(54)【考案の名称】インソール

(73)【実用新案権者】日本タングステン株式会社

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図3

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、靴の中敷として使用するインソールに関する。

【従来の技術】

【0002】
インソールには大きく分けて(1)平らな靴底の形状と、起伏の大きい足裏形状との隙間を埋めて、靴と足とが歩行時にすれない役割(2)足裏からの脚部、腰への衝撃を吸収して、歩行によりそれらを痛めない役割、の2つの役割を有している。
【0003】
これらの役割と併せて、インソールには運動負荷の軽減、O脚やX脚の防止、外反母趾の防止、靴擦れの防止など様々な要求がある。

【0004】
前記の役割を果たすために、インソールに用いられる材質は一般にエラストマー、発泡剤、コルク材などであり、これらの材質のインソールは、工業的にも製造が比較的容易であり、最もよく用いられている。

【0005】
一方で、インソールは脚部の筋力の増強のためのトレーニング用途に使用することもできる。具体的には、靴そのものには変更を加えずに、交換可能なインソール部分のみを大きな重量を有する材質とすることにより、トレーニング用途として使用ができる。

【0006】
特許文献1には、靴の中敷(インソール)としてゴムまたはプラスチックなどの可塑性素材中に鉛分を混在させて重量を増し、靴内に挿入して用い、走行もしくはジョギングなどの運動をすることにより脚力が増強できるという記載がある。また、この文献中には「従来、筋力を増強するための運動具として、鉄鋳物で形成した下駄(鉄下駄)が知られている」、「金属鉛板を布織物で包被した靴中敷が使用されるようになった」との記載がある。

【0007】

【効果】

【0025】
本考案は以下の効果を有する。
(1)脚部の筋力を歩行などの通常の動作にて増強できる
(2)加工が簡単で、さまざまな形状の靴のインソールとして用いることができる
(3)密度が高いために、比較的小さな体積で(1)の効果を得ることができる。そのため、更に対応できる靴の種類と、形状の自由度が向上する
(4)鉛など、他の重金属を使用した場合のような、人体への毒性がない。そのため、従来の金属含有インソールで使用されていた被包体を必ずしも必要としない

【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本考案のインソールの一形態を示す
【図2】靴に本考案のインソールを装着する一形態を示す
【図3】靴に本考案のインソールを装着する一形態を示す
【図4】厚さが一定でない本考案のインソールの一形態を示す
【図5】靴底の形状の一部を有さないインソールの一形態を示す
【図6】本考案のインソールを用いた被験者3名の筋肉量モニタリング結果を示す
【図7】本考案のインソールを用いた被験者10名の試験前、試験後の筋肉量を示す

【0027】
本考案のインソール1は靴底に敷いて使用する。
【0028】
靴底に敷く際には、図2に示すように靴本体2に本考案のインソール1のみを敷いて使用してもよいし、図3に示すように本考案のインソール以外の別のインソール3を重ねて使用してもよい。重ねる際は、本考案のインソール1を下に(靴底側に)敷きその上に(足裏側に)別のインソール3を重ねてもよいし、位置関係が逆でもよい。

【0029】
また、靴底に敷く形態のほかに、靴の内面に接着して使用してもよい。これは踵の裏の部分に接着することはもちろん、足の甲の上面にあたる部分に接着してもよい。

【0030】
インソール1の素材はエラストマー中にタングステン粒子を分散したものであり、単体でインソールとして用いることができる。この際、脚部の筋力増強のためにはインソールの密度を6.5〜12.0(g/cm)程度とすることが好ましい。
【0031】
インソールの耐久性の向上や、靴を脱いだ際の内部のデザイン性を高める目的で、インソール1はその上下面に布や樹脂などで被覆することも可能である。この場合には、被覆部分を除いた、エラストマー中にタングステン粒子を分散した部分を「インソール本体部分」と呼ぶ。

【0032】
エラストマー中にタングステン粒子を分散した本考案のインソールは、家庭用のはさみやカッターでの整形加工が容易である。靴の底の形状は靴のメーカーや型番ごとにまちまちであるために、購入者が靴に合せて自分で加工することも容易である。この特徴は、鉄下駄にはもちろん無く、鉛粉を用いたインソール材では加工者の汚染、捨てる部分の処理の問題から容易には実現できない。

【0033】
本考案のインソールを靴底に有する靴は、靴のサイズにもよるが、インソールを有さない靴と比較して一足あたり500〜2000g程度追加重量を有する。また、その際の厚さの増加は0.7〜2mm程度であり、殆どの靴に適用が容易である。運動靴や革靴にももちろん、踵の高い靴にも適用できる。

【0034】
このような重量のあるインソールを用いれば、特にランニングや筋力トレーニングをすることなく、日常的な歩行にて脚筋を増強することが可能である。

【0035】
(実施例1)
3人の被験者A、B、Cのうち、AとBに本考案のインソールを挿入した靴を履かせ、80日間の筋肉量をモニタリングした。Cは比較のために、使用中の靴およびインソール(樹脂製)をそのまま使用した。A、B、Cとも、日頃より特に運動はしておらず、試験期間中にもその状態を維持していた。
【0036】
実験期間における被験者の詳細を以下に示す。
【0037】
被験者A 30代女性 平均歩数:3000歩/日、インソールの重量:1000g/足、インソールの厚さ:約1mm、インソールの組成:エラストマー50体積%+タングステン粒子50体積%、インソールの密度:11g/cm、試験開始時の筋肉量:38.8kg
被験者B 50代女性 平均歩数:4000歩/日、インソールの重量:800g/足、インソールの厚さ:約1.1mm、インソールの組成:エラストマー60体積%+タングステン粒子40体積%、インソールの密度:11g/cm、試験開始時の筋肉量:40.1kg
被験者C 40代女性 平均歩数:4000歩/日、インソールの重量:40g/足、試験開始時の筋肉量:40.9kg

なお、筋肉量のモニタリングは(株)タニタ製DC−320を用いて3日おきに行なった。歩行した歩数は歩数計にて測定した。

【0038】
80日間のモニタリングの結果を図6に示す。
【0039】
被験者AおよびBは試験開始から20日ほどで筋肉量が増加し、30日を過ぎたころからは、変動しても試験開始前の筋肉量まで落ちずに増加傾向が見られた。80日間での被験者AおよびBの筋肉増加重量はそれぞれ約2.0kg、1.7kgであった。本考案のインソールを用いる以外には生活習慣を変えていないために、これらの筋肉増加重量の殆どは脚筋の増加によるものと考える。
【0040】
一方、通常のインソールを用いた被験者Cについては、変動はあるものの、試験前後での差は見られなかった。

(実施例2)
一日の歩行歩数が4000〜6000歩程度の、20代から50代の男性10名(D、E、F、G、H、I、J、K、L、M)を対象に、1足分の重量が1000〜1200gのインソールを配布し、実施例1と同様の試験を行った。運動時にはインソールは着用せずに、従来の生活習慣どおりの行動を取り、80日間の試験を行った。
【0041】
試験開始時と80日経過時の2回筋肉量を測定した結果を、図7に示す。
【0042】
図7の結果により、最も筋肉量増加の低い被験者Dが試験開始前に比べて0.6%の増加、最も筋肉増加量の多い被験者Hが試験前に比べて6.2%の増加、平均で3.4%の増加であった。この平均値の3.4%は、約2.8kgの筋肉重量増加に相当する。
【0043】
以上結果より、本発明のインソールは、普段の生活のまま脚筋を増強する働きがあると考える。

【0044】
1 インソール
2 靴
3 本発明のインソールと重ねて使用するインソール

(57)【要約】

【課題】インソール(靴の中敷)の重量を上げることにより、特別な運動を必要とせずに、脚筋を増強できるインソールを提供する。【解決手段】インソール1としてエラストマー中にタングステン粒子を分散した材料からなり、靴2の底敷き形状を有する。材料は比重を6.5〜12(g/cm)程度と高くすることができ、極端に厚さを増すことなく様々な形状の靴に敷くことができる。加工は家庭用のはさみやカッターで容易に行なえる。鉛や鉛化合物のような有毒成分を含まないために、たとえ漏れ出した場合でも人体に有害成分が付着しない。


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