(54)【考案の名称】分割摘み付きラベル

(73)【実用新案権者】朝日印刷株式会社

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
この考案は、液体の薬剤を入れたビン等に貼るものであり、一部が分割可能な分割摘み付きラベルに関する。

【従来の技術】

【0002】
従来、医療用の液体の薬剤を入れるガラス製の容器には、薬剤名や成分等を印刷したラベルが貼られている。このラベルには、一部が破線等で区切られて分割可能なものもある。例えば、特許文献1に開示されている緩衝ラベル付き瓶容器は、ラベルが瓶容器の側面に貼り付けられ、ラベルの下方の端縁部は、瓶容器の底部よりも下方に位置して衝撃を吸収し容器の破損を防ぐものである。また、ラベルには切り取り用のミシン目で囲まれた副片が設けられ、副片には薬剤の名前や成分等の情報が印刷されている。薬剤を使用する時に、ミシン目を切断して副片を分割し、カルテや、この薬剤を充填した注射器等に貼り、薬剤の取り違え防止や使用履歴を残す等の管理に使用する。
【0003】
また、特許文献2に開示されているラベルは、容器の側面に貼られた基層ラベルと、その基層ラベルよりも小さい面積を有し、前記基層ラベルの表面の一部領域に転着可能に貼付されて、端部には剥離する際に摘める摘み部が形成された小ラベル片が設けられているものである。小ラベル片には薬剤の名前や成分等の情報が印刷され、前記基層ラベルの、前記小ラベル片が貼付された部分には未使用品ではないことを示す情報が記載されている。使用方法は、薬剤を使用する時に、小ラベル片を基層ラベルから剥離して、カルテや、この薬剤を充填した注射器等に貼り、管理に使用する。さらに、基層ラベルの、小ラベル片が剥離された場所には未使用品ではないことを示す情報が開示される。
【0004】
また、医療用の薬剤を入れるガラス製の容器は、緩衝効果が高い包装用箱に入れて運搬や保管を行う。緩衝効果が高い包装用箱として、例えば図6に示す包装用箱1がある。包装用箱1は、紙製等の一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片であり、側面2,3,4,5が互いに連接して設けられ、箱体の内部空間を側面2,4に対して平行に2分割する中央仕切板6が設けられている。中央仕切板6の両面には仕切構成部7が接着され、各仕切構成部7の上端部は中央仕切板6の上端部にほぼ一致している。仕切構成部7の上端部より少し下には、4枚の側方仕切片8が逆くの字の切込線で区切られて設けられ、側方仕切片8は仕切構成部7に対してほぼ直角に立ち上がり、中央仕切板6と側面4、または中央仕切板6と側面2の間の空間を中央仕切板6に沿って5等分の空間に仕切っている。この中央仕切板6と側方仕切片8で仕切られた空間の中に、医療用の薬剤が入れられたガラス製の容器に各特許文献のラベル等を貼着して入れ、上蓋片9を閉じて包装する。
【0005】

【効果】

【0012】
本考案の分割摘み付きラベルは、容器を包装用箱から取り出す際に副片部が包装用箱の内側部材に引っ掛かることを防ぎ、容器を包装用箱から取り出す作業を容易にし、副片部を傷めることを防いで薬剤の管理を円滑に行うことができる。副片部は、摘み部が一体に形成され、摘み部には非粘着部が設けられて容易に保持して副片部を剥がすことができ、なおかつ摘み部は前記包装用箱の内側部材に引っ掛かることがなく、ラベル機能が損なわれることがない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】この考案の第一実施形態の分割摘み付きラベルの使用状態を示す斜視図である。
【図2】この考案の第一実施形態の分割摘み付きラベルの正面図である。
【図3】この考案の第二実施形態の分割摘み付きラベルの正面図である。
【図4】この考案の第三実施形態の分割摘み付きラベル使用状態を示す斜視図である。
【図5】この考案の第三実施形態の分割摘み付きラベルの正面図である。
【図6】医療用の薬剤が入れられた容器を収容する包装用箱の斜視図である。

【0014】
以下、この考案の実施形態について図面に基づいて説明する。図1、図2はこの考案の第一実施形態を示すもので、この実施形態の分割摘み付きラベル10は、医療用の薬剤が入れられた有底筒状の容器11に貼着するものであり、紙製等のシート12で作られ、シート12の一方の面には薬剤の名称や成分等の情報が印刷された第1印刷部14が設けられている。シート12は容器11の側面の円周方向に巻き回す一方向に長い矩形に形成され、長手方向の一方の端部12aは副片部16となり、副片部16は端部12aに対して平行なジッパー線18で区切られている。副片部16には、シート12の端部12aに交差し容器11に貼着した時に容器11の底部側となる下側縁部12bに、半円形の摘み部20が外側に突出して設けられている。副片部16には、薬剤の名称や成分等の情報が印刷された第2印刷部22が1第1印刷部14とは別に設けられている。
【0015】
シート12の、第1印刷部14と第2印刷部22が印刷された面と反対側の面には、容器11に貼着される粘着剤23が塗布されている。粘着剤23は容器11に確実に貼り付けられる強度を有し、一定以上の力で剥離可能であり、剥離した後に再び他の部材に貼着可能な粘着性を有するものである。副片部16の摘み部20は粘着剤23が設けられていない非粘着部である糊殺し部24となっている。シート12の下側縁部12bに対して平行な上側縁部12cは、全長にわたって粘着剤23が塗布されている。
【0016】
次にこの実施形態の分割摘み付きラベル10の使用方法について説明する。分割摘み付きラベル10を、医療用の液体の薬剤が入れられた有底筒状の容器11の側面に、円周方向に巻き回して貼着する。この時、下側縁部12bが容器11の底側となるようにし、副片部16の摘み部20は、容器11の底に向かって突出する。分割摘み付きラベル10を貼着した容器11を、緩衝機能を有する包装用箱1に入れて運搬や保管を行う。
【0017】
ここで、包装用箱1について説明する。包装用箱1は、図6に示すものであり、紙製等の一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片であり、側面2,3,4,5が互いに連接して設けられ、箱体の内部空間を側面2,4に対して平行に2分割する中央仕切板6が設けられている。中央仕切板6の両面には仕切構成部7が接着され、仕切構成部7の上端部は中央仕切板6の上端部にほぼ一致している。仕切構成部7の上端部より少し下には4枚の側方仕切片8が逆くの字の切込線で区切られて設けられ、側方仕切片8は仕切構成部7に対してほぼ直角に立ち上がり、中央仕切板6と側面4、または中央仕切板6と側面2の間の空間を中央仕切板6に沿って5等分の空間に仕切っている。5等分された空間が2列設けられ10個の空間に仕切られている。
【0018】
包装用箱1の仕切られた10個の空間の中に、分割摘み付きラベル10を貼着した容器11を各々入れ、上蓋片9を閉じて包装する。容器11を包装用箱1から取り出すときは、上蓋片9を開き、包装用箱1の中央仕切板6と側方仕切片8と各側面2,3,4,5で囲まれた空間から容器11を上方に移動して引き抜く。この時、中央仕切板6に貼り付けられた仕切構成部7の周縁部7aが下方に対向する段部となっているため容器11の側面が周縁部7aに接触することがあるが、分割摘み付きラベル10が周縁部7aに引っ掛かっても、上側縁部12cは全長にわたって粘着剤23が塗布されて容器11に密着しているため、剥がれたり切れたりすることがない。さらに、摘み部20は、容器11の引き抜き方向とは逆方向に突出しているので、周縁部7aに引っ掛かることはない。
【0019】
容器11に入っている薬剤を使用するとき、分割摘み付きラベル10の摘み部20を持ってジッパー線18を切断しながら副片部16を容器11から剥がす。剥がした副片部16は、カルテや、この薬剤を移して充填した注射器等に貼り、薬剤の取り違え防止や使用履歴を残す等の管理に使用する。
【0020】
この実施形態の分割摘み付きラベル10によれば、包装用箱1から容器11を取り出す際に副片部16が包装用箱1の仕切構成部7の周縁部7aに引っ掛かることを防ぎ、副片部16を傷めることを防いで薬剤の管理を円滑に行うことができる。摘み部20は下方に向かって突出しているため、容器11を包装用箱1から引き出すときに、摘み部20が折れ曲がったり破れたりすることがなく、不用意にジッパー線18が切断することもない。しかも、分割摘み付きラベル10の上側縁部12cは粘着剤23により容器11に密着しているため、容器11を取り出す際に包装用箱1の仕切構成部7の周縁部7aに接触しても、シート12が剥がれたり切れたりしない。また、副片部16が粘着剤23で包装用箱1に付くこともなく、容器11を包装用箱1から取り出す操作を容易にすることができる。副片部16が傷むことがなく、また不用意に外れることもないため、確実に薬剤の管理を行うことができる。摘み部20には糊殺し部24が設けられ、容器11の底のカーブによって摘み部20と容器11の間に隙間が生じ、容易に摘み部20を保持して簡単にジッパー線18を切断してシート12から外すことができる。
【0021】
次にこの考案の第二実施形態について図3に基づいて説明する。なお、ここで上記実施形態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。この実施形態の分割摘み付きラベル26は、紙製等のシート12で作られ、シート12の一方の面には薬剤の名称や成分等の情報が印刷された第1印刷部14が設けられている。シート12は容器11の側面の円周方向に巻き回す一方向に長い矩形に形成され、長手方向の一方の端部12aは副片部28となり、副片部28は端部12aに対して平行なジッパー線30で区切られている。副片部28には、シート12の端部12aの、上側縁部12cに隣接する位置に、半円形の摘み部32が外側に突出して設けられている。副片部28には、薬剤の名称や成分等の情報が印刷された第2印刷部34が1第1印刷部14とは別に設けられている。
【0022】
シート12の、第1印刷部14と第2印刷部34が印刷された面と反対側の面には、容器11に貼着される粘着剤23が塗布されている。副片部28の摘み部32の先端は、粘着剤23が設けられていない糊殺し部36となっている。糊殺し部36は、摘み部32の先端部分を区切る曲線の内側に設けられ、この曲線の両端部は摘み部32の周縁部の2箇所に連続し中央部分は摘み部32の基端部分に向かって湾曲するものであり、摘み部32の周縁部の上側縁部12cに連続する所定長さは糊殺し部36ではなく、粘着剤23が塗布されている。なお、上側縁部12cは全長にわたって粘着剤23が塗布されている。
【0023】
この実施形態の分割摘み付きラベル26は、上記実施形態と同様の使用方法であり、同様の効果を有するものである。摘み部32は容器11の円周方向に突出し、摘み部32の周縁部の所定長さの部分が粘着剤23により容器11に糊付けされ、糊殺し部36が半円形に設けられ摘み部32が容器11の側面から浮くことが少なく、容器11を包装用箱1から引き出すときに、摘み部32が折れ曲がったり破れたりすることがなく、不用意にジッパー線30が切断することもない。分割摘み付きラベル26の上側縁部12cと上側縁部12cに連続する摘み部32の周縁部は粘着剤23により容器11に密着しているため、容器11を取り出す際に包装用箱1の仕切構成部7の周縁部7aに接触しても、シート12が剥がれたり切れたりしない。摘み部32は糊殺し部36が設けられ、容器11の側周面のカーブによって摘み部32の先端と容器11の間に隙間が生じ、容易に摘み部32を保持して簡単にジッパー線30を切断してシート12から外すことができる。摘み部32は、シート12の端部12aに設けられているため面積を大きくすることができ、糊殺し部36の面積も大きくなり、指でつまみやすいものとなる。
【0024】
次に、この考案の第三次形態について図4、図5に基づいて説明する。なお、ここで、上記実施形態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。この実施形態の分割摘み付きラベル38は、有底筒状の容器11に貼着するものであり、容器11の開口部にはキャップ11aが設けられている。分割摘み付きラベル38は、紙製等のシート12で作られ、シート12の一方の面には薬剤の名称や成分等の情報が印刷された第1印刷部14が設けられている。シート12は容器11の側面の円周方向に巻き回す一方向に長い矩形に形成され、長手方向の一方の端部12aは副片部40となり、副片部40は端部12aに対して平行なジッパー線42で区切られている。副片部40には、シート12上側縁部12cに、帯状の摘み部44が設けられ、摘み部44は、容器11の側面にシート12を貼った時に容器11に取り付けられたキャップ11aの側方に達しわずかに上方に突出する長さであり、先端部は半円形に形成されている。副片部40は、薬剤の名称や成分等の情報が印刷された第2印刷部46が1第1印刷部14とは別に設けられている。
【0025】
シート12の第1印刷部14と第2印刷部46が印刷された面と反対側の面には、容器11に貼着される粘着剤23が塗布されている。副片部40の摘み部44の、先端を除く部分には、粘着剤23が設けられていない糊殺し部48となっている。摘み部44の、糊殺し部48よりも先端の部分は粘着剤23が塗布されて粘着力を有している。
【0026】
この実施形態の分割摘み付きラベル38は、上記実施形態と同様の使用方法であり、同様の効果を有するものである。摘み部44の先端は、容器11が包装用箱1に収容された時に仕切構成部7の周縁部7aよりも先端が上方に位置しているため、容器11を包装用箱1から引き出すときに仕切構成部7の周縁部7a等に先端が接触せず、引っ掛かることがない。また、摘み部44の先端は粘着剤23でキャップ11aの側周面に接着されているため、容器11を包装用箱1から引き出すときに。摘み部44が折れ曲がったり破れたりすることがなく、不用意にジッパー線42が切断することもない。分割摘み付きラベル38の上側縁部12cと摘み部44の先端は粘着剤23により容器11またはキャップ11aに密着しているため、容器11を取り出す際に包装用箱1の仕切構成部7の周縁部7aに接触しても、シート12が剥がれたり切れたりしない。摘み部44は、容器11の側面とキャップ11aの間が容器11から浮いているため、容易に摘み部44を保持して簡単にジッパー線42を切断してシート12から外すことができる。摘み部44の途中の部分は糊殺し部48となり、容器11から浮いていても粘着剤23がないためゴミ等が付かず、きれいな状態を保つことができる。
【0027】
なお、この考案の分割摘み付きラベルは、上記各実施形態に限定されるものではなく、シートや粘着剤の素材は自由に選択可能であり、副片部や印刷部の大きさ等、適宜変更可能である。包装用箱や容器の形状も異なるものでもよく、容器の内容物は医療用の液体の薬剤以外でも良い。包装用箱や容器の形状に合わせてシートの形状を適宜変更して使用することができる。
【0028】
1 包装用箱
10,26,38 分割摘み付きラベル
11 容器
11a キャップ
12 シート
12a 端部
12b 下側縁部
12c 上側縁部
14 第1印刷部
16,28,40 副片部
18,30,42 ジッパー線
20,32,44 摘み部
22,34,46 第2印刷部
23 粘着剤
24,36,48 糊殺し部


(57)【要約】

【課題】容器に貼って使用し、一部が分割可能な副片部となり、容器を包装用箱から取り出す際に副片部が包装用箱の内側部材に引っ掛からず、副片部の傷みを防ぎ、薬剤の管理を円滑に行える分割摘み付きラベルを提供する。【解決手段】薄いシート12の一方の面に所定の情報が印刷された第1印刷部14を有し、反対側の面には容器11に貼着される粘着剤23が塗布されている。シート12の一部は、ジッパー線18で区切られて、取り外し可能な副片部16となる。副片部16は、第2印刷部22と、シート12の側縁部12bから突出する摘み部20を備える。摘み部20の一部は糊殺し部24になっている。シート12の、包装用箱1から取り出すために移動させる方向の端部12aは、粘着剤23により容器12に貼着され、糊殺し部24が、容器11の取り出し方向と異なる方向に突出している。


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【インターネット特許番号リンク】

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