(54)【考案の名称】口筒部材付きゴム風船

(51)【国際特許分類】

A63H 27/10 ・気球

(73)【実用新案権者】タイヘイ化成株式会社

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図2

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、膨らませたゴム風船本体を、その噴気反力によって吹鳴音を発しながら飛行させるよう構成した口筒部材付きゴム風船に関する。

【従来の技術】

【0002】
係る口筒部材付きゴム風船としては、例えば特許文献1で示されているように、ゴム風船本体の開口縁に、吹鳴音を発する中空構造に樹脂成形した口筒部材を取付けており、口筒部材の外周にゴム風船本体の口縁部を弾性的に外嵌装着している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】

【効果】

【0026】
このように、本考案1乃至4によれば、ゴム風船本体に口筒部材を簡単に組み付けることができるものでありながら、ゴム風船本体に強く引っ張り力が働いても、口筒部材が外れてしまうことのない口筒部材付きゴム風船を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】膨らました口筒部材付きゴム風船の外観斜視図である。
【図2】実施例1の口筒部材取付け構造を示す縦断面図である。
【図3】実施例1の口筒部材を分解した縦断面図である。
【図4】図2の要部を拡大した縦断面図であり、(a)はゴム風船本体が装着された状態、(b)はゴム風船本体が装着されていない状態を示す。
【図5】実施例1の口筒部材を分解した斜視図である。
【図6】実施例2の口筒部材取付け構造を示す縦断面図である。
【図7】実施例2の口筒部材を分解した縦断面図である。
【図8】実施例2の口筒部材を分解した斜視図である。
【図9】実施例2の口筒部材の組付け手順を示す斜視図である。
【図10】実施例3の口筒部材取付け構造を示す縦断面図である。
【図11】実施例3の口筒部材を分解した縦断面図である。
【図12】実施例3の口筒部材を分解した斜視図である。

【0028】
以下、本考案1乃至4の実施例を図面に基づいて説明する。
【0029】
図1に示されるように、口筒部材付きゴム風船は、ゴム風船本体1の開口部に樹脂成形された口筒部材2を取付けて構成されている。この口筒部材2は、ゴム風船本体1の開口部に外れることなく装着することが必要であり、外れ止め機能を備えた口筒部材取付け構造のいくつかを以下に例示する。なお、以下では、口筒部材2は、ゴム風船本体1の開口端に装着された状態で、ゴム風船本体1が延出する側を下側(後述する図2の紙面下側に対応)とし、これとは反対側を上側(後述する図2の紙面上側に対応)として説明する。
【0030】
実施例1では、図2〜図5を参照して、本考案1の特徴である口筒部材取付け構造の例を示す。図2は、実施例1の口筒部材取付け構造を示す縦断面図である。図3は、実施例1の口筒部材を分解した縦断面図である。図4は、図2の要部を拡大した縦断面図であり、(a)はゴム風船本体が装着された状態、(b)はゴム風船本体が装着されていない状態を示す。
【0031】
実施例1の口筒部材取付け構造は、口筒部材2において、有底筒状の内側パーツ3と、この内側パーツ3に外嵌される筒状の外側パーツ4と、外側パーツ4に外嵌される有底筒状の第2外側パーツ5とで形成されている。内側パーツ3におけるカップ底部にはパーツ内径より小さい通気孔6が形成されるとともに、第2外側パーツ5のカップ底部にも前記通気孔6と同径の通気孔7が形成されており、組上げ状態では、内側パーツ3の通気孔6と外側パーツ5の通気孔7とが対向する中拡がりの共鳴空間8を備えた口筒部材2が形成されるようになっている。
【0032】
内側パーツ3は、カップ形の周壁部33を備え、下側の底部32に通気孔6を有し、底部32の外周径の方が上側の上縁部31の外周径よりも小さく構成されている。
【0033】
外側パーツ4は、筒状の周壁部43を備え、下側の下縁部42の内周径の方が上側の上縁部41の内周径よりも小さく構成されている。下縁部42によって囲まれる開口を絞込み開口部46と呼ぶ。外側パーツ4は、下縁部42にこの絞込み開口部46を備えた筒形状となっている。絞込み開口部46の内径は、ゴム風船本体1の開口端を巻込んで厚肉とした口縁部1aの自由状態における外径より小さく、かつ、口縁部1aに続く薄肉部1bの自由状態における外径と同程度の大きさに設定されている。つまり、図3の仮想線で示すように、外側パーツ4を内側パーツ3に嵌め込んでいない状態であっても、外側パーツ4の絞込み開口部46にゴム風船本体1における開口端を挿入して、その口縁部1aを外側パーツ4の絞込み端部内面48で受け止め支持することができるようになっている。なお、上述した絞込み端部内面48は、本発明の受止め面に相当する。
【0034】
ここで、内側パーツ3の外周には段部36が形成されており、内側パーツ3を外側パーツ4に内嵌した状態では、両者の間にゴム風船本体1の口縁部1aを収容する環状空間sが形成されるとともに、外側パーツ4における絞込み開口部46の内周と内側パーツ3の底部32の外周との間に、口縁部1aの肉厚より十分小さく、かつ、ゴム風船本体1の薄肉部1bが挿通可能な開口幅の環状隙間cが形成されるようになっている。
【0035】
第2外側パーツ5は、逆向きカップ形の周壁部53を備えるパーツであって、上側の底部51に通気孔7を有している。また、下縁部52の内周には環状の小突起56が設けられるとともに、外側パーツ4における下縁部42の外周には凹入段部49が形成されており、外側パーツ4に第2外側パーツ5を外嵌して、小突起56を弾性的に拡径変形させながら押し込むことで、最終押し込み状態では小突起56が凹入段部49に弾性係合し、口筒部材2が組上げられる。
【0036】
口筒部材取付け構造について図4を参照しながらもう少し詳細に見ていく。ここでは、内側パーツ3と外側パーツ4と第2外側パーツ5の周壁部33,43,53のうち上側の周壁部を上周壁部34,44,54と呼び、下側の周壁部を下周壁部35,45,55と呼ぶ。口筒部材取付け構造は、次のように説明できる。すなわち、内側パーツ3が外側パーツ4の内側に取り付けられた状態で、内側パーツ3の下周壁部35の外周面と外側パーツ4の下周壁部45の内周面との間に環状空間sが形成される。内側パーツ3の底部32と外側パーツ4の下縁部42との間に環状隙間cが環状空間sに連接して形成されている。内側パーツ3が外側パーツ4の内側に嵌まった状態とされており、外側パーツ4が第2外側パーツ5の内側に嵌まった状態とされている。
【0037】
内側パーツ3が外側パーツ4の内側に嵌まった状態で、内側パーツ3の上縁部31と外側パーツ4の上縁部41は、第2外側パーツ5の底部51の内面に密着している。また、外側パーツ4が第2外側パーツ5の内側に嵌まった状態で、外側パーツ4の上周壁部44の外周面と下周壁部45の外周面とは、第2外側パーツ5の上周壁部54の内周面と下周壁部55の内周面とに密着している。そのため、口筒部材2の内部では、上下左右に無駄なスペースが少なくなっており、3つのパーツを組み付けているにも関わらず、全体としてコンパクトにまとまっている。
【0038】
このようにしてゴム風船本体1の開口端部を挿入して口筒部材2を組上げることで、ゴム風船本体1の口縁部1aを環状空間sに収容した状態を得ることができ、この状態では、厚肉の口縁部1aは口筒部材2から抜け出し不能となる。
【0039】
また、このようにゴム風船本体1に口筒部材2を取り付けた状態では、ゴム風船本体1の薄肉部1bが環状隙間cから真っ直ぐ下方に逃がされているので、ゴム風船本体1の薄肉部1bが口筒部材2によって大きく引き伸ばされる箇所がなく、従って、口筒部材2で引き伸ばされた薄肉部1bに他物が接触して破損するようなおそれもない。
【0040】
以上のように、上述した実施例1の口筒部材付きゴム風船によれば、ゴム風船本体1の口縁部1aを収容する環状空間sと、この口縁部1aに連続する薄肉部1bを口筒部材2の外に出すための環状隙間cとがしっかり留まっているので、ゴム風船本体1に強く引っ張り力が働いても、口筒部材2が外れてしまうことのない口筒部材付きゴム風船を提供することができる。ゴム風船本体1が例えば70N(ニュートン)の力で強く引っ張られても口筒部材2がゴム風船本体1から容易に外れにくくなっている。
【0041】
ゴム風船本体1の組み付け時に、外側パーツ4の絞込み開口部46に挿入したゴム風船本体1の口縁部1aを絞込み端部内面48で受け止め支持されるので、ゴム風船本体1の組み付け時に、ゴム風船本体1の口縁部1aを大きい力で拡径させる必要がなくなり、その分、ゴム風船本体1に口筒部材2を簡単に組み付けることができる。
【0042】
実施例2では、図6〜図9を参照して、本考案2の特徴である口筒部材取付け構造の例を示す。図6は、実施例2の口筒部材取付け構造を示す縦断面図である。図7は、実施例2の口筒部材を分解した縦断面図である。図8は、実施例2の口筒部材を分解した斜視図である。図9(a),(b)は、実施例2の口筒部材の組付け手順を示す斜視図である。
【0043】
実施例2の口筒部材取付け構造は、口筒部材2において、通気孔6を備えたカップ形の内側パーツ3と、通気孔7を備えた逆向きカップ形の外側パーツ4との二部材で形成され、内外の両パーツ3,4が嵌合されることで、中拡がりの共鳴空間8が形成される。
【0044】
内側パーツ3における底側端部の外周には環状突起33aが形成されている。この環状突起33aの外径は、ゴム風船本体1における口縁部1aの自由状態での内径よりも大きく設定されており、口縁部1aは弾性拡径されて環状突起33aに乗り越え外嵌される。
【0045】
外側パーツ4には、内側パーツ3に外嵌する小径部43bと環状突起33aに被さる段違い大径部43cとが備えられており、内側パーツ3に外側パーツ4を外嵌した状態において、段違い大径部43cと環状突起33aとの間に、ゴム風船本体1の口縁部1aを収容する環状空間sが形成される。また、段違い大径部43cの内周と環状突起33aの外周との間に、ゴム風船本体1における薄肉部1bの肉厚に相当する開口幅の環状隙間cが形成されて環状空間sに連通されている。
【0046】
また、内側パーツ3における外周の対角位置に一対の係合突起33bが設けられるとともに、外側パーツ4の小径部43bには、内側パーツ3の係合突起33bが挿通される係合溝43dが起周方向に長く開口されている。
【0047】
係合溝43dの周方向長さは、係合突起33bの周方向幅の2倍以上に設定されるとともに、係合溝43dの一端側は、環状突起33aに入り込むよう形成された切欠き部43eに連通されており、切欠き部43eと係合突起33bとを同じ周方向位相に合わせた状態で外側パーツ4を内側パーツ3に外嵌し、図9(a)に示すように、係合突起33bを切欠き部18に通して係合溝43dの一端側に導く。次いで、内側パーツ3と外側パーツ4とを通気孔中心周りに相対回動させることで、図9(b)に示すように、係合突起33bを係合溝43dの他端側に移動させて、外側パーツ4における段差部の外面に係合突起33bの先端部を係合させ、これによって外側パーツ4が内側パーツ3に対して通気孔中心方向に外れなくなる。なお、係合突起33bの先端部を外側パーツ4における段差部の外面に係合させる相対回動時に、適度に大きい摩擦抵抗が発生するように各部の寸法を設定しておくことで、外側パーツ4と内側パーツ3が不用意に相対逆回動することを防止することができる。
【0048】
このようにしてゴム風船本体1の開口端部を挿入して口筒部材2を組上げることで、ゴム風船本体1の口縁部1aを環状空間sに収容した状態を得ることができ、この状態では、厚肉の口縁部1aは口筒部材2から抜け出し不能となる。
【0049】
以上のように、上述した実施例2の口筒部材付きゴム風船によれば、内側パーツ3と外側パーツ4の間にゴム風船本体1の口縁部1aを挟み込んだ状態で内外の両パーツ3,4を嵌合連結することで、ゴム風船本体1の口縁部1aは環状空間sに収容されるとともに、ゴム風船本体1の薄肉部1bは環状隙間cから外方に挿通された状態となる。この状態では、厚肉の口縁部1aは小幅の環状隙間cから引き出されることはなく、ゴム風船本体1が強く引っ張られても口筒部材2が容易に外れにくい。
【0050】
また、内側パーツ3と外側パーツ4の間にゴム風船本体1の口縁部1aを挟み込んだ状態で両パーツ3,4を通気孔の中心周りに相対回動さることで、係合突起33bが係合溝43dに周方向から係合して、両パーツ3,4の分離が阻止される。
【0051】
その結果、ゴム風船本体1の口縁部1aは、環状空間sに自由状態あるいは少し拡径変形された状態で収容されていてもよく、口筒部材2の組み付け時にゴム風船本体1の口縁部1aを大きい力で拡径させる必要がなくなり、その分、ゴム風船本体1への口筒部材2の組み付けが容易となる。
【0052】
実施例3では、図10〜図12を参照して、本考案2の特徴である口筒部材取付け構造の例を示す。図10は、実施例3の口筒部材取付け構造を示す縦断面図である。図11は、実施例3の口筒部材を分解した縦断面図である。図12は、実施例3の口筒部材を分解した斜視図である。
【0053】
実施例3の口筒部材取付け構造も、口筒部材2において、通気孔6を備えたカップ形の内側パーツ3と、通気孔7を備えた逆向きカップ形の外側パーツ4との二部材で形成され、内外の両パーツ3,4が嵌合されることで、中拡がりの共鳴空間8が形成される。
【0054】
内側パーツ3における底側端部の外周には環状突起33aが形成されている。この環状突起33aの外径は、ゴム風船本体1における口縁部1aの自由状態での内径よりも大きく設定されており、口縁部1aは弾性拡径されて環状突起33aに乗り越え外嵌される。
【0055】
外側パーツ4は、内側パーツ3に内嵌する小径筒部43fと環状突起33aに被さるテーパー大径部43gとが備えられており、内側パーツ3に外側パーツ4を外嵌した状態において、テーパー大径部43gと環状突起33aとの間に、ゴム風船本体1の口縁部1aを収容する環状空間sが形成される。また、テーパー大径部43gの内周と環状突起33aの外周との間に、ゴム風船本体1における薄肉部1bの肉厚に相当する開口幅の環状隙間cが形成されて環状空間sに連通されている。
【0056】
また、内側パーツ3における外周の複数位置(この例では3箇所)に係合爪33cが設けられるとともに、外側パーツ4のテーパー大径部43gには、内側パーツ3の係合爪33cが係入される係合溝43dが開口されている。
【0057】
係合爪33cは、その外端面が傾斜面に形成されるとともに、爪先端が係合溝43dの端部に僅かに係合するようにその突出長さが設定されており、外側パーツ5を内側パーツ3に外嵌させると、係合爪33cの傾斜外端面との当接によって外側パーツ5が外側に若干弾性変形され、所定位置まで外嵌すると、外側パーツ5の弾性変形が復帰し、係合爪33cの先端に係合溝43dの端部が係合し、これによって口筒部材2が分解不能に組み上がる。
【0058】
このようにしてゴム風船本体1の開口端部を挿入して口筒部材2を組上げることで、ゴム風船本体1の口縁部1aを環状空間sに収容した状態を得ることができ、この状態では、厚肉の口縁部1aは口筒部材2から抜け出し不能となる。
【0059】
以上のように、上述した実施例3の口筒部材付きゴム風船によれば、内側パーツ3と外側パーツ4の間にゴム風船本体1の口縁部1aを挟み込んだ状態で内外の両パーツ3,4を嵌合連結することで、ゴム風船本体1の口縁部1aは環状空間cに収容されるとともに、ゴム風船本体1の薄肉部1bは環状隙間cから外方に挿通された状態となる。この状態では、厚肉の口縁部1aは小幅の環状隙間cから引き出されることはなく、ゴム風船本体1が強く引っ張られても口筒部材2が容易に外れにくい。
【0060】
また、内側パーツ43と外側パーツ4の間にゴム風船本体1の口縁部1aを挟み込んだ状態で両パーツ3,4を通気孔7の中心方向に強く嵌合することで、係合爪33cが係合溝43dに係止して、両パーツ3,4の分離が阻止される。
【0061】
その結果、ゴム風船本体1の口縁部1aは、環状空間sに自由状態あるいは少し拡径変形された状態で収容されていてもよく、口筒部材2の組み付け時にゴム風船本体1の口縁部1aを大きい力で拡径させる必要がなくなり、その分、ゴム風船本体1への口筒部材2の組み付けが容易となる。
【0062】
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
【0063】
(1)上述した実施例1において、内側パーツ3が外側パーツ4の内側に嵌まった状態であれば上縁部31,41と底部51の内面との間に隙間があっても構わない。また、外側パーツ4が第2外側パーツ5の内側に嵌まった状態であれば、上下周壁部44,45の外周面と上下周壁部54,55の内周面との間に隙間があっても構わない。
【0064】
(2)上述した実施例1において、外側パーツ4の下縁部42は、下方にいくに従って徐々にすぼまった形で絞込み開口部46を形成しているが、下端が通気孔6,7の中心に向かって90度曲がるような形で絞込み開口部46を形成しても構わない。このような場合でも、内側パーツ3の底部32と外側パーツ4の下縁部42との間に環状隙間cが形成されればよい。
【0065】
(3)上述した実施例1において、内側パーツ3が外側パーツ4の内側に嵌まった状態であるが、内側パーツ3の上縁部31の外周に環状突起が設けられ、この環状突起を外側パーツ4の上縁部41に載せるようにして、内側パーツ3が外側パーツ4に取り付けられる構造であっても構わない。すなわち、外側パーツ4が第2外側パーツ5の内側に嵌まった状態で、環状空間sと環状隙間cとがしっかり留まっており、ゴム風船本体1に強く引っ張り力が働いても、口筒部材2が外れてしまうことがなければよい。
【0066】
(4)上述した実施例1では、内側パーツ3の周壁部33の途中に段部36が設けられているが、周壁部33が下方にいくに従って先すぼみになるような形であってもよい。すなわち、周壁部33の形が異なっても、内側パーツ3が外側パーツ4の内側に嵌まった状態で内側パーツ3の下周壁35と外側パーツ4の下周壁45との間に環状空間sが形成されればよい。
【0067】
(5)上述した実施例1では、外側パーツ4の周壁部44の内周面が下方にいくに従ってすぼまった形であったが、外側パーツ4の周壁部44の内周面が真っ直ぐ下方に降りるような形であってもよい。上述した(2)の場合がその一例である。この場合でも、内側パーツ3が外側パーツ4の内側に嵌まった状態となるように内側パーツ3の周壁部33が形成されればよい。
【0068】
(6)上述した実施例1では、第2外側パーツ5の周壁部53は、真っ直ぐ下方に降りるような形であったが、下方にいくに従ってすぼまるような形や、途中に段部が設けられてすぼまるような形であってもよい。すなわち、外側パーツ4が第2外側パーツ5の内側に嵌まった状態で環状隙間cが形成されればよい。
【0069】
(7)上述した実施例1では、外側パーツ4が第2外側パーツ5の内側に嵌まった状態で、第2外側パーツ5の周壁部53が外側パーツ4の下縁部42の少し上までを囲んでいたが、周壁部53が下縁部42を囲み込むような形であっても構わない。すなわち、外側パーツ4が第2外側パーツ5の内側に嵌まった状態となればよい。逆に、第2外側パーツ5の周壁部33が外側パーツ4の周壁部43の半分ほどしか囲んでいない形であっても、外側パーツ4が第2外側パーツ5の内側に嵌まった状態となるのであれば構わない。
【0070】
(8)上述した実施例1では、内側パーツ3と外側パーツ4とをそれぞれ個別に樹脂成形しているが、内側パーツ3と外側パーツ4とは薄肉ヒンジ9を介して一体の樹脂成形品として構成してもよい。
【0071】
すなわち、本考案1において、内側パーツ(3)の上縁部(31)と外側パーツ(4)の上縁部(41)とを接続する折り曲げ可能な接続部材(9)を備え、内側パーツ(3)と外側パーツ(4)と接続部材(9)とが一体の樹脂成形品とされていてもよい。これにより、部品点数が少なくなるとともに、接続部材(9)を折り曲げるだけで内側パーツ(3)と外側パーツ(4)とを適正に嵌合させることができ、両パーツの位置合わせが不要となって組み付け作業が容易となる。
【0072】
具体的には、内側パーツ3の上縁部41と外側パーツ4の上縁部41とは、折り曲げ可能な薄肉ヒンジ9によって接続されている。内側パーツ3と外側パーツ4とは、薄肉ヒンジ9を介して一体の樹脂成形品とされている。内側パーツ3と外側パーツ4とは、薄肉ヒンジ9で折り曲げることによって、内側パーツ3を外側パーツ4に内嵌することができるようになっている。なお、上述した薄肉ヒンジは、上述の接続部材も相当する。
【0073】
内側パーツ3と外側パーツ4とは、薄肉ヒンジ9を介して一体の樹脂成形品とされているので、部品点数が少なくなるとともに、薄肉ヒンジ9を折り曲げるだけで内側パーツ3と外側パーツ4とを適正に嵌合させることができ、両パーツの位置合わせが不要となって組み付け作業が容易となる。
【0074】
(9)上述した(8)では、薄肉ヒンジ9は折り曲げ可能なものであるが、薄肉ヒンジ9は容易に切断できるものであっても構わない。このような場合でも、組み付け前までは内側パーツ3と外側パーツ4とが一体なので、組み立てが容易である。
【0075】
(10)上述した実施例1では、凹入段部49(被係止部)が外側パーツ4に設けられており、小突起56(係止部)が第2外側パーツ5に設けられている係止構造であったが、逆であっても構わない。
【0076】
(11)上述した実施例1では、外側パーツ4と第2外側パーツ5とに係止構造が設けられているが、内側パーツ3と外側パーツ4とに係止構造が設けられていても構わない。つまり、上述してきた嵌合状態が係止構造によって実現されるものであっても構わない。
【0077】
内側パーツ3と外側パーツ4とに係止構造を設ける場合、内側パーツ3の上縁部31の外周面を外側に膨らませた凸部を作り、外側パーツ4の上縁部41の内周面を凹入させて、この凸部と凹入部との係合によって係止構造を実現してもよい。
【0078】
(12)上述した実施例1では、外側パーツ4の下縁部42の外周には凹入段部49が形成されており、第2外側パーツ5の下縁部52の内周には環状の小突起56が設けられているが、凹入段部49が外側パーツ4の周壁部44の上方箇所の外周に設けられ、小突起56が第2外側パーツ5の周壁部53の上方箇所の内周に設けられていてもよい。また、この凹入段部49と小突起56とが逆のパーツに設けられていてもよい。
【0079】
(13)上述した実施例2において、係合突起33bと係合溝43dとの係合面を、周方向に僅かに傾くテーパー面にして、楔作用によって一層強固な締込み係合を行ってもよい。
【0080】
(14)上述した実施例3において、係合爪33cと係合溝43dとの係合箇所を対角位置の2箇所に設置してもよいが、周方向で安定した係合状態を維持するためには周方向等ピッチで3箇所あるいは4箇所に設けてもよい。
【0081】
1 ゴム風船本体
1a 口縁部
1b 薄肉部
2 口筒部材
3 内側パーツ
4 外側パーツ
5 第2外側パーツ
6 通気孔
7 通気孔
c 環状隙間
s 環状空間
<内側パーツ3の構成部品>
31 上縁部
32 底部
33 周壁部
34 上周壁部
35 下周壁部
<外側パーツ4の構成部品>
41 上縁部
42 下縁部
43 周壁部
44 上周壁部
45 下周壁部
<第2外側パーツ5の構成部品>
51 底部
52 下縁部
53 周壁部
54 上周壁部
55 下周壁部

(57)【要約】

【課題】ゴム風船本体に強い引っ張り力が働いても、口縁部材が外れてしまうことのない口筒部材付きゴム風船を提供する。【解決手段】ゴム風船本体1の開口端に装着する口筒部材2を、カップ形の内側パーツ3、内側パーツ3に外嵌される筒形の外側パーツ4、及び、外側パーツ4に外嵌される逆向きカップ形の第2外側パーツ5とで形成し、内側パーツ3と第2外側パーツ5に、互いに対向する通気孔6,7を形成して中拡がりの共鳴空間8を形成し、内側パーツ3と外側パーツ4との間に、ゴム風船本体1の開口端に備えられた厚肉の口縁部1aを収容する環状空間sを形成するとともに、口縁部1aの肉厚よりも小さく、ゴム風船本体1の薄肉部1bが挿通可能な開口幅の環状隙間cを環状空間sに連通して形成してある。


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