(54)【考案の名称】電気オーブン

(73)【実用新案権者】株式会社七洋製作所

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図3

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、電気オーブンに関する。詳しくは、菓子等の多種の製品を焼成する電気オーブンに係るものである。

【従来の技術】

【0002】
近年、冷凍生地の供給により、手軽にパンを焼成することのできる電気オーブンが開発されている。
【0003】
この種の電気オーブンとして、例えば特許文献1に記載されたものがある。具体的には、図5に示すように、オーブン本体101は、上段焼成室102と下段焼成室103を有し、上段の焼成室102の上、下面にはヒータ104及びヒータ105が配置され、下段の焼成室103の上、下面にはヒータ106及びヒータ107が配置された構成とされている。
【0004】
また、上段焼成室102と下段焼成室103に温度検知手段108が配置され、上段焼成室102と下段焼成室103の温度を検知し、ヒータ停止温度記憶手段に記憶された温度データに基づき、上段焼成室102と下段焼成室103の庫内温度がオーバーシュートしないようにヒータを制御する構成とされている。
【0005】

【効果】

【0016】
本考案の電気オーブンによれば、複数の焼成炉の電熱ヒータの出力を制御することにより最大消費電力を低く抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本考案を適用した電気オーブンの一例を説明するための正面模式図である。
【図2】本考案を適用した電気オーブンの内部機構の一例を説明するための模式図である。
【図3】本考案を適用した電気オーブンの電気回路の一例を説明するための模式図である。
【図4】本考案を適用した電気オーブンの電気回路における作動状態の一例を説明するための模式図である。
【図5】従来の電気オーブンの一例を説明するための模式図である。

【0018】
以下、本考案の実施の形態を図面を参酌しながら説明する。
【0019】
図1は本考案を適用した電気オーブンの一例を説明するための正面模式図、図2は本考案を適用した電気オーブンの内部機構の一例を説明するための模式図である。
【0020】
ここで示す電気オーブン1は、縦列された3個の焼成炉(2、2A、2B)と、それぞれの焼成炉(2、2A、2B)の開口部3に装着された開閉扉4とから構成されている(図2参照)。
【0021】
また、開閉扉4には取っ手部5と菓子などの焼成具合を観察することができる覗き窓6が設けられている(図1参照)。
【0022】
また、それぞれの開閉扉4の電気オーブン1の正面側の壁面にはコントロールパネル7が配置され、このコントロールパネル7で焼成炉(2、2A、2B)内の温度制御や焼成時間などの操作を行うことができる構成とされている(図1及び図2参照)。
【0023】
また、焼成炉(2、2A、2B)内の上下部には上火用加熱部8及び下火用加熱部9が配置されている。この上火用加熱部8及び下火用加熱部9はニクロム線による電熱ヒータで形成されている(図2参照)。
【0024】
更に、焼成炉(2、2A、2B)内には温度センサー(図示せず。)が設けられ、この温度センサーで焼成炉(2、2A、2B)内の温度を検知してコントロールパネル7に表示される。これにより、上火用加熱部8及び下火用加熱部9の温度調整を行う構成とされている(図2参照)。
【0025】
ここで、図3に示すように、焼成炉2の上火用加熱部8及び下火用加熱部9は、それぞれ第1の電熱ヒータ10と第2の電熱ヒータ11とから構成されている。
【0026】
この第1の電熱ヒータ10と第2の電熱ヒータ11の出力割合が7:3、即ち、70%と30%とされている。
【0027】
また、焼成炉2Aの上火用加熱部8及び下火用加熱部9は、それぞれ第1の電熱ヒータ10Aと第2の電熱ヒータ11Aとから構成されている。
【0028】
この第1の電熱ヒータ10Aと第2の電熱ヒータ11Aの出力は、第1の電熱ヒータ10と第2の電熱ヒータ11と同様に70%と30%とされている。
【0029】
また、焼成炉2Bの上火用加熱部8及び下火用加熱部9は、それぞれ第1の電熱ヒータ10Bから構成されている。
この第1の電熱ヒータ10Bの出力は、焼成炉2、あるいは焼成炉2Aの第1の電熱ヒータと第2の電熱ヒータの全出力に対して70%とされている。
【0030】
また、第1の電熱ヒータ(10、10A、10B)及び第2の電熱ヒータ(11、11A)の電気配線に温度調整部12が接続されている。この温度調整部12により第1の電熱ヒータ(10、10A、10B)及び第2の電熱ヒータ(11、11A)をON・OFF制御することで焼成炉(2、2A、2B)内の温度を調整する。
【0031】
また、第1の電熱ヒータ(10、10A、10B)の電気配線には、第1の切換えスイッチ(13、13A、13B)が接続され、更に第1の切換えスイッチ(13、13A)に第1のリレー(16、16A)が接続されている。
【0032】
また、第2の電熱ヒータ(11、11A)の電気配線には、第2の切換えスイッチ(14、14A)が接続され、更に第2の切換えスイッチ(14、14A)に第2のリレー(17、17A)が接続されている。
【0033】
また、焼成炉2における第1の電熱ヒータ10と第2の電熱ヒータ11に、切換え制御部15が接続され、更に焼成炉2Aにおける第1の電熱ヒータ10Aと第2の電熱ヒータ11Aに切換え制御部15Aが接続されている。
【0034】
このような構成の焼成炉では、第1の電熱ヒータと第2の電熱ヒータが同時に出力された場合が荒火(火力が最大100%)とされ、第1の電熱ヒータのみが出力された場合が軟火(火力が中70%)とされ、第2の電熱ヒータのみが出力された場合が極軟(火力が弱30%)とされる。
【0035】
ここで、コントロールパネル(図示せず。)からの操作で焼成炉2BをOFFとし、焼成炉(2、2A)をONとする場合を説明する(図3参照)。
【0036】
この場合には、切換え制御部15からの信号により焼成炉2における第1のリレー16及び第2のリレー17が作動して第1の切換えスイッチ13及び第2の切換えスイッチ14をONの状態とする。これにより第1の電熱ヒータ10及び第2の電熱ヒータ11が同時に出力されて荒火(100%)に設定される。
【0037】
また、切換え制御部15Aからの信号により焼成炉2Aにおける第1のリレー16A及び第2のリレー17Aが作動して第1の切換えスイッチ13A及び第2の切換えスイッチ14AをONの状態とする。これにより第1の電熱ヒータ10A及び第2の電熱ヒータ11Aが同時に出力されて荒火(100%)に設定される。
【0038】
なお、焼成炉2、あるいは焼成炉2Aを荒火(100%)の状態から、軟化に切り換える場合には、コントロールパネル(図示せず。)からの操作で第2の電熱ヒータ(11、11A)をONからOFFに切り替える。
【0039】
また、焼成炉2、あるいは焼成炉2Aを荒火(100%)の状態から、極軟に切り換える場合には、コントロールパネル(図示せず。)からの操作で第1の電熱ヒータ(10、10A)をONからOFFに切り替える。
【0040】
次に、焼成炉(2、2A)の第1の電熱ヒータ(10、10A)及び第2の電熱ヒータ(11、11A)がONの状態からコントロールパネル(図示せず。)からの操作で焼成炉2Bの第1の電熱ヒータ10BをONの状態とする場合を説明する。
【0041】
この場合には、切換え制御部15からの信号により焼成炉2における第2のリレー17が作動して第2の切換えスイッチ14をOFFの状態として第2の電熱ヒータ11がOFFとされる。これにより第1の電熱ヒータ10のみが出力されて軟火(70%)に設定される。
【0042】
また、切換え制御部15Aからの信号により焼成炉2Aにおける第2のリレー17Aが作動して第2の切換えスイッチ14AをOFFの状態として第2の電熱ヒータ11AがOFFとされる。これにより第1の電熱ヒータ10Aのみが出力されて軟火(70%)に設定される。
【0043】
なお、焼成炉2、あるいは焼成炉2Aを軟火(70%)の状態から、極軟(30%)に切り換える場合には、コントロールパネル(図示せず。)からの操作で第1の電熱ヒータ(10、10A)をONからOFFに切り替える。更に、第2の電熱ヒータ(11、11A)をOFFからONに切り替える。
【0044】
本考案によれば、例えば、焼成炉(2、2A)の最大消費電力をそれぞれ3kwとし、焼成炉2Bの最大消費電力を焼成炉(2、2A)の最大消費電力3kwの70%の2.1kwとする。
【0045】
これにより、焼成炉(2、2A、2B)の最大消費電力の合計は3kw+3kw+2.1kw=8.1kwとなる。
ここで、電気オーブン全体の最大消費電力を6.5kwの定格電力に設定する。
【0046】
このように電気オーブン全体の最大消費電力を6.5kwに設定し、コントロールパネル(図示せず。)からの操作で焼成炉2BをOFFとした場合に、焼成炉(2、2A)がONの状態となる。
【0047】
これにより、焼成炉(2、2A)の最大消費電力は3kw+3kw=6kwとなり、電気オーブン全体の最大消費電力を6.5kw以内とすることが可能となる。
【0048】
次に、焼成炉(2、2A)がONの状態からコントロールパネル(図示せず。)からの操作で焼成炉2BをONとしたときは、焼成炉(2、2A)が軟火(70%)に切換えられることで3kw×70%=2.1kwとなる。
【0049】
従って、焼成炉(2、2A、2B)の全てが軟火(70%)となり、消費電力が2.1kw+2.1kw+2.1kw=6.3kwとなり、電気オーブン全体の最大消費電力を6.5kw以内とすることが可能となる。
【0050】
このようにして、焼成炉(2、2A、2B)の合計最大消費電力が8.1kwであっても、焼成炉(2、2A、2B)を自動的に切り替えることで電気オーブン全体の最大消費電力を6.5kw以内に制御され、最大消費電力を低く抑えることが可能となる。
【0051】
なお、本実施の形態では、一の焼成炉がOFF状態である場合に、一の焼成炉以外の焼成炉の第1の電熱ヒータ及び第2の電熱ヒータがON状態とするものであるが、必ずしも一の焼成炉以外の焼成炉の第1の電熱ヒータ及び第2の電熱ヒータがON状態とする必要性はない。
【0052】
例えば、一の焼成炉がOFF状態である場合に、コントロールパネルからの操作により一の焼成炉以外の焼成炉の第1の電熱ヒータ及び第2の電熱ヒータのいずれかを選択できるような構成であっても構わない。
【0053】
また、本実施の形態では、一の焼成炉以外の焼成炉の第1の電熱ヒータと第2の電熱ヒータの出力の割合が6:4から8:2の範囲とするものであるが、必ずしもこのような範囲とする必要性はない。
【0054】
しかし、第1の電熱ヒータと第2の電熱ヒータの出力合計を荒火(100%)に設定した場合には、軟火が60%〜80%の範囲内となり、極軟が20%〜40%の範囲内となることが想定される。このことから第1の電熱ヒータと第2の電熱ヒータの出力の割合が6:4から8:2の範囲とすることが望ましい。
【0055】
また、本実施の形態では、3段式の電気オーブンについて詳述するものであるが、必ずしも3段式の電気オーブンとする必要性はない。
【0056】
例えば、一の焼成炉がOFFの場合、あるいはONの場合に一の焼成炉以外の焼成炉の最大消費電力を制御してオーブン全体の最大消費電力を定格電力内に抑えることができる機構であれば、2段式、あるいは4段式の電気オーブンであっても構わない。
【0057】
1 電気オーブン
2、2A、2B 焼成炉
3 開口部
4 開閉扉
5 取っ手部
6 覗き窓
7 コントロールパネル
8 上火用加熱部
9 下火用加熱部
10、10A、10B 第1の電熱ヒータ
11、11A、11B 第2の電熱ヒータ
12 温度調整部
13、13A,13B 第1の切換えスイッチ
14、14A 第2の切換えスイッチ
15、15A 切換え制御部
16、16A 第1のリレー
17、17A 第2のリレー

(57)【要約】

【課題】複数の焼成炉の電熱ヒータの出力を制御することにより最大消費電力を削減することを可能とする電気オーブンを提供する。【解決手段】複数の焼成炉2、2A、2B内に配置された第1の電熱ヒータ10、10A、10Bと、焼成炉のうち一の焼成炉2B以外の焼成炉内に配置された第2の電熱ヒータ11、11Aと、各電熱ヒータへの通電を制御する切換手段を備える。切換手段は、一の焼成炉2Bの第1の電熱ヒータ10BがON状態である場合には、焼成炉2、2Aの第1の電熱ヒータ、または第2の電熱ヒータのどちらかがON状態となり、かつ、一の焼成炉2Bの第1の電熱ヒータ10BがOFF状態である場合には、焼成炉2、2Aの第1の電熱ヒータと第2の電熱ヒータがともにON状態となるように通電を制御する。


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