(54)【考案の名称】滑り止め体

(51)【国際特許分類】

E01C 9/10 ・鋼製格子

(73)【実用新案権者】柏陽鋼機株式会社

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図2

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、車両のタイヤ等の滑り止めとして地面に設置される滑り止め体に関する。

【従来の技術】

【0002】
従来、軟弱地盤や仮設道路等には、車両のタイヤの滑り止め用の滑り止め体が利用されている。
例えば、特許文献1には、細長平鋼板を波形状にプレス成型した複数の細長波形鋼鈑を溶接した構造の滑り止め体が開示されている。
【0003】

【効果】

【0011】
本考案によれば、耐久性に優れた滑り止め体を提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】一実施形態に係る滑り止めマット1の構成の一例を示す平面図である。
【図2】滑り止め体2の平面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図2のB−B断面図である。
【図5】図2のC−C断面図である。
【図6】一つのブロック構造部28の構成を説明するための図である。

【0013】
<滑り止めマットの概要>
図1を参照しながら、本考案の一実施形態に係る滑り止めマット1の構成の一例について説明する。図1は、一実施形態に係る滑り止めマット1の構成の一例を示す平面図である。
【0014】
滑り止めマット1は、例えば軟弱地盤、湿地、砂地等から成る地面に設置されており、車両のタイヤ等の滑り止めとして利用される。滑り止めマット1は、図1に示すように、滑り止め体2と、枠部3とを有する。
【0015】
滑り止め体2は、滑り止めマット1の中央に設けられた金属製の部材である。滑り止め体2は、所定の厚みを持った長方体形状である。滑り止め体2は、詳細は後述するが、フレーム21内に網目状に配列された複数の中空角柱部23を溶接部24で溶接した構成となっており、耐久性に優れたものとなっている。
【0016】
枠部3は、滑り止め体2の周囲を囲む。枠部3は、滑り止めマット1が地面に沈降することを防止する機能を有する。枠部3は、例えば鋼鈑によって形成されている。かかる場合には、枠部3の剛性が高いため、滑り止めマット1を強固なものにできる。
【0017】
<滑り止め体2の詳細構成>
図2〜図5を参照しながら、滑り止め体2の詳細構成について説明する。
図2は、滑り止め体2の平面図である。図3は、図2のA−A断面図である。図4は、図2のB−B断面図である。図5は、図2のC−C断面図である。図6は、一つのブロック構造部28の構成を説明するための図である。
【0018】
滑り止め体2は、図2に示すように、フレーム21と、仕切り板22(詳細には、仕切り板22−a、22−b)と、複数の中空角柱部23と、溶接部24とを有する。滑り止め体2の平面視形状は、本実施形態では矩形形状である。
【0019】
フレーム21は、滑り止め体2の骨格フレームである。フレーム21は、例えば鋼製のアングル材によって形成されており、図3〜図5に示すようにL字状の形状となっている。かかるフレーム21によって、滑り止め体2の反りを有効に防止できる。
【0020】
仕切り板22は、例えば鋼製のアングル材によって形成され、フレーム21の内側に配置されている。仕切り板22は、滑り止め体2を複数のブロック構造部28に仕切る。本実施形態では、図2に示すように、滑り止め体2の長手方向に沿った1個仕切り板22−aと、短手方向に沿った4個の仕切り板22−bとによって、フレーム21の内側が10個のブロック構造部28に分割されている。
【0021】
中空角柱部23は、図2に示すように、フレーム21の内側に網目状に複数配列されている。中空角柱部23は、金属製であり、具体的には鋼製である。中空角柱部23は、例えば角柱鋼管を所定長さで輪切りすることにより形成される。このため、中空角柱部23を容易に形成できる。中空角柱部23が網目状に配列されることで、中空角柱部23が筋交いとなって滑り止め体2を補強する機能も有することになる。なお、上記では、中空角柱部23が鋼製であることとしたが、これに限定されず、例えば鉄や合金製であってもよい。
【0022】
本実施形態において、中空角柱部23の平面視形状は、図2に示すように菱形形状である。菱形の一辺は、例えば100〜250(mm)であり、好ましくは150〜200(mm)である。そして、複数の中空角柱部23は、菱形の二つの対角線が滑り止め体2の長手方向(図2のX方向)及び短手方向(Y方向)にそれぞれ沿うように、配列されている(図6参照)。すなわち、中空角柱部23が、滑り止め体2の長手方向及び短手方向に交差するように配置されている。かかる場合には、以下のようなメリットがある。
【0023】
すなわち、通常、車両のタイヤは、滑り止め体2の短手方向に沿って進行するが、上述したように中空角柱部23を配列させることで、中空角柱部23の各辺がタイヤの進行方向と直交しない。かかる場合には、タイヤの進行方向と直交する場合に比べて、タイヤから中空角柱部23に作用する外力を分散できるため、外力に起因した中空角柱部23の曲がりを抑制できる。
【0024】
中空角柱部23は、図6に示すように所定曲率で形成された角部23aを有する。すなわち、菱形の中空角柱部23の4つの角部23aが、それぞれ所謂R曲げされている。かかる角部23aを設けることで、中空角柱部23同士を密着させやすくなる。
【0025】
本実施形態において、仕切り板22の高さ方向(図3に示すZ方向)の長さは、中空角柱部23の高さ方向の長さよりも小さい。例えば、仕切り板22は、中空角柱部23よりも突出しないように配置されてもよい。かかる場合には、仕切り板22に直接外部から力が作用することを抑制できるので、仕切り板22での変形を防止できる。
【0026】
溶接部24は、図6に示すように、隣接する中空角柱部23同士をそれぞれ溶接している。溶接部24は、例えばアーク溶接、スポット溶接、ガス溶接等によって溶接されている。溶接部24は、隣接する中空角柱部23の所定曲率の角部23a同士を溶接している。かかる場合には、隣接する中空角柱部23の接合面積が大きくなるため、中空角柱部23同士をより強固に溶接できる。
【0027】
溶接部25は、中空角柱部23と、隣接するフレーム21又は仕切り板22(詳細には、仕切り板22−a、22−b)とを溶接している。具体的には、溶接部25は、中空角柱部23の角部23aと、隣接するフレーム21又は仕切り板22と溶接している。これにより、中空角柱部23の溶接箇所が増え、滑り止め体2全体がより強固なものとなる。
【0028】
4つの仕切り板22−bのうちの長手方向中央側の二つの仕切り板22−bには、図5に示すように、滑りとめ体2(滑り止めマット1)を吊上げるためのボルト穴26が設けられている。
【0029】
前述したように、滑り止め体2は、10個の矩形状のブロック構造部28(図2参照)で構成されている。ブロック構造部28は、長手方向及び短手方向に仕切り板22によって連結されている。各ブロック構造部28は、同一の構造をしており、図6に示すように隣接する中空角柱部23が溶接部24で溶接されている。
【0030】
また、本実施形態では、ブロック構造部28毎に交換可能な構成となっている。このため、例えば10個のブロック構造部28のうちの一部のブロック構造部28が破損した場合には、破損した一部のブロック構造部28を交換して補修すれば良い。この結果、滑り止め体2のメンテナンス性が向上する。
【0031】
なお、上記において、中空角柱部23の平面視形状が菱形形状であることとしたが、これに限定されない。例えば、中空角柱部23の平面視形状が、円形や、三角形や六角形等であってもよい。
【0032】
また、上記において、滑り止め体2の平面視形状が矩形形状であることとしたが、これに限定されない。例えば、滑り止め体2の平面視形状が、円形や矩形以外の多角形であってもよい。
【0033】
また、上記において、滑り止め体2は枠部3と共に滑り止めマット1として、地面に設置されることとしたが、これに限定されない。例えば、滑り止め体2は、単体で地面に設置されてもよい。
【0034】
<本実施形態における効果>
上述したように、本実施形態に係る滑り止め体2は、網目状に配列された複数の金属製の中空角柱部23と、隣接する中空角柱部23をそれぞれ溶接している溶接部24とを有する。
複数の中空角柱部23は、それぞれが一つの強固な剛体となっているため、中空角柱部23が外部(例えば、車両)から力が作用しても、該力を中空角柱部23が受け止めやすくなる。また、網目状に配列された中空角柱部23同士を溶接部24で溶接することで、中空角柱部23が筋交いとなって滑り止め体2を補強する機能を有することとなり、滑り止め体2がより強固な構造体になる。この結果、従来の細長波板鋼鈑で滑り止め体を構成する場合に比べて、大幅に耐久性が向上する。
【0035】
以上、本考案を実施の形態を用いて説明したが、本考案の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本考案の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0036】
2 滑り止め体
21 フレーム
22 仕切り板
23 中空角柱部
23a 角部
24 溶接部
28 ブロック構造部


(57)【要約】

【課題】車両のタイヤ等の滑り止めであって、耐久性に優れた滑り止め体を提供する。【解決手段】地面に設置される滑り止め体2は、網目状に配列された複数の金属製の中空角柱部23と、隣接する中空角柱部23同士をそれぞれ溶接している溶接部24と、を備える。


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