(54)【考案の名称】録音・再生機能付文具製品

(73)【実用新案権者】興和紡株式会社

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図3

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、色紙などの文具に用いて好適な録音・再生機能付文具製品に関する。

【従来の技術】

【0002】
従前より、録音・再生装置を内蔵し、使用者の音声メッセージや音楽などの音声等を録音でき、かつ、その録音した音声等を再生可能な録音・再生機能付文具製品が知られている(例えば、特許文献1参照。)。そして、そのような録音・再生機能付文具製品は、例えばグリーティングカードや色紙といった文具などに主に用いられている。このような録音・再生機能付文具製品には、録音・再生機能を主に有した録音・再生装置と、録音・再生装置に録音の指示を行う録音ボタン、録音・再生装置に記憶された音声データの再生を指示する再生ボタン、再生された音声データを出力するスピーカー、及び録音する音声等を入力するマイクなどが主に備えられている。
【0003】

【効果】

【0015】
本考案の録音・再生機能付文具製品によれば、音声が入力されるマイクと、制御部に録音、再生の指示を行う録音ボタン、及び再生ボタンが同一の面に設けられ、かつ、マイクとは離れて配置されていることから、録音の際に録音ボタンを操作する指が邪魔になることなく録音のための操作を容易に行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本考案の第1の実施形態に係る録音・再生機能付文具製品の外観図である。
【図2】本考案の第1の実施形態に係る録音・再生機能付文具製品を閉じた状態とした外観図である。
【図3】本考案の第1の実施形態に係る録音・再生機能付文具製品の素子の配置の様子を示す図である。
【図4】本考案の第2の実施形態に係る録音・再生機能付文具製品の表面側の外観図である。
【図5】本考案の第2の実施形態に係る録音・再生機能付文具製品の裏面側の外観図である。
【図6】本考案の第2の実施形態に係る録音・再生機能付文具製品の素子の配置の様子を示す図である。
【図7】本考案の第3の実施形態に係る録音・再生機能付文具製品の外観図である。
【図8】本考案の第3の実施形態に係る録音・再生機能付文具製品の裏面側の拡大外観図である。
【図9】図9(a)は本考案の第3の実施形態に係る録音・再生機能付文具製品の表面をなす板状部材の表側の面を表す図である。図9(b)は、本考案の第3の実施形態に係る録音・再生機能付文具製品の表面をなす板状部材の裏側の面を表す図である。図9(c)は、本考案の第3の実施形態に係る録音・再生機能付文具製品の裏面をなす板状部材の表側の面を表す図である。

【0017】
〔第1の実施形態〕
以下、本考案の第1の実施形態に係る録音・再生機能付文具製品ついて図1から図3を参照しながら説明する。本実施形態では、本考案に係る録音・再生機能付文具製品を録音・再生機能付の色紙として適用した場合について説明をする。
【0018】
本考案に係る録音・再生機能付色紙1は、図1に示す様な長方形の紙製の色紙であり、主にメッセージを書いたり写真を張ったりして贈り物などとして用いられるものである。
録音・再生機能付色紙1の表面2は、それぞれ同じ大きさの紙製の板状部材からなる右側部3と左側部5から主になっている。なお、以降の説明において、図1において表されている面である表面2の側を表側と、表面2の反対面の側を裏側と記載する。また、左右、上下の方向は、図中に示す方向とする。
【0019】
右側部3及び左側部5は、それぞれが隣り合う辺において連結部4によって開閉可能に連結されており、左側部5の表側の面を右側部3の表側の面に重ねる様に折り重ねることができる。このとき、録音・再生機能付色紙1は閉じた状態となり、表面2は外側から見えない状態となる。
【0020】
録音・再生機能付色紙1の図示されていない裏側の面は、右側部3の裏側に配置されている裏面部7と、左側部5の裏側に配置されている裏面部6から主に構成されており、裏面部6及び裏面部7はそれぞれ同一の大きさの紙製の板状部材からなっている。裏面部6は、録音・再生機能付色紙1を閉じた状態とした場合には、右側部3の表面を覆う蓋となり、表側の面にもなるため(図2参照)、装飾となるような模様が施されていてもよい。なお、右側部3、左側部5、裏面部6及び裏面部7に模様等が印刷された装飾紙等が貼り付けられ、録音・再生機能付色紙1の全体が、装飾紙等で覆われた形態であってもよい。
【0021】
右側部3と裏面部7の各辺の部分の間には、図示しない側面部材が設けられ、接着剤などによってそれぞれ右側部3と裏面部7に接着されている。この側面部材によって、右側部3と裏面部7との間に後述するマイク11や制御IC14などの素子を配置するための配置空間17(図3参照。)が確保されている。なお、この側面部材は、右側部3又は裏面部7をなす板状部材の一部が折り曲げられることによって形成されてもよい。
【0022】
なお、本実施形態では、左側部5と裏面部6との間には前述の側面部材は設けられておらず、左側部5と裏面部6が直接張り合わされている例に適用して説明するが、左側部5と裏面部6との間にも同様に側面部材を設け、左側部5と裏面部6との間に空間を設けてもよい。また、左側部5と裏面部6を一枚の板状部材から構成し、板状部材の表面を左側部5と、その裏面を裏面部6としてもよい。
【0023】
左側部5の中心付近には、メッセージを書き込んだり、写真などを貼り付けたりする表示領域10が設けられている。本実施形態では、この表示領域10は、その周囲を枠線などで区画しているが、特にその様な枠線を設けず、左側部5の任意の位置を表示領域10としてもよい。
【0024】
表面2の上側の辺である辺8に沿った上側の領域の右端の部分には、音声などを入力するマイク11の位置を示すマイク位置表示21が設けられている。なお、マイク11は、録音の際に音声などを集音する部分であり、その感度方向が、表面2側の方向になるように配置されている。
【0025】
このマイク位置表示21によって使用者はマイク11の位置を認識することができ、マイク11に向かってしゃべったり、マイク11を音源の方向に向けたりすることができるため感度良く集音して録音することが可能となる。
【0026】
表面2の下側の辺である辺9に沿った下側の領域の右端の部分には、録音の開始を指示する録音ボタン12の位置を示す録音ボタン位置表示22が設けられている。そして、この録音ボタン位置表示22と隣接した下側の部分に、再生の開始を指示する再生ボタン13の位置を示す再生ボタン位置表示23が設けられている。この、録音ボタン位置表示22、及び再生ボタン位置表示23の裏側の部分に、録音ボタン12、再生ボタン13がそれぞれ配置されており、使用者がこの録音ボタン位置表示22、又は再生ボタン位置表示23の部分を押すと、その裏側に設けられた対応する録音ボタン12、又は再生ボタン13が稼働する。
【0027】
なお、この辺8に沿った上側の領域が実用新案登録請求の範囲における第一の領域と、辺9に沿った下側の領域が実用新案登録請求の範囲における第二の領域とされている。また、辺8に沿った上側の領域の右端の部分が実用新案登録請求の範囲における第一の端部領域と、辺9に沿った下側の領域の右端の部分が、実用新案登録請求の範囲における第二の端部領域とされている。
【0028】
なお、配置空間17には、スピーカー16(図3参照。)がその音声出力方向が裏面部7から表面2に向かう方向となる様に配置されている。また、配置空間17の他の任意の位置に、制御IC14、及びバッテリー15が配置されている。なお、スピーカー16は、左側部5と裏面部6との間に側面部材を配置して設けた他の配置空間17に設けてもよい。
【0029】
次に、図3を参照しながら、上記の構成からなる録音・再生機能付色紙1の動作について説明する。なお、図3は説明のため、右側部3を取り外して配置空間17の内部が見えるようにし、各素子の配置の様子をブロック図として模式的に表したものである。なお、マイク11などの各素子は、それぞれ接着剤などによって裏面部7の配置空間17側の面に固定されている。
【0030】
マイク11は、使用者の声や音楽などの音声を電気信号である音声信号に変換し、制御IC14の記憶機能部24に入力する集音マイクである。スピーカー16は、制御IC14に記憶された音声データを、音声として出力する部分である。バッテリー15は、制御IC14に電力を供給する電源であり、ボタン型電池や乾電池など、適切な大きさの任意の電池が使用可能である。
【0031】
制御IC14は、主に録音・再生機能を有する半導体集積回路であり、マイク11から入力された音声信号を音声データとして記憶する記憶機能部24、録音ボタン12からの録音開始指示信号に従って音声の録音の開始、終了を制御する録音制御機能部25、及び再生ボタン13からの再生開始指示信号に従って録音の再生、停止を制御する再生制御機能部26を主に有する。なお、制御IC14が実用新案登録請求の範囲における制御部と、記憶機能部24が実用新案登録請求の範囲における記憶手段とされている。また、録音制御機能部25が実用新案登録請求の範囲における録音制御手段と、再生制御機能部26が実用新案登録請求の範囲における再生制御手段とされている。
【0032】
録音ボタン12は、使用者によって押されることで録音開始指示信号を制御IC14の録音制御機能部25に出力する部分である。また、再生ボタン13は、使用者によって押されることで再生開始指示信号を制御IC14の再生制御機能部26に出力する部分である。
【0033】
制御IC14は、その録音制御機能部25に録音ボタン12からの録音開始指示信号が入力されると、録音可能状態となる。具体的には、録音開始指示信号が入力されると、制御IC14の記憶制御部が動作可能状態となり、マイク11からの音声信号をA/D変換し、音声データとして記憶する。本実施形態では、この録音開始指示信号が、使用者が録音ボタン12を押している間、継続的に出力されて制御IC14の録音可能状態が継続され、使用者が録音ボタン12を放すと録音開始指示信号が止まり、制御IC14の録音可能状態が解除される例に適用して説明を行う。なお、制御IC14の録音制御機能部25は、録音ボタン12が押され録音可能状態となった際に、スピーカー16に“ピッ”などの録音の開始を知らせる電子音を発する信号を出力し、また、録音可能状態が解除された際には“ピッピッ”といった録音の終了を知らせる電子音を発する信号を出力する。
【0034】
なお、制御IC14の録音状態の制御は、上記に限定されるものではなく、例えば使用者が録音ボタン12を一度押すことで、制御IC14が録音可能状態になり、再度ボタン12を押すと制御IC14の録音可能状態が解除される様にしてもよい。
【0035】
制御IC14は、その再生制御機能部26に再生ボタン13からの再生開始指示信号が入力されると、再生可能状態となる。具体的には、再生開始指示信号が入力されると、制御IC14の再生制御機能部26が記憶機能部24に記憶された音声データをD/A変換し、音声信号をスピーカー16に出力する。本実施形態では、使用者が再生ボタン13を押している間、制御IC14の音声再生状態が継続してスピーカー16から音声が出力され、使用者が再生ボタン13を放すと制御IC14の音声再生状態が解除され、スピーカー16からの音声出力が止まる例に適用して説明を行う。
【0036】
なお、制御IC14の音声再生状態の制御は上記に限定されるものではなく、例えば使用者が再生ボタン13を一度押すことで制御IC14が音声再生状態となり、その後使用者が再生ボタン13を放しても制御IC14の音声再生状態は維持される様な制御を行ってもよい。この場合、制御IC14の音声再生状態は、記憶機能部24に記憶されている音声データの再生が終了するまで維持され、音声データの再生が終了すると自動的に解除される様な制御としても良い。又は、再び再生ボタン13が押されるまで音声再生状態が継続し、記憶されている音声データを繰り返し再生する様な制御としても良い。
【0037】
次に上記構成からなる録音・再生機能付色紙1の作用を、使用手順に従って説明する。
はじめに、録音・再生機能付色紙1の送り主である使用者は、自らの音声などを録音するために、録音ボタン位置表示22の部分を指などで押しながら、マイク位置表示21に向かって音声を発する。録音ボタン位置表示22の部分を押すと録音ボタン12が録音開始指示信号を制御IC14の録音制御機能部25に出力し、制御IC14が録音可能状態となる。制御IC14の録音可能状態は、録音ボタン12を作動させている間維持され、その間の音声が制御IC14の記憶機能部24に録音される。
【0038】
次いで、録音・再生機能付色紙1を受け取った他の使用者は、録音されている音声を聞くために、再生ボタン位置表示23の部分を指などで押す。再生ボタン位置表示23の部分が押されるとその裏側に配置されている再生ボタン13が、再生開始指示信号を制御IC14の再生制御機能部26に出力し、制御IC14が音声再生状態となり、記憶されていた音声データがスピーカー16から音声として出力される。制御IC14の音声再生状態は再生ボタン13が作動している間だけ維持されるため、使用者は再生ボタン位置表示23への押圧を止めることで、音声の再生を止めることができる。
【0039】
上記の構成からなる録音・再生機能付色紙1によれば、マイク11が本体部2の上側の部分にされ、録音ボタン12はマイク11とは離れた下側の部分に配置されているため、録音ボタン12を操作する使用者の指などがマイク11を覆ってしまうおそれが少ない。このため、録音操作が容易で、鮮明な録音が可能な録音・再生機能付色紙1を提供することが可能となる。また、マイク11が、その感度方向が録音ボタン12の操作部でもある録音ボタン位置表示22の設けられている表側の面に向く様に配置されていることから、使用者は録音ボタン位置表示22を目視しながら、マイク11に向かってしゃべることができ、その操作を容易に行うことができる。また、マイク11の位置を示すマイク位置表示21が設けられていることから、使用者はマイク11位置を容易に認識することができるため、どの方向に向かってしゃべれば良いか、または、録音・再生機能付色紙1のどの部分を音源に向ければ良いかを知ることができる。
【0040】
また、制御IC14の録音制御機能部25が、録音可能状態となった時、及び録音可能状態が解除された時に電子音を発し、録音の開始及び終了を知らせる機能を有していることから、使用者は、録音の開始、及び終了を音にて知ることができるため、録音・再生機能付色紙1が録音状態であるかどうかを明確に認識できる。また、その電子音は周囲の人にも聞こえるため、録音状態の際には不要な音を立てない様に周囲の人に注意を促すことも可能となる。
【0041】
また、録音・再生機能付色紙1には表示領域10を設けていることから、録音した音声によるメッセージに加えて、文字によるメッセージを相手に送ることができたり、音声によるメッセージに関連した写真などを貼り付けたりすることができるため、より印象深い色紙を相手に送ることができる。更に、連結部4を設け、録音・再生機能付色紙1を折り畳んで表面2を外部から見えない状態とすることができるため、相手が録音・再生機能付色紙1を開けるまでは表示領域10のメッセージや写真などを秘密にすることができ、相手が録音・再生機能付色紙1を開けた際に、より強い印象を相手に与えることもできる。
【0042】
〔第2の実施形態〕
次に、本考案の第2の実施形態について図4から図6を参照しながら説明する。
本実施形態では、本考案に係る録音・再生機能付文具製品を録音・再生機能付金封として適用した場合について説明する。
【0043】
本実施形態に係る録音・再生機能付金封30の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、録音ボタン12、再生ボタン13、録音ボタン位置表示22、及び再生ボタン位置表示23の配置が異なる点が相違する。このため、以降、第1の実施形態と相違する点について主に説明し、共通する点についてはその説明を省略する。
【0044】
本実施形態に係る録音・再生機能付金封30は、その表側の面をなす表面部31と裏側の面をなす裏面部36から主になっている。この表面部31と裏面部36は、略同一の大きさの紙製の板状部材からなっている。表面部31と裏面部36の各辺の間には、側面部37が設けられており、録音・再生機能付金封30の側面部をなすとともに、表面部31と裏面部36の間に、マイク11などの素子を配置するための図示されていない配置空間17を形成している。なお、この側面部37は、表面部31及び裏面部36とは異なる部材によって形成してもよく、表面部31又は裏面部36をなす板状部材の一部を折り曲げて形成しても良い。
【0045】
なお、本実施形態では、表面部31の上側の部分に定型メッセージである「おめでとう」の文字が印刷されているが、他のメッセージが印刷されていてもよく、又は、使用者が自由にメッセージを記入できる様な領域が設けられていてもよい。
【0046】
表面部31の上側の辺である辺38に沿った領域の左側の部分には、マイク位置表示21が設けられている。このマイク表示21の上側の部分には、外部からの音声をマイク11に伝え易くするための貫通孔33が設けられている。そして、この貫通孔33の裏側にマイク11が、その感度方向が表面部31側になるように配置されている。
【0047】
表面部31の下側の辺である辺39に沿った領域の左側の部分には、録音ボタン位置表示22が設けられており、右側の部分には、再生ボタン位置表示23が設けられている。録音ボタン位置表示22の裏側には、録音ボタン12が、再生ボタン位置表示23の裏側には、再生ボタン13がそれぞれ配置されている。なお、録音ボタン位置表示22及び録音ボタン12と、再生ボタン位置表示23及び再生ボタン13の配置は左右逆であっても構わない。
【0048】
マイク位置表示21の右側の部分に、スピーカー位置表示32が設けられており、その左上側の部分には、スピーカー16からの音声を通過させるための複数の貫通孔34が設けられている。貫通孔34が設けられた部分の裏側には、スピーカー16がその出力方向が裏面部36から表面部31に向かう方向となるように配置されている。
【0049】
なお、表面部31の上側の辺である辺38に沿った領域が実用新案登録請求の範囲における第一の領域と、表面部31の下側の辺である辺39に沿った領域が実用新案登録請求の範囲における第二の領域とされている。また、マイク位置表示21が設けられている辺38に沿った領域の左側の部分が実用新案登録請求の範囲における第一の端部領域、その右側の部分が実用新案登録請求の範囲における第四の端部領域とされている。更に、辺39に沿った領域の左側の部分が実用新案登録請求の範囲における第二の端部領域と、その右側の部分が実用新案登録請求の範囲における第三の端部領域とされている。
【0050】
なお、録音・再生機能付金封30の表面部31と反対の裏面部36には、お金などを入れた封筒などを収納する封筒収納部35が設けられており(図5参照)、使用者がこの封筒収納部35にお年玉などとして現金を入れたり、メッセージなどを書いた用紙などを入れたりすることができるようになっている。
【0051】
次に、録音・再生機能付金封30の構成を、図6を参照しながら説明する。なお図6は、説明のために側面部37を取り除き、録音・再生機能付金封30を分解し、表面部31と裏面部36の配置空間17側の面が表されている状態が示されている。
【0052】
本実施形態に係る録音・再生機能付金封30では、マイク11、スピーカー16、制御IC14、及びバッテリー15は、それぞれ表面部31の配置空間17側の面に接着剤などによって固定されている。なお、マイク11は、表面部31のマイク位置表示21が設けられた位置の裏側の部分に、その感度方向が裏面部36から表面部31に向かう方向となるように固定されている。また、スピーカー16は、表面部31のスピーカー位置表示32が設けられた位置の裏側の部分に、その音声出力方向が裏面部36から表面部31に向かう方向となるように固定されている。
【0053】
録音ボタン12は、裏面部36の配置空間17側の面であって、表面部31の録音ボタン位置表示22と対応する部分に固定されている。また、再生ボタン13も同様に、裏面部36の配置空間17側の面であって、表面部31の再生ボタン位置表示23と対応する部分に固定されている。なお、マイク11、スピーカー16、制御IC14、及びバッテリー15を、録音ボタン12及び再生ボタン13が配置されている裏面部36に固定してもよい。
【0054】
このように構成された録音・再生機能付金封30では、録音ボタン12と再生ボタン13が左右に離されて配置されていることから、再生時に誤って録音ボタン12を押してしまい、録音されていたメッセージを上書きしてしまう様な誤操作を防ぐことが可能となる。また、録音・再生機能付金封30を両手で持ち、右手の親指で録音ボタン12を操作し、左手の親指で再生ボタン13を操作することもできるため、容易な操作が可能となる。
【0055】
また、マイク11が配置される位置に、音声を通過させるための貫通孔33が設けられていることから、表面部31による音声等の減衰が緩和され、より鮮明な音声をマイク11に入力することができる。同様にスピーカー16が配置される位置に、音声を通過させるための貫通孔34が設けられていることから、表面部31による音声等の減衰が緩和され、スピーカー16からの出力音声をより鮮明に音声を聞くことが可能となる。
【0056】
更に、封筒収納部35が設けられていることから、現金などを同封して録音・再生機能付金封30をお年玉や婚礼祝いなどの場面で使用することができる。また、メッセージを記した用紙などを同封すれば、音声によるメッセージに加えて文章でのメッセージを相手に送ったりすることができるほか、文章によるメッセージのBGMとして音楽などを録音して相手に送ればより印象的な贈り物をすることが可能となる。
【0057】
〔第3の実施形態〕
次に、本考案の第3の実施形態について図7から図9を参照しながら説明する。
本実施形態では、本考案に係る録音・再生機能付文具製品を録音・再生機能付クリスマスカードとして適用した場合について説明をする。
【0058】
本実施形態に係る録音・再生機能付クリスマスカード40の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、録音ボタン12、再生ボタン13、録音ボタン位置表示22、再生ボタン位置表示23、及びスピーカー16の配置が異なる点が相違する。このため、以降の説明では、主に相違する点について説明し、共通する点についてはその説明を省略する。
【0059】
本実施形態に係る録音・再生機能付クリスマスカード40は、サンタクロースなどのクリスマスと関連する図柄が描かれた表紙41の裏面に本体部42を配置したものである。なお、表紙41の上側の端部には、所定の幅を有したリボン50が固定されており、リボン50には、靴下やトナカイと言ったクリスマスに関連する図柄が描かれた複数の装飾51が固定されている。このため、本実施形態に係る録音・再生機能付クリスマスカード40は、クリスマスの装飾としても用いることができる様になっている。
【0060】
本体部42は、複数の紙製の板状部材によって形成された略立方体の空洞の箱で、その内部の空洞が配置空間17となっている。この配置空間17に、マイク11、録音ボタン12、再生ボタン13、制御IC14、バッテリー15、及びスピーカー16が主に配置されている。なお本体部42は、一枚の紙製の板状部材を折り曲げ、接着をして略立方体に形成したものであってもよい。
【0061】
表紙41の裏面と接着される本体部42の面が表面部43であり、表面部43と反対側の面が裏面部44となっている。この表面部43は、表紙41の裏面と接着剤等により接着されている。また、表紙41には、スピーカー16からの音声を通過させるための貫通孔47が設けられている。
【0062】
裏面部44の上側の辺である辺45に沿った領域の左側の部分に、マイク位置表示21が設けられている。そして、裏面部44の下側の辺である辺46に沿った領域の右側の部分に再生ボタン位置表示23が設けられ、その隣接する左側に録音ボタン位置表示22が設けられている。
【0063】
なお、本実施形態において、辺45に沿った領域が実用新案登録請求の範囲における第一の領域と、辺46に沿った領域が実用新案登録請求の範囲における第二の領域とされている。また、辺45に沿った領域の左側の部分が実用新案登録請求の範囲における第一の端部領域と、辺46に沿った領域の右側の部分が実用新案登録請求の範囲における第三の端部領域とされている。
【0064】
次に図9を参照しながら録音・再生機能付クリスマスカード40の構成を説明する。なお、図9は説明のため、本体部42を分解した状態を模式的に表しており、図9(a)は、表面部43の表面を表している。そして図9(b)は、表面部43の配置空間17側の面を表しており、図9(c)は、裏面部44の配置空間17側の面を表している。
【0065】
表面部43の表側の面には、スピーカー16がその音声出力方向が裏面部44から表面部43に向かう方向となるように固定されている。なおスピーカー16は、表紙41を接着した際に、ちょうど貫通孔47の位置となるように配置されている。
【0066】
表面部43の配置空間17側の面の任意の位置に制御IC14及びバッテリー15が固定されており、裏面部44に設けられたマイク位置表示21と対応する部分に、マイク11が、その感度方向が表面部43から裏面部44に向かう方向となるように固定されている。
【0067】
裏面部44の録音ボタン位置表示22が設けられた部分の配置空間17側の面には、録音ボタン12が固定されており、再生ボタン位置表示23が設けられた部分の配置空間17側の面には、再生ボタン13が固定されている。
【0068】
使用者は、録音を行う際には、録音ボタン位置表示22を押してマイク位置表示21に向かって話し、メッセージ等を録音する。そして、再生を行う場合には、再生ボタン位置表示23を押すことで、制御IC14に記憶された音声を再生する。なお、本実施形態に係る録音・再生機能付クリスマスカード40では、スピーカー16の出力方向が、再生ボタン位置表示23が配置されている裏面43とは反対側の方向を向くように配置されている。このため、再生された音声は表紙41の表面と向かう人に向かって出力される。
【0069】
上記の構成からなる本実施形態に係る録音・再生機能付クリスマスカード40では、スピーカー16の出力方向が、再生ボタン位置表示23が配置されている裏面43とは反対側の方向を向くように配置されていることから、再生ボタン13を操作する使用者が、表紙41の図柄等を他の人に見せながら、記憶されたメッセージを聞かせることが可能となる。
【0070】
なお、本考案の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、第1の実施形態において、表示領域10を左側部5に設けた例に適用して説明したが、表示領域10を右側部3に設けたり、右側部3と左側部5の両方に設けたりしてもよい。また、スピーカー16の音声出力方向を表面2の方向に向けて配置する例に適用して説明したが、スピーカー16の音声出力方向を裏面部7の方向に向けて配置してもよい。また、録音ボタン12及び再生ボタン13の配置は、それぞれの実施形態に記載の配置に限定される訳ではなく、例えば、第1の実施形態において、第2の実施形態や第3の実施形態の様な録音ボタン12及び再生ボタン13の配置としてもよい。また、その他の実施形態においても同様である。
【0071】
また、本実施形態では、長方形や立方体の形状をした録音・再生機能付文具製品について説明したが、円形や多角形などの任意の形状であってもよい。
【0072】
1 録音・再生機能付色紙 2 表面 3 右側部 4 連結部
5 左側部 6 裏面部 7 裏面部 8 辺 9 辺
10 表示領域 11 マイク 12 録音ボタン 13 再生ボタン
14 制御IC 15 バッテリー 16 スピーカー 17 配置空間
21 マイク位置表示 22 録音ボタン位置表示 23 再生ボタン位置表示
24 記憶機能部 25 録音制御機能部 26 再生制御機能部
30 録音・再生機能付金封 31 表面部 32 スピーカー位置表示
33 貫通孔 34 貫通孔 35 封筒収納部 36 裏面部
37 側面部 38 辺 39 辺
40 録音・再生機能付クリスマスカード 41 表紙 42 本体部
43 表面部 44 裏面部 45 辺 46 辺 47 貫通孔
50 リボン 51 装飾

(57)【要約】

【課題】音声の録音がしやすく、使いやすい録音・再生機能付文具製品を提供する。【解決手段】録音・再生機能付文具製品1は、音声を検出するマイク11と、録音ボタン12と、再生ボタン13と、スピーカー16と、音声が記憶される記憶機能部24、音声の記憶を制御する録音制御機能部25、及び音声の再生を制御する再生制御機能部26を有する制御部14と、マイク11、録音ボタン12、再生ボタン13、スピーカー16、及び制御部14を内部に収納する本体を少なくとも備え、前記本体における所定面には、その中心から一方の方向に寄った第一の領域と、前記一方の方向とは反対の他方の方向に寄った第二の領域があり、前記マイク11は前記第一の領域に配置され、前記録音ボタン12及び再生ボタン13は前記第二の領域に配置されていることを特徴とする。


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