(54)【考案の名称】ディスプレイステッカー及びそれを用いたデザイン扉

(73)【実用新案権者】株式会社大東マーク工業

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、ディスプレイステッカー及びそれを用いたデザイン扉に関し、さらに詳しくは、トランクルームや貸倉庫等の無味乾燥なシャッターの外観を和らげると共に後付け及び交換を容易に行うことが可能なディスプレイステッカー及びそれを用いたデザイン扉に関する。

【従来の技術】

【0002】
トランクルームやコンテナルーム、貸倉庫、駐車場等の扉やシャッター等の扉体は、通常、地味な単一色であり装飾も殆ど施されていない。また、店舗等のシャッターについても同様であるが、一部には広告・宣伝等のデザインを手描きでペイントしたものがある。ここで、シャッターに簡単にディスプレイを施すことができるようにしたシャッター用ディスプレイ装置として特許文献1に示すものがある。
【0003】
特許文献1のシャッター用ディスプレイ装置は、磁性体からなる巻き上げ式シャッターの前面上部に巻取ロールを配設し、該巻取ロールには宣伝広告用若しくは装飾用の表示体を形成した可撓性と磁着性を有するディスプレイシートの下端を前記シャッターの下端に固設して巻回し、前記シャッターの繰り出し時に前記ディスプレイシートは前記シャッターに磁着して展開するとともに、前記シャッターの巻回時に前記ディスプレイシートは前記巻取ロールに巻き取られるようにしたものであり、ディスプレイシートは合成樹脂材に磁性粉を混入しシート状に形成して着磁した磁石シートの表面に磁性体からなる薄板を貼着し、該薄板の表面に剥離性の表面処理を施した剥離性フィルムを貼着し、該剥離性フィルムの表面に前記表示体を形成し表面に保護用フィルムを貼着してなるデザインシートを接着することによりディスプレイシートを形成している。このような構成により、シャッターの広い表面に宣伝広告及び装飾を短時間に行うことができ、表示内容の変更も容易に行うことができるというものである。
【0004】

【効果】

【0012】
本考案に係るディスプレイステッカー及びそれを用いたデザイン扉によれば、シャッター等への貼付及び剥がしが容易で、且つ、安価なステッカーを用いているため、簡単に扉やシャッター等を簡単にディスプレイすることができ、しかも、シャッター等の被取り付け面への装着及び取り外しが簡単で貼着の痕跡が残ることもなく、光による印刷の退色も防止できるという効果がある。
【0013】
また、本考案に係るディスプレイステッカー及びそれを用いたデザイン扉によれば、ステッカーに断熱性を有する基材を積層したので内部が高温になりがちなトランクルーム、コンテナルーム、貸倉庫又は駐車場等の建築物内の温度上昇を軽減することができるという効果がある。
【0014】
さらに、本考案に係るディスプレイステッカー及びそれを用いたデザイン扉によれば、トランクルームや貸倉庫等の無味乾燥なシャッターやコンテナ然とした無骨な外観を和らげ、また周囲の景観への影響を少なくすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本考案に係るディスプレイステッカーの構成を示す断面図である。
【図2】本考案に係るディスプレイステッカーを貼付したデザイン扉の一例を示す正面図である。
【図3】(a)〜(d)はそれぞれディスプレイステッカーのデザイン例を示す正面図である。
【図4】本考案に係るディスプレイステッカーをシャッターのスラットに貼付した状態を示す側面図である。

【0016】
[ステッカーの構成]
以下、本考案に係るディスプレイステッカー及びそれを用いたデザイン扉について、好ましい実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は本考案に係るディスプレイステッカーの構成を示す断面図である。
【0017】
図示されたディスプレイステッカー1は、概略として、図1に示すように、裏面には強粘再剥離タイプの糊が塗布された糊層13を有し、表面にはトランクルーム、コンテナルーム、貸倉庫又は駐車場等の建築物の出入り口を開閉する扉又はシャッター等の扉体の全面を1枚又は複数枚を組み合わせることによって所定のデザインが構成されるように印刷が施された印刷層16を備えたステッカーシート11、ステッカーシート11の印刷層16を被覆する紫外線防止のラミネート層17を備えて構成されている。すなわち、ステッカーシート11は、5層構造を有しており、最下面に糊層13、その上に断熱材層14、その上に基材層15、その上に印刷層16、最上部にラミネート層17が積層されて構成されている。そして、最下層の糊層13は剥離可能なセパレータ12に貼付されている。
【0018】
糊層13を構成するために使用される糊は、被取り付け面にしっかりと張り付いて剥がれないような粘着力を有する通常タイプの糊を使用することができるが、貼った後に綺麗に剥がすことができ、しかも跡が残らないような強粘再剥離タイプの糊を用いることが好ましい。この場合には、ディスプレイステッカー1の張り替えが容易となり簡単にデザイン変更を行うことが可能となるからである。尚、糊は温度の影響を受けやすいので、寒冷地等では耐冷性のある糊を使用することが好ましい。
【0019】
断熱材層14は、例えば、発泡系断熱材にアルミ層を設けたものや、ガラスウールやロックウール等を層状に形成したものなどを用いることができる。断熱材層14を設けたことにより、夏場などにおいて外気温の上昇や日光の照射によるディスプレイステッカー1を貼付したシャッター2,5内部の室内温度の上昇を防止し、或いは、冬場などにおける外気温の低下によるシャッター2,5内部の室内温度の下降を防止することができる。
【0020】
基材層15は、所定の絵柄やデザインを印刷するための基材であり、種々のものが使用できる。アートコート紙やミラコート紙等の紙系の基材を用いることもできるが、大きな温度変化や風雨に晒されることから、好ましくは耐久性・耐水性に強い合成樹脂系の基材、例えば、PET(polyethylene terephthalate:ポリエチレンテレフタレート)やPP(polypropylene:ポリプロピレン)等を用いることができる。
【0021】
印刷層16は、所定の絵柄やデザイン等が印刷等の手段によって形成されている。使用するインク等は水性、油性等、特に限定されるものではないが、耐光性、耐熱性、耐水性等を備えたインクを使用することが好ましい。また、インク部分に箔押し等の加工を施すこともできる。
【0022】
ラミネート層17は、印刷層16に描かれた絵柄やデザインを傷や汚れなどから保護する透明な層であり、ラミネート層17にはPET、PPまたは塩化ビニール等を用いることができる。また、ラミネート層17として紫外線の透過を防止する機能を有する透明な合成樹脂を用いることが好ましい。紫外線の影響により印刷層16のインクが退色することを防止して絵柄やデザインを永く保持することができるからである。
【0023】
セパレータ12は、ディスプレイステッカー1を乗せる台紙であり、糊付けに適した素材によって形成される。そして、セパレータ12は、ディスプレイステッカー1と同サイズであるか、それよりも大きなサイズに形成されている。
【0024】
ディスプレイステッカー1は、1枚で貼付する扉体の略全面を覆うサイズに形成することもできるが、予め複数枚に分割しておき、貼付する際に1つのデザインが構成されるようにすることもできる。また、貼付の対象がシャッターの場合には連続するスラットによって貼付面に凹凸ができるため、シャッターのスラットの連結部の溝部分に位置する箇所に切り込みを入れておくことでシャッターの開閉の際のディスプレイステッカー1の破断を防止することができる。
【0025】
[ディスプレイステッカーを貼付したデザイン扉の構成]
次に、上記ディスプレイステッカー1を貼付して構成されるデザイン扉について説明する。図2はディスプレイステッカー1をシャッター2,5に貼付してデザイン扉とした構成を示す正面図である。ディスプレイステッカー1が貼付されるシャッター2、5(即ち、ステッカー1を未貼付状態のシャッター)には種々の形式のものがある。具体的には、重量シャッター(管理用シャッター、防火・防煙シャッター等)、軽量シャッター、オーバーヘッドドア、シートシャッター等があり、上記ディスプレイステッカー1はそのいずれにも適用可能である。ここでは、オーバーヘッドドアタイプのレンタル倉庫に設けられたシャッターであるものとする。
【0026】
オーバーヘッドドアタイプのレンタル倉庫3,4は、図2に示すように、筐体の前面開口の上部にシャッターボックス9,10を備え、このシャッターボックス9,10にはスラット7,7によって図4のように構成されたシャッター2,5が巻き下げ及び巻き取り取り可能に取り付けられている。スラット7,7の昇降をガイドするために、筐体の開口の両側に図示しないガイドレールが設けられている。スラット7,7は、例えば、幅5〜10cm、長さ80〜340mm程度の短冊形状を成す金属板を幅方向(図2の上下方向)に巻き取り可能に連結部Aで相互に連結したものである。
【0027】
シャッター2は、図2に示すように、設置面に対して横方向に並べて配設された複数(ここでは3つ)のレンタル倉庫3,3の前面に巻き上げ可能に取り付けられている。さらに本実施形態ではレンタル倉庫3,3の上側に、これらよりもサイズの小さい複数(ここでは5つ)のレンタル倉庫4,4が設置され、土地の有効利用が図られている。このレンタル倉庫4,4の正面にはシャッター5,5が取り付けられている。そして、レンタル倉庫4,4の設置面の前方には手すり6a付きのステップ6が設けられ、利用者がレンタル倉庫4,4の前へ容易且つ安全に行けるようになっている。
【0028】
レンタル倉庫3,4の各シャッター2,5に貼付されるディスプレイステッカー1は、印刷層16に様々な彩色の絵柄やデザインが施されている。例えば、図2に示すように、倉庫番号を表すような数字1〜10(図3(a))の他、図3(b)に示すようなマーク(ここでは鍵のデザインと倉庫番号01〜06)、図3(c)に示すような語句、図3(d)に示すような絵画(ここではシルエット調)等が描かれている。もちろん例示した内容に限定されるものではなく、例えば、竹林や杉林、人や動物、風景、飛行機や自動車等の種々のイラスト、絵画、写真等を用いた装飾が主体のデザインのほか、広告、宣伝、防犯、防災、災害等のための標語、メッセージ、イラスト等、自由に選ぶことができる。さらに、複数のシャッター2,5を利用して一つのデザインを構築するようにすることもできる。
【0029】
[デザイン扉の構築]
次に、ディスプレイステッカー1を貼付対象のレンタル倉庫3,4のシャッター2,5に貼付してデザイン扉を構成する手順について説明する。まず、図2、図3(a)〜図3(d)に示したような図柄が印刷層16に形成済みのディスプレイステッカー1を用意する。尚、ディスプレイステッカー1には強粘再剥離タイプの糊層13が形成されている。次に、レンタル倉庫3,4のうち、ディスプレイステッカー1を貼りたいシャッター2,5を降ろす。次に、セパレータ12を剥がしながら、図4に示すように、ディスプレイステッカー1をレンタル倉庫3,4の各シャッター2,5のスラット7の表面にスキージ等(へら)を使用して貼付する。このときスラットの凹凸に沿わせるように貼付し、シャッター2,5が巻き上げられてもディスプレイステッカー1が破断しないようにディスプレイステッカー1に切り込みBを形成しておくとよい。このように、シャッター2,5に図3(a)の図柄のディスプレイステッカー1を貼付してデザイン扉としたのが図2である。
【0030】
以上のように、本考案の好ましい実施形態について詳述したが、本考案は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能であり、本考案に係るステッカーは、他にもパネルシャッター、遮音シャッター等にも採用可能である。
【0031】
1 ディスプレイステッカー
2,5 シャッター
3,4 レンタル倉庫
6 ステップ
6a 手すり
7 スラット
9,10 シャッターボックス
11 ステッカーシート
12 セパレータ
13 糊層
14 断熱材層
15 基材層
16 印刷層
1 ラミネート層

(57)【要約】

【課題】低価格に構成でき、しかも装着及び取り外しが簡単で貼着の痕跡が残らないディスプレイステッカー及びそれを用いたデザイン扉を提供する。【解決手段】ディスプレイステッカー1は、裏面には強粘再剥離タイプの糊が塗布13され、表面にはトランクルーム等の建築物の出入り口を開閉するドアやシャッター等の扉体の略全面を1枚又は複数枚を組み合わせることによって所定のデザインが構成されるように印刷が施されたステッカーシート11と、ステッカーシート11の印刷面16を被覆する紫外線防止のラミネート層17とを備えて構成され、ディスプレイステッカー1を扉体に貼付することによりデザイン扉が構成される。


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