(54)【考案の名称】コード巻取具

(73)【実用新案権者】株式会社アートワークスタジオ

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】 図3

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、天井から吊り下げられる照明器具に好適なコード巻取具に関する。

【従来の技術】

【0002】
天井から吊り下げられる照明器具は、例えば、天井に固定された引掛シーリングボディに、照明器具に備えられた引掛シーリングキャップを取り付けることで、電気的及び機械的に接続される(例えば、特許文献1,2参照)。
【0003】
このような天井吊下げ式の照明器具には、例えば、器具本体から引き出されて引掛シーリングキャップに接続された電源コードによって器具本体が吊り下げられるものと、電源コードとは別に器具本体を吊り下げるためのチェーン(鎖)が設けられ、そのチェーンによって器具本体が吊り下げられるものがある。ここで、チェーンによって器具本体が吊り下げられるものには、器具本体の重量を考慮してチェーンを用いたものやデザイン(外観)を考慮してチェーンを用いたものがある。
【0004】

【効果】

【0018】
本考案は、以上に説明した構成を有し、見栄えを損なうことなく、天井吊下げ式の照明器具の取付け高さを調整することができるコード巻取具を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、本考案の実施形態に係るコード巻取具を装着した照明器具の一例を示す外観図である。
【図2】図2は、照明器具に装着したコード巻取具を一方向から見た外観図である。
【図3】図3は、照明器具に装着する途中のコード巻取具を示す図である。
【図4】図4は、コード巻取具を分解した状態を示す図である。
【図5】図5は、コード巻取具の一部分の断面図である。

【0020】
以下、本考案の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、本考案は、以下の実施形態に限定されない。
【0021】
(実施形態)
図1は、本考案の実施形態に係るコード巻取具を装着した照明器具の一例を示す外観図である。
【0022】
図1に示す照明器具21は、器具本体22と、器具本体22から引き出された給電用の電源コード23と、電源コード23の先端に接続された引掛シーリングキャップ24と、天井から器具本体22を吊り下げるためのチェーン25とを備えている。器具本体22は、例えば、ランプ、蛍光灯あるいはLED等の発光部(光源)と、電源コード23と接続され発光部へ電力を供給するための電源回路部と、これらを支持する支持部材などを有している。
【0023】
本例の引掛シーリングキャップ24には、チェーン25に連結される吊り金具26が設けられている。また、器具本体22にもチェーン25に連結される連結金具27が設けられている。吊り金具26及び連結金具27のそれぞれのチェーン25との連結部分はリング状になっているが、これに限られない。吊り金具26及び連結金具27には、それぞれ電源コード23が挿入される穴26a、27aが設けられている。
【0024】
この照明器具21は、天井31に固定された引掛シーリングボディ32に取り付けられる。引掛シーリングボディ(コンセント)32と引掛シーリングキャップ(プラグ)24とで、引掛シーリングローゼットが構成されており、引掛シーリングキャップ24の引掛刃で引掛シーリングボディ32の引掛用刃受部にかん合することによって、電気的及び機械的に接続される。
【0025】
コード巻取具1を照明器具21に装着していない場合、照明器具21のチェーン25は、その一端が器具本体22に取り付けられ、他端が引掛シーリングキャップ24に取り付けられて、所定の長さ(L1)を有しており、電源コード23は所定の長さ(L2)を有している。
【0026】
本実施形態に係るコード巻取具1を照明器具21に装着する際には、例えば、照明器具21のチェーン25を分断して、全体の長さを短くした上部側チェーン25aと下部側チェーン25bとの間にコード巻取具1を連結する。ここで、上部側チェーン25aと下部側チェーン25bとを合計した長さは、コード巻取具1を装着する前の元のチェーン25の長さ(L1)より短い。すなわち、上部側チェーン25aと下部側チェーン25bとは、元のチェーン25から、チェーン25を構成する環状部品のいくつかが除かれて構成されている。
【0027】
このコード巻取具1について、さらに図2〜図5を用いて説明する。図2は、照明器具に装着したコード巻取具を一方向から見た外観図である。図3は、照明器具に装着する途中のコード巻取具を示す図である。図4は、コード巻取具を分解した状態を示す図である。図5は、コード巻取具の一部分の断面図である。なお、以下では、引掛シーリングボディ32を介して天井31に吊り下げられた照明器具21に装着されているときのコード巻取具1の姿勢において、コード巻取具1における「上」「下」を決めて説明する。
【0028】
コード巻取具1は、水平方向に分離できる本体3と蓋4とからなるケース2と、隙間5sが設けられたチェーン連結部材5と、おねじ部6aが形成されたねじ部品6とで構成されている。これらの部品は、例えば、全て金属で形成されている。
【0029】
本体3には、その内側に電源コード23を巻き付けるための巻き付け部7が突出して設けられている。この巻き付け部7は、筒状に形成されており、その内側に、ねじ部品6のおねじ部6aと螺合するめねじ部7aが形成されている。蓋4には、ねじ部品6のおねじ部6aを挿入する穴8が設けられている。
【0030】
また、本体3と蓋4との各々の上部には、電源コード23が挿入される穴9を構成する溝9a,9bが設けられ、各々の下部にも、電源コード23が挿入される穴10を構成する溝10a,10bが設けられている。なお、電源コード23が挿入される穴9、10を構成する溝は、本体3と蓋4とのうちのいずれか一方にのみ設けるようにしてもよい。
【0031】
また、本体3と蓋4には、互いに接する周囲部分に突出部3b、4bが設けられており、図5に示すように、本体3の突出部3bが内側となり、蓋4の突出部4bが外側となるようにして、本体3と蓋4とが互いに位置決めされる。
【0032】
さらに、本体3と蓋4には、互いに接する周囲部分の外側にチェーン連結部材5を装着するための凹部3a、4aが設けられている。チェーン連結部材5は、例えば図5を見ればわかるように、本体3と蓋4との境界の周囲に沿って装着される。なお、本体3と蓋4のいずれか一方にのみ、チェーン連結部材5を装着するための凹部を設けるようにしてもよい。
【0033】
また、チェーン連結部材5は、ケース2に装着されたときにケース2よりも上下に突出してチェーン25a,25bを連結できる連結部5a,5bを有している。また、チェーン連結部材5には、連結部5a,5b以外の部分において隙間5sが設けられている。よって、チェーン連結部材5は、連結部5a,5b以外の一部分(隙間5s)が欠落したリング形状である。
【0034】
上記のように構成されるコード巻取具1を照明器具21に装着する手順の一例について説明する。なお、以下の手順は変更可能である。
【0035】
照明器具21のチェーン25は、金属製の環状部品が多数繋がれて構成されている。照明器具21の取付け高さを調整するために、チェーン25を分断して、環状部品のいくつかを取り除いて適当な長さにして、引掛シーリングキャップ24に接続された上部側チェーン25aと、器具本体22に接続された下部側チェーン25bとに分ける。
【0036】
次に、図3に示すように、上部側チェーン25aと下部側チェーン25bとの間にチェーン連結部材5を取り付ける。この際、上部側チェーン25aの端部の環状部品(A)に、チェーン連結部材5の隙間5sからチェーン連結部材5が挿入されるようにして環状部品(A)を上側の連結部5aの位置まで移動させる。同様に、下部側チェーン25bの端部の環状部品(B)に、チェーン連結部材5の隙間5sからチェーン連結部材5が挿入されるようにして環状部品(B)を下側の連結部5bの位置まで移動させる。
【0037】
そして、電源コード23を巻き付け部7に巻き付けて長さを調整し、電源コード23が本体3の溝9a、9bから引き出されるように電源コード23を配置する。次に、チェーン連結部材5を本体3の周囲の凹部3aに沿うように載せる。このときの状態が、図3に示された状態である。
【0038】
次に、本体3の周囲の突出部3bの外側に、蓋4の周囲の突出部4bが隣接するようにして蓋4を被せる。この状態で、ねじ部品6のおねじ部6aを蓋4の穴8に挿入して、ねじ部品6を右にまわして締めると、おねじ部6aとめねじ部7aとが螺合し、本体3に蓋4が固定される。これにより、照明器具21にコード巻取具1が装着される。
【0039】
このようにしてコード巻取具1が装着された照明器具21の引掛シーリングキャップ24を、引掛シーリングボディ32に接続することにより、照明器具21の取り付けが完了する。
【0040】
なお、上記では、コード巻取具1をチェーン25の途中に装着した例を説明したが、コード巻取具1の上部の連結部5aを、引掛シーリングキャップ24の吊り金具26に取り付けるようにしてもよいし、コード巻取具1の下部の連結部5bを、器具本体22の連結金具27に取り付けるようにしてもよい。
【0041】
また、引掛シーリングキャップ24に吊り金具26が無く、チェーン25を別途天井に固定された吊り金具に取り付けるような場合でも、本例のコード巻取具1を用いることができる。
【0042】
本例のコード巻取具1を用いれば、照明器具(器具本体22)の取付け高さを調整するときに、チェーン25の長さを短くして連結部5a,5bに連結し、余分な長さ分の電源コード23を巻き付け部7に巻き付けることができるので、電源コード23に大きなたるみが生じるのを防止でき、見栄えを損なうことがない。
【0043】
また、チェーン連結部材5に隙間5sを設けているので、この隙間5sからチェーン連結部材5をチェーン25a,25bの環状部品に通すことができるので、チェーン25a,25bを連結部5a,5bへ容易に取り付けることができる。
【0044】
なお、図4に二点鎖線で示すように、チェーン連結部材5に、隙間5sの両端部から内側へ突出する突部5cが設けられて、この突部5cを挟み込む凹部(図示せず)が本体3及び蓋4に設けられてあってもよい。これにより、チェーン連結部材5の両端部が固定され、例えば、器具本体22が重量の重いものであっても、隙間5sが大きくなるようなチェーン連結部材5の変形を防止できる。突部5cは、例えば、チェーン連結部材5の両端を折り曲げて形成できる。さらに、突部5cの先端がケース2(本体3及び蓋4の少なくとも一方)の内面に沿うように曲げられていてもよい。
【0045】
また、チェーン連結部材5が、隙間5sがなく、完全なリング状であってもよく、この場合、連結部5a,5bに取り付けるチェーン25a,25bの端部の環状部品を一時変形させて連結部5a,5bに取り付けて元の状態に戻すようにすればよい。チェーン25を構成する環状部品は、継ぎ目25s(図3参照)があるので、その継ぎ目25sをラジオペンチ等の工具を用いてずらして隙間を形成し、その隙間から連結部5a,5bを環状部品に通し、隙間を無くすようにもとに戻せばよい。
【0046】
なお、チェーン連結部材5を設けずに、ケース2(本体3または蓋4)の上部及び下部の各々において、チェーン25a,25bを連結できる連結部5a,5bがケース2よりも上下に突出して設けられていてもよい。
【0047】
また、本例のコード巻取具1は、連結部5a,5bを有するチェーン連結部材5が、ケース2とは別個に設けられているので、チェーン25が無く、電源コード23によって器具本体22が吊下げられる照明器具の場合には、チェーン連結部材5を装着しないで使用することができる。この場合、不要な連結部5a,5bも無いので、見栄えがよい。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本考案は、見栄えを損なうことなく、天井吊下げ式の照明器具の取付け高さを調整することができるコード巻取具等として有用である。
【0049】
1 コード巻取具
2 ケース
3 本体
3a 凹部
4 蓋
4a 凹部
5 チェーン連結部材
5a,5b 連結部
5s 隙間
6 ねじ部品
6a おねじ部
7 巻き付け部
7a めねじ部
8 穴
9 穴
9a,9b 溝
10 穴
10a,10b 溝
21 照明器具
22 器具本体
23 電源コード
24 引掛シーリングキャップ(プラグ)
25 チェーン
31 天井
32 引掛シーリングボディ(コンセント)

(57)【要約】

【課題】 見栄えを損なうことなく、天井吊下げ式の照明器具の取付け高さを調整することができるコード巻取具を提供する。【解決手段】 コード巻取具1は、照明器具に装着され、かつ照明器具が吊り下げられているときの姿勢において、水平方向に分離可能な本体3と蓋4とからなるケース2を有し、ケース2の上部及び下部の各々において本体3と蓋4とのうちの少なくとも一方に電源コード23が挿入される溝9a,9b,10a,10bが設けられ、本体3の内側に電源コード23を巻き付けるための巻き付け部7が設けられ、チェーン25a,25bを連結できる連結部5a,5bがケース2の上と下に突出して設けられている。


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