(54)【考案の名称】子局ターミナル

(73)【実用新案権者】株式会社 エニイワイヤ

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、制御部に接続された親局と複数の出力部および入力部、或いは複数の被制御装置に対応する複数の子局との間の信号線を省配線化し共通データ信号線で接続し、伝送クロック信号で同期させるなどの伝送同期方式によりデータの伝送を行う制御・監視信号伝送システムにおいて使用する子局ターミナルに関するものである。

【従来の技術】

【0002】
部品や商品などは、保管棚等に保管され、必要な時に、そこから取り出される。従って、保管される部品などの残数や位置の情報を管理することは、製造効率や商品管理の向上のためには重要である。部品を管理する方法として、例えば、特許文献1には、部品材料の在庫が無くなる時期等を予測し、部品材料を保管する材料棚にそれぞれ設置された表示装置に、部品在庫切れの警告を出力する管理方法が記載されている。しかしながら、予測に基づく管理方法では、正確な管理が困難であるという問題がある。
【0003】
正確な管理を行うために、以前から、部品や商品の引取り指示あるいは引取り指示に対する引取り後の確認スイッチ入力が行われている。この場合、ホストコンピュータから部品の引取り指示を制御装置に送信し、制御装置が、引取り指示の出された保管棚に装着されたランプや表示器を含む子局ターミナルを介して表すようにしている。一方、指示された部品などの引取り作業を終えた作業者またはロボットなどは、引取り完了入力として、子局ターミナルが備えるレバースイッチを操作し、その操作信号が制御装置を経由し、ホストコンピュータに届くようになっている。これにより、誤作業の防止、ならびに、作業の進捗、保管棚への部品などの補給、および部品などの在庫確認の管理が行われる仕組みとなっている。
【0004】

【効果】

【0010】
本考案に係る子局ターミナルによれば、表示板の周囲三辺を表示板と同じ厚さの枠体で囲み、その枠体の内部に演算処理手段を設けたことにより、全体の厚さ寸法を小さくし、狭い場所に配置することが可能となる。また、枠体の内部に非接触通信手段を設け、枠体の構成部材の非接触通信手段を覆う部位に通信媒体が透過できる透過性を持たせたため、狭い場所に配置した場合でも、非接触通信により設定操作を容易に行うことができる。更に、枠体の表面に通信媒体の透過性を有する部分の標示が設けられたため、非接触通信を円滑に行うことが可能となる。
【0011】
枠体の内部には、また、非接触センサが設けられているので、子局ターミナルに対し非接触センサを介した入力が可能となる。そのため、操作スイッチを備えた子局ターミナルに代用することができる。なお、枠体の内部に設けた非接触センサは、枠体の構成部材の非接触センサを覆う部位に検出媒体が透過できる透過性を持たせることにより使用することができる。また、枠体の表面に非接触センサが配置されている部分の標示を設けることにより、意図しない物品の配置などによる誤作動を防止することができる。更に、枠体の内部には、非接触センサの送信部と受信部を遮るとともに、送信部から導光板を介して受信部へ回り込む検出媒体を遮る遮蔽板を設けることにより、非接触センサの誤動作を防止することができる。
【0012】
更にまた、枠体の内部に、導光板に向けて発光する表示灯を設けることにより、表示板の枠体に囲まれていない辺側から、表示灯の状態を視認することにより、枠体内部の情報、例えば、回路が正常に動作しているかどうかを確認することができる。また、必要に応じて導光板を面発光させることにより、所望の指示表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本考案に係る子局ターミナルの実施例の斜視図である。
【図2】子局ターミナルの機能ブロック図である。
【図3】子局ターミナルが使用される制御・監視信号伝送システムの構成図である。
【図4】端末装置の正面図である。
【図5】伝送信号のタイムチャート図である。

【0014】
図1〜5を参照しながら、本考案に係る子局ターミナルの実施例について説明する。
まず、子局ターミナルが使用されている制御・監視信号伝送システムの構成について説明する。この制御・監視信号伝送システムは、図3に示すように、制御部1から隔れて配置されている製品棚に所望の表示を行うもので、制御部1および共通データ信号線DP、DN(以下、伝送ラインということがある)に接続された単一の親局2と、前記共通データ信号線DP、DNに接続された子局ターミナル4の複数で構成される。
【0015】
制御部1は、例えばプログラマブルコントローラ、コンピュータ等であり、制御並列データ13を送出する出力ユニット11と、子局ターミナル4からの監視信号から抽出される監視データに基づき得られた監視並列データ14を受け取る入力ユニット12を有する。そして、これら出力ユニット11と入力ユニット12が親局2に接続されている。
【0016】
親局2は、子局ターミナル4から送出された監視信号の監視データを制御部1に引き渡すとともに、自局が有するタイミング発生手段で生成されるタイミングクロックに基づき、共通データ信号線DP、DNに伝送信号を送出する。
【0017】
伝送信号は、図5に示すように、伝送データ信号が複数連なって構成される。伝送データ信号は、伝送クロック信号の閾値Vst(この実施例では18V)より高い電位レベルエリア(伝送クロック信号に相当し、この実施例では+24V)と伝送クロック信号の閾値Vstよりも低い電位レベルエリアで構成される。また、伝送クロック信号の閾値Vstよりも低い電位レベルエリアは、制御信号または監視信号に相当し、論理データの閾値Vlt(この実施例では6V)よりも高い電位レベルエリア(この実施例では+12V)、または、論理データの閾値Vltよりも低い電位レベルエリア(この実施例では0V)のいずれかで構成される。そして、伝送クロック信号の閾値Vstよりも低い電位レベルエリアの電位レベルが前記閾値Vltよりも高いか低いかで制御信号の論理データ、または、監視信号の論理データを表すものとなっている。この実施例では、閾値Vltよりも低い電位レベル(この実施例では0V)が論理データ“1”、閾値Vltよりも高い電位レベル(この実施例では12V)が論理データ“0”を表す。ただし、各論理データを表す電位レベルは、制御部1から入力される制御並列データ13のデータの値、または、子局7から送出される監視信号のデータに応じたものであれば、その大きさに制限はなく適宜に決めればよい。更に、伝送信号は、伝送データ信号の時間幅より長く、伝送クロック信号の閾値Vstより高い電位レベルのスタート信号STを先頭に有している。
【0018】
子局ターミナル4の各々は、作業者が取り扱う物品の部品棚部6に設けられる。そして、作業者への表示を行う矩形の表示板50を備えている。表示板50は数値表示器を備えた基板51と、基板の上に重ねて配置された導光板52とで構成されている。導光板52は透光性を有し、数値表示器を表面から視認できるものとなっている。表示板50の周囲三辺は枠体60で囲まれている。
【0019】
枠体60は合成樹脂板で構成され、内部に回路を装備するための空間が設けられている。そして、枠体60の内部には、内部回路としてマイクロコンピュータ・コントロール・ユニットであるMCU40が配置され、更に、赤外線通信手段41(本発明の非接触通信手段に相当する)と赤外線センサ44(本発明の非接触センサに相当する)が配置されている。
【0020】
赤外線通信手段41は、赤外線投光部42と赤外線受光部43を備えている。赤外線透光部42は、MCU40の端子LEAからの出力信号により動作が制御され、赤外線受光部43が端末装置7から受けた信号は端子INAを介してMCU40に入力される。枠体60を構成する合成樹脂板の、赤外線通信手段41を覆う部位は赤外線(本発明の通信媒体に相当する)が透過できる透過性を有するものとなっている。更に、枠体60の表面には、透過性を有する部分の標示61が設けられている。なお、この実施例では、枠体60を構成する合成樹脂板の材質として赤外線が透過できる透過性を有するものが選択されているが、透過性を持たせる手法に制限はなく、孔を設けるなど、その他適宜の手法を採用してもよい。
【0021】
赤外線センサ44も同様に、赤外線投光部45(本発明の送信部に相当する)と赤外線受光部46(本発明の受信部に相当する)を備えている。赤外線投光部45は、MCU40の端子LEBからの出力信号により動作が制御され、赤外線受光部46の検知信号は端子INBを介してMCU40に入力される。枠体60を構成する合成樹脂板の、赤外線センサ44を覆う部位は、赤外線(本発明の検出媒体に相当する)が透過できる透過性を有するものとなっている。そして、枠体60の表面には、赤外線センサ44が配置されている部分の標示62が設けられている。
【0022】
赤外線センサ44の赤外線投光部45と赤外線受光部46間には、遮蔽板63が配置されている。遮蔽板63は薄い矩形の板材どうしが直交する向きで接合され、平面視T形を有し、赤外線センサ44の赤外線投光部45と赤外線受光部46を遮るとともに、赤外線投光部45から導光板52を介して赤外線受光部46へ回り込む赤外線を遮る配置とされている。
【0023】
MCU40は、図2に示すように、CPU、RAM、FROMを備え、FROMには子局ターミナル4で行なわれる一連の処理に必要なプログラムと、端末装置7によって設定される自局アドレスが記憶される。また、RAMには、赤外線センサ44から端子INBを介して得た検出データが記憶される。そして、CPUの演算機能を用いて、検出に必要な情報を得るための処理が行なわれるものとなっている。ただし、FROMは、書き換えが可能な不揮発性のメモリである。
【0024】
また、MCU40には、入力動作確認用表示灯48とライン接続確認用表示灯49が接続され、赤外線センサ44が正常に動作する場合には入力動作確認用表示灯48が点灯し、共通データ信号線DP、DNに対し正常に接続されている場合にはライン接続確認用表示灯49が点灯するものとなっている。そして、表示板50の枠体60が配置されていない辺側から、枠体60の内部に配置されている入力動作確認用表示灯48とライン接続確認用表示灯49の点灯が視認できるものとなっている。なお、枠体60を構成する合成樹脂板の、入力動作確認用表示灯48とライン接続確認用表示灯49を覆う部位には貫通孔が設けられ、枠体60の表面側からも、入力動作確認用表示灯48とライン接続確認用表示灯49の点灯が視認できるものとなっている。
【0025】
更に、MCU40には、取り出し指示表示灯53が接続されている。取り出し指示表示灯53は、導光板52の前面を面発光させ、作業者に対し取り出しを促すための指示を表示することができる。
【0026】
共通データ信号線DP、DNに伝送される伝送信号は、子局ラインレシーバ21を介して入力端子CKからMCU40に入力される、MCU40では、伝送データ信号の始まりを示すスタート信号STを起点としてパルスをカウントし、そのカウント値が自局アドレスデータと一致するタイミング(以下、このタイミングを自局送受信タイミングとする)を得る。そして、まず、赤外線センサ44から入力があったとき、赤外線センサ44からの入力信号に基づくデータを含む監視信号を、子局ラインドライバ22を介して自局送受信タイミングに共通データ信号線DP、DNへ送信する。
【0027】
監視信号のデータは親局2を介して制御部1に引き渡され、これを受けた制御部1は取り出し指示に対応するデータを親局2に引き渡す。そこで、親局2は、制御部1から引き渡されたデータに対応する制御データを含む伝送信号を出力する。MCU40は、自局送受信タイミングに伝送信号から自局に送信されたデータ値を抽出し、端子LESを介して表示板50の数値表示器に引き渡す。また、端子LECを介して表示板50の取り出し指示表示灯53を点灯させる。
【0028】
自局アドレスデータは、子局ターミナル4と別体の端末装置7によって設定することができる。端末装置7は、端末装置赤外線通信手段71、入力部72、表示部73を備え、また、これらの制御を行なうMCUを内包している。なお、これらは、いずれも公知の部品や回路で構成すればよい。アドレスデータは、入力部72から打ち込み、これを送信コマンドによって子局ターミナル4に送信することで設定することができる。また、子局ターミナル4に設定されたアドレスデータは、子局ターミナル4から受信し表示部73を介して確認することができる。
【0029】
なお、この実施例では、通信媒体及び検出媒体として赤外線が利用されているが、これら媒体に制限はなく、可視光、電波、電磁波、超音波など、その他公知の媒体を適宜使用してもよい。
【0030】
1 制御部
2 親局
4 子局ターミナル
6 部品棚部
7 端末装置
21 子局ラインレシーバ
22 子局ラインドライバ
40 MCU
41 赤外線通信手段
42、45 赤外線投光部
43、46 赤外線受光部
44 赤外線センサ
48 動作確認用表示灯
49 接続確認用表示灯
50 表示板
51 基板
52 導光板
53 取り出し指示表示灯
60 枠体
61 透過性を有する部分の標示
62 赤外線センサが配置されている部分の標示
63 遮蔽板
71 端末装置赤外線通信手段
72 入力部
73 表示部


(57)【要約】

【課題】狭い空間にも設置することができるとともに、狭い空間であっても設定操作を容易に行うことができる子局ターミナルを提供する。【解決手段】子局ターミナル4は、数値表示器を備えた基板51と、基板51の上に重ねて配置され数値表示器を視認できる透光性を有する導光板52とで構成された表示板50を備える。そして、表示板50の周囲三辺を表示板50と同じ厚さの枠体60で囲み、枠体60の内部に赤外線通信手段と演算処理手段を設ける。更に、枠体60の構成部材の赤外線通信手段を覆う部位に赤外線が透過できる透光性を持たせ、枠体60の表面に透光性を有する部分の標示61が設けられている。


【パテントレビュー】

あなたの意見を伝えましょう:


【インターネット特許番号リンク】

インターネット上にあるこの特許番号にリンクします(発見しだい自動作成):