(54)【考案の名称】膜構造体

(73)【実用新案権者】株式会社スワン社

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】 図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、膜構造体に係り、特に発光手段を有する膜構造体に関するものである。

【従来の技術】

【0002】
現在、内部に導入した気体により膨張して所定の形状を形成しうる膜構造体は様々な使用態様がなされているが、一例として、合成樹脂シートで構成された風船につき、本考案の背景技術について説明する。
従来より、風船は玩具のほか、販促、イベント等に広く用いられている。特に、発光手段を有する発光風船は、夜間におけるコンサートやテーマパーク等での使用において、優れた装飾効果を有することから、需要が高まっている。
【0003】
このような発光風船として、例えば、特許文献1には、底部側の一部に透明部を設けた下部合成樹脂材と、光反射性及び光透過性を有する上部合成樹脂材との周縁を重ね合わせて熱溶着又は接着し、内部にガスが注入されて立体的に膨らむ風船本体と、この風船本体の底部に対して、前記下部合成樹脂材の透明部の外側位置に臨ませる発光源を保持する状態で取り付けた発光源保持体と、を有し、前記発光源から前記風船本体の透明部を経て上部合成樹脂材に光を照射してその乱反射光と透過光とにより風船本体を発光状態とすることを特徴とする発光風船が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、2枚の合成樹脂フィルムを重ね合わせて周縁部を熱溶着又は接着して形成され、内部にガスが注入されて膨らむ本体部と、透明な合成樹脂フィルムからなり両端部が封止された筒状体であって、一端部又は両端部が前記2枚の合成樹脂フィルムの周縁部に挟着されて、前記本体部の内部に取り付けられた発光体保持袋と、前記発光体保持袋の内部に装入された発光体とを備え、前記発光体保持袋の取付位置を決定することにより、前記本体部の内部の任意位置に発光体を配置できるようにしたことを特徴とする発光風船が開示されている。
【0005】
また、特許文献3には、孔部が設けられた風船本体と、開口部が設けられた袋体とを備え、風船本体の孔部の周縁部と袋体の開口部の周縁部とを接合し、風船本体の内側に袋体が配置された二重構造を有する、風船本体と袋体との間にガスを注入し得る風船体と、前記袋体の内部に配置された複数の発光ダイオードとを有し、前記袋体は、前記風船本体の内部空間において前記開口部から広がるようにして形成されており、前記複数の発光ダイオードは、前記袋体の内部に前記開口部の長径よりも大きく広がって配置されていることを特徴とする発光風船が開示されている。
【0006】
また、特許文献4には、2箇所に気体流入口と気体流出口を設けた中袋をバルーン本体の内部に、その気体流入口がバルーン本体の外部に開口して、気体流出口がバルーン本体の内部に開口するように取り付けるとともに、その中袋にバルーン本体の内部への気体の流入を可能となし、かつ、バルーン本体の内部から外部への気体の流出を阻止する逆止弁を設けて、その中袋の内部に発光体や発音体等のアクション装置を収容可能としたことを特徴とするバルーン玩具である。
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の発光風船にあっては、発光源保持体は固定されており、風船本体を任意の向きで載せることができるという構成であるため、風船を自由に持ち運ぶことができないという不具合があった。また、前記発光源保持体がたとえ小さくなったとしても、風船に対して発光源が露出しているという不具合は解消されない。
また、特許文献2〜4に記載の発光風船にあっては、発光体が風船内部に配置されているので、複数色の発光ダイオードを発光させた場合に重ね合わさった色としてしか発光させることができず、風船表面の部分ごとに色を変化させるようなことはできないという不具合があった。
【0008】
以上のような従来からの不具合は、発光手段を有する風船を例に説明したが、内部に導入した気体により膨張して所定の形状を形成しうる膜構造体に共通する課題であり、解決が待たれていた。

【効果】

【0020】
請求項1に記載の膜構造体にあっては、前記膜構造体が内部に導入した気体により所定の形状に膨張した状態において、前記膜構造体の表面部に発光素子を収納することができるので、発光手段を収納しうると共に、前記膜構造体の表面部において発光させることができる膜構造体を提供することができる。
【0021】
請求項2に記載の膜構造体にあっては、前記バルーン部は、前記空気注入部から空気が注入されて膨張すると、所定の厚さ寸法を有するハート形状を形成するので、ハート形状に膨張した前記バルーン部の表面部を発光させることができる膜構造体を提供することができる。
【0022】
請求項3に記載の膜構造体にあっては、前記収納部に収納された前記発光素子の導線を外方へ取り出すことができるので、前記膜構造体が内部に導入した気体により所定の形状に膨張した状態において前記発光素子に電源を供給することができる。
【0023】
請求項4に記載の膜構造体にあっては、前記収納部を含む前記膜構造体は気密性を有する透明な合成樹脂シートで形成することができるので、前記膜構造体は高い気密性を有すると共に、前記収納部が透明であるため、前記膜構造体の表面部を効率よく発光させることができる。
【0024】
請求項5に記載の膜構造体にあっては、前記膜構造体は薄板状に形成されたLEDによって発光させることができるので、消費電力及び発熱量を抑えて発光させることができると共に、前記膜構造体を構成する合成樹脂製シートが変形するといった事態を防止することができる。

(57)【要約】

【課題】発光手段を収納しうると共に、膜構造体の表面部において発光させることができる膜構造体を提供する。【解決手段】一対の合成樹脂製シート11a、11bから構成され、一対の合成樹脂製シート11a、11bを重ね合わせると共に、一対の合成樹脂製シート11a、11bの外周縁部12、12を接合して形成されるバルーン部13を有し、バルーン部13の内部に導入した気体により所定の形状に膨張しうる膜構造体10において、バルーン部13の外周縁部12には、一対の合成樹脂製シート11a、11bに加えて更に他の合成樹脂製シート15が接合されることにより、発光素子16を収納しうる収納部17が形成されている。


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