(54)【考案の名称】プランジャ駆動式計量ポンプ

(73)【実用新案権者】株式会社島津製作所

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図3

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、プランジャを往復駆動させることによって計量・送液を行うプランジャ駆動式計量ポンプに関する。

【従来の技術】

【0002】
液体を計量し分析機器等に液体を送液する機構として、プランジャ駆動式計量ポンプが多く利用されている。プランジャ駆動式計量ポンプはプランジャをポンプ室内で往復運動させ、一定量の液体を連続的に送液するものである。
【0003】
図1に従来型のプランジャ駆動式ポンプの分解斜視図を、図2に同断面図を示す。プランジャ駆動式ポンプは、ポンプボディ1、プランジャ2、ポンプヘッド3、プランジャシール4及びシールホルダ5、ポンプヘッド3をポンプボディ1に取り付けるためのボルト6等を有する。ポンプヘッド3は内部にポンプ室31を有し、ポンプ室31内に液体を吸入するための液体吸入口32と、ポンプ室31から液体を排出するための液体排出口33を備えている。プランジャシール4はシールホルダ5によって保持されており、ポンプ室31の液密性を維持する。
【0004】
ポンプ室31内でプランジャ2を往復駆動させると、規定された一定量の液体が吸入口32からポンプ室31内に吸入され、分析機器等に送液される。
【0005】

【効果】

【0012】
本考案に係るプランジャ駆動式計量ポンプでは、ポンプボディに設けられた円筒状のヘッド取付部に対して単一の筒状固定具でポンプヘッドを固定する。従って、複数のボルトで固定していた従来と異なり、締め付け力の均等性に配慮する必要がなくなる。
また、筒状固定具の内周面に設けられた雌ねじとヘッド取付部の外周部に設けられた雄ねじとを螺合することによりポンプヘッドをポンプボディに取り付ける。従って、取り付け時に工具が不要となり、ポンプヘッドを正しく取り付けるための手間が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】従来のプランジャ駆動式計量ポンプの分解斜視図。
【図2】従来のプランジャ駆動式計量ポンプの部分断面図。
【図3】本考案の一実施例に係るプランジャ駆動式計量ポンプの分解斜視図。
【図4】本考案の一実施例に係るプランジャ駆動式計量ポンプの部分断面図。
【図5】本考案の一実施例に係る固定具の斜視図。
【図6】本考案の第一の変形例に係るプランジャ駆動式計量ポンプの部分断面図。
【図7】本考案の第二の変形例に係るプランジャ駆動式計量ポンプの部分断面図。

【0014】
以下、本考案の実施例について図3〜5を用いて説明する。
図3は本実施例に係るプランジャ駆動式計量ポンプの分解斜視図を、図4は同断面図を、図5は本実施例に係る固定具の斜視図を示している。
【0015】
本実施例のプランジャ駆動式計量ポンプは、単一の固定具7でポンプボディ1に対してポンプヘッド9を固定する点が従来例と大きく異なる。
【0016】
具体的には、ポンプボディ1の一端には、突出部8が一体的に設けられている。突出部8は円筒状部81と、円筒状部81よりも外径寸法が大きな径大部82から成る。径大部82は円筒状部81の先端に設けられ、外周には雄ねじ溝83が形成されている。また、円筒状のシールホルダ5を収容するための凹部が突出部8のポンプヘッド9側に設けられている。プランジャ2はポンプボディ1に往復移動可能に支持されている。プランジャ2の先端は突出部8から突出している。
【0017】
ポンプヘッド9は円筒状であり、前記円筒状部8の径大部82と略同じ外径のフランジ94をその一端部に有している。また、シールホルダ5を収容するための凹部とポンプ室91がポンプヘッド9の内部に設けられている。さらに、ポンプヘッド9は、ポンプ室91内に液体を吸入するための液体吸入口92と、ポンプ室91から液体を排出するための液体排出口93を有している。
【0018】
シールホルダ5は円筒状で、軸方向に伸びる貫通孔51を有しており、ポンプヘッド9側にシール4が保持されている。シール4は凸型をしており、その凸側がポンプボディ側に向けられている。
【0019】
固定具7はナット状をなし、中央に貫通孔を有する。この貫通孔は、内径寸法が大きい大孔部71と内径寸法が小さい小孔部73から成る。大孔部71の内径は径大部82の外径よりもわずかに大きく設定され、その内周面には前記雄ねじ溝83と螺合する雌ねじ溝72が切られている。大孔部71のうち雌ねじ溝72が設けられていない部分の厚みはポンプヘッド9のフランジ94の厚みよりもわずかに大きく設定され、小孔部73の内径はポンプヘッド9の外径よりもわずかに大きく設定されている。固定具7の外周には本固定具7を締め込み易いように平坦な面が4面加工されている。また、固定具7は樹脂製であり、単一品として製造される。
【0020】
本実施例の計量ポンプ10では、ポンプヘッド9はポンプボディ1に対して次のように取り付けられる。まず、シールホルダ5の貫通孔51にプランジャ2の先端を挿通しながらポンプボディ1の突出部8の凹部に該シールホルダ5を嵌め込む。次に、ポンプヘッド9を取り付ける。具体的には、シールホルダ5の先端から突出するプランジャ2をポンプヘッド9のポンプ室91に、シールホルダ5をポンプヘッド9の凹部に嵌め込み、フランジ94を径大部82の端部に当接する。
【0021】
続いて固定具7をポンプヘッド9の先端から挿入し、雌ねじ溝72と径大部82の雄ねじ溝83とを螺合させる。このとき、大孔部71と小孔部73の境界の段差部(以下、段差部74という)がポンプヘッド9のフランジ94に当接する。フランジ94が径大部82を押圧するまで固定具7を強く締め付ける。これにより、ポンプヘッドが突出部に対して強く固定される。
【0022】
このように、単一の固定具7でポンプヘッド9をポンプボディ1に取り付けるため、固定具の締め付け力のバランスを考慮しなくともポンプヘッド9をポンプボディ1に正しく取り付けることができる。従って、プランジャシール4にかかる力も均等になり、プランジャシール4が変形するのを防止することができる。
また、固定具7の締め付けに熟練した技術や工具を必要としないため、ポンプヘッド9の取り付けは手作業のみで容易に行われ、取り付けの手間が軽減される。
【0023】
このような効果は、プランジャ2の径が大きな場合(例えば6mm以上)に特に有益である。プランジャ2の径が大きな場合、それに対応してプランジャシール4やポンプヘッド9も大型化するため、ポンプヘッド9の傾きによる影響が大きくなりプランジャシール4の変形の問題が生じやすいからである。
【0024】
なお、固定具7は、大孔部71の内、雌ねじ72の設けられていない部分よりも厚みが大きいフランジ94のポンプヘッド9を突出部8に固定する場合にも用いることが出来る。この場合にも、固定具7を締め付けると段差部74がフランジ94に当接するため(図6参照)、ポンプヘッド9を突出部8に固定することができる。
【0025】
また、固定具7は、フランジ94の外径が径大部82より小さなポンプヘッド9にも適用可能である。この場合にも固定具7の段差部74の一部がフランジ94に当接するため(図7参照)、ポンプヘッド9を突出部8に固定することができる。
【0026】
このように、本考案に係る固定具7は一つのサイズでフランジの大きさが多少異なる場合でも利用可能である。
【0027】
以上、実施例及び変形例を用いて本考案を実施するための形態について説明を行ったが、本考案は上記の例に限定されるものではなく、本考案の趣旨の範囲で適宜変更が許容される。例えば、ポンプボディ1の突出部8の外形寸法を全て同じにしてもよい。また、ポンプヘッド9の形状は全体として円筒状である必要はなく、固定具7で固定される部分、即ちポンプボディ1側の一部分だけが円筒状であれば足りる。その場合、ポンプヘッド9の先端部は固定具7を嵌め入れることのできる大きさでなければならない。
【0028】
1・・・ポンプボディ
2・・・プランジャ
3・・・ポンプヘッド
4・・・プランジャシール
5・・・シールホルダ
6・・・ボルト
7・・・固定具
8・・・突出部
9・・・ポンプヘッド
31・・・ポンプ室
32・・・液体吸入口
33・・・液体排出口
51・・・貫通孔
71・・・大孔部
72・・・雌ねじ
73・・・小孔部
74・・・境界面
81・・・円筒状部
82・・・径大部
83・・・雄ねじ
91・・・ポンプ室
92・・・液体注入口
93・・・液体排出口
94・・・フランジ

(57)【要約】

【課題】プランジャ駆動式計量ポンプにおいて、ポンプヘッドをポンプボディに対して正しく取り付けるための手間を軽減することのできるプランジャ駆動式計量ポンプを提供する。【解決手段】プランジャ駆動式計量ポンプは、プランジャ2を往復移動可能に支持するポンプボディ1と、ポンプボディ1の一端部に設けられ、外周部に雄ねじ部83を有する円筒状のヘッド取付部82と、ヘッド取付部82にシール4を介して取り付けられ内部にポンプ室を有するポンプヘッド9と、ポンプヘッド9の外周に挿通され、ポンプヘッド9に係止する係止部と雄ねじ部83に螺合する雌ねじ部72とを内周面に有する筒状固定具7とを有する。ポンプボディ1に設けられた円筒状のヘッド取付部82に対して単一の筒状固定具7でポンプヘッド9を固定するため、複数のボルト同士の締め付け力の均等性に配慮する必要がなくなる。


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