(54)【考案の名称】多目的耐震シェルター

(73)【実用新案権者】【実用新案権者】

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図3

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、地震等の災害から身の安全を確保するための耐震シェルターに関する。さらに言えば、地震対策以外にも、子供の遊び場、大人の隠れ家としても使用することができる多目的耐震シェルターに関する。

【従来の技術】

【0002】
今後30年以内に東南海地震が発生する確率が80%であると言われている昨今の現状を踏まえると、居住空間である住宅における耐震対策を急ぐことは極めて重要である。既存の住宅に、改めて耐震工事を施し、今後間もなく発生するであろう、大地震に対処することが最善策であると考えられるが、コスト面や耐震工事がなされている間の住居確保の問題等があるため、なかなか耐震工事に踏み切れないという現状がある。かかる現状を踏まえ、住宅内に耐震用の居住空間を設置することが実施されている(特許文献1)。
【0003】
特許文献1には、戸建住宅が倒壊するようなことがあっても、安全空間が確保され、戸建住宅が倒壊しない場合でも、人身事故が防止され、しかもこれらが、コスト面に優れると共に、居心地の良い快適な場として実現できる木質耐震シェルターを提案することを課題として、戸建住宅の一室内に設置され、剛構造の簡易木造軸組釘打ち工法よりなり、少なくとも土台、ペタコンクリート打ち上の床束、大引、柱、間柱、梁等の骨組と、骨組に取付けられた床板、壁板、天井板等の面板と、を備えており、全体形状が、正方形の立方体状、その他の直方体状の箱体構造の木質耐震シェルターが開示されている(特許文献1:要約:解決手段から抜粋)。
【0004】

【効果】

【0010】
本考案によれば、住宅内の一定の空間を確保することにより、地震等の災害から身の安全を確保するための耐震シェルター、そして、地震対策以外に、子供の遊び場、大人の隠れ家としても使用することができる多目的耐震シェルターを提供することができるようになった。しかも、半日の工期で完成させることができるので、耐震工事がなされている間の住居確保の問題も解決することができた。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本考案に係る多目的耐震シェルターの正面図、側面図、上面図(下面図も同じ)である。
【図2】多目的耐震シェルターの組み立て方法を説明するための図である。
【図3】多目的耐震シェルターを複数連結させた状態を示す全体図である。

【0012】
<多目的耐震シェルターの構造、及び組み立て方法>
以下、本考案に係る多目的シェルター10について、図1〜図3を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本考案に係る多目的シェルター10の正面図、側面図、上面図(下面図も同じ)である。
【0013】
本考案に係る多目的耐震シェルター10は、図1の上面図(下面図も同じ)に記載したように、複数の角材を組み合わせた矩形の土台部20、及び矩形の天井部30と、図1の正面図、側面図に記載したように、土台部20の角部40(図1上面図、下面図の四隅)に設置した、支柱50と構造用合板60からなる耐震壁仕様の耐力パネル70と、耐力パネル70と耐力パネル70の間に設置した非耐力パネル80を備えている。尚、本明細書において、構造用合板60とは、合板のうち、構造耐力上主要な部分に用いる目的で作られたものをいう。構造用合板60を使用して耐力壁を設置することにより耐震性を飛躍的に高めることができる。
【0014】
土台部20は、角材を矩形になるように組み合わせた(角材にほぞ穴、ほぞ、溝等の加工を行った後、接合する。さらに、接着剤や釘、木ネジ、金物なども使用しながら接合することもできる)土台枠に、梁(角材にほぞ穴、ほぞ、溝等の加工を行った後、接合する)、及び桁(角材にほぞ穴、ほぞ、溝等の加工を行った後、接合する)を接合したものである。天井部30も土台部20と同様に、角材を矩形になるように組み合わせた天井枠に、梁、及び桁を接合したものである。
【0015】
耐力パネル70は、耐震性を考慮して、即ち、面材耐力壁として作用するように、2本の支柱50の間に板材(構造用合板60:厚さ7mm以上)を土台部20、及び天井部30の角部40(土台部20、及び天井部30の四隅)に設置したものである。非耐力パネル80は、耐力パネル70とは異なり、耐震性よりもデザイン性を考慮して、例えば、図1の正面図、及び側面図に記載したように複数の円形の穴(サイズは種々ある)が空いていても良いし、格子状になっていても良い。
【0016】
図2は、本考案に係る多目的耐震シェルター10の組み立て方法を説明するための図である。まず、角材を矩形になるように組み合わせた土台枠(図2(a)参照)に、梁、及び桁を接合して、土台部20を作製する。(この時、土台部20と同様にして、角材を矩形になるように組み合わせた天井枠に、梁、及び桁を接合して、天井部30を作製しておく。)
【0017】
次に、図2(b)に記載したように、床板を設置した(床板は後で設置しても良い)土台部20の角部40(土台部20の四隅)に、支柱50と構造用合板60からなる耐震壁仕様の耐力パネル70を設置する(4か所)。続いて、図2(c)に記載したように、耐力パネル70と耐力パネル70の間に非耐力パネル80を設置する(4か所)。その後、土台部20に床板を設置し、さらに、予め作成しておいた天井部30を耐力パネル70と非耐力パネル80の上に設置し、さらに、天井部30に天井板を設置して、本考案に係る多目的耐震シェルター10を完成させる。
【0018】
図3は、本考案に係る多目的耐震シェルター10を複数連結させた状態を示す全体図である。図3(a)は、矩形の土台部20、及び矩形の天井部30を有する多目的耐震シェルター10であり、図3(b)は、多角形(8角形)の土台部20、及び多角形(8角形)の天井部30を有する多目的耐震シェルター10である。オフィスビルのエントランス等のように、十分なスペースを確保できるような場所であれば、本考案に係る多目的耐震シェルター10を複数連結させた状態で設置することができる。
【0019】
<多目的耐震シェルターの効果>
本考案によれば、住宅内の一定の空間を確保することにより、地震等の災害から身の安全を確保するための耐震シェルター、そして、地震対策以外に、子供の遊び場、大人の隠れ家としても使用することができる多目的耐震シェルター10を提供することができるようになった。しかも、本考案に係る多目的耐震シェルター10は、半日の工期で完成させることができるので、耐震工事がなされている間の住居確保の問題も無くなった。
【0020】
<多目的耐震シェルターの変更例>
本考案に係る多目的耐震シェルターは、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、土台部、天井部、角部、支柱、構造用合板、耐力パネル、非耐力パネル等の構成を、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
【産業上の利用可能性】
【0021】
本考案に係る多目的耐震シェルターは、上記の如く優れた効果を奏するものであるので、地震等の防災に関する分野、及び建築の分野等で好適に用いることができる。
【0022】
10・・多目的耐震シェルター
20・・土台部
30・・天井部
40・・角部
50・・支柱
60・・構造用合板
70・・耐力パネル
80・・非耐力パネル

(57)【要約】

【課題】地震等の災害から身の安全を確保するための耐震シェルター、そして、地震対策以外に、子供の遊び場、大人の隠れ家としても使用することができる多目的耐震シェルターを提供する。【解決手段】多目的耐震シェルター10は、複数の角材を組み合わせた矩形の土台部20、及び矩形の天井部と、土台部20、及び天井部の角部に設置した、支柱と構造用合板からなる耐力パネルと、耐力パネルと耐力パネルの間に設置した非耐力パネルを備える。


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