(54)【考案の名称】ポイントカード

(51)【国際特許分類】

B42D 25/29

(73)【実用新案権者】株式会社NBSキオスク&サービス

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、小売店におけるポイントシステムに用いられるポイントカードに関する。

【従来の技術】

【0002】
近年の小売業者においては、小売店舗等での商品やサービスの購入代金の額に応じて顧客にポイントを提供し、そのポイントの累積数に応じて特典と交換することができるポイントカードシステムが広く行われている。
【0003】
しかしながら、このようなポイントサービスシステムは、多くの店舗において行われるようになり、競業者との競争が激しくなってきている。その上、従来のポイントサービスシステムは、単にポイントを付与するだけで面白みにも欠ける嫌いがあった。
【0004】
そのため、特典が得られるゴールまでの取得ポイント数の状況を、双六でコマを進めるように視覚的に確認できるようにゲーム性を持たせたポイントカードが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0005】

【効果】

【0012】
本考案によるポイントカードは、ゴールに到達する前であっても、そのとき到達している中間特典表示部に表示されている特典の内容の価値を有するために、カードの所有者にポイントラリーを継続してもらうことへの強い動機付けとなる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本考案の第1実施形態に係るポイントカードの説明図を示す。
【図2】本考案の第2実施形態に係るポイントカードの説明図を示す。
【図3】本考案の第3実施形態に係るポイントカードの説明図を示す。
【図4】本考案の第4実施形態に係るポイントカードの説明図を示す。
【図5】本考案の第5実施形態に係るポイントカードの説明図を示す。
【図6】本考案の第6実施形態に係るポイントカードの説明図を示す。

【0014】
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
図1は、本考案の第1実施形態に係るポイントカード1Aを示しており、カード面にはスタートからゴールまで複数のマス目2を配列して成る双六5を設けている。小売店での顧客の1回の買い物に応じて、例えば、買い物金額が千円毎に1個のスタンプが捺印されて、このスタンプをコマに見立てて双六5が進行されていくスタンプラリーである。このとき、スタンプ1個は1ポイントに換算されて、スタンプが捺印される度にポイント数が累積されていく。
【0016】
双六5はスポーツイベントである「箱根駅伝」を題材にしており、スタートの「大手町」から折り返し点の「芦ノ湖」、そしてゴールの「大手町」まで50個のマス目2で構成されている。これらのマス目2のうち、「5」の整数倍の配列順位にあるマス目2を、それぞれ往路の「鶴見」から「小田原」までの各中継所、折り返し点の「芦ノ湖」、復路の「小田原」から「鶴見」までの各中継所、そしてゴールの「大手町」に見立てている。そして、各中継所のマス目2には、それぞれ中間特典表示部3を設けて、ゴールの「大手町」のマス目2にはゴール特典表示部4を設けている。
【0017】
上記構成のポイントカード1Aは、スタートの「大手町」が表示されているマス目2からスタンプが捺印されていき、捺印されるスタンプの累積数が5個で「鶴見」と表示されているマス目2に到達すると、この時点で累積ポイントが5ポイントとなり、ここでの中間特典表示部3は、50円のお買物券を獲得したことを表示している。よって、ポイントカード1Aは、その後、スタンプが「戸塚」と表示されているマス目2に到達するまでは、50円のお買物券としての価値を有することになる。そして、スタンプが「戸塚」と表示されているマス目2に到達すると、ポイントカード1Aの累計ポイント数は10ポイントとなり、このマス目2での中間特典表示部3は、100円のお買物券としての価値を有することを表示している。
【0018】
以下同様に、スタンプが中間特典表示部3を有するマス目2に到達する度に、ポイントカード1Aが有する価値は、そのときの累積ポイントに応じた金額のお買物券の価値に更新されていく。そして、スタンプがゴールの「大手町」と表示されているマス目2に到達したとき、ポイントカード1Aの累計ポイント数は50ポイントとなって、ゴール特典表示部4は、500円のお買物券としての価値を有することを表示している。
【0019】
したがって、顧客がポイントカード1Aを小売店へ提出すると、ゴール特典表示部4、又はゴールに到達していない場合には、そのとき到達している最新の中間特典表示部3に記載されているお買物券の金額が金額記入欄6に記入されて、特典と交換することができる。その後、小売店では、金額記入欄6に記入の金額の提供情報を図示しない管理システムで顧客別に管理する。
【0020】
このように、ポイントカード1Aは、スタンプがゴールに到達するまでの途中においても、少なくとも一つの中間特典表示部3のマス目2に到達していれば、顧客はその特典内容に応じたお買物券を獲得できるため、スタンプラリーを継続していく上での強い動機付けとなる。しかも、ポイントカード1Aでのスタンプラリーは、「箱根駅伝」をイメージすることから、興味深いスタンプラリーとなる。さらには、双六5をマス目2が「大手町」から「芦ノ湖」までの地図に重ね合せて配列してデザインにすれば、このスタンプラリーへの興味を一層掻き立てることができる。
【0021】
図2は、同じくスポーツイベントの「東京マラソン」を題材にした第2実施形態のポイントカード1Bを示している。この場合の双六5は、スタートの「東京都庁」からゴールの「ビッグサイト」までの50個のマス目2で構成されており、同様に、小売店での顧客の一回の買い物に応じて、配列順位に沿って1個又は複数個のマス目2にスタンプが捺印される。そして、「5」の整数倍の配列順位にあるマス目2には、スタートからゴールまでのコース内の「飯田橋」,「皇居前」・・・「豊洲」等の各地名が表示されていると共に、それぞれには中間特典表示部3が設けられている。したがって、スタンプがこれら中間特典表示部3に設けられたマス目2に到達する度に、ポイントカード1Bは、そのときの中間特典表示部3に表示されている特典の価値を有することになる。そして、顧客は、ポイントカード1Bを小売店へ提出すれば、ゴールのマス目2のゴール特典表示部4又はスタンプラリーの途中のときには、最新の中間特典表示部3の特典と交換することができる。
【0022】
毎年開催される「箱根駅伝」や「東京マラソン」などのスポーツイベントを題材とするポイントカードは、その開催時期と合わせてスタンプラリーの実施期間を設定するとより効果的である。
【0023】
図3は、スタートの「江戸日本橋」からゴールの「京都三条大橋」に至る東海道五十三次を、双六5の題材としている第3実施形態のポイントカード1Cを示している。ポイントカード1Cには、双六5と共に東海道五十三次宿場地図7が表示されており、双六5を構成する55個の各マス目2にはこの地図7に対応して地名又は宿場名が表示されている。そして、このポイントカード1Cでは、「10」の整数倍の配列順位にあるマス目2をそれぞれ「小田原宿」,「府中宿」,「浜松宿」,「池鯉鮒宿」,「土山宿」とし、ここまでは1個のスタンプが5ポイントに換算されて累積されて、それぞれ50ポイント,100ポイント,150ポイント,200ポイント,250ポイントを表示する中間特典表示部3を設けている。そして、55番目のゴールのマス目2には300ポイントを表示するゴール特典表示部4を設けている。したがって、51番目からゴールの55番目のマス目2にそれぞれ捺印される1個のスタンプは10ポイントに換算する変則的な構成としている。これにより、スタンプラリーの終盤まで到達した顧客のスタンプラリー達成への意欲の向上につながる。
【0024】
図4は、第4実施形態の登山を題材にしているポイントカード1Dを示している。双六5は、登山ルートを模して50個のマス目2を山裾から山頂に至るまでジグザグ状に配列している。この場合、山裾の一方をスタートにして、マス目2を横方向に一列に並べて、山裾の他方に位置して2段目の列の最初となるマス目2には中間特典表示部3を設けている。そして、以下、同様に、ジグザグ状に配列したマス目2のその段の最初に位置する各マス目2に中間特典表示部3を設けて、頂上のマス目2にはゴール特典表示部4を設けている。このスタンプラリーでは、横方向に配列したマス目2の全てにスタンプが捺印されると、ポイントカード1Dは、そのとき到達した中間特典表示部3に表示されている累計ポイント価値を有して次の上の段のマス目2の列に進み、この段のマス目2の全てにスタンプが捺印されると、ポイントカード1Dが有する価値は、次の中間特典表示部3に表示の累計ポイントに更新される。したがって、このポイントカード1Dによれば、顧客は、スタンプラリーを進めて一段階上がるごとに、次の中間特典表示部3にまで通過するマス目2の数が下の段と比べて少なくなるために、ポイントが獲得しやすくなることが体験できる。これは、顧客がスタンプラリーを継続する上での強い動機付けとなる。
【0025】
一方で、図4のポイントカード1Dの例では、最下段の山裾の部分に配列するマス目2の数が多く、スタンプラリーを開始する当初はポイントカードの無価値の期間が長くなるため、顧客がポイントラリーを初期に諦めてしまうことも考えられる。そこで、図5の第5実施形態のポイントカード1Eで示すように、山裾の部分の中央に中間特典表示部3を設けることで、早いうちに顧客が特典を獲得できるようにするとよい。
【0026】
また、双六5は、図6の第6実施形態のポイントカード1Fに示すように、角型の渦巻き状に配列して、周囲から中心に向けてスタンプが捺印されるように50個のマス目2を配列している。そして、「10」の整数倍の配列順位にあるマス目2に中間特典表示部3を設け、そして、中央のゴールのマス目2にゴール特典表示部4を設けて、それぞれにスタンプが到達したときの獲得ポイント数を表示している。マス目2の配列を渦巻き状にすれば、中間特典表示部3を有するマス目2を通過して特典を獲得しながら、中央のゴールを目指してスタンプラリーが進行していく感覚を顧客に提供できるポイントカードとなる。この場合、マス目2を円型の渦巻き状に配列してもよい。
【0027】
上記した、ポイントカード1A乃至1Fは、スタートからゴールまでの途中において、そのときの累積ポイント数に応じた特典を得ることができるようにしている。よって、一つの特典の獲得が次の特典を目指す動機となるために、顧客はスタンプラリーを継続する意識が高まる。そして、双六5は駅伝コース、マラソンコース、旅の行程又は登山を題材とすれば、これらを疑似体験する感覚でスタンプラリーを行なえるために、単なるスタンプの収集とは違って興味深いポイントカードとなる。このような旅の行程を題材にしたスタンプラリーは、「東海道五十三次」以外にも「奥の細道」や「四国八十八カ所」も考えられ、或いは独自に創作した海外旅行も含めた旅の行程であってもよい。
【0028】
また、ポイントの累積数に応じてマス目2を配列順に進ませる場合に、マス目2に捺印するスタンプに代えてシールを貼り付けてもよい。そして、ポイントカード1A乃至1Fについても、スタンプが捺印されたりシールが貼付されたりするカード以外に、カードリーダーライターによって熱が加えられると各マス目2にマークが書き込まれるリライト式カードや液晶画面を用いた電子的なカードを用いることも可能である。
【0029】
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本考案の範囲から排除するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本考案は、小売店での買い物に応じてポイントが累積されて、その累積数に応じて特典と交換可能なポイントカードに関し、産業上の利用可能性を有する。
【0031】
1A,1B,1C,1D,1E,1F ポイントカード
2 マス目
3 中間特典表示部
4 ゴール特典表示部
5 双六

(57)【要約】

【課題】ポイントカードの差別化を図り、顧客のポイント獲得への動機を高めることができるポイントカードを提供することを目的とする。【解決手段】ポイントカード1Aは、前記ポイントに対応するマス目2を順番にスタートからゴールまで複数配列して形成される双六5を有する。双六5は、小売店での一回の買い物に応じて付与されるポイント数に応じてマス目2を配列順に進み、ポイント数が所定数まで累積されたときのゴールのマス目2にはゴール特典表示部4を設け、ポイント数が前記所定数未満の第2の所定数まで累積されたときのマス目2には中間特典表示部3を設けている。これにより、累積ポイント数が所定数未満でも第2の所定数に到達しているときには、ポイントカード1Aは、中間特典表示部3に表示されている特典の内容の価値を有する。


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