(54)【考案の名称】マリンスポーツ用スーツ

(51)【国際特許分類】

A41D 13/02 ・繋ぎ服

(73)【実用新案権者】グローブライド株式会社

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図2

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、マリンスポーツや魚釣りなどのアウトドアで使用するマリンスポーツ用スーツに関する。

【従来の技術】

【0002】
濡れてしまうことを前提としたアウトドアスーツは、着用者の体温をできるだけ下げないようにする機能が求められる。
具体的には、主に、ドライスーツとウェットスーツの二種類がある。ドライスーツは、水の浸入をできる限り防ぐとともに浸入してしまった水を着用者の体温で温め、その温まった水は出て行きにくいようにするといった機能を備える。
ウェットスーツは、水の浸入を防ぐのではなく、所定量の水を含ませてしまい、着用者の体温で暖まったその水をできる限り保持するといった機能を備える。
【0003】
いずれのタイプも、着用者の体表面への密着が重要である。そのため、伸縮する素材にて形成されるとともに、着脱のしやすさを考慮して線ファスナを備えている。線ファスナは、二列のテープと、そのテープに埋め込まれたエレメントと、エレメントの脱着を司るスライダとから構成されている。
【0004】
特許文献1では、モーターボートなどのマリンスポーツ用スラックスに関する技術を開示している。
特許文献2では、着脱の容易さを達成するために脚部へ線ファスナを備えたウェットスーツに関する技術を開示している。
特許文献3では、着心地や運動性能を改善することを目的とした釣り用特殊衣服に関する技術を開示している。
【0005】
釣り、たとえば鮎釣りのように腰上くらいまで水に浸かって行う釣りにおいては、釣り人の足首の上から胸元くらいまでを覆う釣り用ウェットスーツが提供されており、愛用者も多い。こうした釣り用ウェットスーツは、着脱の容易さのみならず、体温調節のしやすさを達成するため、線ファスナを備える位置について、いくつかの工夫がある。
たとえば、背中と脚部へそれぞれ独立した線ファスナを備えたもの、体側部分へ線ファスナを備えたもの、などがある。
近年では、着用時の体温調節のフレキシビリティ向上、着脱の容易さの追求から、体側部分へ線ファスナ(サイドファスナ)を備えたものが好まれている。他のウェットスーツよりも着脱が素早く行えるからである。

【0006】

【効果】

【0016】
第一および第二の考案によれば、膝関節または股関節周辺における伸縮性を改善しつつ、サイドファスナの良さを大きく損なわないマリンスポーツ用スーツを提供することができた。

【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】第一の実施形態に係るマリンスポーツ用スーツの斜視図である。
【図2】第一の実施形態に係るマリンスポーツ用スーツの部分拡大図である。
【図3】第二の実施形態に係るマリンスポーツ用スーツの斜視図である。
【図4】第二の実施形態に係るマリンスポーツ用スーツの部分拡大図である。
【図5】第三の実施形態および第四の実施形態に係るマリンスポーツ用スーツの部分側面図である。
【図6】マリンスポーツ用スーツに採用されるサイドファスナを示す平面図である。

【0018】
以下、本考案の実施形態について、図1から図5を参照して説明する。
図1および図2に示す第一の実施形態は、釣り人である着用者30の胸部11、腰部12、大腿部14、膝部15および膝下部分となる脚部13を連続して覆う伸縮性のある素材によるマリンスポーツ用スーツ10である。本実施形態におけるマリンスポーツ用スーツ10は、発泡性のポリウレタンなどが採用された、いわゆるウェットスーツの一種である。
【0019】
このマリンスポーツ用スーツ10における胸部11および脚部13における体側部分には、着用者30が脱ぎ着をしやすいようにするための、線ファスナであるサイドファスナ20を備えている。
サイドファスナ20は、線ファスナであるから、二列のテープ部分は伸縮性が小さい素材が採用されている(図6参照)。したがって、マリンスポーツ用スーツ10におけるサイドファスナ20(胸部サイドファスナ21)の近傍では、サイドファスナ20の長手方向における伸縮性は小さい。
【0020】
サイドファスナ20は、マリンスポーツ用スーツ10の縦方向に連続して備えられているのではなく、胸部11から腰部12および大腿部14を貫いて膝部15の上側を下端として上端は開放される胸部サイドファスナ21と、脚部13における膝部15側を上端とするとともに下端は開放される脚部サイドファスナ22である。すなわち、膝部15にはサイドファスナ20が存在しない。
【0021】
膝部15にはサイドファスナ20が備えられていないので、図2に示すように、横方向の伸縮性のみならず縦方向、すなわちサイドファスナ20の長手方向にも伸縮性が確保される。したがって、着用者である釣り人が座る、歩くなど、膝関節を動かす動きをしても、本実施形態におけるマリンスポーツ用スーツ10は着用者にフィットする。
しかし、着脱の容易さを妨げることはない。
【0022】
続いて、図3および図4に示す第二の実施形態について説明する。
第一の実施形態との相違点は、胸部サイドファスナ21の下端が腰部12の上端に位置し、脚部サイドファスナ22の上端が脚部13、膝部15および大腿部14を貫いて腰部12の下端に位置している点である。すなわち、すなわち、腰部12にはサイドファスナ20が存在しない。
【0023】
胸部サイドファスナ21の下端は、着用者30のそけい線を体側方向へ延長した線上に交差する部位にまでは達しない。同様に、脚部サイドファスナ22の上端は、着用者30のそけい線にまでは達しない。
【0024】
腰部12にはサイドファスナ20が備えられていないので、図4に示すように、横方向の伸縮性のみならず縦方向、すなわちサイドファスナ20の長手方向にも伸縮性が確保される。したがって、着用者である釣り人が座る、歩くなど、股関節を動かす動きをしても、本実施形態におけるマリンスポーツ用スーツ10は着用者にフィットする。
しかし、着脱の容易さを妨げることはない。
【0025】
図5(a)は、第三の実施形態に係るマリンスポーツ用スーツの部分側面図である。この実施形態では、第二の実施形態と異なり、大腿部および膝部を省略して脚部13Aを大きくしたものである。脚部サイドファスナ22の上端は、着用者30のそけい線を体側方向へ延長した線上に交差する部位にまでは達しない。
第二の実施形態と同様に、マリンスポーツ用スーツ10における長手方向に沿って脚部サイドファスナ21および脚部サイドファスナ22を備えているが、脚部サイドファスナ22の長さは第一の実施形態よりも長くなる。膝関節を動かす動作の自由度よりも、股関節の動かしやすさや着脱のしやすさを優先させている。
【0026】
図5(b)に示す第四の実施形態では、マリンスポーツ用スーツ10における長手方向から少しずれ、斜めに位置させている。
図5(b)に示したように、本願考案は、サイドファスナとして機能するのであれば、マリンスポーツ用スーツ10全体(サイドライン)における長手方向に沿っていなくてもよい。
サイドファスナは、外観上のデザインにも小さくない影響を与えるが、そのデザインにおける自由度を大きく妨げるものではない。
【0027】
前述してきた実施形態では、マリンスポーツ用スーツ10における胸部11、腰部12(12A)および脚部13(13A)とも、同一素材にて形成している。
しかし、腰部12(12A)を形成する素材は、胸部11または脚部13(13A)を形成する素材よりも伸縮性に優れた素材とすると、より好ましい。着用者が座る、歩くなど、そけい部(第二の実施形態にあっては膝も)を動かす動きをした場合に腰部12(12A)があらゆる方向へ伸縮可能なので、着用者へのフィット感が更に優れることとなるからである。

【産業上の利用可能性】
【0028】
本考案は、釣り具の製造業、販売業またはレンタル業、アウトドアスポーツのインストラクター事業などにおいて、利用可能性を有する。

【0029】
10; マリンスポーツ用スーツ 11; 胸部
12,12A; 腰部
13,13A; 脚部
14; 大腿部 15; 膝部
20,20A; サイドファスナ
21,21A; 胸部サイドファスナ
22,22A; 脚部サイドファスナ
30; 着用者

(57)【要約】

【課題】膝関節または股関節周辺における伸縮性を改善しつつ、サイドファスナの良さを大きく損なわないマリンスポーツ用スーツを提供する。【解決手段】着用者の胸部11、腰部12、膝部15および脚部13を連続して覆う伸縮性のある素材によるマリンスポーツ用スーツである。胸部11および脚部13における体側部分にサイドファスナを備える。サイドファスナは、胸部11における膝部15側を下端として上端を開放端とする胸部サイドファスナと、脚部13における膝部15側を上端として下端を開放端とする脚部サイドファスナ22とからなる。膝関節部分を形成する素材は、胸部11または脚部13を形成する素材よりも伸縮性に優れた素材とする。


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