(54)【考案の名称】聴覚障害者用コミュニケーションカード

(73)【実用新案権者】【実用新案権者】

(73)【実用新案権者】【実用新案権者】

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図3

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、聴覚障害者と健常者とが一枚のカードを通して円滑にコミュニケーションを行うことができるようになした聴覚障害者用コミュニケーションカードに関するものである。

【従来の技術】

【0002】
聴覚障害者と健常者とがコミュニケーションを行う場合には、従来手話か筆談によって行うしかなかった。
【0003】
しかし、手話による場合には、健常者が手話に関する知識がなければならず、殆どの健常者はそのような知識がないから、特に緊急事態が発生した場合において聴覚障害者と健常者の双方が困ることになる。
【0004】
また、筆談による場合には、用紙と筆記具を必要とするが、一般的に健常者はこれらを常に持ち歩くことは少ないことから、この場合にも同様の問題が起こることになる。
【0005】
また、これらの他に、聴覚障害者と健常者とがコミュニケーションを行うことができるようにした装置も案出されているが、構造が複雑であり、高価であると共に嵩張って持ち歩きにくいという問題点がある。
【考案が解決しようとする課題】
【0006】
本考案は上記の点に鑑みなされたものであって、健常者において手話に関する知識がなくても、また、用紙と筆記具が手元になくても、聴覚障害者と健常者とが一枚のカードを通して円滑にコミュニケーションを行うことができ、而も展開して使用するとき以外には折り畳んでコンパクトな状態で持ち歩くことができ、加えて安価にて提供することができる聴覚障害者用コミュニケーションカードを提供しようとするものである。

【効果】

【0010】
本考案は上記の如き構成であり、聴覚障害者が健常者に自己の意思を伝えるべく指で指し示す、予め想定した複数の言葉や事柄と、健常者が聴覚障害者に自己の意思を伝えるべく指で指し示す、予め想定した複数の言葉や事柄とを薄い紙又は樹脂シートからなるカード本体の同一の面に表示し、カード本体に表示された言葉や事柄を交互に指で指し示すことを通して聴覚障害者と健常者との間において相互に意思の疎通を図ることができるようになす共に、展開及び折り畳み自在とし、折り畳んだ状態で携行し、使用時において展開し得るようになしたものであるから、健常者において手話に関する知識がなくても、また、用紙と筆記具が手元になくても、聴覚障害者と健常者とが一枚のカードを通して円滑にコミュニケーションを行うことができ、而も展開して使用するとき以外には折り畳んでコンパクトな状態で持ち歩くことができるものである。加えて低コストにての製作が可能であるから、安価にて提供することができるものである。
【0011】
また、カード本体を方形とし、折線を介して縦方向3行を基準とする所要複数行、横方向6列を基準とする所要複数列の表示区分を設け、縦方向3行を基準とする所要複数行の表示区分の折線は、横方向6列を基準とする所要複数列の表示区分の第1列と第2列間の折線を山折線、第2列と第3列間の折線を谷折線としてその後はこれの交互の繰り返しとし、横方向6列を基準とする所要複数列の表示区分の折線は、縦方向3行を基準とする所要複数行の表示区分における上段の第1行と中段の第2行間の折線を、横方向6列を基準とする所要複数列の表示区分の第1列において谷折線、第2列において山折線としてその後はこれの交互の繰り返しとし、中段の第2行と下段の第3行間の折線を、横方向6列を基準とする所要複数列の表示区分の第1列において山折線、第2列において谷折線としてその後はこれの交互の繰り返しとし、更に横方向6列を基準とする所要複数列の表示区分における第1列の最下段の表示区分と最終列の最上段の表示区分に、聴覚障害者の言葉を表示した厚手の紙又は樹脂シートからなる表紙を貼着し、前記折線の全てに折り癖をつけるようにした場合には、左右の手で夫々表側の表紙と裏側の表紙を掴み、そして表側の表紙を掴んだ手を上下、左右方向にずらすと共に、裏側の表紙を掴んだ手を展開の最後において左右方向に捻るといった簡単な操作によって、展開と折り畳みを極めてスピーディーに手際よく行うことができ、一層使い勝手がよくなるものである。
【0012】
また、カード本体をケース状のカバー内に収納するようにした場合には、カード本体が汗で汚れることがなく、加えて、カード本体が不用意に開くことがなく、携行し易くなるものである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本考案の実施形態に係る聴覚障害者用コミニュケーションカードの畳んだ状態の表面図である。
【図2】同畳んだ状態の裏面図である。
【図3】同展開した状態の縮小表面図である。
【図4】同展開した状態の縮小裏面図である。
【図5】同展開し始めた状態の縮小表面図である。
【図6】同展開し始めた状態の縮小裏面図である。
【図7】同展開途中の状態の縮小表面図である。
【図8】同展開途中の状態の縮小裏面図である。
【図9】同カバーに収納した状態の表面図である。

【0014】
以下、本考案を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
【0015】
図中、1は聴覚障害者用コミニュケーションカードである。2は該聴覚障害者用コミニュケーションカード1におけるカード本体である。また、該カード本体2は、方形をなし、本実施形態においては薄い紙からなっているが、樹脂シートでもよい。
【0016】
また、該カード本体2は、聴覚障害者が健常者に自己の意思を伝えるべく指で指し示す、予め想定した複数の言葉3や事柄4と、健常者が聴覚障害者に自己の意思を伝えるべく指で指し示す、予め想定した複数の言葉5や事柄6とを同一の面に表示している。
【0017】
また、該カード本体2は、本実施形態においては表裏両面を表示面として使用するようにしているが、どちらか一方の面のみを使用するようにしてもよい。
【0018】
また、言葉3、5として日本語を用いているが、図示はしないが外国語を併記してもよく、また更には外国語のみでもよい。
【0019】
而して、前記聴覚障害者用コミニュケーションカード1は、前記カード本体2に表示された言葉3、5や事柄4、6を交互に指で指し示すことを通して聴覚障害者と健常者との間において相互に意思の疎通を図ることができるようになしたものである。
【0020】
そしてまた、前記聴覚障害者用コミニュケーションカード1は、展開及び折り畳み自在とし、折り畳んだ状態で携行し、使用時において展開し得るようになしている。
【0021】
また、本実施形態は展開と折り畳みを極めてスピーディーに手際よく行うことができるようになしたものであり、これを更に具体的に説明すると、次の通りである。尚、図において点線は山折線を、1点鎖線は谷折線を示す。また、7、8、9は縦方向3行における各行を、また10、11、12、13、14、15は横方向6列における各列を示す。
【0022】
前記方形のカード本体2に、折線を介して縦方向3行7、8、9、横方向6列10、11、12、13、14、15の表示区分を設け、縦方向3行7、8、9の表示区分の折線は、横方向6列の表示区分の第1列10と第2列11間の折線を山折線、第2列11と第3列12間の折線を谷折線としてその後はこれの交互の繰り返しとし、横方向6列10、11、12、13、14、15の表示区分の折線は、縦方向3行の表示区分における上段の第1行7と中段の第2行8間の折線を、横方向6列の表示区分の第1列10において谷折線、第2列11において山折線としてその後はこれの交互の繰り返しとし、中段の第2行8と下段の第3行9間の折線を、横方向6列の表示区分の第1列10において山折線、第2列11において谷折線としてその後はこれの交互の繰り返しとし、更に横方向6列の表示区分における第1列10の最下段の表示区分と第6列15の最上段の表示区分に、聴覚障害者の言葉3を表示した厚手の紙又は樹脂シートからなる表紙16、17を貼着し、前記折線の全てに折り癖をつけてなるものである。
【0023】
斯かる場合における展開と折り畳みについて説明すると、展開するときには、先ず、図1の畳んだ状態において両手の夫々で、例えば右手で表側の表紙16を、左手で裏側の表紙17を掴む。尚、このときには右手と左手は夫々掌が向き合うようになる。そして、右手を先ず上方向にずらす。これにより図5及び図6に示すように展開される。次にこの右手を右方向にずらす。これにより図7及び図8に示すように展開される。また、この間左手は不動状態とし、そして上記の如くして右手を右方向にずらし終えたら最後に左方向(外方向)に捻るものである。これにより図3及び図4に示す全展開状態となるものである。また、この状態から折り畳んで閉じるときには、前記と逆の手順で行うものである。このように、表側の表紙16と裏側の表紙17を夫々手で掴み、その手をずらす或いは捻るといった簡単な操作によって展開と折り畳みを極めてスピーディーに手際よく行うことができるものである。
尚、本実施形態においては折線を介して縦方向3行、横方向6列の表示区分を設けているが、これは表示する言葉や事柄の増減に応じて適宜に変更してもよい。
【0024】
また、本実施形態においては、展開した状態におけるカード本体2の表面側には、体調不良や天変地異、事件、事故等の発生により緊急に避難を要する場合に想定される言葉や事柄及び聴覚障害者本人に関する情報等を表示し、また裏面側には日常生活をする上で使用することを想定した言葉や事柄を表示している。
【0025】
また、前記体調不良の場合に想定される言葉であって、聴覚障害者側の言葉3として、例えば、「たすけて」、「私は言葉で意思を伝えられません。ご協力ください。」、「からだのここの」、「このへんが」、「痛い」、「苦しい」、「しびれる」、「動かせない」、「がまんできる」、「すごくつらい」等であり、また健常者側の言葉5としては、例えば、「どうしましたか」、「痛いところをゆびさして」、「ここは」、「動かせますか」、「動かないで下さい」等である。
【0026】
また、天変地異、事件、事故等の発生により緊急に避難を要する場合に想定される言葉であって、聴覚障害者側の言葉3としては、例えば、「避難する必要」、「何があったのか教えて下さい」等であり、また健常者側の言葉5としては、例えば、「はい」、「いいえ」、「つなみ」、「火事」、「地震」、「事故」、「ひったくりどろぼう」等である。
【0027】
また、カード本体2の裏面側に表示される日常生活をする上で使用することを想定した言葉や事柄として、聴覚障害者側の言葉3としては、例えば、「言葉で意思を伝えられません」、「ありがとう」、「はい」、「いいえ」、「わかりません」等であり、また健常者側の言葉5としては、例えば、「手伝いますか」、「どうしましたか」、「指で示してください」等である。そしてまた、これらの他に、聴覚障害者と健常者が共通に使用するものである、組み合わせて用いる、50音の平仮名文字と濁点、長音記号、1〜10の数字、前後左右や大中小の各文字、長さや数量、重量、容量の単位記号、年月日の各文字、「トイレ」、「駅」、「バス停」、「どこですか」、「教えて」、「ください」、「手伝って」、「して下さい」、「案内」、「お願いします」、「します、「止めます」、「ほしい」、「いくらですか」、「行方不明」、「わかりました」、「書いて下さい」、「大丈夫です」等の言葉を表示している。
【0028】
尚、上記カード本体2の表面側と裏面側に表示した言葉や事柄は一例であって、これ以外のものに変更してもよいことは勿論である。
【0029】
而して、上記実施形態によれば、健常者において手話に関する知識がなくても、また、用紙と筆記具が手元になくても、聴覚障害者と健常者とが一枚のカードを通して円滑にコミュニケーションを行うことができ、而も展開して使用するとき以外には折り畳んでコンパクトな状態で持ち歩くことができるものである。加えて低コストにての製作が可能であるから、安価にて提供することができるものである。
【0030】
また、表側の表紙16と裏側の表紙17を夫々手で掴み、その手をずらす或いは捻るといった簡単な操作によって展開と折り畳みを極めてスピーディーに手際よく行うことができるものである。
【0031】
また、図9に示す如く、カード本体2をケース状のカバー18内に収納するようにした場合には、カード本体2が汗で汚れることがなく、また、カード本体2が不用意に開くことがなく、携行し易くなるものである。
【0032】
1 聴覚障害者用コミニュケーションカード
2 カード本体
3 聴覚障害者用の言葉
4 聴覚障害者用の事柄
5 健常者用の言葉
6 健常者用の事柄
7、8、9 縦方向3行の表示区分
10、11、12、13、14、15 横方向6列の表示区分
16、17 表紙
18 ケース状のカバー

(57)【要約】

【課題】聴覚障害者と健常者とが一枚のカードを通して円滑にコミュニケーションを行うことができる聴覚障害者用コミュニケーションカードを提供する。【解決手段】カード本体2に、聴覚障害者が健常者に自己の意思を伝えるべく指で指し示す、予め想定した複数の言葉3や事柄4と、健常者が聴覚障害者に自己の意思を伝えるべく指で指し示す、予め想定した複数の言葉5や事柄6とを同一の面に表示する。カード本体2に表示された言葉3、5や事柄4、6を交互に指で指し示すことを通して聴覚障害者と健常者との間において相互に意思の疎通を図ることができるようにする。また、展開及び折り畳み自在とし、折り畳んだ状態で携行し、使用時において展開し得るようにする。


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