(54)【考案の名称】監視カメラハウジング

(73)【実用新案権者】株式会社エースプロモーション

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図2

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、監視カメラハウジングに関し、特に、野外における雨よけを有するものに関する。

【従来の技術】

【0002】
監視カメラを収納する監視カメラハウジングは内部の熱を逃がすために通気孔を設けることが一般的である。また、電源や通信線をコネクタで内部の監視カメラと電気的に連結する構造を有するものも多い。一方で、監視カメラハウジングは野外に設けられるものである場合、雨によって通風孔から水滴が侵入したり、コネクタが水滴によってショーとすることを防止したりする必要がある。
このため、従来は通気孔にルーバーを設けたり、コネクタ部分を下面に位置するように形成したりすることが一般的であった。
【考案が解決しようとする課題】
【0003】
ところで監視カメラハウジングは設置場所に応じて撮影レンズの向きを上向きにしたり、下向きにしたり等方向を変えたい場合がある。しかし、通気孔にルーバーが設けられていたり、コネクタ部分が下面にあったりするような場合、撮影レンズの向きを変えると雨による水滴を防ぐことができなくなってしまうため、撮影レンズの向きを変えることができないという問題が生じる。
本考案は、このような問題に鑑みて、雨を避けたい構造が側面に設けられている監視カメラハウジングにおいて、撮影レンズの方向を変えても機能するような雨よけを設けることを課題とする。

【効果】

【0005】
以上のような構成により、本考案は、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の考案は、撮影レンズが固定される底面を上下横の任意の方向に向けても、雨よけ部の回転軸が略水平になるような筐体の姿勢を選択すれば、板状部材が雨を防ぐように雨よけ部を回転させることができるので、雨に対して当該板状部材によって隠れる回転中心位置に通気孔やコネクタ等の水滴に晒したくない構造を設けておけば、野外において任意の方向に撮影レンズを向けて監視カメラハウジングを設置しても、雨よけ部を回転させることによって水滴に晒したくない構造部分が雨に晒されることを抑制することができる。
請求項2に記載の考案は、雨よけ部を管体により形成することで、管体内部に水滴に晒したくない構造を設けることで、下方側にも防壁が形成されるので、雨による水滴に晒したくない構造をより水滴から守ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】実施形態に係る監視カメラハウジングの撮影レンズを下方に向けた状態を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】実施形態に係る監視カメラハウジングの撮影レンズを上方に向けた状態を示す斜視図である。
【図5】実施形態に係る監視カメラハウジングの撮影レンズを側方に向けた状態を示す斜視図である。
【図6】変形例に係る監視カメラハウジングの撮影レンズを下方に向けた状態を示す斜視図である。

【0007】
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に本実施形態に係る監視カメラハウジングXの斜視図を示す。監視カメラハウジングXは筐体10、ドームカバー20、第一雨よけ部30、第二雨よけ部40を有する。図2に図1のA−A線断面図を示し、図3に図1のB−B線断面図を示す。図2、3に示すように筐体10内には撮影装置Mが内蔵され、撮影装置Mの撮影レンズLはドームカバー20内に位置するように設置される。なお、撮影レンズLは2軸で回転可能に固定されることで正面側の全方位を撮影できるものである。
筐体10は合成樹脂製の略直方体状の箱体であり、底面にドームカバー20が固定されている。ドームカバー20はブラウンスモークの透明な合成樹脂からなる半球状体である。
【0008】
第一雨よけ部30は筐体の対向する側面に対になるように2つ設けられる。第一雨よけ部30は、軒部材31と支持部材32とから構成される。支持部材32は筐体10側面に一体に形成される外方に突出する偏平な円筒体であり、円周に沿って溝32aが形成される。軒部材31は支持部材32を構成する円筒体の中心軸に対して斜めに交わる略長方形状の板状体からなる主面31aと、主面31aの筐体10に近い3つの辺から略直角に筐体10側に折れ曲がる互いに連結した側周面31bとからなる一底面と一側面がない偏平な箱状体である。側周面31bの筐体10に面する縁部は固定される筐体10の突出した側面に全縁が接触するよう形成される。軒部材31の裏面には、側周面31bが筐体10の側面に接触した状態で前記支持部材32の溝32aに係合する三つの爪31cが固定されている。このような構造により、軒部材31は爪31cにより支持部材32の円状の溝32aに係合した状態を維持しながら支持部材32の中心軸回りに回転可能に固定されることとなる。そして、支持部材32の中心軸を水平に置いたときに、軒部材31は回転位置によって上方からの雨に対して支持部材32の中心を覆い得る板状部材を構成する。第一雨よけ部30の支持部材32が設けられている位置の筐体10の内面側には埃除けのためのパンチングメタル板11が固定されている。
【0009】
第二雨よけ部40は第一雨よけ部10が設けられていない筐体10の一側面上方に3つ並んで設けられる。第二雨よけ部40は曲がった合成樹脂製の円管41により形成される。円管41の基端側には開口縁から所定長さを置いてフランジ41aが設けられ、このフランジ41aが通らない大きさの筐体10側面に形成される丸穴を、円管41のフランジ41aより基端側の部分は通って筐体10内に至っている。筐体10内に位置する円管41の基端部には、ドーナツ状のカラー41bが固定されることで外側に抜けない状態に保持される。このような構造によって円管41は固定される筐体10側面に直交する回転軸回りに回転可能に固定されることとなる。また、円管41の外側に位置する湾曲面を構成する部分は、回転位置によって上方からの雨に対して筐体10側面における回転中心を覆い得る板状部材を構成する。円管41内には電源コネクタや通信コネクタ等の撮像装置Mに対して電気的な接続をするためのコネクタCが固定されている。
【0010】
次に、以上のような構成を有する監視カメラハウジングXの使用方法について説明する。監視カメラハウジングXは内部に撮影装置Mを収納して野外の壁面やポールなどに固定する。この際、撮影レンズLが存在するドームカバー20の向きを図1に示すように下向きに設置する場合は、第一雨よけ部30、第二雨よけ部40は図1のまま設置すれば、上方からの雨に対して、第一雨よけ部30は筐体内に雨が入ることを抑制でき、二雨よけ部40はコネクタ部分に雨が入ることを抑制することができる。一方、図4に示すように撮影レンズが存在するドームカバー20を上向きに設置する場合は、第一雨よけ部30及び第二雨よけ部40を図1の状態から図4の状態に180度回転させて、開口が下方を向くようにする。なお、図示しない奥側の第一雨よけ部30も当然に180度回転させる。これによって、やはり、上方からの雨に対して、第一雨よけ部30は筐体内に雨が入ることを抑制でき、二雨よけ部40はコネクタ部分に雨が入ることを抑制することができる。さらに、撮影レンズが存在するドームカバー20を横に向ける場合は、図5に示すように、第二雨よけ部40は下方に位置するようにし、横に位置する第一雨よけ部40を図1の状態から図5の状態に90度回転させて、開口が下方を向くようにする。なお、図示しない奥側の第一雨よけ部30も当然に90度回転させる。これによって、やはり、上方からの雨に対して、第一雨よけ部30は筐体内に雨が入ることを抑制でき、二雨よけ部40はコネクタ部分に雨が入ることを抑制することができる。
以上説明したように本実施形態に係る監視カメラハウジングXは、野外において雨が当たることを避けたい構造を覆う雨よけ部が回転可能に固定されているので、撮影レンズ部分の向きにあわせて雨よけ部を回転させ、雨が当たることを避けたい部分を適切に覆うことができる。
【0011】
なお、第二雨よけ部40は無制限に回転すると電気ケーブルがねじれて切れることがあるので、所定の回転角度以上回転しないような規制構造を設けることが望ましい。この場合の所定の回転角度は360度、270度、90度が例示される。もっとも、第二雨よけ部40内周を電気コネクタCと分離しておけば、第二雨よけ部40は電気コネクタC回りに回転するので回転を規制する構造を設けなくてもよい。
また、上記実施形態では筐体10は直方体状であるが、図6に示す監視カメラハウジングYのように筐体10Aを筒状に形成することもできる。なお、図6の監視カメラハウジングYの筐体10Aは円筒であるが、六角筒、八角筒等の角筒や、円錐台等、一方向に向かって小さくなるような筒体でもよい。
そして、上記実施形態では第一雨よけ部は底面と一側面がない偏平な箱状に、第二雨よけ部は曲がった円管状に形成したが、雨をよける形状の板体を有する構造であれば種々の変形が可能であり、単純な庇のような形状や半球をさらに半分にしたドーム状等適宜変更することができる。また、雨よけ部の回転機構も適切に回転することができれば種々の構造を採用することができる。また、回転機構の水密性を高めるために適切な位置にシール部材を設けるようにしてもよい。
【0012】
X、Y 監視カメラハウジング
M 撮影装置
L 撮影レンズ
10 筐体
20 ドームカバー
30 第一雨よけ部
31 軒部材
31c 爪
32 支持部材
32a 溝
40 第二雨よけ部
41 円管
41a フランジ
41b カラー

(57)【要約】

【課題】雨を避けたい構造が側面に設けられている監視カメラハウジングにおいて、撮影レンズの方向を変えても機能するような雨よけを設けた監視カメラハウジングを提供する。【解決手段】撮影装置Mが内部に収納され、一底面に撮影装置の撮影レンズLが設けられる直方体状又は筒状の筐体10を有する監視カメラハウジングXにおいて、筐体の側面に、側面の一の法線方向の回転軸周りに回転可能に固定される雨よけ部30であって、法線方向を水平にしたときに、上方からの水滴に対して側面と回転軸との交点を覆い隠す回転位置が存在する板状部材を有する雨よけ部を設ける。


【パテントレビュー】

あなたの意見を伝えましょう:


【インターネット特許番号リンク】

インターネット上にあるこの特許番号にリンクします(発見しだい自動作成):