(54)【考案の名称】配送用帳票

(73)【実用新案権者】【実用新案権者】

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図5

【概要説明】

【分野】

【0001】
この考案は、商品物流ルートの出発点において、ピッキング、梱包、配送票貼付などの出荷作業に用いられる配送用帳票の構造に関する。

【従来の技術】

【0002】
例えば家庭電化製品の所謂量販店等において、店頭やオンラインショッピングなどで発注された商品を指定場所に配達する場合、その出荷作業に、図12に示すような帳票が用いられている(特許文献1、特許文献2)。図示のように、この帳票は、配達伝票類が表示された区画1と、ピッキング(商品保管場所から発注商品を取り出す)作業の指示が表示された区画2と、発注商品明細書(納品書)が表示された区画3に分けられ、それぞれの区画は、ミシン目線4、5によって分離できるようになっている。そして、出荷作業者は、ピッキング作業指示区画2の表示に従って発注商品を保管場所から取り出し、発注商品明細書(区画3)と合致するか確認した後発注商品を梱包箱に収納し、ミシン目線5から区画3を分離して発注商品明細書(区画3)を発注商品と共に梱包箱に入れ、最後に配達伝票類(区画1)をミシン目線4に沿って分離し、梱包箱に貼り付ける。なお、特許文献2では、納品書(区画3)を配達伝票類の区画1に設けたポケットに収納している。いずれにしても、ピッキング作業終了後、発注商品明細書(納品書)は配送帳票から分離されることになり、少なくとも二つの作業ミスは免れない。
【0003】
その一は、多数の梱包箱を取り扱う作業現場で、他の梱包箱に発注商品明細書(納品書)を入れてしまうミスであり、他は梱包箱に発注商品明細書(納品書)を入れ忘れるミスである。
【0004】

【効果】

【0008】
この考案によれば、納品書の表示区画を配達用伝票類の貼付区画と積層一体化して、発注商品の梱包箱に貼り付けることができるようにしたので、納品書を切り離す作業、切り離した納品書を梱包箱に収納する作業が不要となり、納品書の入れ違いや入れ忘れが無くなり、また発注商品の届先では、帳票を剥離開封するだけで納品書が現れるので手間がかからない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】この考案の配送用帳票のベースシートに割り振られた区画を示す平面図、
【図2】同上のベースシートの裏面図、
【図3】ベースシートの区画の他の例を示す平面図、
【図4】ベースシートに伝票を貼り付け、圧着シール剤を塗布した状態を示す断面図、
【図5】配送用帳票の完成拡大横断面図、
【図6】同上の他の例を示す拡大横断面図、
【図7】配送用帳票の完成平面図、
【図8】配送用帳票の開封状態を示す側面図
【図9】配送用帳票の最終開封状態を示す側面図、
【図10】ベースシートの他の例を示す平面図、
【図11】同上のベースシートから形成された配送用帳票の平面図、
【図12】従来の配送用帳票の一例を示す平面図である。

【0010】
以下、この考案の実施形態を図1乃至図11に基づいて説明する。図1及び図2は、この考案の配送用帳票を形成するベースシート10の区画割りを示す。図示のように、ベースシート10は、印刷可能な紙基材、例えばコート紙などから成り、A3サイズ等の大きさであって、表裏共通で均等な4区画11、12、13、14に区画されている。表面の区画11は、配達伝票類21、22を貼付ける区画であり、区画12と13は納品書をプリントする区画であり、区画14は作業指示書をプリントする区画である。ここで区画11に貼付される伝票類は、配送業者が商品配達時に受領確認のために持ち帰る配達票21や、商品届先の情報(住所、氏名、電話番号等)をプリントした貼付票22のほか、例えば代金引換え(所謂コレクト)の場合には、前記伝票に加えて領収証や売上票などの伝票類がある。これらの伝票類は、圧着シール剤(手で剥離することが可能であって、所謂易剥離性を有し、一度剥離すると通常の圧力では再接着できない接着剤を指し、例えばポリオレフィン樹脂とアクリル系樹脂の混合物から成る。)によって接着されている。納品書の区画12と13には、発注データに基づいて発注商品名、メーカ名、個数単価、発注日時などがベースシート10に直接プリントされる。区画14の作業指示書には、ピッキング作業に必要な指示データ、即ち発注された商品の格納場所(格納棚番号)、商品名、数量を目視できる印字でプリントし、バーコード、JANCDを加えておき、バーコードリーダで商品に直接付されたバーコードとの一致を確認できるようにしておく。
【0011】
図2に示すように、ベースシート10の裏面の区画11、12(表面の区画11、12と同じ区画)に予め約款を印刷しておくことができる。この約款とは、販売者と買手との間の商品売買取引上の規約であって、商品の返品に対する取決め、不良品の取り扱いに関する取決め、誤送(商品取違え)の取決め、保証や修理の取決め等である。これらの規約は、いずれの顧客に対しても統一されているはずであるから予め印刷しておくことができる。不要の場合は無くてもよく、或は納品書に注意事項として予め印刷しておいてもよく、その場合ベースシート10の裏面は無地になる。
【0012】
なお区画11と12との間は折り目線15、区画12と13の間は折り目線16、区画13と14との間はミシン目線17を設け、ミシン目線17によって、作業指示書の区画14を切り離すことができるようにしておく。なお、折り目線15、16もミシン目線にすることができる。
【0013】
図3に示すように、区画11は伝票類の貼付区画、区画12は約款の印刷区画、区画13は納品書のプリント区画、区画14は作業指示書のプリント区画とし、ベースシート10の裏面は無地にしておくこともできる。
【0014】
次にこの考案の配送用帳票の作製手順を説明する。まず伝票類を貼付していないブランクを用意し、区画を割り付けて予め必要な印刷を施し(納品書や作業指示書の表題やプリント個所を示す枠、販売店名や配送業者名、約款など)、折り目線15、16やミシン目線17を設け、次に圧着シール剤層31を裏面に設けた伝票類21、22を区画11に圧着すると、配達伝票類、納品書、作業指示書を発注商品データに基づいてプリンタでプリントすべきプレ配送用帳票が出来上る。配達伝票類21、22、納品書、作業指示書に必要なデータをプリントした後、区画12の表裏全面に圧着シール剤層32、33を設け(図4)、折り目線15、16によってベースシート10を三つ折りにし、図5、6に示すように、区画11と12、区画12と13とをそれぞれ圧着すると、ベースシート10が3層になった積層体が形成され、その表面に配達伝票類21、22が貼付され、積層体の側縁からミシン目線17を介して作業指示書(区画14)が延びるA4サイズの配送用帳票20が形成される。なお、区画13の裏面には、図5に示すように、粘着剤層41を設け、その外面に離型紙42を貼り付けておくのがよい。また、図6に示すように、区画13の裏面に、圧着シール剤層34を介して剥離用中間層43を設け、その外面に粘着剤層41、離型紙42を設けてもよい。
【0015】
このようにして完成した配送用帳票20は、図7に示すように、表面に配達伝票類21、22と作業指示書が現れ、前記ベースシート10がA3サイズの場合は、配送用帳票20はA4サイズになっている。この帳票20を用いて、出荷作業者はピッキング作業を行なう。このとき、区画14の作業指示書には、発注商品の保管棚番号のほか、発注商品名がプリントされ、対応するバーコードもプリントされているので、保管棚から該当する商品を取り出し、その商品に付されたバーコードと作業指示書のバーコードを携帯リーダで読み取ることによって一致を確認できる。こうして作業指示書にプリントされた全ての発注商品を収集しこれらを梱包した後、配送用帳票20の作業指示書をミシン目線17から切り離し、伝票類21、22を設けたシートの裏面の離型紙42(図5、図6)を剥離して梱包箱の表面に貼り付ける。このとき納品書(図1の区画12と13または図3の区画13)は、配達伝票類21、22と共に貼り付けられるので、納品書を切り離して梱包箱へ商品と共に収納する手間を省くことができ、納品書の収納ミス(収納しなかったり、入れ違い)が生じない。
【0016】
配送先(届先)において配送業者は、梱包箱に貼り付けた配送用帳票20の表面から配達票21を圧着シール剤層31の界面で剥離し、届先の印鑑を押印してもらって持ち帰る。またコレクト便の場合は、剥離した領収証(配達伝票類に含まれる)に領収印を押印して届先に渡し、売上伝票は剥離して持ち帰る。届先(発注者)は、図8に示すように、梱包箱CTに貼付された帳票から、まず区画11と12を圧着シール剤層32の界面から矢印で示すように剥離する。なお、剥離順序を示す文言、例えば「最初にここから剥離して下さい」などを印刷しておくのがよい。区画11と12の裏面(剥離された部分のベースシート10の表面)には、約款が表示されている(図2参照)。続いて図9に示すように、区画12と13を圧着シール剤層33の界面から矢印方向に剥離すると、納品書の表示が現れる(図1参照)。なお、図6に示す配送用帳票20の場合は、ベースシート10が圧着シール剤層34により、剥離用中間層43を介して梱包箱CTに貼り付けられることになるので、ベースシート10を圧着シール剤層34の界面から剥離して、梱包箱CTから分離することができる。分離後に、前述の図8、図9と同じ手順で、納品書や約款の表示面が現れるように圧着シールを剥離すればよい。
【0017】
図10に示すように、ベースシート10を縦長に用いて縦方向に、区画11、12、13、14を4分割し、区画11を伝票類21、22の貼付区画、区画12と13を納品書のプリント区画、区画14を作業指示書のプリント区画とすることができる。図11は、図10のベースシート10を用いて、伝票類21、22を貼付し、圧着シール剤等を塗布し、折り目線15、16に沿って折り曲げて圧着し形成した配送用帳票20を示す。使用法は図5、6、7に示す配送用帳票20と全く同じである。
【0018】
上述の実施形態において、ベースシート10のサイズ及び形状は特に限定されず、また区画割りも均等にしたが均等でなくてもよく、最終的に完成した配送用帳票20(図5、図6、図7、図11)の表面に、配達伝票類21、22が現れかつ作業指示書が表示されるように配列されればよい。この条件を満たす限りにおいて、いずれの区画を配達伝票類、作業指示書、納品書、約款の区画に割り当てるかも自由である。また、約款の区画は省略し、納品書に適宜の記載をしておくことができることは、前述の通りである。
【0019】
圧着シール剤層の形成面、即ち圧着シール剤の塗布面も図4に限定されない。圧着シールされる対向面の少なくとも一方に圧着シール剤が塗布されておればよい。配達伝票類21、22を圧着シール剤によって貼付したが、これに代えて粘着剤を用いてもよい。
【0020】
配送用帳票20に貼付する配達伝票類21、22は、ここに記載された伝票に限らず、必要なものを貼付すればよい。前述のように、区画のサイズは任意に設計できるので、貼付に必要なスペースをベースシートに確保すればよい。
【0021】
配送用帳票20の製作工程は前述したが、勿論これに限定されず、コストや効率を配慮して最適の工程を選択することができる。そのほか、ベースシート10は紙単体以外にも、合成樹脂フィルム等との積層体を用いることができる。さらに、ミシン目線に代えて、他の切り目線、例えばハーフカット線などを用いることができる。
【0022】
1、2、3 区画
4、5 ミシン目線
10 ベースシート
11、12、13、14 区画
15、16 折り目線
17 ミシン目線
20 配送用帳票
21、22 配達伝票類
31、32、33、34 圧着シール剤層
41 粘着剤層
42 離型紙
43 剥離用中間層
CT 梱包箱

(57)【要約】

【課題】物流ルートにおける出荷作業に用いられる配送用帳票を改良して、配送用帳票の取り扱いを簡略化し、納品書の梱包箱への入れ違いや入れ忘れを無くすことができる配送用帳票を提供する。【解決手段】ほぼ長方形状のベースシート10が長さ方向に対して横断方向の折り目線または切り目線によって区画11、12、13、14に4分割され、区画11、12、13が三つ折りされてそれぞれの区画の対向面が圧着シール剤によって接合された積層体と、この積層体の側縁から延びる区画14より成り、前記積層体の表面に配達伝票類21、22が剥離可能に接合され、前記区画14には出荷作業指示書がプリントされ、積層体の裏面には粘着剤層41、離型紙42が設けられて配送用帳票20が形成される。


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