(54)【考案の名称】印刷タオル

(51)【国際特許分類】

A47K 10/02 ・タオル

(73)【実用新案権者】プリントメモリアル株式会社

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
この考案は、印刷による緻密な柄を有するタオルに関する。

【従来の技術】

【0002】
転写印刷は解像度の高い絵柄を表わすことができ、布地においても写真を精密に印刷することができる。パイル生地においても特許文献1や特許文献2のように転写印刷を施したものが提案されている。
【0003】
特許文献1には、ポリエステルのつなぎ糸と、吸発性ポリエステルの表側パイル糸と、吸発性ポリエステルの裏側パイル糸とを用い、丸編によって得られる組織を有する両面パイルのタオルであって、表側パイル糸によって構成される表側パイルのパイル長が、裏側パイル糸によって構成される裏側パイルのパイル長よりも短くなるように構成されているタオルが記載されている。そして、表側パイルのパイル長が短くなっているので、プレスをする際、表側パイルが傾れないために、転写紙に形成された図柄の輪郭が歪んだりする等の不都合が生じることはないと記載されている(同文献0024段落)。
【0004】
特許文献2には、縦編編成を有し、転写印刷面である第1面において、第1パイル糸がその列のパイル止め糸によるパイル止め点と隣の列のパイル止め糸によるパイル止め点を有し、転写印刷面でない第2面において第2パイル糸がその列のパイル止め糸によるパイル止め点を有する転写印刷タオルが記載されている。
【0005】

【効果】

【0009】
この考案の印刷タオルは印刷による精密な柄が表現される部分とパイル生地本来の外観が表現される部分とを同じ面に有し、これまでのパイル製品にはない独特で多様な表現が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】印刷タオルを示す表面図である。
【図2】同裏面図である。
【図3】パイル生地の構造を示す断面図である。

【0011】
この考案を実施するための形態について図面に基づいて説明する。図1は印刷タオルを示す表面図、図2は同裏面図である。
【0012】
印刷タオル1の表面(第1面)には、染色面部2と非染色面部3が設けられている。印刷タオル1はパイル生地よりなり、染色面部2および非染色面部3ともにパイル糸が表れている。
【0013】
印刷タオル1には、少なくとも2種類のパイル糸が使用される。第1パイル糸は分散染料により着色されやすい糸である。染色面部2では、第1パイル糸が表れている。一方、第2パイル糸は第1パイル糸よりも分散染料で着色されにくい糸であり、非染色面部3には第2パイル糸が表れる。そして、染色面部2には分散染料による印刷が施される。非染色面部3には分散染料による印刷は施されない。したがって、非染色面部3には第2パイル糸やその下の地糸の色や風合いおよび織り方など生地自体の性質に由来する外観が現れる。
【0014】
以上、この考案の印刷タオルでは、同じ側の面に印刷が施されている部分と生地自体の外観が現れる部分とが存在する。これにより、パイル生地による地柄のみのタオルや転写印刷の図柄のみのタオルでは実現できない、多様で奥行きや立体感のある新しい美観を得ることができる。
【0015】
この例では、図2に示すように裏面(第2面)においても染色面部2と非染色面部3が設けられている。第1面において染色面部2である箇所が第2面においては非染色面部3になっており、第1面において非染色面部3である箇所が第2面においては染色面部2となっている。
【0016】
次に、この印刷タオルの製造方法について詳しく説明する。まず、パイル生地の製造について説明する。図3はパイル生地の構造を示す断面図である。
【0017】
このパイル生地では、少なくとも2種類のパイル糸が使用される。第1パイル糸4は、分散染料により着色されやすい糸であり、ポリエステルなどの合成繊維が使用される。本例では、30番双糸のポリエステルスパンの白の糸を使用した。一方、第2パイル糸5は、分散染料により着色されにくい糸であり、綿糸などが適している。本例では、20番単糸または40番双糸の綿糸を使用している。この第2パイル糸5は、白色である必要はなく、黒など濃い色でもよい。さらに、複数の異なる色により織り柄を表現してもよい。なお、経糸および緯糸は、綿糸でもポリエステルスパン糸でもよく、例えば20番単糸または40番双糸を使用する。
【0018】
織機としては例えばジャッガード機など通常のパイル織物用の織機を使用することができる。上下パイル糸の切り替えを行ってパイル生地の表面に第1パイル糸4が現れる染色面部2と第2パイル糸5が現れる非染色面部3を構成するようにする。第1面において第1パイル糸4が表れている領域では、その逆側(第2面)には第2パイル糸5が表れている。パイル糸によるループ状先端はそのまま残してもよく、どちらかの側にシャリーングを行ってもよい。
【0019】
ついで、このパイル生地に印刷および切断を行って印刷タオルを作成する。印刷は分散染料による転写印刷を行う。ここで、非染色面部3には印刷を施す必要はないが、また非染色面部3をマスクしたりする必要もなく、印刷時においては分散染料が非染色面部3に付着してもよい。印刷後に洗いを行うと、綿糸である第2パイル糸で構成される非染色面部3では色落ちし、一方、ポリエステル糸である第1パイル糸で構成される染色面部2のみに分散染料による印刷が残って柄が表現される。
【0020】
出来上がったタオルには、転写印刷による精密な柄が表現された染色面部2と印刷されておらずパイル生地がそのまま見える非染色面部3が形成される。こうして、これまでのタオル製品では得られなかった美観が実現できた。
【0021】
1.印刷タオル
2.染色面部
3.非染色面部
4.第1パイル糸
5.第2パイル糸

(57)【要約】

【課題】伸縮性・吸水性に富むパイル製品でありながらも、緻密な図柄とパイル製品独特の柔らかみや立体感に富む外観を備えた印刷タオルを提供する。【解決手段】印刷タオル1は、分散染料により着色される第1パイル糸と、分散染料により着色されにくい第2パイル糸とを有し、第1パイル糸によりパイルが形成されている染色面部2と、第2パイル糸によりパイルが形成されている非染色面部3とが設けられていて、染色面部2にのみ印刷が施されている。


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