(54)【考案の名称】元の位置に戻ってくる模型グライダー

(73)【実用新案権者】【実用新案権者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図3

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、裁断された軽量素材からなる模型グライダーに関し、特に飛ばしやすく、良好な安全性を有した、元の位置に戻ってくる模型グライダーに関する。

【従来の技術】

【0002】
従来における娯楽用の模型グライダーは、軽量素材(例えば、ボール紙・スチレンボード等)を裁断して組み立てるという構造を持つ。この構造には、飛ばした後の飛行方向を制御できず、回収できないという欠点があったため、本考案者は、早期に前述の欠点を解消する革新性を備えた考案として、元の位置に戻る模型グライダーを研究開発した(図1を参照)。しかし、この構造にも以下の不備があった。即ち、機体1Aの重量を増強するため、機体1Aの機首部にいずれもプラスチック製のプロペラ体6Aや釣合い重りブロックが嵌め込まれていたが、固定されていなかったため、飛行中にぶれたり、時には落ちてしまったりして、飛行時の安定性に影響を与えていた。加えて、投げたり弾いたりして飛ばす時、プラスチック製のプロペラ体6Aには人を傷付ける懸念があり、安全性に問題があった。このため、本考案者は近年、裁断した軽量素材による機体2Aと、主翼3Aと、尾翼4Aからなる模型グライダー(図2を参照)を考案した。図2に示した模型グライダーにおいて、機体2Aの機首における二側面には、左右対称且つ紙製(或いはその他の適切な素材からなる)の二つの釣合い重り片5A・50Aが設けられて機首端で合わされる。組立る時は、二つの釣合い重り片5A・50Aにおける二つの隙間53A・530Aを主翼3Aの最前端に差し込むとともに、二つの彎曲溝54A・540Aと3Aの彎曲溝20Aをぴったり重ね合わせ、二つの釣合い重り片5A・50Aを機首の二側面に貼合する。これにより、上述したプラスチック製のプロペラ体や釣合い重り片を代替することで、模型グライダーが操作しやすくなるだけでなく、安全性も高まり、更に狂いなく正確に元の位置に戻ることができる。しかし、主翼3Aが機体2Aに固定されていないため、飛行中に模型グライダーが物体や壁にぶつかった場合、主翼3Aの傾斜が変わってずれてしまい、飛行を続けられなくなる。このため、再使用の前に調製が必要となり、面倒且つ不便である。更に、釣合い重り片5A・50Aを、それぞれ機体2A両辺に貼り合わせる時、正確性に影響しないように、左右対称になっているかどうか注意しなければならないため、面倒で時間がかかり、余計な手間を要する。また、二つの釣合い重り片5A・50Aと機体の貼合部分に形成された隙間が、空気抵抗を生じてスムーズな飛行に影響を与えてしまう。このように、依然として改善の余地がある。
【考案が解決しようとする課題】
【0003】
本考案は、釣合い重り片に主翼底面の方へ延伸するように二つの突出片体が設けられ、二つの突出片体が主翼に粘着固定されることで、機体と主翼と釣合い重り片が一体となって安定性を増すことに加え、機首に左右対称且つ前端縁がつながって一体となった形状の紙製釣合い重り片が組合され、更に前記紙製釣合い重り片は、貼合しやすく高い正確度での貼合が可能であるとともに、前端縁が隙間なく折り曲げられて空気抵抗を減少することが可能な、元の位置に戻ってくる模型グライダーを提供することを目的とする。

【効果】

【0005】
以上の構造によってなる本考案は、主翼と機体が安定し、機体が飛行中に物体にぶつかった時でも、主翼が傾かずに飛行を続けることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】初期の考案による、元の位置に戻る模型グライダーの構造を示した斜視分解図である。
【図2】近年の研究開発による、元の位置に戻る模型グライダーの構造を示した斜視図である。
【図3】本考案の実施例を示した斜視分解図である。
【図4】本考案の実施例の機体・釣合い重り片を示した斜視分解図である。
【図5】本考案の実施例における釣合い重り片の粘着動作を示した概略図である。
【図6】本考案の実施例における釣合い重り片の粘着後の斜視図である。
【図7】本考案の実施例の模型グライダーを示した斜視図である。
【図8】本考案の実施例を投げて飛ばした後、元に戻る動作を示した概略図である。
【図9】本考案の実施例に弾いて飛ばした後、元に戻る動作を示した概略図である。

【0007】
図3〜7を参照する。本考案は、それぞれ軽量素材を裁断して形成された模型グライダー10の機体20と、主翼30と、尾翼40とからなる。機体20前方には、主翼30を嵌め入れるための第一嵌め入れ溝21が設けられ(図3参照)、後方には、尾翼40を嵌め入れるための第二嵌め入れ溝22が設けられる。機体20の第一嵌め入れ溝21及び第二嵌め入れ溝22は、それぞれ異なる仰角度を備えている、即ち、第一嵌め入れ溝21は約2度の仰角であり、第二嵌め入れ溝22は約6〜8.5度の仰角である。主翼30及び尾翼40は、それぞれ第一嵌め入れ溝21及び第二嵌め入れ溝22に対応して嵌め入れられる。また主翼30と機体20の結合位置は、やや一側に偏っており(中心から約3mm)、一側の翼片が他側の翼片よりもやや大きい状態を呈する。更に、機首には、左右対称且つ前端の縁がつながって一体となった形状の紙製釣合い重り片60が設けられる。一体の紙製釣合い重り片60は、機体20の機首両側に合わせて粘着固定される際、機体20の機首両側に貼合しやすく、高い正確度での貼合が可能であるとともに、前端縁61が隙間なく折り曲げられて空気抵抗を減少させることができる。また、紙製釣合い重り片60頂面における主翼30底面と対応する位置には、二つの突出片体62・63が主翼30と平行するように設けられる。突出片体62・63は、主翼30における前端に近い底面に設けられるとともに、紙製釣合い重り片60と機体20と主翼30が一体をなすように固定する。これにより、主翼30と機体20が安定し、機体20が飛行中に物体にぶつかった時でも、主翼30は傾かずに飛行を続けることが可能になり、安定性が向上する。
【0008】
図4〜7を参照する。機体20前方における機首の二側面には、左右対称且つ前端縁61がつながって一体となった形状の紙製釣合い重り片60が設けられる。一体の紙製釣合い重り片60は、機体20の機首両側に組合される際、機体20の機首両側に貼合しやすく高い正確性を持つとともに、前端縁61が隙間なく折り曲げられて空気抵抗を減少させることができる。更に紙製釣合い重り片60尾端には、フック体64が設けられる。組立の時は、紙製釣合い重り片60のフック体64(即ち紙製釣合い重り片60における後方下部に凸出した位置)によって、紙製釣合い重り片60を機首二側面にぴったり合わせて粘着する。更に、紙製釣合い重り片60頂面における主翼30底面と対応した二つの突出片体62・63を、主翼30と平行させて、主翼30前端に近い底面に粘着固定する。これにより、紙製釣合い重り片60と機体20と主翼30が一体をなすように固定することができる。
【0009】
図8を参照する。本考案の模型グライダー10を投げて飛ばす時は、まず、尾翼40を機体20の第二嵌め入れ溝22に嵌め入れる。次に、片手で機体20における機腹の重心位置を持つとともに、機体20が地面と平行を呈し、且つ主翼30が地面と垂直を呈するように向きを変えてから、右前上方へ向かって投げる。投げて飛ばされた模型グライダー10は、円を描くように飛んで元の位置に戻ってくる。
【0010】
図9を参照する。本考案の模型グライダー10をゴムなどで弾いて飛ばす時は、まず、尾翼40を機体20の第二嵌め入れ溝22に嵌め入れる。次に、右手で輪ゴム70を紙製釣合い重り片60のフック体64に引っ掛けてから、輪ゴム70を前へ引っ張るとともに、左手で機体20の尾端を持ち、更に機体20がやや内側に傾いた状態で地面と平行を呈する(即ち、主翼30がやや内側に傾いた状態で地面と垂直を呈する)ように向きを変えてから、右前上方へ向かって弾く。弾いて飛ばされた模型グライダー10は、円を描くように飛んで元の位置に戻ってくる。紙製釣合い重り片60は、素材が紙であるとともに機首に粘着固定され、且つ突出片体62・63が主翼30に粘着固定される。これにより、主翼30がぶれたり抜け落ちたりしにくくなるため、投げたり弾いたりして飛ばす時、よりスムーズで安定し、且つ安全である。
【0011】
(従来技術)
1A 機体
6A プロペラ体

2A 機体
20A 彎曲溝
4A 尾翼
3A 主翼
5A 釣合い重り片
50A 釣合い重り片
530A 隙間
53A 隙間
540A 彎曲溝
54A 彎曲溝

(本考案)
10 模型グライダー
20 機体
21 第一嵌め入れ溝
22 第二嵌め入れ溝
30 主翼
40 尾翼
60 紙製釣合い重り片
61 前端縁
62 突出片体
63 突出片体
64 フック体
70 輪ゴム

(57)【要約】

【課題】飛ばし易く安全な元の位置に戻ってくる模型グライダーを提供する。【解決手段】それぞれ軽量素材を切断して形成された、機体20と、主翼30と、尾翼40とからなる。機体20前方には、主翼30を嵌め入れるための第一嵌め入れ溝21が設けられ、後方には、尾翼40を嵌め入れるための第二嵌め入れ溝22が設けられる。主翼30と機体20の結合位置は、一側に偏っており、一側の翼片が他側の翼片よりも大きいため、飛行時の重心が変化して、円を描いて元の位置に戻ってくる。機首には、左右対称且つ前端縁がつながって一体となった紙製釣合い重り片60が設けられる。紙製の釣合い重り片60は、貼合しやすく正確度の高い貼合が可能であり、前端縁61が隙間なく折り曲げられて空気抵抗を減らす。釣合い重り片60頂面における二つの突出片体62、63は、主翼30の前端に近い底面に粘着固定されて、釣合い重り片60と機体20と主翼30が一体をなすように固定する。


【パテントレビュー】

あなたの意見を伝えましょう:


【インターネット特許番号リンク】

インターネット上にあるこの特許番号にリンクします(発見しだい自動作成):