(54)【考案の名称】傘カバーおよびこれを装着した傘

(73)【実用新案権者】グラッドデザイン株式会社

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、傘カバーおよびこれを装着した傘、詳しくは傘を晴雨兼用のものとすることが可能な傘カバーおよびこれを装着した傘に関する。

【従来の技術】

【0002】
近年、コンビニエンスストアや駅の売店などでは、傘布が透明で安価な雨傘(以下、透明傘)が販売されている(例えば特許文献1)。透明傘は、傘布の素材として透明な合成樹脂シートが採用されているため、これを晴天時に日焼けを避ける日傘の代わりに使用した場合、直射日光が傘布を素通りすることから好ましくない。
【0003】
一方、日傘は、夏季などの暑い日に紫外線を含む直射日光を遮ればよいことから、傘布には通気性に優れた織布が使用されている。そのため、日傘を雨傘として使用した場合、傘布の通気性が高いため雨水がその傘布を通り抜け、使用者の頭上に落ちる虞があった。そこで、日傘とともに雨傘も持ち歩けばよいが、2本の傘を携帯するのは煩わしかった。
【0004】

【効果】

【0026】
本考案によれば、傘カバー使用時に、傘の石突にカバーシートの石突掛止筒または石突掛止穴を挿入するとともに、傘の各露先に露先掛止部材を掛止することにより、傘カバーを傘に装着する。このとき、傘カバーを日傘に装着される雨傘カバーまたは雨傘に装着される日傘カバーとして使用することで、雨傘を日傘としてまたは日傘を雨傘として利用することができる。しかも、傘布への傘カバーの装着により、傘のデザイン性も高めることができる。
【0027】
また、露先掛止部材を、カバーシートの外周縁部のうち、カバーシートの周方向へ所定ピッチで配設され、かつ各露先に被せられる複数の袋体とすれば、傘の周方向での親骨の位置に応じて、露先掛止部材を正確かつ確実に、対応する露先に掛止することができる。
【0028】
さらに、露先掛止部材を、カバーシートの外周縁部の全周に設けたネット材を有するものとすれば、各露先をネット材のうち、対向位置の網目に掛止することで、傘の親骨の本数に拘わりなく、各露先をカバーシートの外周縁部に連結することができる。
【0029】
さらにまた、カバーシートの一部に挿通穴を形成すれば、傘カバーの使用時、傘布に連結されたバンドを挿通穴に通して、バンドをカバーシートの外に配置することができる。これにより、傘カバーを装着したままで、バンドを利用して傘布を傘の中棒に巻き付けることができる。
【0030】
また、カバーシートを伸縮性素材から設ければ、傘カバーにより傘布の表面を被うときに、仮にカバーシートが傘布より小サイズのものであっても、カバーシートを引き伸ばして露先掛止部材を各露先に掛止することができる。これにより、1つの傘カバーを、開きサイズが異なる傘に使用することができる。
【0031】
さらに、雨傘を、傘布が透明または半透明な合成樹脂シートからなるものとし、カバーシートを有色シートからなるものとすれば、傘カバーを使用することで、傘布が透明または半透明な雨傘を、有色シートの日光の遮蔽作用によって日傘として利用することができる。
【0032】
さらにまた、雨傘を日傘として使用する傘カバーにおいて、カバーシートを、紫外線カット機能が付与されたものとすれば、傘使用時、日光に含まれる紫外線を減少させて、日焼けの防止効果を高めることができる。
【0033】
また、日傘を雨傘として使用する傘カバーにおいて、傘布が通気性を有した織布からなるものとし、カバーシートを遮水性シートからなるものとすれば、傘使用時、雨水は傘布の表面を被うカバーシートにより遮水される。これにより、一般的な日傘を雨傘として使用した場合に問題となる、雨水が傘布を通り抜け、使用者の頭上に落ちる虞がない。
【0034】
さらに、上記何れかの傘カバーを有した傘とすることで、対応する作用効果を具備した傘が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本考案の実施例1に係る傘カバーおよびこれを装着した傘の使用状態の斜視図である。
【図2】本考案の実施例1に係る傘カバーの平面図である。
【図3】本考案の実施例1に係る傘カバーおよびこれを装着した傘の使用状態における露先部分を示す斜視図である。
【図4】本考案の実施例1に係る傘カバーおよびこれを装着した傘の使用状態における石突部分を示す斜視図である。
【図5】本考案の実施例2に係る傘カバーおよびこれを装着した傘の使用状態の平面図である。

【0036】
以下、本考案の実施例1に係る傘カバーおよびこれを装着した傘(雨傘)を説明する。
【0037】
図1において、10Aは本考案の実施例1に係る傘カバーである。この傘カバー10Aは雨傘(傘)Aの傘布11を、その表面から着脱自在に被うカバーシート12Aと、カバーシート12Aの中央部に設けられ、雨傘Aの石突13に着脱自在に外挿される石突掛止筒14と、カバーシート12Aの外周縁部に設けられ、雨傘Aの各露先15に掛止される袋体(露先掛止部材)16とを備えたものである。
【0038】
以下、図1〜図4を参照して、これらの構成部品を詳細に説明する。
図1に示すように、雨傘Aは、下端部にグリップ17が固定され、かつ上端部に石突13が固定された中棒(シャンク)18と、中棒18の上端部の周りに45°間隔で各上端部が軸支され、各下端部に露先15が配設された8本の親骨19と、中棒18にスライド自在に外挿されたロクロ(図示せず)と、各一端部がロクロの上端部の周りに45°間隔で放射状に軸支され、かつ各他端部が、対応する親骨19の略中間部に軸支された8本の受骨(図示せず)と、各親骨19の上縁に展張された透明(半透明でもよい)で正八角形のポリ塩化ビニル樹脂からなる傘布11とを有している。雨傘Aを開く場合には、ロクロを中棒18の上方に移動して各受骨を介して各親骨19を押し上げることで傘布11が展開され、雨傘Aを閉じる場合には、ロクロを中棒18の下方に移動して各受骨により各親骨19を引き下げることで傘布11が萎まる。
【0039】
図1および図3〜4に示すように、傘カバー10Aは、表裏面に紫外線防止剤がコーティングされたオレンジ色のポリエステル繊維シート(原反)から裁断され、かつ斜辺が長い二等辺三角形の8枚の部分カバーシート12aを、各突き合わせ側の斜辺部同士を熱融着することにより1枚の正八角形のカバーシート12Aとし、またカバーシート12Aの中央部を開穴し、この開穴部に人工皮革製の石突掛止筒14の元部を縫着するとともに、カバーシート12Aの外周縁部のうち、各部分カバーシート12aの熱融着部分に、短尺な厚地帯を折り返して袋状に縫着した8つの袋体16の各開口縁部の一部分を、それぞれ縫着したものである。また、カバーシート12Aの一部には、傘布11の表面から延びたバンド20が挿通される挿通穴21が形成されている。
【0040】
図1に示すように、この傘カバー10Aを利用し、雨傘Aを日傘Bとして使用する場合には、まず傘の石突13にカバーシート12Aの石突掛止筒14を挿入し、この状態のまま雨傘Aの8本の親骨19の露先15に、それぞれ袋体16を掛止する。これにより、日光を遮蔽する有色のカバーシート12Aを有した傘カバー10Aが、雨傘Aの各親骨19の外縁に展張状態で装着され、雨傘Aを日傘Bとして使用することができる。しかも、傘布11への傘カバー10Aの装着により、雨傘Aのデザイン性も高めることができる。
また、袋体16を、カバーシート12Aの外周縁部のうち、カバーシート12Aの周方向へ所定ピッチで配設したため、親骨19の位置に応じて、露先掛止部材を正確かつ確実に、対応する露先15に掛止することができる。
【0041】
さらに、カバーシート12Aを、表裏面に紫外線防止剤がコーティングされたポリエステル繊維シート製としたため、カバーシート12Aに紫外線カット機能が付与され、傘使用時、日光に含まれる紫外線を減少させて、日焼けの防止効果を高めることができる。
さらにまた、このような傘カバー10Aを、あらかじめ雨傘Aに着脱自在に取り付けておくことで、上述した作用効果を有する雨傘Aとすることができる。
【0042】
雨傘Aの日傘Bとしての使用後、再びこれを雨傘Aとして利用したい場合には、各露先15から袋体16をそれぞれ外し、石突13から石突掛止筒14を外すことにより、傘カバー10Aを傘布11から離脱させればよい。また、雨傘Aを傘カバー10Aの装着状態(日傘代用状態)で閉じたいときには、通常通りに雨傘Aを閉じた後、カバーシート12Aの挿通穴21から突出したバンド20を使用して傘カバー10Aごと傘布11を縛ることにより、日傘用のものとしての傘布11を傘の中棒18に巻き付けることができる。
【0043】
なお、カバーシート12Aに代えて、伸縮性に優れたポリエステル繊維からなる織布製もしくは編布製のカバーシート12Cを採用してもよい(図2参照)。このように構成すれば、傘カバー10Aによって傘布11をその表面から被うとき、仮にカバーシート12Cが傘布11より小サイズのものであっても、カバーシート12Cを引き伸ばして各袋体16を各露先15に掛止することができる。これにより、1つの傘カバー10Aを、開きサイズが異なる複数の雨傘Aに使用することができる。
また、傘として、傘布11が通気性を有した織布からな日傘Bを採用し、カバーシートとして、ポリエステル製の遮水性シートを二等辺三角形に裁断して得られた8枚の部分カバーシート12bを熱融着して設けたカバーシート12Bを採用することにより、傘カバーが雨傘代用の傘カバー10Bとなる。このように構成すれば、雨天における日傘Bを雨傘Aとして使用する際、雨水は傘布11の表面を被う傘カバー10Bのカバーシート12Bによって遮断され、日傘Bの傘布11を濡らさない。その結果、一般的な日傘Bを雨傘Aとして使用した場合に問題となる、雨水が傘布11を通り抜け、使用者の頭上に落ちる虞がない。
【0044】
次に、図5を参照して、本考案の実施例2に係る傘カバーおよびこれを装着した傘を説明する。
この実施例2の傘カバー30の特徴は、実施例1の袋体16に代えて、露先掛止部材として、カバーシート12Bの外周縁部の全周にわたって縫着されたネット材22を採用し、また石突掛止筒14に代えて石突掛止穴14Aを採用した点である。
ネット材22は、剛性および伸縮性に優れたポリエステル繊維からなる編布である。ネット材22の外周縁の全体には、傘カバー10Aのデザイン性(ファッション性)を高めるフリル23を縫着してもよい(二点鎖線)。
傘カバー30の使用時には、各露先15をネット材22のうち、対向位置の網目22aに掛止することで、日傘Bの親骨19の本数に拘わりなく、各露先15をカバーシート12Bの外周縁部に連結することができる。
その他の構成、作用および効果は、実施例1から推測可能であるため、説明を省略する。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本考案は、雨傘を日傘として利用可能(日傘代用)、または、日傘を雨傘として利用可能(雨傘代用)な傘カバーおよびこれを装着した傘として有用である。
【0046】
10A,10B,30 傘カバー
11 傘布
12A,12B,12C カバーシート
13 石突
14 石突掛止筒
14A 石突掛止穴
15 露先
16 袋体(露先掛止部材)
22 ネット材
20 バンド
21 挿通穴
A,B 傘


(57)【要約】

【課題】雨傘を日傘または日傘を雨傘として利用できるとともに、傘布への傘カバーの装着により傘のデザイン性も高められる傘カバーおよびこれを装着した傘を提供する。【解決手段】傘の傘布11を、その表面から着脱自在に被うカバーシート12Aと、カバーシートの中央部に設けられ、傘の石突13に着脱自在に外挿される石突掛止筒14または石突掛止穴と、カバーシートの外周縁部に設けられ、傘の各露先15に掛止される露先掛止部材16とを備えた。これにより、雨傘を日傘または日傘を雨傘として利用でき、かつ傘布への傘カバー10Aの装着により傘のデザイン性も高めることができる。


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