(54)【考案の名称】ペーパークラフト自動販売機

(73)【実用新案権者】株式会社いづみ企画

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図20

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、缶コーヒー等を模した略円柱状の販売物模型を模擬販売する玩具である、厚紙を用いて製作されるペーパークラフト自動販売機に関するものである。

【従来の技術】

【0002】
ペーパークラフトは、紙を用いて製作する模型であり、近年においては、様々な3次元構造体が製作されている。例えば、城や自動車といった複雑な形状の3次元構造体も製作されている。
【0003】
しかし、紙を用いるため十分な強度を得ることが難しく、一般には観賞用がほとんどであり、可動部分を持つ構造体を得ることは難しかった。このような問題を解決するため、素材を厚手の補強材を有する構造とすることが提案されている(例えば、特許文献1)。
【0004】

【効果】

【0013】
本考案に係るペーパークラフト自動販売機は、上記のように構成されるため、可動部を持つ3次元構造体を、1mm程度の厚紙を用いて作製し、十分な強度を得ることができる。一般に、ペーパークラフトは鑑賞用として製作されるが、可動部を持つ玩具としても十分なポテンシャルを有することを確認できた。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本考案に係るペーパークラフト自動販売機の筐体の展開図である。
【図2】本考案に係るペーパークラフト自動販売機の筐体の組立後の斜視図である。
【図3】本考案に係るペーパークラフト自動販売機のコンテナの展開図である。
【図4】本考案に係るペーパークラフト自動販売機のコンテナの組立後の斜視図である。
【図5】本考案に係るペーパークラフト自動販売機のコンテナ底面ガイドの展開図である。
【図6】本考案に係るペーパークラフト自動販売機のコンテナ上面ガイドの展開図である。
【図7】本考案に係るペーパークラフト自動販売機のコンテナ底面ガイドおよび上面ガイドの組立後の斜視図である。
【図8】本考案に係るペーパークラフト自動販売機の支柱の展開図である。
【図9】本考案に係るペーパークラフト自動販売機の支柱支持体の展開図である。
【図10】本考案に係るペーパークラフト自動販売機の支柱と支柱支持体の組立後の斜視図である。
【図11】本考案に係るペーパークラフト自動販売機の支柱、支柱支持体およびコンテナ底面ガイド、上面ガイドの組立後の斜視図である。
【図12】本考案に係るペーパークラフト自動販売機の支柱、支柱支持体およびコンテナ底面ガイド、上面ガイドの組立後の斜視図である。
【図13】本考案に係るペーパークラフト自動販売機の支柱、支柱支持体およびコンテナ底面ガイド、上面ガイドを筐体に設置した図である。
【図14】本考案に係るペーパークラフト自動販売機の内部カバーの展開図である。
【図15】本考案に係るペーパークラフト自動販売機の内部カバーを筐体に設置した図である。
【図16】本考案に係るアクセサリーを構成する部品図である。
【図17】本考案に係るペーパークラフト自動販売機の内部カバーを筐体に設置した図である。
【図18】本考案に係るペーパークラフト自動販売機の内部カバーを筐体に設置した図である。
【図19】本考案に係るペーパークラフト自動販売機の内部カバーを筐体に設置した図である。
【図20】本考案に係るペーパークラフト自動販売機の動作を説明するための図である。
【図21】本考案に係るペーパークラフト自動販売機の動作を説明するための図である。
【図22】本考案に係るペーパークラフト自動販売機の動作を説明するための図である。

【0015】
実施の形態.
本考案に係るペーパークラフト自動販売機の構成や動作等に関して、以下において、図面を用いて説明する。なお、以下の説明は本考案に関する良好な一例を開示するものであり、本考案が当該実施の形態に限定されるものではない。例えば、本実施の形態において開示する考案品の構造や材料、寸法等は、良好な一例を示すに過ぎず、その他の可能性を否定するものでは無い。
【0016】
本考案のペーパークラフト自動販売機は、缶コーヒー等を模した略円柱状の販売物模型を販売する模型であり、厚さ1mm程度の厚紙を用いて製作される。製作にあたっては、複数の構成部品を組立て、その後に、構成部品を組み合わせることでペーパークラフト自動販売機が完成する。
【0017】
構成部品を以下に記す。
1.筐体(1個)
2.コンテナ(3個)
3.コンテナ底面ガイド(1個)
4.コンテナ上面ガイド(1個)
5.支柱(2個)
6.支柱支持体(1個)
7.内部カバー(1個)
8.前面カバー(1個)
その他に、輪ゴム3個と、缶コーヒー等を模した略円柱状の販売物模型9個を使用する。
以下において、各構成部品の詳細を説明する。
【0018】
<筐体>
筐体1は、ペーパークラフト自動販売機の外形をなし、その内部に各構成部品を配置する外箱である。その展開図を図1に、展開図から組み上げた立体形状を図2に示す。筐体1の高さは、本実施の形態においては、約35cmである。
図1に示した展開図から組み上げる際には、まず、点線部で厚紙を折り曲げる。そして、アルファベットの大文字で示したタブを、対応するアルファベットの小文字で示したタブ挿入部に差し込むことで立体形状が得られる。例えば、Aで示したタブをaで示したタブ挿入部に差し込む。
【0019】
このようにして、図2に示す立体形状の筐体1が得られる。筐体1の背面部には、コンテナ用背面開口11が設けられている。
筐体1の側面部や上面部は、いずれも厚紙を2重にした構造になっており、ペーパークラフト自動販売機として十分な強度を有している。
【0020】
<コンテナ>
コンテナ2は、缶コーヒー等を模した略円柱状の販売物模型を入れる箱であり、本実施の形態においては、3個のコンテナを用いる。すなわち、3種類の販売物模型を販売できる。
その展開図を図3に、展開図から組み上げた立体形状を図4に示す。図3に示した展開図から組み上げる際には、まず、点線部で厚紙を折り曲げる。その後、「あ」面の表面と「い」面の裏面を糊等を用いて接着する。そして、アルファベットの大文字で示したタブを、対応するアルファベットの小文字で示したタブ挿入部に差し込むことで、図4に示す立体形状が得られる。
【0021】
コンテナ2は、前面部25、背面部26、その間に設けられた鉛直方向に貫通する略直方体状の空隙27で構成され、空隙27は、略円柱状の販売物模型がすっぽりと入る大きさを有している。すなわち、空隙27の幅は、略円柱状の販売物模型の直径よりも大きくなっている。
また、前面部25には、前面側爪21および22が、背面部26には、背面側爪23とゴム留め24が設けられている。
【0022】
<コンテナガイド>
コンテナの底面側に位置することになるコンテナ底面ガイド3と、コンテナの上面側に位置することになるコンテナ上面ガイド4とがあり、それぞれの展開図を図5と図6に、組み上げた立体図を図7に示す。
いずれも、組み上げる際には、まず、点線部で厚紙を折り曲げる。そして、アルファベットの大文字で示したタブを、対応するアルファベットの小文字で示したタブ挿入部に差し込むことで、三角柱状の立体形状が得られる。
【0023】
コンテナ底面ガイド3には、固定用切込み31と32が設けられ、組み上げた際には、固定用切込み32は、固定用切込み31の一部に重なるようになっている。同様に、固定用切込み33と34が設けられている。
【0024】
コンテナ上面ガイド4もほぼ同様の構成であり、固定用切込み41と42が設けられ、組み上げた際には、固定用切込み42は、固定用切込み41の一部に重なるようになっている。同様に、固定用切込み43と44が設けられている。
さらに、3つの輪ゴム留め45、46、および47が設けられている。この輪ゴム留め45、46、および47のそれぞれに、図7に示すように輪ゴムの一端を挿入する。
【0025】
<支柱>
上述した2つのコンテナガイド3および4を支持する支柱5の展開図を図8に示す。
支柱5には、固定用切込み51、コンテナ底面ガイド支持部52、およびコンテナ上面ガイド支持部53が設けられている。
【0026】
<支柱支持体>
2本の支柱5を支持する支柱支持体6の展開図を図9に示す。
支柱支持体6は、3つのスロープ61と、その間に設けられた2つの固定用切込み62が設けられている。
【0027】
図10に示すように、支柱支持体6の2つの固定用切込み62に、2本の支柱5の固定用切込み51を挿入することで、2本の支柱5を鉛直方向に立設する。
そして、図11に示すように、2本の支柱5のコンテナ底面ガイド支持部52に、コンテナ底面ガイド3の固定用切込み31と33を挿入することで、コンテナ底面ガイド3を水平方向に固定する。
同様に、2本の支柱5のコンテナ上面ガイド支持部53に、コンテナ上面ガイド4の固定用切込み41と43を挿入することで、コンテナ上面ガイド4を水平方向に固定する。
図12は、図11の裏面側から見た図である。
【0028】
次に、図11および図12に示す状態に組み合わせたコンテナ底面ガイド3、コンテナ上面ガイド4、2本の支柱5、および支柱支持体6を、筐体1に組み込む。組み込んだ状態を図13に示す。
【0029】
<内部カバー>
内部カバー7の展開図を図14に示す。
また、内部カバーを点線で折り込み、筐体内に挿入した状態を図15に示す。内部カバー7には、コンテナ用前面開口71が設けられている。
【0030】
<前面カバー>
前面カバー8の展開図を図16に示す。また、その組み上がり図を図17に示す。
前面カバー8には、3つのコンテナ押圧用開口81、コイン投入口82、および貯金箱83が設けられている。コイン投入口82から投入した硬貨は、貯金箱83に落ちるようになっている。
【0031】
図16における前面カバー8の左端を筐体に挿入した状態が図18である。また、図18においては、3つのコンテナ2を2つのコンテナガイド3および4の間に設置している。
【0032】
3つのコンテナ2は、輪ゴム留め24が、筐体1のコンテナ用背面開口11から見える状態になっており、それぞれの輪ゴム留め24に、コンテナ上面ガイド4の3つの輪ゴム留め45、46、および47に一端が固定された3本の輪ゴム100の他端が固定される。また、コンテナ2の背面側爪23は、筐体1のコンテナ用背面開口11の外側に来るように配置される。以上のような構造、配置にすることで、それぞれのコンテナ2は、前面側方向に付勢された状態になっており、且つ背面側爪23により、前面に排出されることがないようになっている。
【0033】
そして、前面カバー8の上端部と右端部を折り曲げて、筐体1に挿入した状態が図19である。内部カバー7のコンテナ用前面開口71、および前面カバー8のコンテナ押圧用開口81を介して、ペーパークラフト自動販売機の前面より、3つのコンテナ2のそれぞれを押し込むことができる状態になっている。
【0034】
<動作>
次に、ペーパークラフト自動販売機の動作について、図20から図22を用いて説明する。
まず、図18の状態において、内部カバー7の上方より、販売物模型を各コンテナ2に入れる。本実施の形態においては、それぞれのコンテナ2に3つの販売物模型を入れることができる。すなわち、9個の販売物模型を入れることができる。
【0035】
このように、コンテナ2に3つの販売物模型91、92および93を入れた状態の、1つのコンテナ2を含む断面図を図20に示す。ペーパークラフト自動販売機の可動部に関する図である。
図20に示すように、ペーパークラフト自動販売機の可動部は、筐体1内に支持されたコンテナ底面ガイド3と、コンテナ底面ガイド3と鉛直方向に離間して設けられたコンテナ上面ガイド4と、それらの間に設けられ、略水平方向に可動するコンテナ2と、コンテナ2を前面方向に付勢する弾性手段である輪ゴム100とから主に構成される。
【0036】
コンテナ2の水平方向の可動領域は、前面側爪21,22、および背面側爪23により規制されている。図20は、コンテナ2が人の指等によって押圧されていない状態であり、この状態においては、弾性手段である輪ゴム100により、コンテナ2は前面方向に付勢され、背面側爪23が筐体の背面に当たっている。
【0037】
コンテナ2を前面より人の指等によって押圧すると、コンテナ2は背面側に移動する。そして、コンテナ2の空隙27の背面側端部とコンテナ底面ガイド3の背面側端部との水平間隔が販売物模型の直径よりも大きくなると、図21に示すように、販売物模型91が落下する。落下した販売物模型91は、スロープ61より取り出すことができる。なお、コンテナ底面ガイドの背面側端部と筐体背面とは、上記販売物模型の直径以上の水平間隔を有している。
【0038】
販売物模型91以外の販売物92および93は、コンテナ上面ガイド4の前面側端部に当たり、コンテナ2の空隙27に入ることができないので落下しない。
このようにして、販売物模型を1個ずつ落下させることができる。なお、販売物模型を1個ずつ落下させるためには、コンテナ2の空隙27の背面側端部とコンテナ底面ガイド3の背面側端部との水平間隔が販売物模型の直径に等しくなる位置にコンテナ2を移動した際に、コンテナ2の空隙27の前面側端部とコンテナ上面ガイド4の前面側端部との水平間隔が販売物模型の直径より小さくなるようにすれば良い。
【0039】
人の指等による押圧を止めると、輪ゴム100の復元力により、コンテナ2は元の位置に復帰し、販売物92がコンテナ2の空隙27内に入る(図22)。
【0040】
<本考案の特徴>
以下、本考案の有する優れた特長について述べる。
第一に、可動部を持つ3次元構造体を、1mm程度の厚紙を用いて作製し、十分な強度を得ることができたことである。一般に、ペーパークラフトは鑑賞用として製作されるが、可動部を持つ玩具としても十分なポテンシャルを有することを確認できた。
【0041】
このようにペーパークラフトで高い強度を実現できた理由は、図20等に示すように、可動部付近の構成が、比較的シンプルな形状の構造体で形成できたためである。すなわち、本考案においては、可動部付近の構成部品であるコンテナやコンテナ底面ガイド、コンテナ上面ガイド等を直方体や三角柱の箱型構造体で実現している。このような箱型の構造体は、簡単に組み立てられると同時に、高い強度を有する。したがって、指で強く押し込むような動作に対しても大きく歪むことなく、繰り返して確実な動作を実現できる。
【0042】
また、筐体の側面部や上面部を2重構造にしたことで、筐体内部の部品をしっかりと筐体が支えることが可能となった。
その他にも、支柱を三角柱構造にする等の強度向上の工夫を行っている。
【0043】
以上の工夫により、ほとんど接着剤を用いずに、折り曲げのタブの挿入だけで、しっかりとした構造を形成することが可能になり、自動販売機のような複雑な動きをペーパークラフトにより実現することができた。
【0044】
1 筐体
2 コンテナ
3 コンテナ底面ガイド
4 コンテナ上面ガイド
5 支柱
6 支柱支持体
7 内部カバー
8 前面カバー


(57)【要約】

【課題】可動部を持つ3次元構造体を厚紙を用いて作製し、十分な強度を得ることができるペーパークラフト自動販売機を提供する。【解決手段】略円柱状の販売物模型91、92、93を販売する、厚紙を用いて製作されるペーパークラフト自動販売機であって、筐体1と、筐体1内に支持されたコンテナ底面ガイド3と、筐体1内に支持され、コンテナ底面ガイド3と鉛直方向に離間して設けられたコンテナ上面ガイド4と、コンテナ底面ガイド3とコンテナ上面ガイド4の間に設けられ、略水平方向に可動するコンテナと、コンテナを前面方向に押圧する弾性手段100とを備え、コンテナ底面ガイド3の背面側端部と筐体1底面とは、販売物模型91、92、93の直径以上の水平間隔を有し、コンテナは、水平方向の略中央部に、販売物模型91、92、93の直径以上の水平幅を有する鉛直方向に貫通する略直方体状の空隙を有する。


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