(54)【考案の名称】キーボード用のカバーボード

(73)【実用新案権者】株式会社日本ケミカル

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】 図3

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、ノートパソコンに適したキーボード用のカバーボードに関するものである。

【従来の技術】

【0002】
パソコンのキーボードを保護するため、あるいはキー周囲の隙間への塵埃入り込みを防止するため、キーボード用のカバーが知られている。このカバーは比較的柔らかい材質で形成され、各キーの配列に適合するような凹凸形状を有し、各キーにその凹凸形状を合わせることでキーボード全体を覆うものである。
【0003】
一方で、ノートパソコンを机上で使用していると、画面を見ながら紙とペンによるメモ書きを行いたいときがある。デスクトップパソコンではキーボードと画面が分離して配されているので、メモ書きの際はキーボードのみを横にずらす等してメモ書きのためのスペースを机上に確保することができる。
【0004】
しかしノートパソコンの場合は画面とキーボードとが一体であるため、メモ書きのためのスペースを確保するためにはノートパソコン自体を移動させなければならず、手間がかかり面倒である。また、ノートパソコンを移動してしまうと画面が見にくくなり、画面を見ながらのメモ書きがやりにくくなり、不便である。
【0005】
すなわち、画面を見ながらのメモ書きは紙を画面の正面に配して行うことが最もやりやすいが、ノートパソコンの場合は画面の正面には必ずキーボードがあるため、このキーボードを避けながらメモ書きを行う場合は紙をキーボードの横に置くか、あるいはキーボードの手前側に紙を置くしかない。紙をキーボードの横に置いた場合は前述したように画面が見にくく、またキーボードも邪魔になって書きにくい。紙をキーボードの手前側に置いた場合は画面が遠くなってやはり書きにくく、またかなり広いスペースを有する机でしか実現できないので一般的には現実的ではない。
【0006】
特許文献1にはメモ具が開示されている。このメモ具は、透明部材からなり、パーソナルコンピュータのモニタ画面上に配設されて筆記具によって書き込み可能な平面を有するメモシートと、メモシートをモニタ画面の一辺に装着する装着部とを備えている。しかしながら、通常メモ書きは紙を机の面に対して平行に載置して行った方がやりやすく、特許文献1のように紙が縦方向に配された状態で何かを書くということはやりにくいものである。
【0007】
上述したようなキーボードカバーをキーボードに被せたとしても、キーボードカバーはその表面に凹凸形状を有しているため、やはりその上でメモ書きをすることは現実的ではない。またキーボードカバーは上述したように比較的柔らかい材質で形成されているので、その上でメモ書きをするとキーを押し下げてしまい、誤操作につながりやすくなってしまう。
【0008】

【効果】

【0015】
本考案によれば、支持体をキーボード上に形成された領域としての載置領域に載置することで、ボード本体をメモ書き用の台としてキーボード上に配することができる。したがって、机上でノートパソコンを利用している最中でも、画面の正面にて且つ画面に近い位置でメモ書きを行うことができる。このとき、支持体の突出長さがキーの突出長さよりも長いのでボード本体がキーに干渉することはない。すなわちボード本体上でメモ書きを行ってもキーがその行為により影響を受けることはないのでキーを誤って押し下げてしまうような誤操作を防止できる。またボード本体は平板形状なので、表面は平らであり、その上に紙を置いてメモ書きをしても書きやすい。
【0016】
また、支持体がキーボード上に配されたポインティングデバイスを避けるように設計されることで、支持体がポインティングデバイス上に直接接触することを防止できる。したがって、誤って支持体によってポインティングデバイスを操作してしまうという誤操作を防止できる。
【0017】
また、ボード本体を透明とすることで、ボード本体をノートパソコンの画面ボードに立てかけた際に、ボード本体を通して画面を見ることができるとともに、キーボード操作もすることができる。すなわち、本考案のキーボード用のカバーボードをメモ書きのために使用していないときであっても、ボード本体を画面ボードに立てかけることにより通常のノートパソコンとしての操作をすることができ、ボード本体を机上の他の場所に移動させる必要がなくなる。このため、限られた机上のスペースを有効に利用することができる。
【0018】
また、支持体の端部の横断面が湾曲するように形成することで、ボード本体を画面ボードに立てかける際にこの支持体が回動支点となるので、湾曲面に沿って回動することになり、回動させやすくなる。
【0019】
また、ボード本体に挿入片を設けることで、ノートパソコンに対して一体性を高めることができ、メモ書き時や画面ボードへの立てかけ時に本考案のカバーボードがずれたりすることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本考案に係るキーボード用のカバーボードを示す概略斜視図である。
【図2】図1のボード本体を裏面側から視たときの概略図である。
【図3】本考案に係るキーボード用のカバーボードをノートパソコンに適用した状態を示す概略図である。
【図4】キーボードの概略平面図である。
【図5】本考案に係る別のキーボード用のカバーボードを示す概略斜視図である。
【図6】図5のボード本体を裏面側から視たときの概略図である。
【図7】本考案に係る別のキーボード用のカバーボードを裏面側から視たときの概略図である。
【図8】本考案に係るキーボード用のカバーボードを画面ボードに立てかけたときの概略図である。
【図9】キーボードと画面ボードとの接続部近傍を示す概略図である。

【0021】
図1に示すように、本考案に係るキーボード用のカバーボード1は、平面視にて略矩形形状を有する平板からなるボード本体2を備えている。なお平面視とは、ボード本体2の面積の広い面である表裏面(2a、2b)に対して垂直方向から視ることである。ボード本体2の一方の面である裏面2bには、支持体3が突出して取り付けられている。この支持体3はボード本体2の少なくとも対向する両辺に沿って形成されている(図1の例ではボード本体2の対向する短辺のそれぞれに設けられている)。なお、図2に示すように、支持体3はボード本体2に対して設けられるべき辺の全長に亘って連続して設けられていてもよいし、断続的に設けられていてもよい。
【0022】
このような構造を有するキーボード用のカバーボード1は、図3に示すように、ノートパソコン(ラップトップ)4に対して使用される。ノートパソコン4は複数のキー5(図4参照)が配列されたキーボード6と画面7が配されている画面ボード8とから形成されている。カバーボード1はキーボード6に載置して使用される。具体的には、キー5の外周に形成され且つキーボード6の表面に形成された載置領域9に支持体3の端部(下端)が接触することで載置される。したがってカバーボード1がキーボード6上に載置されると、ボード本体2にてキーボード6の表面は覆われる。
【0023】
このようにしてカバーボード1をキーボード6上に載置すれば、キーボード6の上方にメモ書き用のスペースを設けることができる。すなわちボード本体2をメモ書き用の台としてキーボード6上に配することができる。したがって、机上でノートパソコン4を利用している最中でも、画面7の正面にて且つ画面7に近い位置でメモ書きを行うことができる。またボード本体2は平板形状なので、表面は平らであり、その上に紙を置いてメモ書きをしても書きやすい。このように、机上に十分なスペースがない場合であっても、キーボード6上の空間を利用してメモ書きスペースを確保することができる。特にキーボード6上の空間は、画面7に近いので画面7を見ながらメモ書きする際に最適な位置である。
【0024】
このとき、支持体3の突出長さは、キー5がキーボード6から突出している突出長さよりも長いので、カバーボード1をキーボード6上に載置してもボード本体2がキー5に干渉することはない。すなわちボード本体2上でメモ書きを行ってもキー5がその行為により影響を受けることはないので、カバーボード1を利用してのメモ書き時にキー5を誤って押し下げてしまうような誤操作を防止できる。
【0025】
ノートパソコン4のキーボード6には、タッチパッド等のポインティングデバイス10が設けられている。このポインティングデバイス10は、いわゆるマウスの代わりに用いられるものであり、キーボード6上に配されて複数のキー5に隣接した位置(キー5よりも使用者にとって手前側の位置)に配されている。載置領域9は、このポインティングデバイス10を避けて形成されている。すなわち、ポインティングデバイス10も載置領域9と同様、複数のキー5の外周に形成されているが、ポインティングデバイス10がある位置は載置領域9とはならない。上述した支持体3は載置領域9に接触して載置されるため、結果として支持体3が載置領域9上に載置された際、ポインティングデバイス10に対応する位置を避けるように設計されることになる。したがって支持体3はポインティングデバイス10を避けるように設計されてボード本体2に取り付けられる。これにより、支持体3がポインティングデバイス10上に直接接触することを防止できる。したがって、誤って支持体3によってポインティングデバイス10を操作してしまうという誤操作を防止できる。
【0026】
ポインティングデバイス10は通常キーボード6の長手方向の辺近傍に配されているので、ポインティングデバイス10を避けるように支持体3を設計した場合、図1及び図2で示すようなボード本体2の短辺に沿って支持体3を配設してもよい。あるいは図5及び図6に示すように、ボード本体2の長手方向の辺に沿って支持体3を配する場合は、ポインティングデバイス10が配されている位置に対応した部分を避けて支持体3を取り付ければよい。あるいは図5及び図6の例に加えて、さらにボード本体2の短辺にも支持体3を配してもよい(図7参照)。この場合は、ポインティングデバイス10が配される位置のみを避けてその他のボード本体2の周辺には全てに沿って支持体3が配されていることになる。ただし、キーボード6から発生する熱を効率よく逃がすという観点からいえば、支持体3にてキーボード6の周囲を全て囲んでしまうよりも所定間隔を設けて排熱のための流路を確保した方が好ましい。そのような観点からは支持体3をボード本体2の対向する長辺のみ、あるいは短辺のみ、あるいは全ての辺に設けたとしても断続的に設けることが好ましい。
【0027】
カバーボード1は、ノートパソコン4の利用者にとって奥側の辺を回動支点として回動させ(図8の矢印方向)、画面ボード8に立てかけることができる(図8参照)。このとき、画面を視認することができるようにボード本体2は透明であることが好ましい。したがってボード本体2は透明なアクリル樹脂やガラス等を用いてもよい。このようにボード本体2を透明とすることで、ボード本体2をノートパソコン4の画面ボード8に立てかけた際に、ボード本体2を通して画面7を見ることができるとともに、キーボード6の操作もすることができる。すなわち、本考案のキーボード用のカバーボード1をメモ書きのために使用していないときであっても、ボード本体2を画面ボード8に立てかけることにより、通常のノートパソコン4としての操作をすることができる(必要に応じてメモ書きとキーボード操作を迅速に切り替えて利用できる)。また、ボード本体2を机上の他の場所に移動させる必要がなくなる。このため、限られた机上のスペースを有効に利用することができる。
【0028】
このカバーボード1の回動操作の操作性を向上させるため、支持体3をボード本体2の長手方向に沿って対向する両辺に沿って形成し、支持体3の端部(下端)の横断面を湾曲して形成することが好ましい。すなわち、図9に示すように、利用者にとってボード本体2の奥側の辺に支持体3を設け、この支持体3の下端が丸みをおびるように形成する。これにより、ボード本体2を画面ボード8に立てかける際に、湾曲面に沿って回動することになり、回動させやすくなる。
【0029】
ノートパソコン4はキーボード6と画面7が配された画面ボード8とを折り畳み可能に形成されている。これらキーボード6及び画面ボード8とは図示しないヒンジ等により互いに回動可能に連結されている。このヒンジ等が配されている部分以外は互いに連結はされていない。したがって、ノートパソコン4を開いたときにキーボード6と画面ボード8とは互いに離間した部分を有し、隙間が形成されている。一方でボード本体2の利用者にとって奥側の辺からは、挿入片11が突出して設けられている。この挿入片11は上述したキーボード6と画面ボード8との間の隙間に挿入されるべきものである。挿入片11を隙間に挿入することで、カバーボード1とノートパソコン4との一体性を高めることができ、メモ書き時や画面ボード8への立てかけ時に本考案のカバーボード1がずれたりすることを防止できる。
【0030】
1:キーボード用のカバーボード、2:ボード本体、2a:ボード本体の表面、2b:ボード本体の裏面、3:支持体、4:ノートパソコン、5:キー、6:キーボード、7:画面、8:画面ボード、9:載置領域、10:ポインティングデバイス、11:挿入片

(57)【要約】

【課題】机上でノートパソコンを利用している最中でも、画面の正面にてメモ書きを行うことができるキーボード用のカバーボードを提供する。【解決手段】カバーボード1は、平面視にて略矩形形状の平板からなるボード本体2と、該ボード本体2の少なくとも対向する両辺に沿って前記ボード本体2の一方の面に突出して取り付けられ、ノートパソコン4のキーボード6に複数配列されたキーの外周であって且つ前記キーボード6の表面に形成された載置領域に載置されるべき支持体3とを備えていて、前記支持体3の突出長さは、前記キーが前記キーボード6から突出している突出長さよりも長い。


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