(54)【考案の名称】スマートフォン用撮影補助具

(73)【実用新案権者】ティ・アール・エイ株式会社

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、スマートフォン用撮影補助具、詳しくは、撮影者が自己の姿を背景と共に撮影したり、機械装置の裏側や下側の状況などをスマートフォンを用いて撮影したりすることに便利に使用することのできるスマートフォン用撮影補助具に関する。

【従来の技術】

【0002】
一般的にスマートフォンと呼ばれている電子デバイスは、図3のように、偏平な筐体1の片面にモニター2を備えていると共に、筐体1の片面又は他面に撮影のために使用されるレンズ3などを備えている。図3には符合Sでスマートフォンを示してある。
【0003】
現在広く周知されている汎用的なスマートフォンには、パソコンと同じウェブブラウザによるウェブ閲覧や、電子メールの送受信、文書ファイルの作成・閲覧、写真撮影、動画の撮影、音楽やビデオの再生・閲覧、テレビ電話などを実行し得る機能が備わっている。そして、近時では、所謂デジタルカメラを使う代わりに、スマートフォンの写真撮影機能を使って風景や人物を撮影することも多くなっている。
【0004】
ところで、撮影者が自分自身をスマートフォンを使って撮影するという、所謂「自分撮り」を行う場合、従来は、撮影者が、スマートフォンを掴んでいる片腕を前方に伸ばして自分自身の身体からスマートフォンを離し、そうすることによって被写体(この場合は撮影者)とスマートフォンとの間に必要な距離を確保するということが行われていた。
【0005】
また、工場に設置されている機械装置などや一般家庭に設置されている家具などの裏側や下側の状況をスマートフォンで撮影したいときには、撮影者が狭い空間に手を延ばしたり姿勢を屈めてスマートフォンのレンズを撮影場所に向けたりする必要があったために、撮影者にとっては非常に無理な姿勢を強いられることが多かった。
【0006】
一方、「自分撮り」を行うための撮影において、撮影機器としてのカメラを、撮影補助具としてのカメラ用一脚の頂部の雲台に取り付けると共に、その雲台に連結した操作棒を撮影者が自ら手に持つようにして撮影者とカメラとの間に必要な間隔を確保する、という自分撮りの方法が先行例として提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0007】

【効果】

【0015】
以上のように、本考案に係るスマートフォン用撮影補助具によると、撮影者が「自分撮り」を行うときに、撮影者とカメラとの間の距離を十分に長く確保することができるために、撮影者自身の姿と十分に広い背景とを容易に撮影することが可能になる。しかも、当該補助具の棒状体の把手部を片手で持つことも両手で持つことも可能であるため、スマートフォンを前方に安定した状態で配置することができるようになってピンぼけを生じにくくなるという利点がある。さらに、工場に設置されている機械装置などや一般家庭に設置されている家具などの裏側や下側の状況を安全に撮影することも可能である。
【0016】
また、スマートフォンホルダーにスマートフォンを保持させる手段として、スマートフォンを挟圧保持する機能を備えるスマートフォン保持機構を採用したことにより、カメラ用三脚やカメラ用一脚の雲台に備わっている止めねじをねじ込むためのねじ孔が具備されていないスマートフォンであっても、安定した状態で当該補助具に装着することが可能である。
【0017】
そして、本考案の補助具によると、棒状体の先端部に連結された可撓杆の曲がり特性やねじれ特性を活用してスマートフォンの向きを調節することができるだけでなく、スマートフォンホルダーに備わっている回動特性を活用することによってもスマートフォンの向きを調節することができるため、スマートフォンの向きを容易にかつ正確に調節することができるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本考案の実施形態によるスマートフォン用撮影補助具の全体概略斜視図である。
【図2】スマートフォンホルダーの概略斜視図である。
【図3】スマートフォンの概略正面図である。

【0019】
図3を参照して既述したように、スマートフォンSは、偏平な筐体1の片面にモニター2を備えていると共に、筐体1の片面又は他面に撮影のために使用されるレンズ3などを備えている。このようなスマートフォンSにあっては、その形状の偏平化が図られていることなどのために、カメラ用三脚の雲台に備わっている止めねじをねじ込むためのねじ孔は一般的には備わっていない。
【0020】
図1は本考案の実施形態によるスマートフォン用撮影補助具の全体を示した概略斜視図である。この補助具は、棒状体10と、棒状体10の先端部に連結された可撓杆20と、可撓杆20の先端部に設けられたスマートフォンホルダー30と、を備えている。
【0021】
棒状体10は、基端部に把手部11を備えている。この棒状体10は、数段の短いパイプ材を互いに突出・収容可能に連結することにより全体として伸縮可能に構成されていると共に、伸長又は収縮させたときにはその時点での長さを固定することのできるロック機能を備えている。したがって、棒状体10を任意の長さに調節可能である。また、この棒状体10は、最も収縮させたときの長さが20〜30cmというコンパクトな形になるようにして持ち運び時の利便性を確保してある。また、この棒状体10では、最も長く伸長させたときの長さが、大人の片腕の長さ程度、具体的には1m前後の長さになるように構成されている。
【0022】
棒状体10の先端部に連結されている可撓杆20は、外形が蛇腹状の金属管によって構成されている。そして、その金属管の特性を利用することによって、可撓杆20を任意の角度に折曲げて保形したり、任意のねじれ角度に捻じって保形したりすることができるようになっている。棒状体10の先端部と可撓杆20との連結部構造には、可撓杆20の端部に設けた連結具を棒状体10の先端部に差込み結合したような嵌合構造を採用しても、可撓杆20の端部に設けた雄ねじを棒状体10の先端部に形成した雌ねじにねじ込むようなねじ込み構造を採用しても、その他の周知の構造を採用してもよい。図例では、棒状体10の先端部と可撓杆20の根元とをねじ込み構造によって結合している。しかも、可撓杆20を、棒状体10の先端部から当該棒状体10に対して略直角に立ち上げた構成としている。
【0023】
図2はスマートフォンホルダー30を拡大して示した概略斜視図である。同図のように、図例のスマートフォンホルダー30は、可撓杆20の先端に固定された取付台31と、この取付台31の二股部32に第1支軸40を介してその第1支軸40の回りに矢印Aのように回動自在に取り付けられた座部50と、この座部50に、上記第1支軸40に直交する第2支軸60を介して取り付けられてその第2支軸60の軸線の回りで矢印Bのように回動自在なスマートフォン保持機構70と、を備えている。また、第1支軸40はねじ軸部を有していて、そのねじ軸部にノブ41がねじ込まれている。そして、ノブ41を締め付けると、取付台31の二股部32が座部50を挟圧して取付台31に座部50が回動しないように固定され、その逆にノブ41を緩めると、取付台31の二股部32による座部50の挟圧状態が解除されて座部50を第1支軸40の回りで回動させることができるようになっている。
【0024】
スマートフォン保持機構70は、第2支軸60を介して座部50に取り付けられている細長部材71の一端部と他端部とに、その細長部材71から突出する形態で係止体72,73を突出させてあると共に、細長部材71の内部に組み込んだ引張りばね(不図示)の作用によって、他方の係止体73が一方の係止体72側に常時引き寄せられている。そして、他方の係止体73を引張りばねの付勢に抗して北方の係止体73から離間する方向に移動させることが可能である。なお、細長部材71には、2つの係止体72,73が最も近接したときの間隔を保つためのストッパ(不図示)が備わっている。したがって、図2に仮想線で示したように他方の係止体73を手で持って一方の係止体72から離間させた状態で、両者の間の空間にスマートフォン(不図示)を嵌め込み、その状態で他方の係止体73から手を離すと、他方の係止体73が矢印Cのように一方の係止体72側に引き寄せられて、2つの係止体72,73によってスマートフォンが挟圧保持される。この実施形態では、2つの係止体72,73の外側にゴムなどの柔軟性のある緩衝材を具備させておくことによって、2つの係止体72,73でスマートフォンを挟圧保持させたときにスマートフォンが傷ついたりすることを防いでいる。
【0025】
次に上記のように構成された撮影補助具を用いて「自分撮り」を行うときの使用形態の一例を説明する。撮影補助具のスマートフォン保持機構70に図1のようにスマートフォンSを挟圧保持させることと、長さ調節を行った棒状体10の把手部11を撮影者が片手又は両手で持ってその棒状体10を前方に突き出すこと、とを行うと、スマートフォンSが撮影者の前方に安定した状態で配置されて、スマートフォンSのモニター2に撮影者自身の姿とその背景とが表示される。こうして撮影者の前方に配置したスマートフォンSのモニター2に表示された画像を見て撮影の構図を設定し、その状態でスマートフォンSのシャッターを作動させる。なお、構図の変更は、棒状体10の長さを増減したり、可撓杆20の曲り特性やねじれ特性を利用して行うことが可能であり、また、スマートフォンホルダー30の座部50やスマートフォン保持機構70の回動特性を利用して容易に行うことができる。スマートフォンSのシャッターは、タイマーを設定して作動させても、遠隔操作によって作動させてもよい。
【0026】
上記では、「自分撮り」を行うときの使用形態の一例を説明したけれども、工場に設置されている機械装置などや一般家庭に設置されている家具などの裏側や下側の状況を撮影するときには、撮影者が棒状体10の把手部11を手でもって、スマートフォンホルダー30に保持されているスマートフォンSを撮影場所に配置すればよい。
【0027】
上記の実施形態では、棒状体10の基端部に設けられる把手部11を手に持ちやすいようなグリップによって構成してあるけれども、この把手部11を三脚によって構成することも可能である。この場合には、三脚と棒状体10とをねじ結合することが可能である。このように把手部11を三脚によって構成しておくと、三脚を地面に立てることによって棒状体10が自立するので、一般的なカメラ用三脚として使用することが可能になる。
【0028】
S スマートフォン
10 棒状体
11 把手部
20 可撓杆
30 スマートフォンホルダー
31 取付台
40 第1支軸
50 座部
60 第2支軸
70 スマートフォン保持機構

(57)【要約】

【課題】撮影者とスマートフォンとの間に十分な距離を確保して撮影者自身の姿と広い背景を同時に撮影すること、および、機械装置などの裏側や下側をスマートフォンで容易に撮影することができる撮影補助具を提供する。【解決手段】把手部11を備えた伸縮可能な棒状体10と、棒状体10に連結した可撓杆20と、可撓杆20に設けられたスマートフォンホルダー30とを備える。スマートフォンホルダー30のスマートフォン保持機構70が、スマートフォンSを挟圧保持する機能を備える。可撓杆20は棒状体10の先端部から略直角に立ち上がっている。


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