(54)【考案の名称】着ぐるみの構造

(73)【実用新案権者】株式会社サンガール

(73)【実用新案権者】株式会社ミズ・バラエティー

(73)【実用新案権者】株式会社電通テック

(73)【実用新案権者】株式会社電通

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図4

【概要説明】

【分野】

【0001】
この考案は、同一または各別の着ぐるみを廉価にて素早く且つ大量を制作することを可能とする着ぐるみの構造に関するものである。

【従来の技術】

【0002】
この種の着ぐるみの一例として実開平5−33781号公報がある。該公報は送風器によって着ぐるみ内に外気を送気して涼しく着用することができるようにしたことを記載している。
【0003】
しかしながら、着ぐるみの多くは発泡スチロール等の立方体を電熱線などを用いて荒削りした後、サンドペーパーなどにて磨いて先づ原型を作り、この原型に暖めたポリエチレン片を順次並べるなどして押し当て、その冷却を待ってポリエチレン片を剥がしとって、並べつなぎして中空の着ぐるみ本体を作りその外表に着色等した綿入り布などを縫着して着ぐるみを制作するようにしている。
【0004】

【効果】

【0009】
本考案はパーソナルコンピュータにより着ぐるみの立体デザインと、立体採寸データの出力により平面展開型の型紙を得るようにしたことで、着ぐるみを熟練を要せずして素早く制作することができることになるという効果を生ずる。
【0010】
型紙は反複使用が可能なため、着ぐるみを2体以上の多数において制作することができることになるという効果を生ずる。
【0011】
着ぐるみ本体をEVA発泡体にて制作することにより、着ぐるみが軽く、穴明けなどの後加工も容易になるという効果を生ずる。
【0012】
着ぐるみの制作日数が短縮されることで着ぐるみの制作費を大幅にコストダウンすることができ、納期遅れが生じなくなるという効果を生ずる
【0013】
着ぐるみが軽く柔らかいことで、輸送,保管等も容易になるという効果を生ずる。
【0014】
着ぐるみの表装材につける文字,図形などは宣伝効果が抜群に優れるという効果を生ずる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】パーソナルコンピュータにてデザインした立体像を示す正面図
【図2】部分別の立体採寸データの出力図
【図3】(a)は立体採寸データにより形成した型紙の正面図、(b)は型紙にて裁断した裁断片の斜視図
【図4】(a)は裁断片を接合しつつある状態を示す斜視図、(b)は成形した着ぐるみ本体の斜視図
【図5】表装材を貼りつけて完成した着ぐるみを示す斜視図
【図6】着ぐるみの表装材に広告を附した正面図

【0016】
本考案はパーソナルコンピュータにて着ぐるみの立体像をデザインするとともに立体採寸データを出力させて平面展開形の型紙を作成し、この型紙を用いて合成樹脂発泡体により立体裁断片を作り、デザインの出力どおりの接合と、表装材の表面装着にて着ぐるみを制作する。
【0017】
合成樹脂発泡体として本考案はEVA(ethylene vinyl acetate copolymer/エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂)発泡体を採用したのである。この発泡体は柔軟で軽く、常温にて曲げ,穴明け加工がしやすいという特性がある。
【0018】
図1乃至図5は本考案の第1実施例であって、パーソナルコンピュータ1の3D CAD(Computer Aided Design)システム等を用いて着ぐるみKの立体像をデザインDし、図2に示すようにこのデザインDの各部分を分解し、部分別の立体採寸データD1にして出力して型紙P1〜Pxを平面展開形にて形成する。この型紙P1〜Pxを用いて10〜15mm厚の板状形にて提供されるEVA発泡体を用いて裁断片M1〜Mxを裁断する。次いで図4(a)(b)に示すように裁断片M1〜Mxを出力する立体デザインどおりに曲げ加工などして、隣接順に速乾性のボンド・糊等にて接合して着ぐるみ本体K1を成形し、着ぐるみ本体K1の外表にキャラクターデザインの表装材Sを貼付け,縫合などにより装着して着ぐるみKを制作するのである。人が中に入って着用することができる着ぐるみKとなる。
【0019】
本考案が採用するEVA発泡体は耐水性、耐湿性,耐酸性、耐アルカリ性などの耐薬品性に優れているほか、従来の着ぐるみの作成に使われているポリエチレンよりも軽く、柔軟性・弾力性が高く、ソフトな感触で冷温下でも硬くなりにくく、常温による接着性,曲げ加工特性に優れているという特長を備えている。
【0020】
型紙P1〜Pxを当てて型取りしたEVA発泡体の裁断片はその特性によって暖めることなしに隣接の裁断片との間で曲げ合わせるだけで自動的にデザイン出力通りの曲面を含めた立体形にて接合され、且つ接合縁面にて保形されることとなる。かくて熟練を要すことなくして着ぐるみ本体K1は素早く制作することができることとなる。
【0021】
パーソナルコンピュータの出力による型紙は反複使用することができることで、多数の立体裁断片を作成することにより着ぐるみ本体K1を順次2体以上の多数において制作することができるようになる。キャラクターの異なる多くの着ぐるみも同様にして多数を素早く制作することができることになる。
【0022】
なお着ぐるみ本体K1の内面に裏打ち面を形成して着ぐるみ本体K1を補強することもある。
【0023】
以上のようにして制作する着ぐるみKは、着ぐるみ本体K1を構成するEVA発泡体の軽さ,柔軟性によるソフトな感触と、曲げを含む加工特性によって個別の着ぐるみ着用者の体型などに合わせて制作することができ、また眼孔などの後加工修正も容易にできることによって視野を広く調整したり、適所に通気孔を設けることなどして着用者の負担を軽減し、長時間の着用を可能にする。
【0024】
また図6に示すように着ぐるみKの表装材Sに広告Hを附して各種の催し,イベントに参加させるときは着ぐるみの人気で広告が会場内外の人々に快く浸透することとなる。
【0025】
さらに本考案の着ぐるみは、本体をEVA発泡体の採用により、例えば折り畳みと展開が自在であり、広げれば元形に復帰するので、折畳んで輸送,保管等ができてその費用を軽減することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本考案は、着ぐるみを素早く手軽に廉価にて制作提供することができ、輸送,保管も容易で、着用者の負担も軽減することで広く利用されるものである。
【0027】
1はパーソナルコンピュータ
Dはパーソナルコンピュータによる立体像のデザイン
D1は部分別の立体採寸データ
Kは着ぐるみ
K1は着ぐるみ本体
P1〜Pxは立体採寸データから作成する平面展開形の型紙
M1〜Mxは立体裁断片
Sは表装材
Hは広告

(57)【要約】

【課題】地方・地域のマスコット,漫画などのヒーロー,キャラクターその他多くの着ぐるみにおいて、手軽且つ廉価にて素早く大量に制作できる着ぐるみの構造を提供する。【解決手段】一人が中に入って着用することができる大きさで、人物,動物等の多くのデザインキャラクターのいずれかひとつのデザインキャラクターであって、少なくとも頭部,胴部のある着ぐるみをパーソナルコンピュータを用いて平面展開形に作られた型紙を用い、型紙に合わせた合成樹脂発泡体の裁断片M1、Mn、Mxの接合にて形成し、着ぐるみの外表を表装材の装着により表装するようにしたことを特徴とする。


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