(54)【考案の名称】隠し口を有した包装用袋

(73)【実用新案権者】【実用新案権者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】 図2

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、ビニール製包装用袋に於ける構造的な改良に関するものである。

【従来の技術】

【0002】
従来、この種包装用袋に於ける開口部の構成及び該開口部を封止する構造としては、特許文献1の第8図(本願図面の図5)のものがある。
上記図5に就いて簡単に説明すると、袋体(40)の開口部(41)の幅方向全長に、両面に弱感圧の接着面(42)及び強感圧の接着面(43)を設けた封緘テープ(44)を貼着し、前記接着面(43)の表面即ち、口蓋(45)と接する面に剥離テープ(46)を貼着したものである。上記のものにあっては、袋体の開口部の幅方向全長に亘って封緘テープを貼着してあるがために、口蓋による開口部の封止力は完璧であったが、袋体に収容される物品が特に衣料類である場合には、冬物、夏物及び袷物などの区別があったり、それぞれの季節ごとの売出しの初期に袋詰めの包装の際に取付けた値札の売値は、季節末には値下げをし、棚さらえとして売出すために値札を取り替えたり、値段を書き替えなければならない。
【0003】
この場合、袋体ごとに封緘テープから口蓋を剥がすことは大変な手数を必要とするばかりでなく、袋体が薄手の素材であったりすると、口蓋は勿論のこと開口部までが封緘テープの接着強度に負けて破損をしたり、封緘テープを剥がした跡が著しくシワになったり、汚れるなどして袋体及び封緘テープを、その都度取り替えなければならぬなど不都合な点が極めて多かった。
【0004】

【効果】

【0007】
この考案は、上記の構成であるから、次の利点を有する。
値札の付け替え、又は値札の値段の書き替えなどの操作を、封緘手段を開閉することなく、簡単に、かつ迅速に行なうことができる。また、袋体に衣料類その他の物品を入れる場合に、物品と一緒に袋体内へ押し入れられた空気が隠し口から外部へ抜け出るために包装作業を容易に、かつ円滑に行なうことができる。さらに包装後に値札の付け間違いとか値札の付け忘れに気付いた場合にも封緘手段を開閉することなく、値札を取付けたり、間違ったものの付け替えを迅速に行なうことができる。
【0008】
外重ね部分と内重ね部分との重合部分に、線による溶着又は点の接着などによる結合手段をもって開口幅の小さい隠し口を設けたので、嵩高の物品を収容することがあっても隠し口が不要に拡開することがない。従って、美しく仕上げられた袋体への包装の荷姿を少しも崩すことなく、値札の付け替え、値札の値段の書き替え、値札の付け違い及び値札の付け忘れなどの操作を封緘手段を開閉することなく容易に、かつ迅速に行なうことができる。
【0009】
また、内重ね部分の上面に値札等を貼設可能にすれば、値札等の付け替えも容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】商品の包装後に、隠し口を介して値札の付け替え、値札の書き替えなどの操作を行なう場合の隠し口の開口要領を示す説明図である。
【図2】本案を実施した袋体の平面図である。
【図3】図2に於けるW−W線の側断面図である。
【図4】容量の大きい袋体で、隠し口を小さくした場合の別の実施例を示す平面図である。
【図5】従来技術の説明図である。

【0011】
袋体に物品である衣料類を収容して包装をするには通常に開口部を開き、この開口部から衣料類を収容する。続いて、口蓋の内側に予じめ設けてある封緘手段の剥ぎ取り紙を両面テープから引剥したのち、口蓋をもって開口部を封止する。
【0012】
次に袋体に収容されている衣料類が、冬物、夏物、及び袷物などで、各季節が期末に達していて、一括処分とか棚ざらえなどを行なうに当たり、値段を下げて売りに出すために、値札を開口部の封緘手段を開封することなく、値札の取替え又は値段の書き替えなどの操作を行なう場合には、袋体の隠し口のある側を図1のように上に向けて置き、隠し口を構成する外重ね部分に一方の手の指先を掛け、これを引上げると隠し口が大きく鎖線のように開く、次に他方の手の指先を使って内重ね部分を内側へ一点鎖線のように加圧すると隠し口と袋体の内部がトンネル状に通じるので衣料類に取付けた値札を簡単に取替えられ、同時に値札の値段の書き替えなども行なう。作業が終れば外重ね部分から指先を離すと外重ね部分が復元し、内重ね部分と平行に重なって隠し口が閉じられる。
【0013】
図2A及び図2Bに示すように袋体(1)は、合成樹脂のシート素材をU字形に二ッ折りにして各上端縁を長短に異ならせることにより、右側(図2Bに於いて)の上端縁に隠し口(2)を構成する外重ね部分(3)を、左側の上端縁には袋体(1)の袋口となる開口部(4)を構成すると共に、該開口部(4)と前記外重ね部分(3)との間に、上部に口蓋(5)を有し、下部に前記外重ね部分(3)と内側で向合うと共に、所要の重なり幅のある内重ね部分(6)を有した中間部材(7)を介在させ、この中間部材(7)及び前記袋体(1)を製袋するシート素材の両端を必要な袋幅ごとに通常の製袋機の溶断によるシール(15)を施して所要容積の袋体(1)を構成する。封緘手段(8)は、前記口蓋(5)の内側に貼着した両面テープ(9)及び剥ぎ取
り紙(10)とにより構成してある。
【0014】
図5に示す袋体(1C)は、オーバー、丹前、座布団又は夏布団のような嵩高の物品を収容し得る大きい容積のもので、隠し口(2)を形成する構造は、前記袋体(1)と同一であるが、隠し口(2)を前記小容量の袋体(1)と同一にすると、前記嵩高の物品を収容した場合に、流通過程において隠し口(2)が内圧を受けて大きく開いてしまう懸念があるため、外重ね部分(3)の上縁と、内重ね部分(6)とを重ね合せた一線上を線溶着又は点接着などの結合手段(13、13)をもって開口幅の小さい隠し口(2A)を構成する。また、図1に示す記号(14)は値札を示す。
【0015】
前記封緘手段(8)は、前記口蓋(5)の内側の幅方向全長に接着剤を塗布したうえ、剥ぎ取り紙(10)を貼着することも自由で制約を受けないものとする。
【0016】
1、1A 袋体
2、2A 隠し口
3、3A 外重ね部分
4 開口部
5 口蓋
6、6A 内重ね部分
7 中間部材
8 封緘手段
9 両面テープ
10 剥ぎ取り紙
11 剥離紙
13 結合手段
14 値札


(57)【要約】

【課題】 合成樹脂製の袋体に、物品と共に収容して包装されている物品の値札を、袋体の開口部を予じめ封止している封緘手段を開放することなく、値札の取替え、値段の書き替えなどの操作を簡単に、かつ迅速に行なうようにする。【解決手段】 合成樹脂のシート素材を長手方向に二ッ折りにして両端の長さを異ならせることで製袋時の開口部4と、隠し口2を形成する外重ね部分3とを設けると共にこの長短に異なる両端の間に、開口部4を開閉する口蓋5と隠し口2を形成する内重ね部分とを有した中間部材7を挿入し、中間部材7とシート素材を長手方向の所要長さごとにシールを施して所要容積の袋体1を裁断し、前記口蓋5に、所要の封緘手段8を設ける。


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