(54)【考案の名称】給電ケーブルの巻取・繰出装置

(73)【実用新案権者】東洋ゼンマイ株式会社

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図2

【概要説明】

【分野】

【0001】
この考案は、発電した電力を供給する給電ケーブルを巻き取ることができるとともに、逆に戻しながら繰り出すことのできる巻取・繰出装置に関する。

【従来の技術】

【0002】
従来、給電ケーブルの巻取・繰出装置については、船舶へ陸上から給電用ケーブルを延ばすことにより配電する提案がある(特許文献1)。これによると、港湾に係留中の動揺する船舶に電力を供給するために、岸壁側には給電設備を設け、船舶には岸壁から延ばされた給電ケーブルの巻取・繰出装置が設けられる。
【0003】
この給電ケーブルの巻取・繰出装置によれば、船舶と岸壁との高さ位置関係が変化することで給電ケーブルに過度な緩みや張力が発生するのを防止するために、巻取りドラムに、インバータの定トルク制御により、給電ケーブルにかかる張力が常時一定となるように電気的に制御するオートテンション機構が設けられる。
【0004】

【効果】

【0009】
以上説明したように、この考案に係る給電ケーブルの巻取・繰出装置によれば、ゼンマイ装置の弾力の範囲で給電ケーブルが適度に緊張するので、給電ケーブルが絡んだり断線したりする不都合が生じなく、また、コンパクトであるので、陸側と航行体のいずれにおいても設置に不都合が生じなく、航行体に荷重の負担がかかる不都合がなくなるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】この考案に係る給電ケーブルの巻取・繰出装置の使用状態を示す斜視説明図である。
【図2】同巻取・繰出装置を正面から見た断面図である。
【図3】同巻取・繰出装置の側面から見た断面図である。

【0011】
この考案が適用される航行体としては、船舶ばかりでなく、ヘリコプター等を適当なものとして挙げることができる。
【0012】
給電ケーブルの巻取・繰出装置Pは、陸上が設置の主体となる。給電相手としてはヘリコプターFであり、これに給電ケーブルが接続される受電器が装備される。巻取・繰出装置Pは、原動機としての石油エンジン1aとこれにより駆動される発電機1bとからなる発電装置1があって、発電装置1にAC・DCコンバータ2を介して併設されるもので、ゼンマイ装置5と、同時にそれぞれ連動する給電ケーブル7の巻取ドラム9およびスリップリング11とがケース13に内装される。
【0013】
連動はゼンマイ装置5の蓄勢力を伴うもので、そのゼンマイ装置5は、主動軸17に主動ドラム18を取り付けてある。そして、副軸19に従動ドラム22が取り付けられ、主従双方に定トルクゼンマイが巻着される。
【0014】
両ドラム18,22は、鍔25,26により5区分され、ゼンマイトルクが増減可能に5個の定トルクゼンマイ4a,4a,・・で調整されるようになっている。また、こうして薄型の長ゼンマイの使用が可能となり、給電ケーブル7を長く伸ばすことができるようになった。
【0015】
主動軸17には、端において給電ケーブル7の巻取ドラム9と、コネクタとしてのスリップリング11とが一体に回転可能に取り付けられ、発電機1bからの原給電線6がスリップリング11に固定側で接続される。そして、巻取ドラム9の給電ケーブル7の基端がスリップリング11に回転側で接続される。
【0016】
使用については、主動ドラム20に給電ケーブル7が巻かれた巻線状態で先がヘリコプターFに連結される。この状態でヘリコプターFが飛行場に待機される。そして、ヘリコプターが離陸して上がると、給電ケーブル7が繰り出されて飛行の高さに応じて高く延ばされる。このとき、巻取ドラム7の回転は、定トルクゼンマイ4aの弾力に抗することになるので、給電ケーブル7にたるみが発生しない(テンション機構)。また、主動ドラム18に従動ドラム22から定トルクゼンマイ4aが弾力に抗して巻き取られるので、巻取ドラム9と一体回転の主動軸17に定トルクゼンマイによる逆回転の回転力が蓄勢される。
【0017】
ヘリコプターが帰還のため降りてくると、定トルクゼンマイ4aのその蓄勢力により巻取ドラム9が逆回転して給電ケーブル7が巻取ドラム9に巻き取られる。したがって、この時も空中でたるみの発生が防止される。
【0018】
発電機1bの電気は、コンバータ2とスリップリング11を介して送電されるので、常時給電ケーブル7に正常な電力が供給される。そのため、ヘリコプターFで電力調整する装置が不要であり、ヘリコプターに荷重負担をほとんど負わない。
【0019】
P 給電ケーブルの巻取・繰出装置
F 遠隔航行体としてのヘリコプター
1 発電機
4a 定トルクゼンマイ
5 ゼンマイ装置
6 原給電線
7 給電ケーブル
9 巻取ドラム
11 スリップリング
17 主動軸
18 主ドラム
19 副軸
22 従動ドラム


(57)【要約】

【課題】全体の装備が簡単で、一か所にコンパクトに納まり、運搬保管が容易で、また、常に断線が生じないようにテンションが保持され、他の物に絡むことがなく、しかも、乗り物側に装備の負担がなく送電できる給電ケーブルの巻取・繰出装置を提供する。【解決手段】発電機からの原給電線6とこれに続く給電ケーブル7とを通じてヘリコプターや船舶等の遠隔航行体に配電するように、原動機と巻取ドラム9との間にドラム回転軸と同軸の主動軸17を有するゼンマイ装置5を介在して設けた給電ケーブルの巻取・繰出装置Pであって、ゼンマイ装置には、主動軸に支持される主ドラム18と副軸19に支持される従動ドラム22との間に定トルクゼンマイ4aが巻着されている。


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