(54)【考案の名称】可撓性管状体

(73)【実用新案権者】山一化工株式会社

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、食品製造用の機械及び飲食物の提供に係る機械用ホースとくに自動販売機の内部に配管として使用される柔軟性を有する飲用物の供給用ホースすなわち可撓性管状体に関するものである。

【従来の技術】

【0002】
従来は天然ゴムを主原料とした管状体が、食品販売機用の内部において液体を流通させるために使用されていたが、耐熱性や柔軟性などの問題を解決するためにシリコーンゴム等が使用されるようになった。これは従来のシリコーンゴムにおいては、柔軟性に富み耐熱性有するものとして、天然ゴムが有する問題を解決するものとして優れた素材であった。
【0003】
しかしながら、上記シリコーンゴム等は、シリコーンゴム特有のにおいが生じる場合があり、しかも、製造コストが嵩むということから、徐々にその材質は熱可塑性エラストマーに置き換えられていた。
【0004】
熱可塑性エラストマーにおいては、公知の脱臭処理および酸化防止剤等の添加剤を付加することによって、シリコーンゴム特有のにおいが生じる場合は少なく、また、食品に、においが付着するということについては回避することができる。また、自動販売機の内部に取り付ける際の作業性あるいは折れにくさ(キンク性)については、硬度の最適性を図ることによって解決することができる。
【0005】
しかしながら、ホースの内面の汚れが付いた場合に、すべり性を良好にしてその汚れを流し落とすためにいわゆるスリップ材を添加していたが、製造後、一定の期間が経過すると、そのスリップ材が表面に浮き出るブルーミングという現象が生じるという問題があった。このブルーミングを避けるためにスリップ材を添加しないという措置を講じることができるが、すべり性が悪化し、そのホースの内面に汚れが付着してしまう場合がある。
【0006】
これを解決するものとして、実開昭61−45126号公報において、JISーk6301−Aタイプによる硬度が80以下でかつ圧縮永久ひずみが70パーセント以下の熱可塑性エラストマーからなる肉厚0.5〜10mmの層及び熱可塑性樹脂からなる肉厚0.01〜2mmの層を積層してなることを特徴とする軟質積層体なるホースが開示されている。
【0007】
これは特にホース内部の中空部に接する内層部分を熱可塑性樹脂とし、その外層部分を熱可塑性エラストマーとするものであり、このような構成とすることにより、ホース内部の熱可塑性樹脂に汚れが付着しにくくなり、仮に付着したとしても容易に取り除けるというものである。
【0008】
しかしながら、当該ホース内部の中空部に接する内層部分すなわち内面は、熱可塑性樹脂でコーティングされているものであるが、外側の部分は、熱可塑性エラストマーがむき出しとなった構成であるために、汚れが付着しやすいというものである。特に、ブルーミングを避けるためにスリップ材を添加しないという措置を講じているので、すべり性が悪化し、更に汚れが付着しやすく、その付着した汚れが、ホースの内部にしみ込んでしまい洗浄したり、拭き取ったりしてもその汚れが落ちにくいという問題がある。
【0009】

【効果】

【0014】
本考案は以上のように構成され、かつ、作用するものであり、ホースの柔軟性を維持しつつホースの内面のみならず外面においても、汚れが付着しにくく汚れが付着したとしても簡単に汚れを除去することができる可撓性管状体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】可撓性管状体の端面図
【図2】可撓性管状体の縦断面図
【図3】従来のホースの端面図
【図4】従来のホースの縦断面図

(57)【要約】

【課題】ホースの柔軟性を維持しつつホースの内面のみならず外面においても、汚れが付着しにくく、汚れが付着しても拭き取ることで除去可能な可撓性管状体を提供する。【解決手段】可撓性管状体10は一定の長さを有するいわゆるホースであり、断面視における内側の中空部11から順に、内部12、中間部13、外部14の3層構造を呈する。中空部は液体を通すための空所であり、特に食品用自動販売機の内部における液体を輸送するホースとして使用することができる。内部及び外部はポリエチレンからなり、中間部は、熱可塑性エラストマーである。熱可塑性エラストマーは、加工が容易なスチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体であることが好ましい。


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