(54)【考案の名称】蓋体

(73)【実用新案権者】株式会社シェアーズ

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図2

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、催事等において驚きや感動を演出するために使用される蓋体に関する。

【従来の技術】

【0002】
従来から、結婚式の披露宴やパーティーの催事等において、参加者に対して驚きや感動を演出するべく種々の対策が講じられている(例えば特許文献1参照)。とりわけ、近時においては、個々の参加者に対して個別に主催者から謝意等を伝えるようにすることで、それぞれの参加者に特別感のある驚きや感動を与えるように企図した、いわゆる「サプライズ」演出等も流行している。
【0003】
ところで、従来のこの種の演出に用いた演出手段は、参加者に対して格別に特別な作業を求めるものでは無く、極めてわかり易いもので且つシンプルなものとなっていた。
【0004】
例えば、演出手段として座席カードを利用するものでは、参加者の氏名が記載された座席カードの裏面に、主催者が個別にメッセージを記入するということが行われている。このものでは、参加者が目の前にある座席カードを手にすれば、容易且つ確実にそのメッセージにたどり着けるというメリットがある。その一方で、この座席カードを使用したものでは参加者に参加意識を与えにくいものとなり、参加者が受ける感動や驚きが格別高いものとはなりにくいというデメリットもある。結果として、座席カードを利用する演出手段によっては、近時において、特別感のある演出には至らないことが多いという問題がある。
【0005】
換言すれば、従来の演出手段は、参加者に驚きを提供するための構成がシンプルなものとなっていたため、催事等において感動や驚きを与えるための演出に欠けるものとなっていた。
【0006】

【効果】

【0021】
以上説明したように本考案によれば、「蓋体」に関連させて催事等の演出を行うことができるものとなる。すなわち、催事等における感動や驚きを与えるための演出を好適に行うことができる蓋体を提供することができるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本考案の一実施形態を示す斜視図。
【図2】同実施形態を示す分解斜視図。
【図3】同実施形態を示す斜視図。
【図4】同実施形態を示す斜視図。
【図5】同実施形態におけるメッセージシートを説明するための斜視図。
【図6】他の実施形態を示す斜視図。
【図7】同実施形態を示す斜視図。

【0023】
以下、本考案の一実施形態を、図1〜5を参照して説明する。
【0024】
この実施形態は、本考案を、結婚披露宴において使用される蓋体たるキャンドルキャップ(以下、「蓋体C」と称する)に適用したものである。この蓋体Cは、蝋燭である催事用キャンドルR(以下、「蝋燭R」と称する)を収容したガラス製の容器Yに装着して使用されるものである。
【0025】
蓋体Cは、上向きに開放された開口部Kを有し内部に火を灯すための灯火体たる蝋燭Rが収容された容器Yに対して装着されるものである。
【0026】
蓋体Cは、容器Yの開口部Kを閉塞し得る面積に設定された略平板状の閉塞板11を有した蓋体本体1と、前記閉塞板11の上面側に配設され筆記具を用いて主催者等によって手書きで記載され得る記載領域21を有したシート状のメッセージシート2と、このメッセージシート2の上面側に配設され外部から所定温度以上の熱を受け付けた場合に不透明から透明に変色し得るシート状の感熱シート3とを備えてなる。
【0027】
まず、容器Y及び蝋燭Rについて説明する。
【0028】
この実施形態における容器Yは、図1〜4に示すように、矩形状の底壁Y1と、この矩形状の底壁Y1の周縁部から上方に延びてなる矩形状の前後及び左右の側壁Y2とを備えてなるガラス製のものであり、前記側壁Y2の上端部によって蝋燭Rが収容された内部空間と外部空間とを連通する上向きに開放された矩形状の開口部Kを形成している。
【0029】
容器Yの内部には蝋燭Rが収容されている。蝋燭Rは、着火されて火Fの灯る芯である撚糸R1と、この撚糸R1に含浸するとともに撚糸R1を略中心位置において支持する燃料体である蝋R2とを備えてなる通常のものである。
【0030】
次いで、蓋体Cについて詳述する。
【0031】
蓋体本体1は、容器Yの開口部Kを閉塞し得る面積を有する矩形板状の閉塞板11とこの閉塞板11の周縁から下方に向かって延びる矩形板状の前後及び左右の垂下部12とを備えてなるものである。この実施形態では、蓋体本体1は展開状態から組み立て可能な紙製のものであり、具体的には、防炎一級印刷用紙が使用されている。つまり、蓋体本体1は、蝋燭Rの火Fが触れた場合でも燃焼する可能性は極めて低い材質によって形成されている。
【0032】
メッセージシート2は、紙製のものであり閉塞板11よりも小さな面積に設定された矩形シート状のものである。メッセージシート2の上面には、筆記具を用いて主催者によって手書きで記載され得る記載領域21を備えている。メッセージシート2は、前記閉塞板11に接着されるものである。すなわち、メッセージシート2は、裏面側に図示しない接着剤層を備えており、蓋体本体1の閉塞板11の上面に貼り付けることができるようになっている。なお、記載領域21は、主として、手書きによりメッセージが表示され得る場所であるが、その他、スタンプや装飾ステッカー等を使用してメッセージや装飾を表示させるようにしてもよいし、手書き以外の文字を表示させてもよいのはもちろんのことである。例えば、記載領域21に、印刷によって御神籤(おみくじ)や占いの結果を表示させてもよい。
【0033】
ところで、使用前のメッセージシート2は、図5に示すように、共通の台紙D上に複数配列されてメッセージシートセットSを構成している。このメッセージシートセットSは主催者に提供されるものであり、各メッセージシート2の記載領域21に、主催者が個々の参加者宛ての個別メッセージを手書きによって記載することができるようになっている。また、メッセージシートSは、各メッセージシート2の下に隣接して参加者の氏名を表示するための名札シートNが配されている。当該名札シートNは、裏面に図示しない接着層が設けられたものであり、例えば、蓋体本体1の垂下部12の外面に貼り付けられる。これにより、メッセージシート2に記載した内容が感熱シート3に覆われて読み取れない状態にあっても、蓋体Cが誰宛のものかを特定できるようにしてある。
【0034】
感熱シート3は、常温の環境において不透明であるシート状のものである。感熱シート3は、透明フィルム状の基材(図示せず)に、27°C以上の熱を受け付けた場合に不透明から透明に変色するインキ層(図示せず)を設けてなるものであり、具体的なインキとして、「久保井インキ株式会社製STカラーUV−SS」が使用されている。感熱シート3は、メッセージシート2よりも大きな面積に設定されている。インキ層のカラー種別としては、例えば、ブラック、ピンク、ブルー、マゼンタ、ブラウン等がある。
【0035】
感熱シート3は、少なくとも、メッセージシート2の上面側に接着されるものである。この実施形態では、感熱シート3は、裏面側に図示しない接着剤層を備えており、メッセージシート2の上面、及び、閉塞板11におけるメッセージシート2の外縁近傍の上面部分に貼り付けることができるようになっている。すなわち、感熱シート3は、メッセージシート2を覆い隠すようにしてメッセージシート2及び閉塞板11上に貼り付けられる。ところで、感熱シート3も、前述したメッセージシートセットSと同様に、台紙(図示せず)上に感熱シート3を複数配列させた感熱シートセット(図示せず)を構成している。
【0036】
ところで、組み立て前の展開状態にある蓋体本体1、前記メッセージシートセットS及び前記感熱シートセットとは、所定数量の蓋体Cを形成することができるようにセット化されている。しかして、展開状態の蓋体本体1、メッセージシートセットS及び感熱シートセット(図示せず)とによって、蓋体構成セットを構成している。
【0037】
以上の構成をなす蓋体Cは、前記容器Yの開口部Kを前記蓋体本体1が閉塞したときに、前記不透明の感熱シート3が蝋燭Rの火Fからの放熱に伴って所定温度である27°C以上の熱を受け付けて透明に変色し、前記メッセージシート2が前記感熱シート3を介して使用者等から視認され得るように構成されている。なお、この実施形態の感熱シート3は、透明に変色するための所定温度を一般的な空調設備を有した屋内における常温よりも高い温度である27°Cに設定しているが、このようなものに限られるものではない。すなわち、感熱シートの透明に変色するための所定温度は採用されるインキ層の特性によって、本実施形態のものと異なることがある。
【0038】
このように、本実施形態に係る蓋体Cは、上向きに開放された開口部Kを有し内部に火Fを灯すための蝋燭Rが収容された容器Yに対して装着されるものである。そして、蓋体Cが、開口部Kを閉塞し得る面積に設定された略平板状の閉塞板11を有した蓋体本体1と、前記閉塞板11の上面側に配設され手書きで記載され得る記載領域21を有したシート状のメッセージシート2と、このメッセージシート2の上面側に配設され外部から所定温度以上の熱を受け付けた場合に不透明から透明に変色し得るシート状の感熱シート3とを備えている。そして、容器Yの開口部Kを前記蓋体本体1が閉塞したときに、常温において不透明の感熱シート3が前記蝋燭Rの火Fの放熱に伴う前記所定温度以上の熱を受け付けて透明に変色し、前記メッセージシート2が前記透明に変色した状態の感熱シート3を介して外部から参加者等に視認され得るように構成されている。このため、催事等における感動や驚きを与えるための演出を好適に行うことができる蓋体を提供することができるものとなる。
【0039】
つまり、催事等である結婚披露宴に列席した参加者が、火Fがついた状態の蝋燭Rが収容された容器Yの開口部Kに、前記蓋体Cを装着すると、主催者が記載領域21に手書きした個別メッセージを有するメッセージシート2が浮かび上がることになる。このため、蓋体Cを、火Fがついた状態の蝋燭Rが収容されている容器Yに対して装着する、という参加者の所作を介在させることにより、参加者により直接的に感動や驚きを与えることができるものとなっている。
【0040】
しかも、参加者に対して、蓋体Cを蝋燭Rの火Fにかざすという予想外の所作に加えて、突然その所作をした参加者向けに個別に記載したメッセージが表出するというさらに予想外の現象を目の当たりにさせることができるため、効果的に参加者に感動や驚きを与える得るものとなる。
【0041】
また、蝋燭Rの火Fは、蝋燭Rを収容する容器Yに蓋体Cを装着することにより、内部空間内の酸素が欠乏してやがて消失することになる。このため、容器Yに蓋体Cを装着して火を消すという目的で、参加者等に蓋体Cを操作させておきながら、突然に個別のメッセージが出現するという予想外の現象を与えることができ、参加者等に感動や驚きを与えるものとなる。
【0042】
なお、本考案は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
【0043】
例えば、容器内に収容されるものは灯火体に限られるものではなく、例えば、熱水であってもよい。
【0044】
図6及び図7に示すものは、他の実施形態である蓋体Cを示している。すなわち、上向きに開放された開口部Kを有し内部に熱水Wであるコーヒーが収容された容器Yであるコーヒーカップに対して装着される蓋体Cを示している。なお、当該他の実施形態において、前述した実施形態と共通又は対応する構成のものについては同一の符号を用いて説明することとし、詳細な説明を省略又は簡略化する。
【0045】
この実施形態における蓋体Cは、円形状の開口部Kを閉塞し得る面積に設定された略円形平板状の閉塞板11を有した蓋体本体1と、前記閉塞板11の上面側に配設され手書きで記載され得る記載領域を有したシート状のメッセージシート2と、このメッセージシート2の上面側に配設され外部から所定温度以上の熱を受け付けた場合に不透明から透明に変色し得るシート状の感熱シート3とを備えている。そして、前記容器Yの開口部Kを前記蓋体本体1が閉塞したときに、常温時において不透明の感熱シート3が前記熱水Wからの放熱に伴う前記所定温度以上の熱を受け付けて透明に変色し、前記メッセージシート2が前記感熱シート3を介して視認され得るように構成されている。
【0046】
なお、容器に収容された「熱水W」には、常温よりも高い温度の水であって、約80°C以上の水を含んで構成されている。熱水Wは、具体的には、ホットコーヒー、紅茶、ハーブティー、緑茶等を挙げることができる。また、容器Yとは、内部に熱水Wを収容するとともに上向きに開放された開口部Kを有しているものであればよい。容器Yには、例えば、コーヒーカップ、ティーカップ、湯のみ茶碗等を挙げることができる。
【0047】
このようなものであっても、参加者等に感動や驚きを与えることができるものとなり、所期の目的を達成することができるものとなる。
【0048】
上記した各実施形態はあくまで一例であり、本考案の趣旨を逸脱しない限り種々変形できることはもちろんのことである。
【0049】
例えば、蓋体本体は、開口部を閉塞し得る閉塞板を備えているものであればよく、必ずしも垂下部を備えている必要は無い。但し、垂下部を備えてものであれば、容器に対する装着に便宜なものとなる。また、蓋体本体は、紙には限られず、例えば金属製のものであってもよいし、プラスチック製のものであってもよいし、その他適宜の素材を適用するようにしてもよい。
【0050】
メッセージシートの大きさや形状は、種々の態様が考えられ、上述した実施形態のものに限定されるものではない。
【0051】
メッセージシートにおける記載領域には、手書きの表示だけでなく、手書き以外の任意の表示を載せることができる。例えば、記載領域に、印刷やスタンプやステッカー等を使用した、任意の表示を載せるようにしてもよい。任意の表示として、御神籤(おみくじ)や占いの結果を載せておけば、蓋体を御神籤キットや占いキットとして機能させることができるものとなる。なお、御神籤キットや占いキットとして使用する場合には、使用者に対し、火や熱水にかざすことによって所定のおみくじ結果や占い結果が表出するという現象を、予め理解させておいてもよい。
【0052】
感熱シートの大きさや形状は、種々の態様が考えられ、上述した実施形態のものに限定されるものではない。
【0053】
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0054】
1…蓋体本体
2…メッセージシート
3…感熱シート
21…記載領域
C…蓋体
F…火
K…開口部
R…灯火体(蝋燭)
Y…容器

(57)【要約】

【課題】催事等において、感動や驚きを与えるための演出を好適に行うことができる蓋体を提供する。【解決手段】蓋体を、容器Yの開口部Kを閉塞し得る面積に設定された略平板状の閉塞板11を有した蓋体本体1と、閉塞板の上面側に配設される記載領域21を有したシート状のメッセージシート2と、このメッセージシートの上面側に配設され外部から所定温度以上の熱を受けた場合に不透明から透明に変色するシート状の感熱シート3とから構成し、容器の開口部を蓋体本体が閉塞したときに、不透明の感熱シートが灯火体Rの火に伴う所定温度以上の熱を受けて透明に変色し、メッセージシートが感熱シートを介して視認されるようにした。


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