(54)【考案の名称】グローブ用ホルダ

(73)【実用新案権者】株式会社 シーラックス

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
この考案はゴルフ用グローブなどに適用して好適なグローブ用ホルダに関する。

【従来の技術】

【0002】
ゴルフなどに使用されているグローブは、型くずれを防止したり、長持ちさせるため、プレー終了後や練習後にグローブ用ホルダ(グローブ用ハンガー)をグローブの中に差し込んで保管したりする場合がある。
【0003】
グローブ用ホルダとして非特許文献1に示したように人の手の外形を形取ったものや、非特許文献2に示したように魚のマンボーのようにふくらみのある外形を形取ったものが知られている。
【0004】
【非特許文献1】http://item.rakuten.co.jp/yokohamagolf/achk0062/
【非特許文献2】http://item.rakuten.co.jp/f-netgolf/ad-10fw-ac-m-jm132/

【考案が解決しようとする課題】
【0005】
非特許文献1に開示されたグローブ用ホルダは、図8に示すように5本の指の輪郭を形どった差し込み部材2で構成され、差し込み部材2は扁平細条のプラスチック材によって成形されたものである。
【0006】
このグローブ用ホルダ1を使用すれば、グローブの各指に差し込み部材2の指部3が差し込まれるため、グローブの型くずれを防止できる。その反面、差し込み部材2がプラスチック材で構成され、柔軟性があったとしても、指部3をグローブの各指に沿って差し込むのが意外と面倒で、差し込みが完了するまでの時間がかかってしまう。
【0007】
特に、親指部分に相当する指部3aを簡単に差し込むことができず、また5本の指部3を全て対応する箇所に差し込むにも、慣れないと相当時間がかかってしまう。
【0008】
非特許文献2に開示されたグローブ用ホルダは、図9に示すように手のひらに対応した胴部5と、親指に対応した指部6とで構成され、胴部5も指部6も共に団子状に膨らんだ形状となされている。
【0009】
胴部5と指部6とにそれぞれ膨らみを持たせることで、ホルダをグローブに差し込んだとき、グローブ全体に所定の膨らみを持たせて型くずれを防止している。
【0010】
このグローブ用ホルダ1では、指部6にもある程度の膨らみがあり、しかも指部6と胴部5とは型くずれしないように、しっかり相互が固定されているから、グローブの開口部(手の差し込み側)に設けられたファスナーを外して開口部分を十分に開けておかないと、外方向に突き出た指部6が邪魔をして中々グローブの中に入り込めない。入り込めたとしても、グローブの親指部分にうまく指部6を差し込めないことがしばしば起きる。その結果、差し込み操作が面倒になり、差し込み時間もかかってしまう。
【0011】
そこで、この考案はこのような従来の問題を解決したものであって、グローブに簡単に差し込むことができるグローブ用ホルダを提案するものである。

【効果】

【0018】
この考案によれば、手のひら部分に当たる胴部と、親指部分に当たる指部と、胴部と指部の付け根を介して指部を胴部側に一時的に折り曲げる折曲部とで構成したので、指部を胴部側に折り曲げた状態で、グローブ内に胴部を差し込むことができる。その結果、指部に邪魔されることなくグローブ内にホルダを簡単に差し込め、また引き出すことができる特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】この考案に係グローブ用ホルダの一例を示す平面図である。
【図2】図1のA−A’線上のうち、細孔を省略した要部の断面図である。
【図3】図2のB−B’線上のうち細孔を省略した要部の断面図である。
【図4】使用状態を示す平面図である。
【図5】指部を折り曲げてグローブ内に差し込むまでの状態を示す平面図である。
【図6】グローブ用ホルダをグローブ内に差し込んだ状態を示す平面図である。
【図7】グローブ用ホルダをグローブ内に差し込んで、グローブを折りたたんだ状態を示す平面図である。
【図8】従来のグローブ用ホルダの一例を示す平面図である。
【図9】従来のグローブ用ホルダの他の例を示す平面図である。

【0020】
10・・・グローブ用ホルダ
11・・・胴部
6,12・・・指部
13・・・折曲部
15・・・外皮
16・・・細孔
17・・・発泡材
18・・・溶着部
20・・・留め具
30・・・グローブ
30a・・・親指
30b・・・手のひら
【0021】
続いてこの考案にかかるグローブ用ホルダの一例を説明する。
【0022】
図1において、10はゴルフに使用されるグローブ用ホルダを示す。グローブ用ホルダ10は胴部11と、指部12と、折曲部13とで構成される。
【0023】
折曲部13を用いて指部12を胴部11側に折り曲げたときの形は、丁度グローブ30を新調したときの手のひら30b(図5B参照)と親指30aとの形に近似するようにその全体の形が設計されている。グローブを使用する前は図5Bのようにグローブ30の親指30aも手のひら30b側に折り曲げられた状態で商品棚に陳列されている。
【0024】
胴部11はグローブ30の手のひら30bに相当する部分であって、グローブ30に差し込み易くするため、グローブ30の手のひら30bとほぼ同じように若干丸みを帯びた長さと幅をもった形状(魚のマンボーに似たうちわ状)となされると共に、その大きさはグローブ30の手のひら部分よりも若干小さ目に選定される。
【0025】
指部12は胴部11に連接し、グローブ30の親指30aよりも若干短く、太さもグローブ30の親指30aよりも若干細くなるようにその形状や大きさが選定される。
【0026】
胴部11と指部12との間にはこれらに連接するように折曲部13が設けられる。折曲部13は所定の幅Wを有し、指部12が胴部11側に動かし易い(折り曲げ易い)ような傾きをもって形成される。指部12はこの折曲部13によって折り曲げ自在となり、指部12を胴部11側に力を加えることで指部12が胴部11側に折れ曲がる(図5A参照)。指部12への力を解除すれば指部12は元の位置に復帰する。つまり自力で回復できる(図4参照)。
【0027】
図2および図3に示すように、グローブ用ホルダ10は上下2枚の外皮(表皮)15,15で構成され、外皮15と15の間には、発泡材17が充填されている。発泡材17は図2および図3にも示すように平たい板状体であって、グローブ用ホルダ10にある程度の厚みを付与するために介挿される。
【0028】
外皮15,15はこの例では柔軟性を付与するためポリ塩化ビニールなどのシート状樹脂材が使用され、図1にも示すように外皮15,15のほぼ全面に亘り小径の孔(細孔)16が所定の間隔を保持して穿設されている。孔径は0.5〜1.0mm程度である。図2および図3は、作図上この細孔16を省略した要部の断面図として図示されている。
【0029】
一方、充填される発泡材17は抗菌処理が施された発泡材が使用される。平板状の発泡材17は予め胴部11および指部12の形状となるように加工される。その厚みは取扱いが易いようにこの例では8mm程度の厚みを有するスポンジが用いられている。
【0030】
2枚の外皮15,15の間に発泡材17を挟んだ状態で、外皮15,15の外周を所定幅で溶着することで図1〜図3に示すような溶着部18が形成される。溶着部18は上下の外皮15と15とが直接接触させた状態で溶着される。
【0031】
指部12と胴部11との間にも斜め方向(指先に向かって広がるような方向)に所定幅Wとなるように溶着されることで折曲部13が形成される。所定の幅Wは、指部12を折り曲げやすく、しかも元の位置に復帰し易くなるいような幅に選ばれるもので、この例ではグローブサイズにもよるが、2〜4mm程度である。
【0032】
抗菌処理を施した発泡材17を使用すれば、外皮15,15に設けられた細孔16を通して抗菌剤が外部に飛散するので、グローブ用ホルダ10をグローブ30(図5参照)内に差し込んでおくだけで、グローブ30を抗菌処理できる。もちろん、抗菌の他に、自然乾燥、滅菌、消臭、カビの増殖防止などを図ることができる。
【0033】
図1に示すように、胴部11の一端部(グローブ30への差し込み方向とは反対側)には、フックなどの留め具20(図4参照)を取り付ける透孔11aが設けられている。図4には2種類の留め具20を例示したが、一方のみでも勿論差し支えない。
【0034】
(使用例)
続いて、この考案に係るグローブ用ホルダ10の使用例を、図4以下を参照して説明する。
【0035】
図4は使用前のグローブ用ホルダ10を示す。使用前では指部12は胴部11から外側に突き出た状態のままである。このグローブ用ホルダ10の形は手のひらを開いたときの人間の手のひらと親指に近い形となっている。グローブ用ホルダ10をグローブ30に差し込むときは、図5Aに示すように指部12を胴部11側に、胴部11の表面に接触するほどに折り曲げる。
【0036】
指部12を折り曲げたときの形は、丁度グローブ30を新調したときの手のひらと親指との形に近似するように設計されているので、グローブ用ホルダ10を使用するときは、指部12を折り曲げた状態でグローブ30の入り口(開口部)31から図5Bのようにグローブ用ホルダ10を差し込む。このとき、開口部31を矢印a方向に広げる。最大限に広げておくとグローブ用ホルダ10をスムーズに差し込むことができる。
【0037】
胴部11がグローブ30の手のひら部分の前半1/3程度まで差し込まれると、指部12の先端部はグローブ30の親指30aの付け根部分あたりまで到達している。したがって、胴部11がグローブ30の手のひら中央部分まで差し込む間に指部12から手を放すと、指部12は元の位置に戻ろうとする復元力が働くので、指部12はグローブ30の親指30aの付け根部分から多少入り込んで親指30aに対峙した状態で押し込まれる。
【0038】
この状態でさらにグローブ用ホルダ10をグローブ30内に押し込むと、指部12はグローブ30の親指30a内に完全に差し込まれる。差し込みが完了するとグローブ30の手のひら当たりに胴部11が収まり、グローブ30の親指30a内に指部12が入り込んだ状態となる。
【0039】
この収納状態を図6に示す。指部12はその復元力で外方に開くので、グローブ30の親指30aが多少外側に広がった図6の状態となる。
【0040】
胴部11はその先端部が多少丸味を帯びているので、指部12を折り曲げたままグローブ30内にグローブ用ホルダ10を差し込むと、指部12に邪魔されることなく、スムーズにグローブ用ホルダ10をグローブ30内に差し込むことができる。
【0041】
このホルダ収納状態でグローブ30を使用しないときはゴルフバックのポケット内に保管することもできれば、ゴルフバックの吊り下げフック(図示はしない)などに引っかけて保管することもできる。
【0042】
グローブ用ホルダ10をグローブ30から外すときは、グローブ30の開口部31側に設けられたファスナ(図示はしない)を開放し、その状態で引き出せばグローブ用ホルダ10をグローブ30から簡単に引き出すことができる。
【0043】
グローブ用ホルダ10をグローブ30に差し込んだとき、グローブ30には図6破線で示すようなところまでしかグローブ用ホルダ10が差し込まれていないため、グローブ30の親指30a部分以外は簡単に折り曲げることができる。そのため図7に示すようにグローブ30内にグローブ用ホルダ10を差し込み、親指30a部分以外を折り曲げてコンパクトにした状態でゴルフバック内にグローブ30を保管することができる。
【0044】
上述した留め具20の使用例としては、例えばグローブ30にグローブ用ホルダ10を差し込んで置き、ゴルフバックの吊り下げ金具などに留め具20を引っかけておけば、グローブ30を乾燥させながら保管しておくことができる。あるいはゴルフプレイ中、グリーンに上がってパターをするとき、プレイヤーによっては一時的にグローブ30を外すことがあるが、このとき、ポケットの中にグローブ用ホルダ10を差し込んでおけば、留め具20を使用してグローブ30を一時的に吊り下げておくことができる。パターを打つときに邪魔にもならない。
【0045】
(変形例)
外皮15と15の固定は溶着ではなく、縫い合わせた縫製処理であったり、接着剤を使用して固定してもよい。グローブ用ホルダ10のサイズはLとMサイズが用意されている。グローブ用ホルダ10は右手用と左手用の共用構成である。
【0046】
図3にも示したように折曲部13は外皮15,15のみで構成され、内部には発泡材が介在されていないが、薄目の発泡材を介在させた状態で溶着処理を施してもよい。発泡材が補強材としても機能する。
【0047】
上述した実施例は、この考案に係るグローブ用ホルダ10をゴルフ用のグローブに対する型くずれ防止などに適用する例を説明したが、自転車愛好家やアスリート用として使用されることの多いグローブの型くずれ防止などに適用できることは容易に理解できる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
この考案は、ゴルフを始めとしてアスリート用などのグローブに対する型くずれ防止用として使用することができる。

(57)【要約】

【課題】型くずれを防止するためのホルダを簡単にグローブ内に差し込むことができるグローブ用ホルダを提供する。【解決手段】手のひら部分に当たる胴部11と、親指部分に当たる指部12と、胴部11と指部12の付け根を介して指部12を胴部11側に一時的に折り曲げられる折曲部13とで構成される。使用にあたっては、指部12を胴部11側に折り曲げた状態で、グローブ内に胴部11を差し込むことでグローブ用ホルダ10全体が簡単にグローブ内に差し込むことができ、なおかつ指部12をそのままグローブの親指部分に差し込むことができる。


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