(54)【考案の名称】化粧用ペンの芯材及びこれを備える化粧用ペン

(73)【実用新案権者】彩麗國際化粧品股▲フン▼有限公司

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図2

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、化粧用ペンに関し、特には化粧用ペンに用いられる芯材に関するものである。

【従来の技術】

【0002】
図1に、従来の化粧用ペン10を示す。化粧用ペン10は、截頭円錐型で端面が開口している開口端部111を有する筒状のペン軸11と、ペン軸11内に収められる芯材12と、ペン軸11の開口端部111に被せられるキャップ13とで構成されている。ペン軸11は内部に液状の化粧顔料が装填される。芯材12は、吸液性を有するように綿やフェルト等の繊維質からなる棒状のものであり、一端側である先端部121が開口端部111の開口から露出し、他端側が開口端部111の開口からペン軸11内に挿入されるようにしてペン軸11内に収められている。先端部121は、先端に向かって厚みが漸減し且つ尖った刃型に形成されており、その先端面が芯材12の長さ方向に斜めに交わる斜面となっている。使用の際には、先端部121の主に先端面を眉や睫毛や目元等の各部位に接触させるようにして、芯材12が吸引した化粧顔料を上記各部位に塗る。
【考案が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来の化粧用ペンは、アイライン、アイブロー、マスカラ、マニキュアなどを施す道具として用いることができる。しかしながら、上記従来の化粧用ペンにおいて、芯材12は繊維質が密実に結束するように構成されたものであり硬質のものである。そこで、例えば化粧用ペンをアイライナーとして用いた場合、ペン先(先端部121)の肌触りが滑らかでない上に、瞼の微細な凹凸に沿うことができず、描かれるアイラインがかすれたりして不自然なものとなる。また、先端部121の先端面は連続した1つの面であり、化粧用ペンをアイブローやマスカラとして用いた場合、全面が眉毛や睫毛に当たるので、局部的に塗ったり毛を梳きながら塗ったりするといった細かな化粧を施すことが難しい。
【0004】
本考案は、上記従来品の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、より細かな化粧を施すのに適した化粧用ペンの芯材の提供にある。

【効果】

【0007】
上記手段によれば、芯材の先端部の厚みが先端に向かって漸減すると共にその先端面に切り込みが設けられていることで、先端部の先端が歯状になり可撓性が具わる。そこで、本考案に係る化粧用ペンを肌に用いると、芯材の先端部が肌にしなやかに密接するようになり、施される化粧がより細やかで自然なものとなる。また、眉毛や睫毛に用いると、先端部で毛を梳きながら化粧を施すことができ、より細かな化粧を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】従来の化粧用ペンを分解して示す側面図である。
【図2】本考案に係る化粧用ペンの第1の実施形態を示す分解斜視図である。
【図3】図2のIII―III線で切った断面図である。
【図4】上記第1の実施形態を示す部分側面図である。
【図5】本考案に係る化粧用ペンの使用態様の一例を示す説明図である。
【図6】本考案に係る化粧用ペンの使用態様の一例を示す説明図である。
【図7】本考案に係る化粧用ペンの使用態様の一例を示す説明図である。
【図8】本考案に係る化粧用ペンの第2の実施形態を示す部分側面図である。
【図9】本考案に係る化粧用ペンの第2の実施形態の変化例を示す部分側面図である。
【図10】本考案に係る化粧用ペンの第3の実施形態を示す部分側面図である。

【0009】
以下、添付図面を参照しながら、本考案に係る化粧用ペンの芯材及びこれを備える化粧用ペンの具体的な各実施形態を詳細に説明する。
【0010】
<第1の実施形態>
図2、図3、図4には、本考案に係る化粧用ペンの第1の実施形態が示されている。
化粧用ペンは、ペン軸2と、芯材3と、キャップ4を備える。
【0011】
ペン軸2は、ペン先側である開口端21と、ペン尻側である閉塞端22とを両端に有する長手状に形成されている。開口端21には、ペン軸2の内部空間に連通する開口211と、開口211の周縁からそれぞれ内側に向かって突き出た複数の係合突起212とが設けられている。また、ペン軸2の内部空間は液状の化粧顔料を装填することができるように設けられている。
【0012】
芯材3は、吸液性が具わるように繊維質からなり、所定の軸線方向Lに沿って延伸するように長手状に形成されたものであり、軸線方向Lの一端側に位置してペン先となる先端部32と、軸線方向Lの他端側に位置する胴部31とを有する。芯材3は、胴部31がペン軸2の開口211からペン軸2の内部空間に挿入されると共に、先端部32が開口211から突出するようにペン軸2内に収められる。なお、芯材3をペン軸2内に収めると、上述の複数の係合突起212がそれぞれ周囲から芯材3の胴部31に当接して押さえつけるようになり、これにより芯材3が固定される(図3の断面図を参照)。
【0013】
キャップ4は、ペン軸2の開口端21から露出する芯材3の先端部32を覆うようにペン軸2の開口端21に被せることができるように形成されたものである。
【0014】
以下では、芯材3の構造をより詳しく説明する。
【0015】
胴部31は、軸線方向Lと直交する断面が円形を呈するように形成されている。
【0016】
先端部32は、胴部31から軸線方向L両側が次第に窄まるように延伸して先端付近では軸線方向Lと直交する断面が矩形を呈する板状になるように形成されている。即ち、先端部32は、軸線方向Lと直交する所定方向にある厚みが先端に向かって漸減するように形成されており、先端部32の先端面321は、先端部32の厚みの方向Y(図2、図4参照)と直交する方向に長さを有し、その長さの方向X(図2、図4参照)が本実施形態においては図2に示されるように軸線方向Lと斜めに交わるように形成されている。
【0017】
先端部32の先端面321には、軸線方向Lに沿って切り込まれた切り込み323が少なくとも1つ設けられている。そして、この切り込み323により、先端面321の長さの方向X両端に、また切り込み323が2つ以上の場合には隣接する切り込み323の間にも、フォークの歯状の突起部322がそれぞれ形成される。具体例として、本実施形態では図示(図2、図4、図5〜図7)のように切り込み323を3つ設けたので、突起部322が4つ形成されている。なお、3つの切り込み323は先端面321の長さの方向Xに沿って並んでいる。また、各切り込み323は深さが同じであり、即ち、本実施形態では先端面321が軸線方向Lに対して斜めなので、各切り込み323の股も図示のように段状になっている。
【0018】
芯材3が上述のようにペン軸2の内部空間に収められると、ペン軸2の内部空間に装填された化粧顔料を胴部31が吸引し毛管現象によって先端部32そしてその突起部322まで吸い上げる。これにより本考案に係る化粧用ペンを化粧に供することができる。
【0019】
なお、本考案において先端部32の切り込み323の数量に限定はなく、複数の突起部322が形成されるように少なくとも1つ設けられればよい。また、先端面321を、本実施形態では上述のようにその長さの方向Xが軸線方向Lと斜めに交わるように形成したが、軸線方向Lと直交するように形成することもできる(第2の実施形態を参照)。また、各切り込み323の深さも、本実施形態のようにそれぞれ同じにする必要は無く、それぞれ深さの異なる切り込み323を設けてもよい(第3の実施形態を参照)。
【0020】
加えて、芯材3のペン軸2への固定は、本実施形態の係合突起212によるものに限らないが、係合突起212による方式を用いれば、隣り合う係合突起212の間に隙間があるので、この隙間を通してペン軸2の内部に空気が通るようになり、ペン先(芯材3の先端部32)からの化粧顔料の出がよくなる。
【0021】
以下、図5、図6、図7を参照に、上述の構成を有する化粧用ペンの使用態様の各例を説明する。
【0022】
図5は、本考案に係る化粧用ペンがいわゆるアイライナーとして用いられている態様を示している。芯材3の先端部32を、目の縁5に接触させる。この際、先端部32を、先端面321の長さの方向Xに沿って動かせば、先端部32の厚みとほぼ同じ太さのアイラインが描かれる。本考案に係る化粧用ペンは、このように用いるに当たって、芯材3の先端部32の切り込み323によって形成された突起部322に可撓性が具わるので、先端部32が目の縁5に接触しながら動かされる際に、突起部322のしなりによって目の縁5の肌にしなやかに密接するようになり、アイラインが描きやすい上に、描かれるアイラインもかすれ等がなく、所望のラインを描くことができるようになる。
【0023】
図6および図7は、それぞれ本考案に係る化粧用ペンがいわゆるマスカラまたはアイブローとして用いられている態様を示している。芯材3の先端部32を、睫毛6または眉毛7(眉下の肌を含む)に接触させる。本考案に係る化粧用ペンは、このように用いるに当たって、先端部32に切り込み323によって形成された複数の突起部322を有するので、これら突起部322によって睫毛6または眉毛7を梳き分けながら芯材3が吸い上げた化粧顔料を睫毛6または眉毛7にむらなく塗ることができるようになる。また所望により、全体の突起部322を睫毛6または眉毛7に接触させるか、一部の突起部322のみを接触させるかを選択することができ、より細かな化粧を施すことが可能となる。
【0024】
なお、図示及び上記説明の他にも、本考案に係る化粧用ペンは、例えばペンタイプのマニキュアとして使用することもできる。
【0025】
<第2の実施形態>
図8には、本考案に係る化粧用ペンの第2の実施形態が示されている。第1の実施形態と同様であるが、本実施形態では、先端面321が軸線方向Lと直交するように形成されている。また、図8では、切り込み323を3つ設けた例が、図9では、切り込みを1つだけ設けた例がそれぞれ示されている。
【0026】
<第3の実施形態>
図10には、本考案に係る化粧用ペンの第3の実施形態が示されている。第2の実施形態と同様で、先端面321が軸線方向Lと直交するように形成されている。更に、複数(図示では2つ)の切り込み323が先端面321の長さの方向Xに沿って並び且つそれら切り込み323が先端面321の長さの方向Xの一方から他方に向かって次第に深くなるように設けられている。なお、本実施形態も他の実施形態と同様に切り込み323を設ける数に限定はなく、3つ、4つあるいはそれ以上設けることも可能である。
【0027】
以上、本考案の好ましい実施形態を説明したが、本考案はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本考案に係る化粧用ペンの芯材は、ペン先がよりしなやかなので、より細かな化粧を施すのに適した化粧用ペンに適している。本考案に係る化粧用ペンは、例えばペンタイプのマスカラ、アイライナー、アイブロー、マニキュア、ペディキュアなどの化粧道具として有用である。
【0029】
2 ペン軸
21 開口端
211 開口
212 係合突起
22 閉塞端
3 芯材
31 胴部
32 先端部
321 先端面
322 突起部
323 切り込み
4 キャップ
L 軸線方向
Y 先端部の厚みの方向
X 先端面の長さの方向

(57)【要約】

【課題】より細かな化粧を施すのに適した化粧用ペンの芯材の提供。【解決手段】化粧用ペンの芯材3は、繊維質からなり、所定の軸線方向Lに沿って延伸するように形成されたものであって、軸線方向Lの一端側に位置してペン先となる先端部32を有し、先端部32は、軸線方向Lと直交する所定方向にある厚みが先端に向かって漸減するように形成されており、先端部32の先端面321には、軸線方向Lに沿って切り込まれた切り込み323が少なくとも1つ設けられていることを特徴とする。


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