【0001】
本考案は、作業・学習の整理、管理等多用途に使用できる付箋紙に関する。
【0002】
従来、付箋紙は、裏面の一部に粘着糊を有する紙片であって、書物やノートのページの辺に貼り付け、見出しやメモとしての用途に供するものであった。一方、ページ内の特定の記述をマークするためには、記事の場所にもう1枚別の付箋紙を貼るか、又は小さなシールを使用する等の方法が用いられてきた。
【0003】
しかし、近年では、一枚の付箋紙をミシン目により二分割することで、1片は見出しとしてページの辺に貼り、他片はその見出しと関連するページ中の記事部分に貼り付けるといった使用が可能である分割型付箋紙が市販されている。
【0013】
本付箋紙は分離可能な3以上の領域を有するため、第1、第2の領域を使用してページ内の対象記事と見出しの関連を示すだけでなく、第3以降の領域を切離したり、又は切離せずにマークや文字を書き込む等することにより、複数の対象記事を一定の基準により分類・整理することができる。
【0014】
領域を分離して別の書類やノートに貼りつける等の使用により記事の分類や仕事・学習等の達成具合を示す目安にする等の使用が可能となる。
【0015】
前記3以上の領域の全部または一部に、一定量の説明を記述できる広さの領域を設けた場合には、記事と見出しの関係を示すのみならず、対象記事についての説明を書き加えたり、前記別の書類やノートに貼りつけたうえで記述を整理したりする等の使用が可能となる。
【0016】
全領域又は分離された領域毎に、所望の場所に繰り返し接離可能であるため、仕事・学習の進展を見つつ剥がしたり、別の場所に貼り換えたりすることにより、記事の再編成や仕事・学習内容の再構築が可能となる。
【0017】
本付箋紙は複数の付箋紙が粘着部を介して積層して成る場合と、数枚毎に台紙に並着されて成る場合があり、また領域の分離線はミシン目のほか、台紙から剥がすのと同時に分離可能である連続スリットを採用できるような構成となっているため、需要者のニーズに合わせて多様な商品の形態を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本実施形態1のミシン目タイプの付箋紙の平面図である。
【図2】本実施形態1のスリットタイプの付箋紙の平面図である。
【図3】本実施形態2の付箋紙の平面図である。
【図4】本実施形態3の付箋紙の平面図である。
【図5】本実施形態4の付箋紙の平面図及び使用例である。
【図6】本実施形態5の付箋紙の平面図及び使用例である。
以下、本考案の実施形態について図を用いて説明する。
【0020】
(実施形態1)
実施形態1の付箋紙は、図1及び図2に示すように、絵図によって相互に関連付けられた第1の領域1,第2の領域2及び第3の領域3を有し、需要者への供給形態としては、複数の付箋紙が粘着部を介して積層して成るタイプのものである。また、領域間の分離線は図1がミシン目5を採用したものであり、図2が連続スリット6を採用したものとなっている。
【0021】
裏面の粘着糊塗布範囲5については、需要者が目的によって選択できるように、複数の種類を用意した。なお、粘着糊には再粘着再剥離糊を採用し、繰り返しの接離が可能となっている。
【0022】
本付箋紙の使用法は目的により様々である。例えば、第1の領域1をページ内の特定記事に付け、第2の領域2をその見出しとしてページ辺に付け、さらに第3の領域3は切離さず、記事の分類に使用したりすることができるほか、ノートや別の書類に貼って記事の管理や編成に使用するなど、思考や目標意識を伴う作業のツールとすることができる。また、繰り返しの切離が可能であるため、予定の変更や分類のやり直し、貼り間違い等にも対応が可能となっている。
【0023】
(実施形態2)
実施形態2は、実施形態1と同様、絵図によって関連付けられた領域を有する付箋紙であるが、図3に示すように、3枚1セットを台紙に貼って需要者に供給する形態を採用している。この形態での販売は、1セットで3種類の絵図や模様を入手することができるため、この程度の分類を前提とする需要者にとっては便利である。また、併せて分離線を連続スリットとしておけば、台紙から剥離すると同時に領域を分離することができるので、初めから一部をノートなどに貼り付ける予定がある場合には便利である。
【0024】
(実施形態3)
実施形態3は、各領域が、色又は/及び形状によって関連付けられている付箋紙である(図4)。使用例としては、仕事の流れが多岐になった場合に、関連した形状や共通の色を有する付箋紙の各領域を複数箇所に貼り付けていくことにより、内容の関連性を保存することができる。また、教科書とノートといった別冊に要件が関連する場合には、両方に同じ色や関連した形状のものを貼り、教科書に貼り付けた領域には関連するノートのタイトルやページ数を記入し、ノートにはその逆を記載しておくといった使い方ができる。
【0025】
(実施形態4)
実施形態4は、図絵や色彩の関連性に加え、付箋紙にチェックや書込みを入れたり、比較的詳しい記述を書き加えたりすることを前提とした付箋紙である(図5)。図中(A)は、その時の学習の難易度や、仕事の重要度をチェックできるようにしたもので、(B)は、やるべき仕事や学習の内容をはっきり記述しておき、終了したものについては第3の領域3を切り取ることにより、完了・未完を明示できるようにした例である。完了したものについても、第1の領域1と第2の領域2を記事やページ辺に張ったままにしておけば、後に再チェック等が可能となる。
【0026】
(実施形態5)
実施形態5は、達成すべき課題とその達成度が一目でわかるようにすることを狙った付箋紙の例である(図6)。
1 第1の領域
2 第2の領域
3 第3の領域
4 第4の領域
5 粘着糊塗布範囲(裏側)
6 ミシン目
7 連続スリット
8 台紙
【課題】記事の場所と見出しを示すだけでなく、これらの記事を分類したり、付箋紙の一部を他の場所に貼って記事の整理・管理や仕事・学習の達成度等を明示したりすることが可能な多用途型の付箋紙を提供する。【解決手段】絵図、模様、色彩又は形状によって相互に関連付けられた少なくとも3の領域を有する付箋紙であって、各々の領域は分離可能であり、裏面の全部または一部に粘着部を有し、全領域又は分離された領域毎に所望の場所に繰り返し接離可能である。前記少なくとも3の領域は、各領域の境にミシン目又は連続スリットが設けられていることにより分離可能となっている。また、付箋紙は複数が積層して成る場合と、数枚毎に台紙に並着されて成る場合とがある。領域の全部または一部に、一定量の説明を記述できる程度の広さの記述領域を設けることもでき、詳細な説明を記述したり、分離して別の書類やノートに貼りつけたりする等の使用が可能である。
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