(54)【考案の名称】鉄筋マーカー

(73)【実用新案権者】株式会社アークエース

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図2

【概要説明】

【分野】

【0001】
この考案は、建築現場や土木工事等の工事現場写真の撮影において用いられる鉄筋マーカー(鉄筋表示具)に関するものである。

【従来の技術】

【0002】
従来から、建築現場等の鉄筋コンクリート工事において、設計図どおりに鉄筋が配置されているか否かを確認するために、工事経過を正確に示す記録保存用の写真を撮って保存することが義務付けられている。
このとき、記録写真を見て施工状況を確認するときの検証作業を容易にするため、鉄筋にマーカー(表示具)を取り付けて目印としたり、一緒に標尺を写り込ませて鉄筋間の距離を表示したり、黒板を写り込ませて記録を保持したりすることが一般的に行われる。
例えば、図4に示すように、配筋された縦横の適宜な鉄筋1に異なる着色された表示具P、例えば、縦配筋の鉄筋1aに赤着色の表示具Pa、横配筋の鉄筋1bに黄着色の表示具Pbを取り付けるとともに、縦横方向にスケール(標尺)Sを配置し、その状態で、配筋態様を撮影する。以下、鉄筋には総称符号「1」を適宜に使用する。
【0003】
この作業の効率化を進めるために、上記鉄筋マーカーPに種々の工夫をした技術が提案されている。例えば、特許文献1には、ロール状のゴム用マーク本体からなる鉄筋マークが開示されている。この記載発明によれば、ロール状のゴム用マーク本体は鉄筋に巻き付けられることにより密着して落ちなくなり、また、その鉄筋から簡単に取り外すことができるとされている。さらに、磁石によってマーク本体を鉄筋に取り付ける考えも示されている(特許文献1図2)。
特許文献2には、図5に示すように、軟質の弾性材料で形成された一つ割り円筒からなり、その割り部分を広げて鉄筋に嵌め、弾性力で鉄筋に取り付けるマーカーP’が開示されている。
特許文献3には、マーカー本体に一面に挟持腕を設け、その腕でもって鉄筋を挟持して鉄筋に取り付けるマーカーが開示されている。
一方、特許文献4には、背面にゴム磁石を接着させた現場記録写真用繊維性巻尺が開示されている。この記載発明によれば、背面のゴム磁石が鉄筋にピッタリと磁着するため、巻尺を直線状に張った状態に保持することができるとしている。
【0004】

【効果】

【0010】
この考案は、以上の構成の鉄筋マーカーとしたので、取付性が良く、かつ取付強度が十分なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】(a)はこの考案に係わる鉄筋マーカーの一実施形態の表側からの斜視図、(b)は同裏側からの斜視図
【図2】同実施形態の使用状態説明図であり、(a)は斜視図、(b)、(c)は鉄筋径が異なる場合の断面図
【図3】同他の各実施形態の裏側からのそれぞれの斜視図
【図4】鉄筋マーカーの使用態様説明用斜視図
【図5】従来の鉄筋マーカーの一例の斜視図

【0012】
この考案に係わる鉄筋マーカーPの一実施形態を図1に示し、この鉄筋マーカーPは、例えば、縦:50mm、横:76mm、厚さ:0.1mmの長方形状塩化ビニル製シート片10に片状ボンド磁石11を縦方向に4個並列したものである。シート片10の材質は、塩化ビニル以外に柔軟性を有する種々の樹脂を採用し得る。磁石11は柔軟性を有するボンド磁石でなくても、柔軟性の無い硬質の金属製であっても良い。因みに、ボンド磁石は、フェライト磁石などの磁石を砕いてゴムやプラスチックに練り込んだ柔軟性のある磁石のことであり、ゴム磁石、塩ビ磁石、プラスチック磁石等とも言われる。
シート片10は、従来と同様に、赤、黄、青等の種々の着色が施される。磁石11の並列数は、4本に限らず、3本、5本以上と任意である。
【0013】
この鉄筋マーカーPも、従来と同様に、図4に示すように、例えば、縦配筋の鉄筋1aに赤着色の鉄筋マーカーP(Pa)、横配筋の鉄筋1bに黄着色の鉄筋マーカーP(Pb)を取り付けるとともに、縦横方向にスケール(標尺)Sを配置し、その状態で、配筋態様を撮影する。
その鉄筋マーカーPの鉄筋1(1a、1b)への取付時、図2(a)に示すように、この鉄筋マーカーPを鉄筋1に巻き付け、磁石11の吸着力によって鉄筋1に取り付ける。その鉄筋1が細い場合は、図2(b)に示す態様となり、同太い場合は、同図(c)に示す態様となる。何れにおいても、シート片10が鉄筋1の太さに関係なくその外周面にピッタリ添って取り付けられる。
【0014】
磁石11の形状や配置は、シート片10を鉄筋1に巻き付け得て、かつ十分な吸着力を担保できれば、何れでも良いが、例えば、形状は、上記長尺状ではなく、図3(a)〜(c)に示すように、さらに、短く(小さく)し、長方形に限らず、同図(b)、(c)に示すように、円状としたり、多角形としたりすることができる。また、配置も、図3(a)、(c)に示すように、各行がその長さ方向に互い違いの千鳥足状配置等としたりすることができる。
何れの配置においても、シート片10を鉄筋1に巻き易いように、シート片10の縦方向(短手方向)の各磁石11の間には横方向(長手方向)の全長に亘る間隙(図3(c)の鎖線c参照)を有するようにすることが好ましい。
【0015】
このように、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この考案明の範囲は、実用新案登録請求の範囲によって示され、実用新案登録請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0016】
P、P’ 鉄筋マーカー
S スケール(標尺)
1、1a、1b 鉄筋
10 シート片
11 磁石

(57)【要約】

【課題】鉄筋への取付性の向上及びその取付強度を向上させる鉄筋マーカーを提供する。【解決手段】鉄筋に取り付けられる鉄筋マーカーPであって、鉄筋に巻き付けられる着色された可撓性シート片10と、そのシート片10の鉄筋1との接触面側全域に設けられた磁石11とからなる。その磁石11は、シート片10の短手方向(鉄筋に巻き付けられる方向)に所要間隔を持って並列されている。例えば、縦配筋の鉄筋1に赤着色の鉄筋マーカーP、横配筋の鉄筋1に黄着色の鉄筋マーカーPを取り付け、縦横方向にスケール(標尺)を配置し、その状態で、配筋態様を撮影する。その鉄筋1への取付時、この鉄筋マーカーPを鉄筋1に巻き付け、磁石11の吸着力によって鉄筋1に取り付ける。鉄筋1の太さに関係なく取付け得る。


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