(54)【考案の名称】電磁調理器具

(73)【実用新案権者】寧波立羊真空器皿有限公司

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】 図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
この考案は、電磁誘導加熱方式により加熱される調理器具本体が非磁性体金属によって形成された電磁調理器具に関する。

【従来の技術】

【0002】
この種の電磁調理器具としては、例えば、図11(a)、(b)に示すようなものがある。この電磁調理器具50は、アルミニウム合金等の非磁性体金属によって形成された調理器具本体51の底外面に、フェライト系ステンレスやマルテンサイト系ステンレス等の磁性体金属によって形成された、多数の小孔52aを有する発熱板52を接合したフライパンであり、電磁誘導加熱器の上に載置すると、電磁誘導により発熱板52が発熱し、この熱が調理器具本体51に伝導して全体的に加熱されるようになっている。なお、このフライパンは、調理器具本体51に柄を取り付けて使用するが、図11(a)、(b)では、柄を取り外した状態を示している。
【0003】

【効果】

【0012】
以上のように、請求項1に係る考案の電磁調理器具は、金属線材によって形成された補強材が、前記調理器具本体に埋設された状態で前記調理器具本体と前記発熱板との間に挟み込まれているので、調理器具本体の肉厚を薄くしても、加熱に伴う底部の変形が起こりにくく、良好な平面性を確保することができる。
【0013】
従って、SG規格に適合した電磁調理器具を軽量にすることが可能となり、使用者の取扱性を向上させることができる。
【0014】
また、請求項2に係る考案の電磁調理器具では、補強材は、金属線材をV字状に屈曲させたものであり、金属線材の両端部が発熱板の周縁部側を、金属線材の屈曲部が発熱板の中央部側をそれぞれ向くように配設されているので、径方向に変形しにくいという効果が得られる。
【0015】
また、請求項3に係る考案の電磁調理器具では、発熱板に、多数の小孔が形成されており、補強材は、その小孔部分を避けるように配置されているので、小孔の周縁から発熱板の上面側に環状の突起が突出するように小孔を形成しておき、発熱板を調理器具本体の底外面にプレス接合する際、発熱板の上面側に突出している環状の突起を、調理器具本体の底外面に食い込ませることによって、調理器具本体の底外面に対する発熱板の接合力を増強させる場合も、補強材が障害とはならず、加熱に伴う底部の変形防止及び発熱板の接合力の増強を共に実現することができる。
【0016】
また、請求項4に係る考案の電磁調理器具では、発熱板に、その中央部から周縁部に向かって放射状に延びる複数本のスリットが形成されることによって、発熱板が周方向に略分割されており、補強材は、そのスリット部分を避けるように配置されているので、加熱に伴う底部の変形がさらに起こりにくいという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】この考案に係る電磁調理器具の一実施形態であるフライパンを示す底面図である。
【図2】図1のX−X線に沿った断面図である。
【図3】同上のフライパンを示す一部切り欠き分解斜視図である。
【図4】同上のフライパンを構成している発熱板を示す平面図である。
【図5】同上のフライパンを構成している金属線材を示す平面図である。
【図6】図4のX−X線に沿った断面図である。
【図7】同上のフライパンの底部を示す拡大断面図である。
【図8】同上のフライパンの製造方法を説明するための説明図である。
【図9】金属線材の変形例を示す平面図である。
【図10】金属線材の他の変形例を示す平面図である。
【図11】(a)は従来の電磁調理器具であるフライパンを示す平面図、(b)は同上のフライパンを示す底面図である。

【0018】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1〜図3は、この考案に係る電磁調理器具の一実施形態であるフライパン1を示している。このフライパン1は、同図に示すように、アルミニウム合金等の非磁性体金属によって形成された調理器具本体10と、この調理器具本体10の底外面にプレス接合された、フェライト系ステンレスやマルテンサイト系ステンレス等の磁性体金属によって形成された発熱板20と、調理器具本体10と発熱板20とに挟み込まれた状態で、調理器具本体10の底外面側に埋設された補強材30と、調理器具本体10に着脱自在に取り付ける柄とから構成されており、同図においては、柄を取り外した状態を示している。
【0019】
前記調理器具本体10は、アルミニウム合金によって形成された厚さ2.5mmの板材をプレス成型することによって形成されており、円形の底部11と、この底部11の周縁から立ち上がるテーパ状の胴部12とを有している。
【0020】
前記発熱板20は、図3及び図4に示すように、調理器具本体10の底部より一回り小さい円盤状に形成されており、その円盤中心から放射状に形成された、径方向に延びる12本のスリット21と、その円盤中心を中心とした同心円上に配置された多数の小孔22とを有しており、図6に示すように、小孔22の周縁から環状の突起22aが片側に突出している。
【0021】
前記補強材30は、図1、図3及び図5に示すように、ステンレス、鉄等の金属線材をV字状に屈曲させることによって形成された、大小2種類の補強材31、32を備えており、金属線材の両端部が発熱板20の周縁部側を、金属線材の屈曲部が発熱板20の中央部側をそれぞれ向くように、大きい補強材31の内側に小さい補強材32を配置した状態で、発熱板20の小孔22部分を避けるように、発熱板20の周方向に一定間隔で配設されている。
【0022】
以上のように構成されたフライパン1は、図8に示すように、環状の突起22aが上を向くように配置した発熱板20の上に、上述したように、補強材30を載置し、これを調理器具本体10における底部11の下方側に配置した状態で、上下の金型UM、DMによって挟み込んでプレスすることによって、調理器具本体10の底外面に発熱板20が接合されており、図7に示すように、環状の突起22aが調理器具本体10の底外面に食い込むことによって、調理器具本体10の底外面に対する接合力が増強されると共に、補強材30が調理器具本体10に埋設されるようになっている。
【0023】
以上のように、このフライパン1は、金属線材によって形成された補強材30が、調理器具本体10に埋設された状態で調理器具本体10と発熱板20との間に挟み込まれているので、調理器具本体10の肉厚を薄くしても、加熱に伴う底部の変形が起こりにくく、良好な平面性を確保することができる。従って、SG規格に適合したフライパンを軽量にすることが可能となり、使用者の取扱性を向上させることができる。
【0024】
また、このフライパン1では、金属線材をV字状に屈曲させた補強材30を、金属線材の両端部が発熱板の周縁部側を、金属線材の屈曲部が発熱板の中央部側をそれぞれ向くように配設しているので、径方向に変形しにくいという効果が得られる。
【0025】
また、このフライパン1では、発熱板20に、多数の小孔22が形成されており、補強材30は、その小孔22部分を避けるように配置されているので、上述したように、小孔22の周縁から発熱板20の上面側に環状の突起22aが突出するように小孔20を形成しておき、発熱板20を調理器具本体10の底外面にプレス接合する際、発熱板20の上面側に突出している環状の突起22aを、調理器具本体10の底外面に食い込ませることによって、調理器具本体10の底外面に対する発熱板20の接合力を増強させる場合も、補強材30が障害とはならず、加熱に伴う底部の変形防止及び発熱板20の接合力の増強を共に実現することができる。
【0026】
また、このフライパン1では、発熱板20に、その中央部から周縁部に向かって放射状に延びる複数本のスリット21が形成されることによって、発熱板20が周方向に略分割されており、補強材30は、そのスリット21部分を避けるように配置されているので、加熱に伴う底部の変形がさらに起こりにくいという効果が得られる。
【0027】
なお、上述したフライパン1では、金属線材をV字状に屈曲させた補強材30を採用しているが、これに限定されるものではなく、図9に示すような円形状の補強材30aや円弧状の補強材30b採用することも可能であり、図10に示すような直線状の補強材30cを採用することも可能である。
【0028】
また、上述したフライパン1では、発熱板20に、その円盤中心から放射状に形成された、径方向に延びる複数本のスリット21を形成しているが、これに限定されるものではなく、スリット21を省略することも可能である。
【0029】
また、上述した各実施形態では、本考案の電磁調理器具の一例として、フライパンについて説明したが、これに限定されるものではなく、鍋、やかん等の種々の電磁調理器具について本考案を適用することができることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本考案は、電磁誘導加熱方式により加熱される電磁調理器具に利用することができる。
【0031】
1 フライパン
10 調理器具本体
11 底部
12 胴部
20 発熱板
21 スリット
22 小孔
22a 突起
30、30a、30b、30c、31、32 補強材
UM、DM 金型

(57)【要約】

【課題】軽量で、加熱時に底部が変形しにくい電磁調理器具を提供する。【解決手段】アルミニウム合金等の非磁性体金属によって形成された調理器具本体10と、この調理器具本体10の底外面にプレス接合された、磁性体金属によって形成された発熱板20と、調理器具本体10と発熱板20とに挟み込まれた状態で、調理器具本体10の底外面側に埋設された補強材30とを備えており、発熱板20には、放射状に延びる6本のスリット21と多数の小孔22とが形成されている。補強材30は、金属線材をV字状に屈曲させることによって形成された、大小2種類の補強材31、32を備えており、金属線材の両端部が発熱板20の周縁部側を、金属線材の屈曲部が発熱板20の中央部側をそれぞれ向くように、大きい補強材31の内側に小さい補強材32を配置した状態で、発熱板20の小孔22部分を避けるように、発熱板20の周方向に一定間隔で配設されている。


【パテントレビュー】

あなたの意見を伝えましょう:


【インターネット特許番号リンク】

インターネット上にあるこの特許番号にリンクします(発見しだい自動作成):