(54)【考案の名称】水処理用抗菌剤入り袋体

(73)【実用新案権者】東和通商株式会社

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、被処理水中の真菌・細菌を除菌・抗菌をする水処理用抗菌剤入り袋体、特に、洗濯槽内に入れて、洗濯水中の真菌・細菌を除菌・抗菌をする水処理用抗菌剤入り袋体に関する。

【従来の技術】

【0002】
洗濯水の除菌・抗菌は、抗菌剤に含まれる銀イオン及び亜鉛イオンを洗濯水中の細菌の酵素と結合させて、その代謝機能を阻害するというメカニズムで行われていると推測される。
一般に、銀イオン等を含む抗菌剤は、袋内に充填されており、抗菌剤を充填した袋を洗濯槽に投入し、洗濯水を袋内に流通させて、袋内に充填された抗菌剤(銀イオン)に接触させることにより、除菌・抗菌している。
【0003】
本考案者は、この種の抗菌剤を充填した袋は以下の課題があることを見出した。すなわち、洗濯槽に投入された抗菌剤入り袋体は洗濯水とともに流動しているが、流動する洗濯水からの水抵抗が少なくなる位置に動く傾向にあることを見出した。
【0004】
例えば、袋体が円盤状であると、水抵抗を少なくするために、円盤の両面が洗濯水の流動方向に沿うような位置に動く傾向にある。しかし、袋体がこの様な位置にあると、洗濯水の流れ方向と平行になるので、洗濯水が抗菌剤を充填した袋内に流入する量が少なくなり、その結果、洗濯水が抗菌剤に接触する水量が少なくなり、除菌・抗菌効果の効率が低下する。
【0005】
特許文献1は、水処理用抗菌剤を充填した通水性不織布の袋の洗濯用抗菌剤製品を開示し「不織布やネットは袋状となるが、袋の大きさは手分量での重量変化が確認しやすい大きさであることが好ましい。具体的には、縦横の幅が5〜10cmの範囲であることが好ましく、厚さに関しては限定はない。」と袋の大きさ、厚さに言及している。しかし、袋の形状に関してはなんら言及していない(特許文献1の段落0034参照)。
【0006】

【効果】

【0013】
本考案によれば、粒状の水処理用抗菌剤を充填した袋体として多面体を採用することにより、この袋体がどのような位置にあっても流動する処理水に対向する面が形成されて、処理水と面接触する。この結果、処理水と接触する面積が多くなり、除菌・抗菌効果を向上することができる。しかも、帯状体により袋体の形状を保持しているので、袋体が変形して処理水と接触する面積が小さくなるのを防止することができ、この結果、除菌・抗菌効果をさらに向上することができる。また、除菌・抗菌効果が向上するため、袋体に充填する粒状の水処理用抗菌剤を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、本考案に係る三角錐の袋体の一例を示し、(a)は斜視図、(b)は展開図、(c)は断面図である。
【図2】図2は、本考案に係る三角錐の袋体の他の例を示し、(a)は斜視図、(b)は展開図である。
【図3】図3は、本考案に係る多面体の袋体の他の例を示し、(a)多面体が正六面体、(b)は円錐の例を示す。

【0015】
以下本考案の実施例を、図面を参照して説明する。
【0016】
図1に示す実施例は、粒状の水処理用抗菌剤を充填した三角錐の袋体である。この袋体は、図1(a)、図1(c)に示すように、内袋20と外袋30とで構成された袋体内に水処理用抗菌剤10を充填し、図1(b)に示す布地から縫製され、その襠に相当する箇所に帯状体40を縫い合わせている。
【0017】
この袋体は一辺が9.5cmの三角錐形状である。粒状の水処理用抗菌剤10は、銀イオン、亜鉛イオンを含んだ銀系の抗菌剤をポリエチレン樹脂に含浸させた粒径が約2mm程度のビーズ形状の粒子である。この抗菌剤は充填密度92vol.%となるように、50グラム充填される。
袋体は、抗菌剤を充填する内袋20と処理用水に直接接する外袋30とからなり、内袋20、外袋30ともにポリエステル100%の素材からなり、ネット状である。内袋20は充填された抗菌剤を保持できる程度の密なネット状であり、外袋30は、処理水が流入できるように内袋よりも粗なネット状である。これら内袋20、外袋30は、図1(b)に示す形状の布地の三辺を縫製することにより三角錘形状としている。縫製される三辺は、一辺毎にバイアス生地で覆い合わせてバイアス生地の表裏を縫い込んでいる。このことにより、袋体の形状を保持する帯状体40が取り付けられる。このバイアス生地はポリエステル65%、コットン35%である。
また、一つの帯状体の中央部分には、吊るしフック用ガイド50が取り付けられ、このガイドは使用後の乾燥、保持時に使用される。
【0018】
図2(a)、(b)に示す実施例は、粒状の水処理用抗菌剤を充填した三角錐の袋体である。図1と異なる点は、図1では三角錐とするための素材生地22,32の形状が菱形であったが、図2では三角形状であることである。その結果、この生地で縫製される袋体は、図1とは異なる三辺に帯状体42が設けられ、その一辺に吊るしフック用ガイド52が取り付けられている。
【0019】
図3に示す実施例は、それぞれ異なる多面体を示し、(a)は六面体で、五辺に帯状体44が設けられ、その一辺に吊るしフック用ガイド54が取り付けられている。(b)は円錐体で、一辺及び円周面に帯状体46が設けられ、その一辺に吊るしフック用ガイド56が取り付けられている。
【0020】
10…粒状の水処理用抗菌剤
20,22…内袋
30,32,34,36…外袋
40,42,44,46…帯状体
50,52,54,56…吊るしフック用ガイド

(57)【要約】

【課題】洗濯水などの処理水が流動していても、抗菌剤入り袋体の面を処理水の流動する方向に向くようにすることができ、その結果、除菌・抗菌効果の効率向上を図ることができる水処理用抗菌剤入り袋体を提供する。【解決手段】三角錐の水処理用抗菌剤入り袋体である。この袋体は、内袋20と外袋30とで構成された袋体内に水処理用抗菌剤10を充填し、その襠に相当する箇所に帯状体40を縫い合わせている。


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