(54)【考案の名称】折り畳みベッド

(73)【実用新案権者】株式会社山善

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図5

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、折り畳み可能に構成された折り畳みベッドに関する。

【従来の技術】

【0002】
従来から、折り畳みベッドとして様々な構成のものが提案されている。例えば、前側のベッドフレームの後端に設けられたブラケットと後側のベッドフレームの前端に設けられたブラケットとが左右方向に沿った連結軸で連結され、その連結軸の下方に外筒が垂設され、その外筒内に内筒が軸方向に摺動自在に内嵌され、内筒を外筒の外部(下方)へ押し出す側へ付勢するスプリングを外筒内に備え、内筒と前側のベッドフレームとが第1リンクで連結され、かつ、内筒と後側のベッドフレームとが第2リンクで連結されて、折り畳みベッドが構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記折り畳みベッドを折り畳む際には、ブラケットの連結軸付近を上方に持ち上げることによって、スプリングの付勢力により内筒が外筒から下方へ押し出される。これに伴って、前側のベッドフレームの前端と後側のベッドフレームの後端とが接近するように両ベッドフレームが揺動する。両ベッドフレームの揺動により、前側のベッドフレームと後側のベッドフレームとを折り畳むことができる。また、折り畳まれた折り畳みベッドを使用状態にする際には、折り畳み状態の前側のベッドフレームの前端と後側のベッドフレームの後端とが互いに離れる側へ移動するように前後のベッドフレームを揺動操作する。これによって、内筒が外筒内に入り込んで前側のベッドフレームと後側のベッドフレームとが水平となる使用状態にすることができる。
【0004】

【効果】

【0013】
以上の如く、本考案によれば、開閉補助機構を備えることによって、折り畳む、又は使用状態にすることを容易かつ確実に行うことができる折り畳みベッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本考案に係る折り畳みベッドの側面図である。
【図2】本考案に係る折り畳みベッドの平面図である。
【図3】本考案に係る折り畳みベッドの正面図である。
【図4】本考案に係る折り畳みベッドの底面図である。
【図5】本考案に係る折り畳みベッドを横倒しにして底面側から見た斜視図である。
【図6】図4におけるA−A線断面図である。
【図7】図6におけるB−B線断面図である。
【図8】(a)は後側フレームと後側リンクとの取付部を示す要部の平面図、(b)は図8におけるC−C線断面図である。
【図9】中央フレームに対して前側フレーム及び後側フレームを折り畳んだ状態を示す要部の断面図である。

【0015】
以下、本考案に係る折り畳みベッドの一実施形態について、図面に基づいて説明する。
【0016】
図1〜図5には、折り畳みベッド1が示されている。折り畳みベッド1は、前後方向略中央部に位置する左右幅方向に沿った中央フレーム2と、中央フレーム2の前側及び後側に揺動自在に連結される前側フレーム3及び後側フレーム4とを主要構成部材として備えている。前側フレーム3及び後側フレーム4が揺動自在に連結されることによって、前側フレーム3と後側フレーム4とを折り畳んだ閉状態と前側フレーム3と後側フレーム4とを広げた開状態とに切り替え可能に構成されている。
【0017】
中央フレーム2は、内部が中空の金属製の角パイプからなっている。また、中央フレーム2の直下方には、左右幅方向に延びる横脚5を有する脚部6を備えている。脚部6は、横脚5の他に、中央フレーム2の両端から下方へ垂下する左右の縦脚7,7を備えている。これら縦脚7,7と横脚5とが、金属製の一本の丸パイプを折り曲げることによって、前後方向視において略U字状に形成されている。横脚5は、ベッド上に重量が加わっていない時には、床Fから浮いた状態(非接地状態、図1参照)となっているが、例えばベッドに人が寝た場合にベッド上に重量が加わることで脚部6が下がって、横脚5が床Fに接地してベッド上に加わる荷重の一部を脚部6で支持することができるようになっている。各縦脚7の上端部の外側面には、略コの字状の取っ手7Aが左右幅方向外側に突出する状態で取り付けられている。この取っ手7Aを持って折り畳みベッド1を折り畳んだり、使用する状態にすることが可能である。
【0018】
前側フレーム3は、図1及び図4に示すように、中央フレーム2(図5参照)の両端に固定された左右のブラケット8,8の前側に左右幅方向の軸芯X1回りで揺動自在に両端が連結されるU字状の前側外枠フレーム9と、前側外枠フレーム9の後側で前側外枠フレーム9の左右側部を左右幅方向で連結する左右幅方向に沿った前側横フレーム10と、前側横フレーム10の左右幅方向略中央部と前側外枠フレーム9の前端部の左右方向略中央部とを連結する前後方向に沿った前側前後フレーム11とを備えるとともに、これらフレーム9〜11の上面に前側マットM1を備えている。
【0019】
後側フレーム4は、中央フレーム2の両端に固定された左右のブラケット8,8の後側に左右幅方向の軸芯X2回りで揺動自在に連結されるU字状の後側外枠フレーム12と、後側外枠フレーム12の前側で後側外枠フレーム12の左右側部を左右幅方向で連結する左右幅方向に沿った第1後側横フレーム13と、後側外枠フレーム12の後側で後側外枠フレーム12の左右側部を左右幅方向で連結する左右幅方向に沿った第2後側横フレーム14と、第1後側横フレーム13の左右幅方向略中央部と第2後側横フレーム14の左右幅方向略中央部とを連結する前後方向に沿った後側前後フレーム15とを備えるとともに、これらフレーム13〜16の上面に後側マットM2を備えている。
【0020】
図5に示すように、中央フレーム2と横脚5とを連結する左右一対の縦軸16,16が、縦脚7,7よりも内側に設けられている。具体的には、各縦軸16の両端が、縦脚7,7よりも内側において、中央フレーム2の下面と横脚5の上面とに溶接により連結されている。また、各縦軸16は、内部中空の円形で金属製のパイプから構成されている。前記のように縦軸16,16が、縦脚7,7よりも内側に設けられているので、折り畳み時(図6の状態から図9の状態になる時)に揺動される前側リンク20と縦軸16との間及び後側リンク21と縦軸16との間に指を詰めることを縦脚7,7により防止できる。
【0021】
また、図6及び図7に示すように、各縦軸16には、リング17がスライド可能に遊嵌されている。このリング17は、合成樹脂でなる円筒状部材17Aと、この円筒状部材17Aの外側に被せるように配置される2つの半割部材17B,17Bとを備えている。円筒状部材17Aの上下端には、他の部分よりも径方向外側に突出する上下一対のフランジ部17a,17aを備えており、円筒状部材17Aに2つの半割部材17B,17Bを被せることによって、半割部材17B,17Bの上端に上側フランジ部17aの下端が当接し、かつ、半割部材17B,17Bの下端に下側フランジ部17aの上端が当接する。これによって、半割部材17B,17Bに対して円筒状部材17Aが上下方向に位置ずれすることを阻止している。
【0022】
各半割部材17Bは、円筒状部材17Aの外面に当て付けられる円弧部17bと、円弧部17bの前後両端から径方向外側に突出する板状の前後一対のフランジである前側フランジ17cと後側フランジ17cとを備えている。前側横フレーム10の前側面には、前方に突出する金属製の前側ブラケット18が溶接等により取り付けられ、第1後側横フレーム13の後側面には、図6及び図8(a),(b)に示すように、後方に突出する金属製の後側ブラケット19が溶接等により取り付けられている。前側ブラケット18に、前側リンク20の一端がボルトとナットを介して枢支連結され、この前側リンク20の他端が半割部材17B,17Bの前側フランジ17c,17cに挟み込まれた状態でリベット23により枢支連結されている。また、後側ブラケット19に、後側リンク21の一端がボルトとナットを介して枢支連結され、この後側リンク21の他端が半割部材17B,17Bの後側フランジ17c,17cに挟み込まれた状態でリベット23により枢支連結されている。また、図4〜図6において、前側横フレーム10の上下方向の厚みと第1後側横フレーム13の上下方向の厚みとが同一に設定されている。
【0023】
図6に示すように、中央フレーム2とリング17との間に位置するように縦軸16に弾性体としてのコイルスプリング22が遊嵌されている。このコイルスプリング22の一端が中央フレーム2に接続(連結)され、他端がリング17の上端に接続(連結)されている。このコイルスプリング22は、図6の状態では、リング17を横脚5側へ向けて付勢するように作用する。
【0024】
前記した、縦軸16,16と、リング17,17と、弾性体であるコイルスプリング22,22と、前側リンク20,20と、後側リンク21,21とから、開閉補助機構を構成している(図5参照)。この開閉補助機構により、前側フレーム3と後側フレーム4とを折り畳んだ閉状態と前側フレーム3と後側フレーム4とを広げた開状態との切り替えを補助する。
【0025】
上記のように開閉補助機構を備えることによって、上端が中央フレーム2に固定され、下端が横脚5に固定された縦軸16,16に対してリング17,17をスライドさせる構成にしているので、軸ずれすることなくリング17,17がスムーズに縦軸16,16に対してスライドする。よって、折り畳みベッド1を、容易かつ確実に折り畳んだり、使用状態にすることができる。具体的には、図1の状態から取っ手7Aを持って上方に持ち上げていくことによって、コイルスプリング22,22の付勢力でリング17,17が横脚5側へスライドするとともに前側外枠フレーム9及び後側外枠フレーム12が水平状態(開状態)から垂直状態(閉状態)に切り替わり、折り畳みベッド1を折り畳むことができる。図9に示す折り畳まれた折り畳みベッド1を使用状態(開状態)にする際には、コイルスプリング22,22の付勢力に抗して、前側フレーム3の前端(図9では下端)と後側フレーム4の後端(図9では下端)とが互いに離れる側へ移動するように前側フレーム3及び後側フレーム4を揺動操作することによって、図1に示すように、前側フレーム3と後側フレーム4とが水平となる使用状態(開状態)にすることができる。また、開閉補助機構を前後方向中央部分に設けることによって、図1に示すように、前側フレーム3と床Fとの間及び後側フレーム4と床Fとの間に寝具や他物等を収容することができる収容空間を確保することができる。
【0026】
前側フランジ(図9では右側のフランジ)17cの前側への突出量と、前側横フレーム10の上下方向の厚みと、前側リンク20の幅とが同一(略同一でもよい)に設定されている。また、後側フランジ(図9では左側のフランジ)17cの前側への突出量と、第1後側横フレーム13の上下方向の厚みと、後側リンク21の幅とが同一(略同一でもよい)に設定されている。ところで、折り畳みベッド1を広げた開状態、つまり水平姿勢の前側横フレーム10又は第1後側横フレーム13の上下方向の厚みが、折り畳んだ状態になると、図9に示すように、前側横フレーム10又は第1後側横フレーム13が垂直姿勢となって、前後方向の厚みとなる。この折り畳んだ状態のとき、前側横フレーム10と前側リンク20と前側フランジ17cとが略同一幅で上下方向に並ぶことができ、しかも、第1後側横フレーム13と後側リンク21と後側フランジ17cとが略同一幅で上下方向に並ぶことができる。よって、折り畳みベッド1をコンパクトに折り畳むことができる。
【0027】
図1及び図4に示すように、前側外枠フレーム9の前端部の左右の両横側部に上下方向に沿う左右一対の前側支持脚24,24が取り付けられている。これら左右の前側支持脚24,24それぞれの下端には、前後方向に沿う板状部材25が取り付けられ、その板状部材25の下面の前後端部にキャスター26を備えている。前側支持脚24,24の下端部の内側同士が連結部材27により連結されている。また、前側支持脚24,24は、上端の左右幅方向の軸芯X3回りで揺動自在に取り付けられており、前側支持脚24,24が倒れ込んで水平姿勢となった折り畳み姿勢(図4参照)と前側外枠フレーム9に対して鉛直方向に沿った使用姿勢(支持姿勢、図1参照)とに姿勢変更することができるようになっている。
【0028】
第2後側横フレーム14の左右幅方向両端部に上下方向に沿う左右一対の後側支持脚28,28が取り付けられている。これら左右の後側支持脚28,28それぞれの下端には、前後方向に沿う板状部材29が取り付けられ、その板状部材29の下面の前後端部にキャスター30を備えている。後側支持脚28,28の下端部の内側同士が連結部材31により連結されている。また、前側支持脚24,24は、上端の左右幅方向の軸芯X4回りで揺動自在に取り付けられており、前側支持脚24,24が倒れ込んで水平姿勢となった折り畳み姿勢(図4参照)と前側外枠フレーム9に対して鉛直方向に沿った使用姿勢(支持姿勢、図1参照)とに姿勢変更することができるようになっている。
【0029】
尚、本考案は、前記実施形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0030】
前記実施形態では、弾性体としてコイルスプリング22を用いたが、板バネや皿バネ等を用いてもよい。
【0031】
また、前記実施形態では、2本の縦軸16,16を設けたが、縦軸を1本又は3本以上設けてもよい。
【0032】
また、前記実施形態では、前側横フレーム10の上下方向の厚みと、第1後側横フレーム13の上下方向の厚みとを略同一に設定したが、異なる厚みに設定して実施してもよい。
【0033】
1…折り畳みベッド、2…中央フレーム、3…前側フレーム、4…後側フレーム、5…横脚、6…脚部、7…縦脚、7A…取っ手、8…ブラケット、9…前側外枠フレーム、10…前側横フレーム、11…前側前後フレーム、12…後側外枠フレーム、13…第1後側横フレーム、14…第2後側横フレーム、15…後側前後フレーム、16…縦軸、17…リング、17A…円筒状部材、17B…半割部材、17a…フランジ部、17b…円弧部、17c…フランジ、18…前側ブラケット、19…後側ブラケット、20…前側リンク、21…後側リンク、22…コイルスプリング、23…リベット、24…前側支持脚、25…板状部材、26…キャスター、27…連結部材、28…後側支持脚、29…板状部材、30…キャスター、31…連結部材、F…床、X1〜X4…軸芯

(57)【要約】

【課題】折り畳む、又は使用状態にすることを容易かつ確実に行うことができる折り畳みベッドを提供する。【解決手段】前側フレーム3と後側フレーム4とを、折り畳んだ閉状態と、広げた開状態とに、切り替え可能に構成された折り畳みベッドであって、切り替えを補助する開閉補助機構を備え、開閉補助機構は、中央フレームと横脚とを連結する縦軸16と、縦軸16にスライド可能に遊嵌されるリング17と、縦軸16に遊嵌され中央フレーム2に一端部が接続されかつ他端部がリング17に接続されてリング17を中央フレーム側から横脚側へ向けて付勢する弾性体22と、リング17と前側フレーム3とを連結する前側リンク20と、リング17と後側フレーム4とを連結する後側リンク21とを有する。


【パテントレビュー】

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【インターネット特許番号リンク】

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