(54)【考案の名称】空間マイクロロケーションモバイルデバイス管理装置

(73)【実用新案権者】數位資安系統有限公司

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案はモバイルデバイスを管理する技術に関し、特に、空間マイクロロケーションモバイルデバイス管理装置に関する。

【従来の技術】

【0002】
モバイルデバイスの機能が次第に向上するにつれて、カメラの画質もより鮮明になり、マイクの収音効果もさらに高まり、音質も向上しており、またアプリケーションプログラムの性能もさらに強化されている。
たとえばインスタントメッセージ用ソフトウェアは、文字だけでなく、さまざまな形式のファイルも伝送でき、データを即時にクラウドデータベースに伝送することもでき、受信側はいつでもホストデバイスでインスタントメッセージ用ソフトウェアにログインしてファイルをダウンロードでき、送信側は受信側が受信確認のクリックをするのを待たずにデータファイルを伝送できるので、非常に便利である。
【0003】
しかし、モバイルデバイスの機能が強化されることにより、問題も発生する。たとえば多くの工場や会社では、製品が市場に公開される前に撮影されたり、会社内部の機密事項が漏洩するのを恐れ、従業員や来客にモバイルデバイスを預けるよう求め、そのために緊急時に連絡を取り難くなり、不便なことがある。また、会議中は撮影される心配はないが、密かにモバイルデバイスの録音機能を用いて録音されたり、会議中に突然携帯電話が鳴って会議が中断される等の問題も起こり得る。したがって、モバイルデバイスを一時的に預かることをしないという前提で、異なる場面でその場にいる人々のモバイルデバイスをいかに管理するかが課題となる。
【0004】
したがって、本願では上述の問題を解決するのに有効な空間マイクロロケーションモバイルデバイス管理装置を提案する。具体的な構造およびその実施方法の詳細は後述する。
【考案が解決しようとする課題】
【0005】
本考案の主な目的は、環境中に少なくとも1つの低電力Bluetooth(商標登録)デバイスを設置し、その信号の範囲内にあるモバイルデバイスを管理し、低電力Bluetoothデバイスの信号範囲内のモバイルデバイスのあらかじめ設定された一部の機能素子をロック状態またはオフ状態にして空間内部の機密性を保持する、空間マイクロロケーションモバイルデバイス管理装置を提供することである。
【0006】
本考案のもう1つの目的は、装置中に低電力Bluetoothデバイスが1つのみ含まれる場合、それを空間の入り口部分に設置して、その空間に入って来るモバイルデバイスを1つずつ管理できる、空間マイクロロケーションモバイルデバイス管理装置を提供することである。
【0007】
本考案のさらなる目的は、装置中に少なくとも3つの低電力Bluetoothデバイスが含まれる場合、その環境を取り巻くようにそれらを分散して設置し、その環境中の低電力Bluetoothデバイスの信号範囲が制御空間を形成し、この制御空間に入ったモバイルデバイスの機能はロックされる、空間マイクロロケーションモバイルデバイス管理装置を提供することである。
【0008】
本考案のさらなる目的は、遠端の管理ホストとモバイルデバイス中の管理制御モジュールを同期させることにより、モバイルデバイスの制限条件を随時調整できる、空間マイクロロケーションモバイルデバイス管理装置を提供することである。

【効果】

【0010】
本考案が提供する空間マイクロロケーションモバイルデバイス管理装置は、低電力Bluetoothデバイスとモバイルデバイス中の管理制御モジュールを組み合わせて利用するものであり、低電力Bluetoothデバイスを用いてモバイルデバイスに対しマイクロロケーションを実行するとともに、低電力Bluetoothデバイスが発信した制御信号によりモバイルデバイス中の管理制御モジュールを起動し、モバイルデバイスの一部の機能素子をロック状態またはオフ状態にすることで、制御空間範囲内におけるデータの外部流出や機密漏洩を防止する。
そして、制限条件を遠端の管理ホストにより制御することで、制限条件の内容は随時調整でき、もしくはロック状態をロック解除状態に変更することもできるので、会社内部の管理に適しており、従業員は会社の建物に入る時モバイルデバイスを預ける必要がなく、異なる機密レベルのエリアに応じてモバイルデバイスの機能の制限管理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本考案の空間マイクロロケーションモバイルデバイス管理装置のブロック図。
【図2A】本考案の空間マイクロロケーションモバイルデバイス管理装置の具体実施例を示す図。
【図2B】図2Aの本考案の空間マイクロロケーションモバイルデバイス管理装置の具体実施例における管理方法のフローチャート。
【図3A】本考案の空間マイクロロケーションモバイルデバイス管理装置のもう1つの具体実施例を示す図。
【図3B】図3Aの本考案の空間マイクロロケーションモバイルデバイス管理装置のもう1つの具体実施例における管理方法のフローチャート。

【0012】
本考案の目的、技術内容、特徴および達成される効果をより容易に理解するため、以下に具体実施例を挙げて詳細に説明する。
【0013】
本考案が提供する空間マイクロロケーションモバイルデバイス管理装置については、まずその装置のブロック図である図1を参照されたい。
この管理装置は、少なくとも1つの低電力Bluetoothデバイス20および少なくとも1つのモバイルデバイス30を含む。低電力Bluetoothデバイス20にはたとえばiBeacon(登録商標)を用いることができ、環境10に分散して設置する。各低電力Bluetoothデバイス20内には屋内位置測位のソフトウェアである低電力Bluetooth通信ソフトウェアを内蔵し、低電力Bluetooth通信の信号を通じて位置測位を行い、連続的に制御信号を発信する。この低電力Bluetoothデバイス20はマイクロロケーションに使用でき、発射する信号の強度によって信号の感知範囲が異なる。低電力Bluetoothの技術は近距離測位であるため、その信号範囲は約3〜5m以内である。
モバイルデバイス30はBluetooth伝送モジュール302、管理制御モジュール304および複数の機能素子306を備える。管理制御モジュール304はBluetooth伝送モジュール302および機能素子306に電気的接続し、またBluetooth伝送モジュール302は無線信号により低電力Bluetoothデバイス20に電気的接続し、低電力Bluetoothデバイス20の制御信号に基づき自動的に管理制御モジュール304を起動し、管理制御モジュール304はあらかじめ設定された少なくとも1つの制限条件に基づきモバイルデバイス30中の対応する機能素子306をオフ状態またはロック状態にする。
【0014】
上述の制限条件機能はカメラ、マイク、ネットワーク接続、通話等の機能素子306をロック状態またはオフ状態にすることを含む。
【0015】
本考案の空間マイクロロケーションモバイルデバイス管理装置の具体実施例を示す図である図2Aと、その実施例のフローチャートである図2Bを同時に参照されたい。
まずステップS10では、モバイルデバイス30に管理制御モジュールをインストールする。この管理制御モジュールはモバイルデバイス30にインストールされるアプリケーションプログラムであり、モバイルデバイス中の機能素子を制御できる。続いてステップS12では、低電力Bluetoothデバイス20を環境10内に設置する。図2Aの実施例では会議室のような閉鎖的空間を例に挙げ、低電力Bluetoothデバイス20は入口102部分に設置される。低電力Bluetoothデバイス20は制御信号を連続的に発信する。ステップS14では、モバイルデバイス30中のBluetooth伝送モジュールが周囲環境内における低電力Bluetoothデバイス20の制御信号の有無を継続的に検出する。制御信号が検出された場合、ステップS16に示すように管理制御モジュールを起動する。管理制御モジュールはあらかじめ設定された少なくとも1つの制限条件に基づきモバイルデバイス30中の少なくとも1つの機能素子をオフ状態またはロック状態にする。ステップS18では、制御信号が検出されなかった場合、モバイルデバイス30は通常のモードを維持する。たとえば、ユーザが会議室に入ると、ユーザのモバイルデバイス30は会議室入口の低電力Bluetoothデバイス20の制御信号を検出して受信し、モバイルデバイス30が管理制御モジュールを起動すると、モバイルデバイス30のカメラ機能素子および録音機能素子がロック状態またはオフ状態になり、モバイルデバイス30で撮影および録音できないようになり、会議内容の外部流出が防止される。
【0016】
モバイルデバイス30の機能がロック状態またはオフ状態になる制限条件は遠端の管理ホスト(図中未表示)により設定される。各モバイルデバイス30中の管理制御モジュールは管理ホストと同期するため、管理ホストが制限条件の項目を変更すると、モバイルデバイス30も同期して制限状態を更新する。
たとえば、始めは会議室内でモバイルデバイス30のカメラと録音の機能素子がロックされるだけだが、管理ホストがネットワーク伝送機能の制限を追加すると、モバイルデバイス30中の管理制御モジュールは同期して、会議室内でインターネットにアクセスしていたモバイルデバイス30のネットワーク接続をオフにして、ネットワーク伝送を行えないようにする。
【0017】
低電力Bluetoothデバイスは同様に遠端の管理ホストと同期し、低電力Bluetoothデバイス制御信号は、管理制御モジュールに機能素子のロックまたはオフを指示する以外に、ロック解除の制御信号を送信することもでき、「ロック」の制御信号を送信するか「ロック解除」の制御信号を送信するかは管理ホストにより決定できる。
上述の実施例を用いると、会議が終了すると、管理ホストは低電力Bluetoothデバイスの操作モードを変更し、低電力Bluetoothデバイスが元はロックモードの制御信号を送信していたのを、ロック解除の制御信号を送信するように変更し、ユーザが入口から会議室を出た時、モバイルデバイスは低電力Bluetoothデバイスが発信した制御信号を検出し、管理制御モジュールはこの「ロック解除」の制御信号に基づき、それまでロックまたはオフ状態にあった機能素子を回復する。
【0018】
管理ホストは各低電力BluetoothデバイスのMAC(Media Access Control)番号、UUID(Universally Unique Identifier)、メジャーデバイス番号およびマイナーデバイス番号を記憶する。また管理ホストは、IMEI(International Mobile Equipment Identity)番号または機器シリアルナンバーのような、各モバイルデバイスが提供するデバイス識別データを記憶する。
【0019】
本考案の空間マイクロロケーションモバイルデバイス管理装置のもう1つの具体実施例を示す図である図3Aと、その実施例のフローチャートである図3Bを同時に参照されたい。
ステップS30は前述した実施例のステップS10と同じであり、モバイルデバイス30中に管理制御モジュールをインストールしてモバイルデバイス30中の機能素子を制御する。続いてステップS32では、少なくとも3つの低電力Bluetoothデバイス20を環境10内に設置する。図3Aの実施例では、展示場のようなオープンスペースまたは直径が約5mを超えるスペースを例に挙げ、低電力Bluetoothデバイス20は環境10の各所に分散設置され、低電力Bluetoothデバイス20は制御信号を連続的に発信する。ステップS34では、モバイルデバイス30中のBluetooth伝送モジュールは、周囲環境内における低電力Bluetoothデバイス20の制御信号の有無を継続的に検出し、制御信号が検出された場合は、ステップS36に示されるように、管理制御モジュールを起動する。管理制御モジュールはあらかじめ設定された少なくとも1つの制限条件に基づきモバイルデバイス30中の少なくとも1つの機能素子をオフ状態またはロック状態にする。ステップS38では、制御信号が検出されなかった場合、モバイルデバイス30は通常のモードを維持する。
ただし、図2Aおよび図2Bの実施例と異なり、3つの低電力Bluetoothデバイス20は環境10内で制御空間104を構成し、この制御空間104に入ったモバイルデバイス30の機能を制限するだけでなく、モバイルデバイス30に対して三角測量を行うこともできるので、モバイルデバイス30の位置を正確に測定でき、制御空間104の外のモバイルデバイスが誤って認識されることはない。
【0020】
たとえば環境が工場である場合、工場内は複数の実験室に区切られ、各実験室には図3Aのような少なくとも3つの低電力Bluetoothデバイスを設置する。各実験室によってそれぞれ異なる制御空間が形成され、制限条件も制御空間によって異なる。たとえばA実験室では撮影録画が禁止され、B実験室では撮影録画も通話も禁止されているとする。これらの制限条件は、異なる実験室に入るモバイルデバイスに応じて、遠端の管理ホストによりそれぞれ管理される。
たとえばモバイルデバイスは、No.001〜003の低電力Bluetoothデバイスが構成する制御空間に入ると、前記低電力Bluetoothデバイスが発信した制御信号を受信し、管理制御モジュールを起動させた後、No.001〜003の低電力Bluetoothデバイスが構成する制御空間で制限およびロックされるべき機能素子が何であるかを管理ホストにより把握し、当該機能素子をオフ状態またはロック状態にする。
【0021】
ユーザのモバイルデバイス中のネットワーク接続がオフになっても(たとえばBluetooth伝送モジュールがオフになる)、管理制御モジュールは、自らモバイルデバイス上のBluetooth伝送モジュールをオンにして低電力Bluetoothデバイスが送信する制御信号をモバイルデバイスに感知させるとともに、モバイルデバイスのネットワーク接続をオンにし、かつモバイルデバイスのあらかじめ設定された機能素子をオフ状態またはロック状態にすることができる。
【0022】
上述の記載は本考案の好ましい実施例に過ぎず、本考案の実施範囲を限定するものではない。したがって、本考案の実用新案登録請求の範囲で述べられた特徴および精神に基づき加えられた各種の変更や潤色は全て、本考案の実用新案登録請求の範囲内に含まれる。
【0023】
10 環境
102 入口
104 制御空間
20 低電力Bluetoothデバイス
30 モバイルデバイス
302 Bluetooth伝送モジュール
304 管理制御モジュール
306 機能素子

(57)【要約】

【課題】低電力Bluetooth(登録商標)デバイスがマイクロロケーションを実行してモバイルデバイスを管理し、モバイルデバイスの一部の機能素子をロックしたりオフにしたりすることにより一空間内の機密性を保持できる空間マイクロロケーションモバイルデバイス管理装置を提供する。【解決手段】1つの環境10内に分散して設置され、連続的に制御信号を生成する低電力Bluetoothデバイス20と、Bluetooth伝送モジュール302および機能素子306に電気的接続する管理制御モジュール304を備え、Bluetooth伝送モジュールは無線信号により低電力Bluetoothデバイスに電気的接続し、低電力Bluetoothデバイスの制御信号に基づき管理制御モジュールを起動し、管理制御モジュールはあらかじめ設定された制限条件に基づきモバイルデバイス中の一部の機能素子をオフ状態またはロック状態にするモバイルデバイス30と、を含む。


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