り板5)の下端に隣接した凹状部67により、連通口50が確保される。
【0036】
続いて、図8の状態から折線21に沿って、前面板紙片63及びそれに連なる三つの紙片64A〜Cを一体的に紙面の手前側に立ち上げるように谷折りする。そして、図9に示すように、前面板紙片63の上面(前面板3の内面に相当)を前述の角筒状の立体構造物(65A〜D)の開口端部(即ち凹状部67と反対側の開口端部)に接触させる。なお、図9の状態で、角筒状の立体構造物(65A〜D)の内側に下側室S1が完成する。
【0037】
更に図9の状態から、折線31に沿って第1の側面板紙片64Aを前面板紙片63に対して谷折りし、第1の側面板紙片64Aの内面を第1の三角形状部65Aの外面に接触させる。続いて、折線32に沿って第2の側面板紙片64Bを前面板紙片63に対して谷折りし、第2の側面板紙片64Bの内面を第2の三角形状部65Bの外面に接触させる。その結果、前記角筒状の立体構造物(65A〜D)の上側に上側室S2が完成する。
【0038】
その後、折線42に沿って第3の側面板紙片64Cを第2の側面板紙片64Bに対して谷折りし、第3の側面板紙片64Cの内面を第1の側面板紙片64Aの外面に接触させることで、例えば図4に示すような完成状態に到る。こうして、図1〜5に示すような携帯端末用スピーカースタンドが完成する。
【0039】
なお、図7に示すスピーカースタンド展開紙60は、長方形状の厚紙(例えばA3サイズの厚紙)に印刷してなる印刷物として提供されてもよい。図10は、そのような長方形状の厚紙の一例を示す。図10に示す長方形状の平らな厚紙は、底板紙片62、前面板紙片63、第1〜3の側面板紙片(64A,64B,64C)、並びに付属紙片65の周囲に、スピーカースタンドの組立てには不要な余り紙片70を付加したものに相当する。このような長方形状の平らな厚紙は、本や雑誌への折り込み付録として有益であり、使用者(消費者)は、折り込み付録としての厚紙からハサミ等でスピーカースタンド展開紙60を切り取り、自らの手でスピーカースタンドを組み立てて遊ぶことができる。
【0040】
[変更例]
なお、上記実施形態では、底板紙片補強用の補強用紙片65D、第3の側面板紙片64Cが連接されたスタンド展開紙を使用したが、本考案のスピーカースタンド展開紙において、補強用紙片65D及び/又は第3の側面板紙片64Cを省略することも可能であり、仮に省略したとしても本考案の本質は損なわれない。
【0041】
1 スピーカースタンド本体
2 底板
3 前面板
30 前面開口部
4A 第1の側面板
4B 第2の側面板
40A 切欠部
40B 切欠部
5 仕切り板
50 連通口
62 底板紙片
63 前面板紙片
63a (前面板紙片の)孔
64A 第1の側面板紙片
64B 第2の側面板紙片
64a,64b,64c (側面板紙片の)溝
65 付属紙片
65A 第1の三角形状部
65B 第2の三角形状部
65C 台形状部
67 凹状部
S 内部空間
S1 下側室
S2 上側室

(57)【要約】

【課題】携帯端末からの音声の音響効果を高める携帯端末用スピーカースタンド、及び該スタンドを組み立てるためのスピーカースタンド展開紙を提供する。【解決手段】中空な三角錐形状である携帯端末用スピーカースタンドの本体は、内部空間Sを下側室S1と上側室S2とに区画する仕切り板5を備え、該仕切り板5は、本体の後端部付近において、下側室S1と上側室S2とを連通させる連通口50を備える。前面板3には前面開口部30が設けられ、第1及び第2の側面板には携帯端末保持用の切欠部40Aが設けられている。これにより、携帯端末から発生した音を上側室S2において集め、連通口50を通じて下側室S1に伝播させた上で、開口部30を通じて音を外部に拡散させることができる。


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